「あおもり歴史トリビア」第521号(令和4年9月9日配信)
2022/09/09 (Fri) 12:00
「あおもり歴史トリビア」第521号(令和4年9月9日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは。歴史資料室の村上真美です。
以前のあおもり歴史トリビアNo.513(2022年7月15日配信)では、昭和38年(1963)から16年間、青森県知事を務めた竹内俊吉と俳句に関する話題をお届けしました。
竹内は、行く先々で感じたことを俳句にして記録していました。終生、その習慣を変えることはなかった…というお話でした。実は、俳句のほかに続けていた習慣があります。
それは、「本を読む」ことです。そこで今回は、青森県知事時代の竹内俊吉と読書に関するエピソードをご紹介します。
竹内は、毎日2~3時間は本を読んだといいます。ですが、知事に就任してから昭和46年までの8年間の中で、終日休みは数えるほどしかありませんでした。
そこで、一度仮眠を挟んでから、再び深夜に起き、仕事の勉強や読書時間に充てたのです。また、読んで感激した箇所には線を引いてチェックをしていました。
竹内は、「忙しい中で読む方が楽しいし、かえって心に残るように思う」と語っています(『東奥日報』昭和47年2月25日付「本の魔力」)。
上京する際には夜行寝台列車を好んで利用していました。長く自分の時間が確保できて、ゆっくり読書ができるからです。
また、毎年の県庁新入職員への挨拶では、「1日に必ず30分は、本を読みなさい」と口癖のように言っていたと言います。読書を習慣にしてほしいという竹内の熱意を感じますね。
ところで、青森県立図書館に収蔵されている「竹内文庫」をご存じでしょうか。
図書充実整備に役立ててほしいと、昭和61年11月に亡くなった竹内俊吉の遺族からの寄金をもとに、昭和62年4月17日に開設され、貸し出しが始まりました(『東奥日報』昭和62年4月18日付)。「竹内文庫」は、文学書を中心に構成されています。
また、つがる市立図書館にも、竹内の蔵書を集めたコーナーがあります。長男・竹内黎一氏の愛読書などの寄贈も受け、約3,000冊の閲覧・貸し出しが可能です。ご興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。
※今回の内容は、『竹内俊吉の世界 竹内俊吉集成』(1988年 青森放送株式会社)、『つゆくさ抄 素顔の竹内俊吉』(1988年 竹内俊吉秘書の会)、つがる市民図書館のホームページなどを参考にしました。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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竹内は、行く先々で感じたことを俳句にして記録していました。終生、その習慣を変えることはなかった…というお話でした。実は、俳句のほかに続けていた習慣があります。
それは、「本を読む」ことです。そこで今回は、青森県知事時代の竹内俊吉と読書に関するエピソードをご紹介します。
竹内は、毎日2~3時間は本を読んだといいます。ですが、知事に就任してから昭和46年までの8年間の中で、終日休みは数えるほどしかありませんでした。
そこで、一度仮眠を挟んでから、再び深夜に起き、仕事の勉強や読書時間に充てたのです。また、読んで感激した箇所には線を引いてチェックをしていました。
竹内は、「忙しい中で読む方が楽しいし、かえって心に残るように思う」と語っています(『東奥日報』昭和47年2月25日付「本の魔力」)。
上京する際には夜行寝台列車を好んで利用していました。長く自分の時間が確保できて、ゆっくり読書ができるからです。
また、毎年の県庁新入職員への挨拶では、「1日に必ず30分は、本を読みなさい」と口癖のように言っていたと言います。読書を習慣にしてほしいという竹内の熱意を感じますね。
ところで、青森県立図書館に収蔵されている「竹内文庫」をご存じでしょうか。
図書充実整備に役立ててほしいと、昭和61年11月に亡くなった竹内俊吉の遺族からの寄金をもとに、昭和62年4月17日に開設され、貸し出しが始まりました(『東奥日報』昭和62年4月18日付)。「竹内文庫」は、文学書を中心に構成されています。
また、つがる市立図書館にも、竹内の蔵書を集めたコーナーがあります。長男・竹内黎一氏の愛読書などの寄贈も受け、約3,000冊の閲覧・貸し出しが可能です。ご興味がある方は、ぜひご覧になってみてください。
※今回の内容は、『竹内俊吉の世界 竹内俊吉集成』(1988年 青森放送株式会社)、『つゆくさ抄 素顔の竹内俊吉』(1988年 竹内俊吉秘書の会)、つがる市民図書館のホームページなどを参考にしました。
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