「あおもり歴史トリビア」第549号(令和5年4月7日配信)
2023/04/07 (Fri) 14:10
「あおもり歴史トリビア」第549号(令和5年4月7日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは! 室長の工藤です。
平成10年(1998)春、市史編さん事業を「3年間手伝ってほしい」という誘い文句にのって青森市にやってきて、とうとう25回目の春を迎えることになりました。
「青森市制百周年記念事業」のひとつに位置づけられた市史編さん事業は、平成8年4月に準備委員会が発足し、同年10月に編さん委員会・編集員会が組織され編さん体制が整えられていきました。私が青森にやってきた平成10年度はちょうど市制100年の年で、5月24日には記念式典が催されています。
当時、私は近世史料の整理が主な仕事でしたが、編さん室全体としては事務長が中心となり「別編教育」の編集作業を進めていました。この「別編教育」は教育委員会がやはり「青森市制百周年記念事業」として作業をすすめていた『青森市教育史』の編さん事業を、市史編さん事業がスタートするのに併せてその一部として組み入れたものなのだそうです。そして、平成10年10月に『新青森市史』の最初の1冊として別編教育(1)が発刊となりました。
ところで、かつて青森市では昭和27年(1952)から『青森市史』編さんをしており、教育編・港湾編・産業編・政治編・人物編などを発刊しています。このとき編さんに関わっていたのが肴倉弥八という人物で、昭和43年2月1日付の『東奥日報』夕刊「週間インタビュー」で、市史編さんの苦労話などを語っています。
それによれば、長島小学校が80年史を計画するにあたり、当時の校長先生がありきたりの校史ではなく「青森市教育史」的な性格を持つものにしたいと肴倉氏に相談をしたのだそうです。肴倉氏はそれを横山實市長に話したところ「いや、そのような事業なら市でやるべきだ」ということになり、それが昭和29年発刊の『青森市史』第1巻教育編として結実しました。そして、昭和49年まで22年間の市史編さん事業として展開していくことになったのです。
自治体史の編さんにおいて、「教育史」の分野で本を1冊(または複数冊)仕立てることは多くはありません。むしろ珍しいといってもいいかもしれません。
一方、『青森市史』『新青森市史』はともに「教育史」との縁が深い自治体史という特色があるのです。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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平成10年(1998)春、市史編さん事業を「3年間手伝ってほしい」という誘い文句にのって青森市にやってきて、とうとう25回目の春を迎えることになりました。
「青森市制百周年記念事業」のひとつに位置づけられた市史編さん事業は、平成8年4月に準備委員会が発足し、同年10月に編さん委員会・編集員会が組織され編さん体制が整えられていきました。私が青森にやってきた平成10年度はちょうど市制100年の年で、5月24日には記念式典が催されています。
当時、私は近世史料の整理が主な仕事でしたが、編さん室全体としては事務長が中心となり「別編教育」の編集作業を進めていました。この「別編教育」は教育委員会がやはり「青森市制百周年記念事業」として作業をすすめていた『青森市教育史』の編さん事業を、市史編さん事業がスタートするのに併せてその一部として組み入れたものなのだそうです。そして、平成10年10月に『新青森市史』の最初の1冊として別編教育(1)が発刊となりました。
ところで、かつて青森市では昭和27年(1952)から『青森市史』編さんをしており、教育編・港湾編・産業編・政治編・人物編などを発刊しています。このとき編さんに関わっていたのが肴倉弥八という人物で、昭和43年2月1日付の『東奥日報』夕刊「週間インタビュー」で、市史編さんの苦労話などを語っています。
それによれば、長島小学校が80年史を計画するにあたり、当時の校長先生がありきたりの校史ではなく「青森市教育史」的な性格を持つものにしたいと肴倉氏に相談をしたのだそうです。肴倉氏はそれを横山實市長に話したところ「いや、そのような事業なら市でやるべきだ」ということになり、それが昭和29年発刊の『青森市史』第1巻教育編として結実しました。そして、昭和49年まで22年間の市史編さん事業として展開していくことになったのです。
自治体史の編さんにおいて、「教育史」の分野で本を1冊(または複数冊)仕立てることは多くはありません。むしろ珍しいといってもいいかもしれません。
一方、『青森市史』『新青森市史』はともに「教育史」との縁が深い自治体史という特色があるのです。
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