不織布製造工程における

中・高温用アネモマスター風速計の使用事例

今回は、500℃まで（※）の高温環境下で風速、風温の同時測定を行うことが出来る、中・高温用アネモマスター風速計の使用事例について紹介させて頂きます。

夏が近づき、昼間に外出すると滝の様な汗をかく時期になりました。
こういった時、最近ではウエットタイプのおしぼりを携帯される方も多いのではないでしょうか。

アルコールを含んでおり、汗だけでなく皮脂なども拭けて、リフレッシュ出来ます。
このおしぼり、材質は布の様にも紙の様にも見えますが、こういった素材を総称して「不織布」と呼びます。文字通り「織らない布」の事です。私たちが普段着る洋服と違い、織らない為機械的に大量生産できるのが特徴です。「不織布」はこの特徴により、紙おむつ、マスク、ガーゼ、電池セパレータや自動車・空調用フィルター等の産業資材にも幅広く使用されております。

では、織らずしてどの様に製品化していくのでしょうか。その答えは「不織布」が化学繊維で形成されている事にあります。バラバラになった細かな化学繊維を熱風で溶かし、押し付ける事によって1枚のシート状に形成することが出来ます。この時、シートに当てる風速の強弱でシートその物の強度や肌触りを調整する事も出来ます。また、湿式法、水流交絡法等の、水圧を使用して繊維同士を絡めて成型する方式では、シートに水分が残ったまま製品化されると雑菌の繁殖に繋がるなど衛生的に問題がある為、乾燥して水分を完全に取り除かなければいけません。その為にも最終的に乾燥する工程が必要となります。

そういった熱処理炉、乾燥炉の性能を測定することが出来るのが「中・高温用アネモマスター風速計 Model6162」です。当製品は、風速に関しては50m/sまで、風温に関しては中温用(200℃まで)、高温用(500℃まで)（※）を選択でき、高温用は500mmと1,000mmの2種類のプローブ長さが選択可能です。さらに、弊社では1,000mmタイプに接続できる延長棒もご用意しており、最大3,000mmまで伸ばすことが出来るため、製造ラインの幅に合わせて安全に計測して頂く事が可能となります。

今回は不織布の溶融形成、乾燥での御用途を説明させて頂きましたが、本製品は食品、医薬品、自動車塗装部品の乾燥風の測定等、幅広い用途で使用されておりますので、ご興味を持たれたお客様は是非とも弊社までお問い合わせください。

※MODEL0204、0205の風速の温度補償範囲は0～400℃です。

＞商品詳細を見る

[FAQ]
よくいただくご質問

弊社カスタマーサポートにおいて、よくいただくご質問をご紹介いたします。

● お客様　：乾燥工程の管理をするために、中・高温用アネモマスター（MODEL6162/0204）を検討しているのですが、どのような測定ができますか。
● 窓口担当：通常の測定とは別に「平均値/最大値/最小値」を測定するモードや、「風量」を測定するモードをご用意しております。

● お客様　：「平均値/最大値/最小値」はどのような測定方法になりますか。
● 窓口担当：ひとつは設定された秒数間隔と回数で瞬時値を測定し、その測定結果の「平均値/最大値/最小値」を結果として表示する「AVERAGE」モードと、測定した平均を1データとして、複数回計測する「INTERVAL」モードがあります。（設定できる間隔/回数は決まっています）

● お客様　：測定データはどのように保存されますか？
● 窓口担当：「AVERAGE」モードですと計測毎のデータが保存されます。「INTERVAL」モードですと、平均データが1データとして保存されます。（平均データの元になる数値は保存されません）

　>よくあるご質問を見る　

[EVENT]
出展イベントご案内

弊社が出展予定の、学会や展示会などのイベント情報をご紹介いたします。

第47回可視化情報シンポジウム

2019.7.25～7.27

会場：京都大学　国際科学イノベーション棟（京都府）

→ 詳しくはこちら

第7回日本繊維状物質研究学術集会

2019.8.22～8.23

会場：仏教伝道センタービル（ＢＤＫ会議室）８階『和の間』（東京都）

→ 詳しくはこちら

日本防菌防黴学会第46回年次大会

2019.9.25～9.26

会場：千里ライフサイエンスセンター（大阪府）

→ 詳しくはこちら

HOME　｜　お問い合わせ　｜　配信停止　｜　

当メールは、弊社商品をご購入の方、お取引のある方、営業担当者が名刺交換をさせていただいた皆様にお送りしております。

ご不要の場合は、お手数ですが上記の配信停止よりお手続きをお願いいたします。

発行:日本カノマックス株式会社
〒565-0805　大阪府吹田市清水2番1号