「あおもり歴史トリビア」第586号(令和6年1月19日配信)
2024/01/19 (Fri) 16:00
「あおもり歴史トリビア」第586号(令和6年1月19日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは!歴史資料室の鈴木です。
今回は、私たちの歴史普及活動の広がりについて、お話ししたいと思います。
毎週金曜日にメールマガジンとして配信している「あおもり歴史トリビア」は、年に一度、前年分を冊子にまとめて発行しています。この冊子は各市民センターや市内の小中学校、県立図書館等のほか、青森県視覚障害者情報センターにもお送りしています。そして、県視覚障害者情報センターでは、これをもとに点訳・音訳ボランティアの手を経て図書を製作し、利用者の皆さんに貸し出しています。
点字図書を製作する場合、点字は基本的に1音を6点の突起で表す表音文字ですので、ひらがな・カタカナの区別がありません。文章はすべて横書きで左から右へ読み、文字の大きさや字体は一定です。また、文節ごとに1マス空けて言葉の区切りを伝えます。
録音図書の場合は、適切な間や補足など音訳表現技術を用いることで、耳で聞いて内容が伝わるように工夫し、必要に応じて図や表を言葉で伝えます。
私もプライベートでこの録音図書の製作をお手伝いしているのですが、一番悩ましいのが漢字の読み方です。日本の歴史をお話しする場合、どうしても漢字が多くなりますが、点訳も音訳も読み方がわからないと文章を伝えることができないからです。人名事典に載っていない人物名や、現在は存在しない地名などは調査がとても大変です。「古川さん」はコガワさんなのかフルカワさんなのか。「本町」はモトマチなのかホンマチなのかホンチョウなのか。どうしてもわからない場合は「一般的と思われる読み方」をするのですが、「誰にとっても一般的」というのは意外に難しいものです。
現在、こうした点字図書・録音図書は、視覚障害のあるかたをはじめ、本を手に取ることや文字から情報を得ることが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字や音声データなどで提供するネットワーク「サピエ」を通じ、全国のかたが利用できるようになっています。
また、ほかにも、昨年9月に歴史資料室の工藤室長が、手話通訳問題研究会青森班で「青森市内の石碑」について講演する機会がありました。この時は事前に講演の中で用いる用語について手話表現を確認するなど、手話通訳のかたと綿密な打ち合わせを重ねて臨みました。
さらに11月には、県視覚障害者情報センターの利用者と職員、ボランティアのかたを対象に「江戸時代の町名からみた青森市の歴史」というテーマで工藤室長が講演を行いました。その際には事前に点字の資料を準備していただき、それをもとにお話ししています。
現在はさまざまな便利な機器が開発されていますが、それでもまだ誰もが簡単に全ての情報にアクセスできるようにはなっていません。私たちは、これからも多くのかたの「知りたい」に応えていけたらと思います。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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点字図書を製作する場合、点字は基本的に1音を6点の突起で表す表音文字ですので、ひらがな・カタカナの区別がありません。文章はすべて横書きで左から右へ読み、文字の大きさや字体は一定です。また、文節ごとに1マス空けて言葉の区切りを伝えます。
録音図書の場合は、適切な間や補足など音訳表現技術を用いることで、耳で聞いて内容が伝わるように工夫し、必要に応じて図や表を言葉で伝えます。
私もプライベートでこの録音図書の製作をお手伝いしているのですが、一番悩ましいのが漢字の読み方です。日本の歴史をお話しする場合、どうしても漢字が多くなりますが、点訳も音訳も読み方がわからないと文章を伝えることができないからです。人名事典に載っていない人物名や、現在は存在しない地名などは調査がとても大変です。「古川さん」はコガワさんなのかフルカワさんなのか。「本町」はモトマチなのかホンマチなのかホンチョウなのか。どうしてもわからない場合は「一般的と思われる読み方」をするのですが、「誰にとっても一般的」というのは意外に難しいものです。
現在、こうした点字図書・録音図書は、視覚障害のあるかたをはじめ、本を手に取ることや文字から情報を得ることが困難な方々に対して、さまざまな情報を点字や音声データなどで提供するネットワーク「サピエ」を通じ、全国のかたが利用できるようになっています。
また、ほかにも、昨年9月に歴史資料室の工藤室長が、手話通訳問題研究会青森班で「青森市内の石碑」について講演する機会がありました。この時は事前に講演の中で用いる用語について手話表現を確認するなど、手話通訳のかたと綿密な打ち合わせを重ねて臨みました。
さらに11月には、県視覚障害者情報センターの利用者と職員、ボランティアのかたを対象に「江戸時代の町名からみた青森市の歴史」というテーマで工藤室長が講演を行いました。その際には事前に点字の資料を準備していただき、それをもとにお話ししています。
現在はさまざまな便利な機器が開発されていますが、それでもまだ誰もが簡単に全ての情報にアクセスできるようにはなっていません。私たちは、これからも多くのかたの「知りたい」に応えていけたらと思います。
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