「あおもり歴史トリビア」第688号(令和8年1月30日配信)
2026/01/30 (Fri) 12:00
「あおもり歴史トリビア」第688号(令和8年1月30日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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新年、明けましておめでとうございます。文化遺産課の児玉です。今年もよろしくお願いいたします。
今年の干支は午年(うまどし)です。年賀状には、勢いよく走る馬の姿が数多く描かれていました。馬は古くから、力強さや前進の象徴として親しまれてきた存在です。しかし、日本列島における馬の歴史は、決して先史時代から連続して続いてきたものではありません。
日本列島には、もともと野生の馬は生息していませんでした。縄文時代の遺跡から馬骨の出土例は確認されておらず、馬は在来の動物ではないことが明らかになっています。遺跡の発掘調査において馬の骨が出土することはありますが、そのほとんどは中世以降の比較的新しい時代のものです。
考古学的に馬の存在が明確に確認されるのは、古墳時代になってからです。この時期になると、轡(くつわ)や鐙(あぶみ)といった馬具、さらには馬形の埴輪など、馬に関連する遺物が各地で出土するようになります。これらの資料から、馬は古墳時代に入ってから朝鮮半島から船に乗せて運ばれ、移動や軍事に関わる存在として、日本列島にもたらされたことがわかります。
青森市内では、平安時代に作られた土器に馬の線刻画が描かれた資料が確認されています。石江地区の新田(2)遺跡では二頭の馬が描かれた例が知られ、縄文の学び舎・小牧野館にそのレプリカが展示されています。また、浪岡地区の野尻(4)遺跡では一頭の馬が大きく描かれており、あおもり北のまほろば歴史館で見ることができます。これらはいずれも、北海道の特徴をもつ擦文土器にみられる刻文(こくもん)が施されています。
このような馬の線刻画の事例は、平安時代における津軽地方に馬が存在していたことを示す資料として評価されるとともに、馬が人々にとって身近で、視覚的にも明確に認識される存在となっていたことをうかがわせます。
(文化遺産課 児玉)
青森市民図書館 歴史資料室
青森市新町一丁目3番7号
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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日本列島には、もともと野生の馬は生息していませんでした。縄文時代の遺跡から馬骨の出土例は確認されておらず、馬は在来の動物ではないことが明らかになっています。遺跡の発掘調査において馬の骨が出土することはありますが、そのほとんどは中世以降の比較的新しい時代のものです。
考古学的に馬の存在が明確に確認されるのは、古墳時代になってからです。この時期になると、轡(くつわ)や鐙(あぶみ)といった馬具、さらには馬形の埴輪など、馬に関連する遺物が各地で出土するようになります。これらの資料から、馬は古墳時代に入ってから朝鮮半島から船に乗せて運ばれ、移動や軍事に関わる存在として、日本列島にもたらされたことがわかります。
青森市内では、平安時代に作られた土器に馬の線刻画が描かれた資料が確認されています。石江地区の新田(2)遺跡では二頭の馬が描かれた例が知られ、縄文の学び舎・小牧野館にそのレプリカが展示されています。また、浪岡地区の野尻(4)遺跡では一頭の馬が大きく描かれており、あおもり北のまほろば歴史館で見ることができます。これらはいずれも、北海道の特徴をもつ擦文土器にみられる刻文(こくもん)が施されています。
このような馬の線刻画の事例は、平安時代における津軽地方に馬が存在していたことを示す資料として評価されるとともに、馬が人々にとって身近で、視覚的にも明確に認識される存在となっていたことをうかがわせます。
(文化遺産課 児玉)
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