「あおもり歴史トリビア」第444号
2021/02/19 (Fri) 11:00
「あおもり歴史トリビア」第444号(令和3年2月19日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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歴史資料室では3月5日(金)から28日(日)まで青森駅近くのリンクモア平安閣市民ホール1階ギャラリーで「工藤正市写真展-よみがえる昭和30年代のくらしとまち」を開催することになりました。
工藤正市さん(1929-2014)は東奥日報社の写真部長や弘前支社長を務めた方なのですが、昭和20年代後半から30年代前半にかけて写真雑誌のコンテストに作品を応募し、高い評価を受けた写真家でもありました。しかし、次第に新聞社での仕事と写真家としての活動の両立が難しくなり、写真雑誌への投稿はやめたそうです。その後も青森県写真連盟の設立に関わるなど地元写真界での活動は続けましたが、プロの道には進みませんでした。
そして、平成26年(2014)に正市さんが亡くなったあと、自宅からたくさんのネガフィルムが見つかりました。長女の加奈子さんは夫とともにフィルムのデータ化を進め、昨年から写真共有サービス「インスタグラム」への投稿を始めました。すると、国内だけでなく海外からも多くの反応が寄せられました。
今回の展示では加奈子さんから写真のデータをお借りし、昭和30年頃に青森市内で撮影された写真を中心に60点ほどをご紹介する予定です。
展示を予定している作品の多くは青森駅や古川跨線橋の周辺で撮影されたものです。それらは正市さんが沖館地区にあった自宅から勤務先の東奥日報社までの通勤中に撮影したものと考えられます。古川バス停の近くにあった工藤パンやみなみ洋品店など市民に愛されたお店が写っています。
また、今では無くなってしまった路地を撮影した写真もあります。それは、現在の青森センターホテルの場所にあった「百万弗(ドル)」と呼ばれる横丁を撮影したものです。「百万弗」は飲食店を中心にアパートや小売店が建ち並ぶ横丁で、集落的な雰囲気があったといいます。「百万弗」については『新青森市史』通史編第四巻で取りあげていますが、写真を見るのは初めてでした。
正市さんが撮影した写真は当時の街並みや人々の暮らしを知ることができる貴重なものです。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
※今回の内容は令和2年7月8日付『東奥日報』、「【海を愛した写真家】故・工藤正市さんが撮影した青森の記憶写真」(海と日本PROJECT in 青森県ホームページ)などを参考にしています。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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工藤正市さん(1929-2014)は東奥日報社の写真部長や弘前支社長を務めた方なのですが、昭和20年代後半から30年代前半にかけて写真雑誌のコンテストに作品を応募し、高い評価を受けた写真家でもありました。しかし、次第に新聞社での仕事と写真家としての活動の両立が難しくなり、写真雑誌への投稿はやめたそうです。その後も青森県写真連盟の設立に関わるなど地元写真界での活動は続けましたが、プロの道には進みませんでした。
そして、平成26年(2014)に正市さんが亡くなったあと、自宅からたくさんのネガフィルムが見つかりました。長女の加奈子さんは夫とともにフィルムのデータ化を進め、昨年から写真共有サービス「インスタグラム」への投稿を始めました。すると、国内だけでなく海外からも多くの反応が寄せられました。
今回の展示では加奈子さんから写真のデータをお借りし、昭和30年頃に青森市内で撮影された写真を中心に60点ほどをご紹介する予定です。
展示を予定している作品の多くは青森駅や古川跨線橋の周辺で撮影されたものです。それらは正市さんが沖館地区にあった自宅から勤務先の東奥日報社までの通勤中に撮影したものと考えられます。古川バス停の近くにあった工藤パンやみなみ洋品店など市民に愛されたお店が写っています。
また、今では無くなってしまった路地を撮影した写真もあります。それは、現在の青森センターホテルの場所にあった「百万弗(ドル)」と呼ばれる横丁を撮影したものです。「百万弗」は飲食店を中心にアパートや小売店が建ち並ぶ横丁で、集落的な雰囲気があったといいます。「百万弗」については『新青森市史』通史編第四巻で取りあげていますが、写真を見るのは初めてでした。
正市さんが撮影した写真は当時の街並みや人々の暮らしを知ることができる貴重なものです。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。
※今回の内容は令和2年7月8日付『東奥日報』、「【海を愛した写真家】故・工藤正市さんが撮影した青森の記憶写真」(海と日本PROJECT in 青森県ホームページ)などを参考にしています。
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