「あおもり歴史トリビア」第544号(令和5年3月3日配信)
2023/03/03 (Fri) 13:00
「あおもり歴史トリビア」第544号(令和5年3月3日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の村上亜弥です。
2月3日(金曜日)に始まった企画展「サンデーカメラマンが写した青森―木村智吉写真展」の会期は、今日を含めて残り3日となりました。これまで多くの方にご覧いただき、大変嬉しく思っています。企画展はリンクモア平安閣市民ホール1階ギャラリーにおいて3月5日(日曜日)まで開催しておりますので、ぜひ会場へ足を運んでいただければと思います。観覧時間は午前9時から午後8時までです。
さて、今回は企画展の会場でご紹介している『復興した 新しい青森』という写真集についてお話しします。
『復興した 新しい青森』は昭和29年(1954)12月に刊行されました。この写真集を発行したのは関五郎が主幹を務める青森市政研究社です。青森市政研究社がどのような事業を行っていたのかは不明ですが、関は青森市の新聞社・東北タイムス社(昭和2年設立、昭和16年「新聞事業令」により東奥日報社へ統合)で発行人を務めていた人物とみられます。
関が書いた『復興した 新しい青森』の「あとがき」によると、この写真集は戦災からの「復興という偉業をなしとげた市民の功績を長く記念するとともにこのことを広く知らしめて、青森市に対する認識を新たにせしめ市の一層の発展に寄与」することを目的として制作されました。掲載されている写真の大部分は青森市政研究社が撮影したもので、「カメラは本県アマチュア・カメラ界の新進、木村智吉氏が担当した」といいます。
96ページからなる写真集には県庁や市役所、学校といった公的な施設のほか、商店や事業所などさまざまな施設の写真が掲載されています。工場の内部を撮影した写真やカフェーやキャバレーといった飲食店の店内のようすがわかる写真もあり、貴重な歴史資料といえます。企画展の会場にはこの写真集から「青森缶詰株式会社」「市営浦町保育所」など8点の写真を展示しています。
ちなみに、写真集の題字は青森市長の横山實、装幀は青森市出身の画家・小館善四郎が手がけています。先月配信した「あおもり歴史トリビア」第540号でもご紹介しましたが、木村智吉さんは昭和7年に青森中学校(現青森高校)を卒業しており、小館は同期生でした。同期生の二人が制作に関わっているというのは興味深いですね。
なお、『復興した 新しい青森』は市民図書館で閲覧することができます(貸出不可)。閲覧を希望する方は図書館のカウンターで書名をお伝えください。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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さて、今回は企画展の会場でご紹介している『復興した 新しい青森』という写真集についてお話しします。
『復興した 新しい青森』は昭和29年(1954)12月に刊行されました。この写真集を発行したのは関五郎が主幹を務める青森市政研究社です。青森市政研究社がどのような事業を行っていたのかは不明ですが、関は青森市の新聞社・東北タイムス社(昭和2年設立、昭和16年「新聞事業令」により東奥日報社へ統合)で発行人を務めていた人物とみられます。
関が書いた『復興した 新しい青森』の「あとがき」によると、この写真集は戦災からの「復興という偉業をなしとげた市民の功績を長く記念するとともにこのことを広く知らしめて、青森市に対する認識を新たにせしめ市の一層の発展に寄与」することを目的として制作されました。掲載されている写真の大部分は青森市政研究社が撮影したもので、「カメラは本県アマチュア・カメラ界の新進、木村智吉氏が担当した」といいます。
96ページからなる写真集には県庁や市役所、学校といった公的な施設のほか、商店や事業所などさまざまな施設の写真が掲載されています。工場の内部を撮影した写真やカフェーやキャバレーといった飲食店の店内のようすがわかる写真もあり、貴重な歴史資料といえます。企画展の会場にはこの写真集から「青森缶詰株式会社」「市営浦町保育所」など8点の写真を展示しています。
ちなみに、写真集の題字は青森市長の横山實、装幀は青森市出身の画家・小館善四郎が手がけています。先月配信した「あおもり歴史トリビア」第540号でもご紹介しましたが、木村智吉さんは昭和7年に青森中学校(現青森高校)を卒業しており、小館は同期生でした。同期生の二人が制作に関わっているというのは興味深いですね。
なお、『復興した 新しい青森』は市民図書館で閲覧することができます(貸出不可)。閲覧を希望する方は図書館のカウンターで書名をお伝えください。
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