「あおもり歴史トリビア」第449号
2021/03/26 (Fri) 11:00
「あおもり歴史トリビア」第449号(令和3年3月26日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。文化財課の児玉です。私の趣味の一つに、廃校舎利用の施設巡りがあります。
先日は、秋田県由利本荘市にあるリニューアルしたばかりの「鳥海山木のおもちゃ美術館」を見学しました。昭和29年(1954年)に当初は中学校として建築された、旧鮎川小学校を活用した施設で、国の有形文化財にも登録されています。秋田杉の木目を活かした床や壁、天井、建具など建築当時の特徴が残されています。館内には、地元産の木を使ったおもちゃや大型遊具を設置し、子どもから大人まで楽しむことができます。
学校施設は、子どもの教育施設というだけではなく、地域社会の中心的な存在としての役割を果たしています。近年は、少子化による児童・生徒数の減少、市町村合併などの影響により学校の統廃合が加速しており、その施設の有効活用が求められています。
現在、廃校施設等は様々な用途に活用され、例えば、博物館・美術館のほかにも公民館や体育館、中には宿泊施設などがみられます。
青森市内にも廃校舎利用の施設がいくつかあります。
昭和3年(1928)に浪岡尋常高等小学校として建築された「旧浪岡小学校」は、主としてヒバ材が使用され、外壁はモルタルで仕上げられています。校舎中央に塔屋があり、玄関上部にベランダをもつ車寄せが設けられています。内部は、片側に板敷の廊下があり、腰壁が縦板張となっています。1階は、隣接する「青森市中世の館」の第2展示室として、縄文時代から平安時代の出土品のほか、史料や鉄道の歴史に関する展示をしています。2階の教室だった場所は、研修室として利用されています。
また、昭和57年(1982)に建築された旧野沢小学校は、鉄筋コンクリート造で、現在は「縄文の学び舎・小牧野館(青森市小牧野遺跡保護センター)」として活用されています。施設名のとおり、国指定史跡 小牧野遺跡のガイダンス施設として平成27年(2015)にオープンし、遺跡の出土品の展示や保管、遺跡に関する情報発信等を行っています。発掘調査体験コーナーや環状列石くみたてコーナーなどもあり、子どもも楽しめる施設となっています。
また、この施設が所在する高田地区では、昭和10年(1935)頃から平成10年(1998)頃まで断続的に「ねぶた」が運行されてきましたが、この施設を拠点に、平成29年(2017)に「高田ねぶた」として復活し、新たな地域活性化が生み出されています。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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先日は、秋田県由利本荘市にあるリニューアルしたばかりの「鳥海山木のおもちゃ美術館」を見学しました。昭和29年(1954年)に当初は中学校として建築された、旧鮎川小学校を活用した施設で、国の有形文化財にも登録されています。秋田杉の木目を活かした床や壁、天井、建具など建築当時の特徴が残されています。館内には、地元産の木を使ったおもちゃや大型遊具を設置し、子どもから大人まで楽しむことができます。
学校施設は、子どもの教育施設というだけではなく、地域社会の中心的な存在としての役割を果たしています。近年は、少子化による児童・生徒数の減少、市町村合併などの影響により学校の統廃合が加速しており、その施設の有効活用が求められています。
現在、廃校施設等は様々な用途に活用され、例えば、博物館・美術館のほかにも公民館や体育館、中には宿泊施設などがみられます。
青森市内にも廃校舎利用の施設がいくつかあります。
昭和3年(1928)に浪岡尋常高等小学校として建築された「旧浪岡小学校」は、主としてヒバ材が使用され、外壁はモルタルで仕上げられています。校舎中央に塔屋があり、玄関上部にベランダをもつ車寄せが設けられています。内部は、片側に板敷の廊下があり、腰壁が縦板張となっています。1階は、隣接する「青森市中世の館」の第2展示室として、縄文時代から平安時代の出土品のほか、史料や鉄道の歴史に関する展示をしています。2階の教室だった場所は、研修室として利用されています。
また、昭和57年(1982)に建築された旧野沢小学校は、鉄筋コンクリート造で、現在は「縄文の学び舎・小牧野館(青森市小牧野遺跡保護センター)」として活用されています。施設名のとおり、国指定史跡 小牧野遺跡のガイダンス施設として平成27年(2015)にオープンし、遺跡の出土品の展示や保管、遺跡に関する情報発信等を行っています。発掘調査体験コーナーや環状列石くみたてコーナーなどもあり、子どもも楽しめる施設となっています。
また、この施設が所在する高田地区では、昭和10年(1935)頃から平成10年(1998)頃まで断続的に「ねぶた」が運行されてきましたが、この施設を拠点に、平成29年(2017)に「高田ねぶた」として復活し、新たな地域活性化が生み出されています。
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