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    「あおもり歴史トリビア」第523号(令和4年9月30日配信)
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    「あおもり歴史トリビア」第522号(令和4年9月16日配信)
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  • 2022/08/05 (Fri) 14:01
    「あおもり歴史トリビア」第516号(令和4年8月5日配信)の訂正について
  • 2022/08/05 (Fri) 13:30
    「あおもり歴史トリビア」第516号(令和4年8月5日配信)
  • 2022/07/29 (Fri) 12:00
    「あおもり歴史トリビア」第515号(令和4年7月29日配信)
  • 2022/07/22 (Fri) 12:00
    「あおもり歴史トリビア」第514号(令和4年7月22日配信)
  • 2022/07/15 (Fri) 12:00
    「あおもり歴史トリビア」第513号(令和4年7月15日配信)
  • 2022/07/08 (Fri) 12:00
    「あおもり歴史トリビア」第512号(令和4年7月8日配信)
  • 2022/07/01 (Fri) 12:00
    「あおもり歴史トリビア」第511号(令和4年7月1日配信)
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    「あおもり歴史トリビア」第510号(令和4年6月24日配信)
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    「あおもり歴史トリビア」第509号(令和4年6月17日配信)
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  • 2021/07/16 (Fri) 11:00
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  • 2021/07/09 (Fri) 11:00
    「あおもり歴史トリビア」第464号(令和3年7月9日配信)
  • 2021/07/02 (Fri) 11:00
    「あおもり歴史トリビア」第463号
  • 2021/06/25 (Fri) 11:00
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「あおもり歴史トリビア」第516号(令和4年8月5日配信)

2022/08/05 (Fri) 13:30
「あおもり歴史トリビア」第516号(令和4年8月5日配信)

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〈青森市メールマガジン〉
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 こんにちは。歴史資料室の村上亜弥です。

 7月22日配信の第514号では昭和2年(1927)5月21日に来青した芥川龍之介が、作家の秋田雨雀や淡谷悠蔵、東奥日報社の竹内俊吉らと歓談したときのエピソードをご紹介しました。今回はその続きです。

 前回お話しした通り、この日の夜、秋田は青森市公会堂で開催される「現代日本文学全集講演映画大会」(改造社主催)において講演を行うことになっていました。この頃、芥川も東北・北海道を回り、改造社主催の講演会で講師を務めていましたが、この日講演を行う予定はありませんでした。

 芥川は「秋田さんの講演はきいたことがないから、今夜きかして貰はう」と言って公会堂へ足を運びました。会場には二千数百人の聴衆が集まっていました。秋田は「日本文学の三つ時代について」という題で非常に細かく流ちょうに語り、楽屋で講演を聞いていた芥川は「秋田さんは講演がうまいね」と感心していたそうです。

 その講演の最中、会場にいた竹内らの間でぜひ芥川にも講演をしてほしいという声があがりました。当初、講演を主催する改造社の担当者は消極的でした。それは東北・北海道各地で講演を続けてきた芥川が、今夜は講演をしなくてよいので嬉しいと話していたためです。

 それでも、担当者は芥川と交渉することにしました。また、竹内らも「ほんのちょっとでいいから」と声を掛けました。芥川は「いやだなあ・・・・・・」と顔をしかめ、「袴もないんだし・・・・・・」と言って断り、楽屋を出て公会堂から離れようとしました。竹内らが呼び止めて説得すると、最後は「仕方がないなあ、ぢゃやらう」と答え、袴を借りて演壇に立ちました。そして、漱石先生の思い出をテーマに40分ほどの講演を行いました。予定になかった芥川の講演に聴衆は大変驚き、喜んだことでしょう。

 さらに、芥川は講演後に竹内らと喫茶ランデシ(大町にあったロシア風喫茶店)へ向かい、文学好きが集まる茶話会に顔を出しました。但し、この席上で芥川はあまり話さなかったそうです。
 このことについて、芥川は講演のため東北・北海道を一緒に回っていた作家の里見とん(とんは弓へんに亨)へ宛てた手紙に「例の茶話会と云ふやつにて往生すること一かたならず」と記しています(『芥川龍之介全集 第二十巻』1997年 岩波書店)。青森で休養をとるつもりだった芥川は、予定にない講演をした上、茶話会にも付き合うことになって困り果てていたのです。青森の文学ファンにとっては嬉しい一日でしたが、芥川にとっては疲れがたまる一日だったようですね。

 ※今回の内容は竹内俊吉「青森へ来た芥川龍之介」(『東奥日報』昭和3年7月13日付)、伊藤榮一「芥川龍之介と青森」(『太宰治研究3』1996年 和泉書院)を参考にしています。



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