「あおもり歴史トリビア」第452号
2021/04/16 (Fri) 11:00
「あおもり歴史トリビア」第452号(令和3年4月16日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の村上です。
歴史資料室では4月15日(木)から新しい館内展示「くらしのかまり―工藤正市が撮った昭和30年頃の青森市」を始めました(展示期間は6月30日まで)。この展示は3月にリンクモア平安閣市民ホールで行った「工藤正市写真展―よみがえる昭和30年頃のくらしとまち」の続編として企画したものです。
3月の展示と比較すると展示スペースが小さいため、写真の点数は約30点となりますが、一部写真の入れ替えを行い、新たに解説を加えました。また、3月の展示でご紹介できなかった現物資料の展示も行います。
現物資料の一つは工藤正市さんの作品が掲載された写真雑誌『アサヒカメラ』(朝日新聞社)です。正市さんは昭和20年代中頃から写真雑誌『カメラ』(アルス)などの誌上コンテストに作品を応募していました。昭和28年(1953)には写真家の土門拳と木村伊兵衛が選者を務めた『カメラ』の月例欄に応募した作品が次々と入選し、入選回数によって決まる年間ベストテンの1位に選ばれています。
今回展示している『アサヒカメラ』1955年1月号では、正市さんの作品「青森駅前風景」が月例第二部の1等、同年4月号では「初雪の日」が月例第二部の佳作に選ばれています。正市さんの作品が写真雑誌でどのように取り上げられていたのかを知ることができる資料ですので、ぜひご覧ください。
もう一つは正市さんが写真撮影に関わった岩波写真文庫『十和田湖』(1958年 岩波書店)です。岩波写真文庫とは写真家の名取洋之助が企画・編集した小冊子のシリーズで、昭和25年から昭和33年までに286冊が刊行されました。1冊につき1つのテーマについて写真を用いて解説しており、約200点の写真が掲載されています。
写真の撮影は名取のほか長野重一や東松照明などの写真家が担当し、全国各地のアマチュアカメラマンも協力しました。『十和田湖』に掲載されている写真は正市さんのほか、東奥日報社の品川弥千江、そして岩波映画製作所が撮影したものです。但し、どの写真を誰が撮影したのかについては明記されていません。
なお、岩波写真文庫『十和田湖』については復刻ワイド版(1990年発行)を8階展示図書コーナーに配置しております。こちらの図書は貸出もできますので、ぜひご利用ください。
※今回の内容は飯沢耕太郎『増補 戦後写真史ノート』(2008年 岩波書店)などを参考にしました。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
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登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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3月の展示と比較すると展示スペースが小さいため、写真の点数は約30点となりますが、一部写真の入れ替えを行い、新たに解説を加えました。また、3月の展示でご紹介できなかった現物資料の展示も行います。
現物資料の一つは工藤正市さんの作品が掲載された写真雑誌『アサヒカメラ』(朝日新聞社)です。正市さんは昭和20年代中頃から写真雑誌『カメラ』(アルス)などの誌上コンテストに作品を応募していました。昭和28年(1953)には写真家の土門拳と木村伊兵衛が選者を務めた『カメラ』の月例欄に応募した作品が次々と入選し、入選回数によって決まる年間ベストテンの1位に選ばれています。
今回展示している『アサヒカメラ』1955年1月号では、正市さんの作品「青森駅前風景」が月例第二部の1等、同年4月号では「初雪の日」が月例第二部の佳作に選ばれています。正市さんの作品が写真雑誌でどのように取り上げられていたのかを知ることができる資料ですので、ぜひご覧ください。
もう一つは正市さんが写真撮影に関わった岩波写真文庫『十和田湖』(1958年 岩波書店)です。岩波写真文庫とは写真家の名取洋之助が企画・編集した小冊子のシリーズで、昭和25年から昭和33年までに286冊が刊行されました。1冊につき1つのテーマについて写真を用いて解説しており、約200点の写真が掲載されています。
写真の撮影は名取のほか長野重一や東松照明などの写真家が担当し、全国各地のアマチュアカメラマンも協力しました。『十和田湖』に掲載されている写真は正市さんのほか、東奥日報社の品川弥千江、そして岩波映画製作所が撮影したものです。但し、どの写真を誰が撮影したのかについては明記されていません。
なお、岩波写真文庫『十和田湖』については復刻ワイド版(1990年発行)を8階展示図書コーナーに配置しております。こちらの図書は貸出もできますので、ぜひご利用ください。
※今回の内容は飯沢耕太郎『増補 戦後写真史ノート』(2008年 岩波書店)などを参考にしました。
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