「あおもり歴史トリビア」第720号(令和8年9月18日配信)
2026/09/18 (Fri) 12:00
「あおもり歴史トリビア」第720号(令和8年9月18日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の竹内です。今回は昭和48年(1973)9月20日に開館した青森県立郷土館(青森市本町)をご紹介します。
青森県立郷土館は明治百年記念事業の一環で整備された本県初めての総合博物館です(2018年5月18日配信「あおもり歴史トリビアNo.306明治百年記念事業の一環で整備された青森県立郷土館」をごらんください)。郷土館は昭和47年11月に竣工し、昭和48年9月20日に開館、記念式典がおこなわれ、一般公開は翌日の21日から始まりました。同年9月22日付の『東奥日報』では「初日は早くも上北小学校PTAが貸し切りバスでやってくるなど観覧者は約六百五十人。予想以上のにぎわいで一時は入場券売り場に長い列がでるほど。"おらが郷土館"は上々のスタートを切った。」と盛況ぶりが報じられ、この年は42,000人の観覧者が訪れました。
昭和49年6月、郷土館の館内ディスプレイが、日本ディスプレイデザイン協会(現在の一般社団法人日本空間デザイン協会)がおこなう「日本ディスプレイデザイン1973年」の金賞を受賞しました。大企業のショールーム、ショーウィンドウなどが入賞を占める中、地方の郷土館が受賞するのは異例のことでした。昭和49年6月8日付の『東奥日報』では今までの博物館のイメージから脱却したざん新さや、ダイナミックなディスプレイが評価を受け、「地方では前例のない受賞となった」と報じています。
館内ディスプレイは建物を設計した株式会社石本建築事務所が基本設計をおこない、昭和45年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)で「太陽の塔」「日本館」などを手掛けた株式会社乃村工藝社が実務を担当しました。乃村工藝社はこの日の授賞式で郷土館の金賞のほかに銀賞1、銅賞7の大量入賞を果たしました。
今年で53周年を迎える郷土館は耐震性能不足のため令和2年(2020)から休館、現在は巡回展やサテライト展を開きふるさとの魅力を伝え続けています。休館当初は既存施設を耐震補強する長寿命化を検討していましたが、現在地が津波浸水区域に該当することから移転を検討する方向へ転換、新たな県立博物館の整備候補地に弘前市下白銀町の「追手門広場」が選定されたと令和8年7月30日に公表されました。
今回は『青森県立郷土館30年のあゆみ 1973~2003』(郷土館出版協会 2003年)『青森県立郷土館 開設準備三ヶ年の歩み』(青森県立郷土館 1973年)『東奥年鑑 昭和50年版 1975』(東奥日報社 1974年)などを参考にさせていただきました。
青森市民図書館 歴史資料室
青森市新町一丁目3番7号
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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青森県立郷土館は明治百年記念事業の一環で整備された本県初めての総合博物館です(2018年5月18日配信「あおもり歴史トリビアNo.306明治百年記念事業の一環で整備された青森県立郷土館」をごらんください)。郷土館は昭和47年11月に竣工し、昭和48年9月20日に開館、記念式典がおこなわれ、一般公開は翌日の21日から始まりました。同年9月22日付の『東奥日報』では「初日は早くも上北小学校PTAが貸し切りバスでやってくるなど観覧者は約六百五十人。予想以上のにぎわいで一時は入場券売り場に長い列がでるほど。"おらが郷土館"は上々のスタートを切った。」と盛況ぶりが報じられ、この年は42,000人の観覧者が訪れました。
昭和49年6月、郷土館の館内ディスプレイが、日本ディスプレイデザイン協会(現在の一般社団法人日本空間デザイン協会)がおこなう「日本ディスプレイデザイン1973年」の金賞を受賞しました。大企業のショールーム、ショーウィンドウなどが入賞を占める中、地方の郷土館が受賞するのは異例のことでした。昭和49年6月8日付の『東奥日報』では今までの博物館のイメージから脱却したざん新さや、ダイナミックなディスプレイが評価を受け、「地方では前例のない受賞となった」と報じています。
館内ディスプレイは建物を設計した株式会社石本建築事務所が基本設計をおこない、昭和45年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)で「太陽の塔」「日本館」などを手掛けた株式会社乃村工藝社が実務を担当しました。乃村工藝社はこの日の授賞式で郷土館の金賞のほかに銀賞1、銅賞7の大量入賞を果たしました。
今年で53周年を迎える郷土館は耐震性能不足のため令和2年(2020)から休館、現在は巡回展やサテライト展を開きふるさとの魅力を伝え続けています。休館当初は既存施設を耐震補強する長寿命化を検討していましたが、現在地が津波浸水区域に該当することから移転を検討する方向へ転換、新たな県立博物館の整備候補地に弘前市下白銀町の「追手門広場」が選定されたと令和8年7月30日に公表されました。
今回は『青森県立郷土館30年のあゆみ 1973~2003』(郷土館出版協会 2003年)『青森県立郷土館 開設準備三ヶ年の歩み』(青森県立郷土館 1973年)『東奥年鑑 昭和50年版 1975』(東奥日報社 1974年)などを参考にさせていただきました。
青森市民図書館 歴史資料室
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