「あおもり歴史トリビア」第723号(令和8年10月9日配信)
2026/10/09 (Fri) 12:00
「あおもり歴史トリビア」第723号(令和8年10月9日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の竹内です。令和8年(2026)10月10日、新青森県総合運動公園(青森市宮田)で第80回国民スポーツ大会「青の煌めきあおもり国スポ」総合開会式がおこなわれます。国民スポーツ大会(国スポ)とは令和6年に国民体育大会(国体)から名称変更された国内最大のスポーツの祭典で、本県では昭和52年(1977)に開催された第32回国民体育大会「あすなろ国体」以来49年ぶりになります。今回はあすなろ国体の開会式に出演した、津軽三味線奏者高橋竹山(たかはし・ちくざん1910‐1998)を紹介します。
明治43年(1910)、東津軽郡平内村小湊(現在の平内町小湊)に生まれた竹山は、2歳のときにはしかをこじらせ、視力のほとんどを失い、15歳から北海道や東北地方で「門付け(かどづけ 民家や店の前で三味線や歌を披露し、報酬として金品を受け取ること)」をしながら生計を立てる日々を送っていました。昭和19年に門付けを辞め、青森県立八戸盲唖学校へ入学してマッサージの免状を取得しますが、昭和25年に「津軽民謡の父」として知られる成田雲竹(なりた・うんちく1888‐1974)の伴奏者となり演奏活動を再開、二人は民謡界の黄金コンビとして活躍します。そして昭和38年、竹山の三味線の音色に感銘を受けたキングレコード株式会社からの依頼により、三味線の独奏LPレコード『津軽三味線 高橋竹山』が発売されました。民謡の伴奏楽器に過ぎなかった三味線を主役にした前代未聞のレコードは、7万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。
昭和52年10月2日、青森県総合運動公園(青森市安田)で開催されたあすなろ国体の開会式に詰め掛けた2万4,000人の大観衆のなか、弟子の高橋竹与(たかはし・ちくよ 2代目高橋竹山)に手をひかれ、黒紋付き袴姿で登場した竹山は、フィールド中央の演壇から「即興曲岩木」を演奏しました。『第32回 国民体育大会報告書(あすなろ国体)』(第32回国民体育大会青森県実行委員会 1978年)で竹山は、会場の緊張感を感じ取りながら「うまくいかなければ青森県にすまない」「むかしからの津軽三味線の骨ぐみだけは聞いてもらいたい」という気持ちで演奏したと語っています。同年10月3日付の『東奥日報』朝刊には「フィールド中央の演壇から哀愁を帯びた流暢な三味線の音が場内いっぱいに、ある時は静かにある時は豪快に"津軽の魂"を歌い上げ、大観衆を魅了していた。」と見事な演奏で大役を務めあげた竹山の様子が報じられました。
今回は『魂の音色 評伝高橋竹山』(東奥日報社 2000年)『青森県史 通史編3 近現代 民俗』(青森県 2018年)を参考にさせていただきました。
青森市民図書館 歴史資料室
青森市新町一丁目3番7号
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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明治43年(1910)、東津軽郡平内村小湊(現在の平内町小湊)に生まれた竹山は、2歳のときにはしかをこじらせ、視力のほとんどを失い、15歳から北海道や東北地方で「門付け(かどづけ 民家や店の前で三味線や歌を披露し、報酬として金品を受け取ること)」をしながら生計を立てる日々を送っていました。昭和19年に門付けを辞め、青森県立八戸盲唖学校へ入学してマッサージの免状を取得しますが、昭和25年に「津軽民謡の父」として知られる成田雲竹(なりた・うんちく1888‐1974)の伴奏者となり演奏活動を再開、二人は民謡界の黄金コンビとして活躍します。そして昭和38年、竹山の三味線の音色に感銘を受けたキングレコード株式会社からの依頼により、三味線の独奏LPレコード『津軽三味線 高橋竹山』が発売されました。民謡の伴奏楽器に過ぎなかった三味線を主役にした前代未聞のレコードは、7万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。
昭和52年10月2日、青森県総合運動公園(青森市安田)で開催されたあすなろ国体の開会式に詰め掛けた2万4,000人の大観衆のなか、弟子の高橋竹与(たかはし・ちくよ 2代目高橋竹山)に手をひかれ、黒紋付き袴姿で登場した竹山は、フィールド中央の演壇から「即興曲岩木」を演奏しました。『第32回 国民体育大会報告書(あすなろ国体)』(第32回国民体育大会青森県実行委員会 1978年)で竹山は、会場の緊張感を感じ取りながら「うまくいかなければ青森県にすまない」「むかしからの津軽三味線の骨ぐみだけは聞いてもらいたい」という気持ちで演奏したと語っています。同年10月3日付の『東奥日報』朝刊には「フィールド中央の演壇から哀愁を帯びた流暢な三味線の音が場内いっぱいに、ある時は静かにある時は豪快に"津軽の魂"を歌い上げ、大観衆を魅了していた。」と見事な演奏で大役を務めあげた竹山の様子が報じられました。
今回は『魂の音色 評伝高橋竹山』(東奥日報社 2000年)『青森県史 通史編3 近現代 民俗』(青森県 2018年)を参考にさせていただきました。
青森市民図書館 歴史資料室
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