「あおもり歴史トリビア」第522号(令和4年9月16日配信)
2022/09/16 (Fri) 12:00
「あおもり歴史トリビア」第522号(令和4年9月16日配信)
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〈青森市メールマガジン〉
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こんにちは! 室長の工藤です。
先日、全国のさまざまな「発祥の地」を調べてそれをインターネット上で公開しているサイトを偶然目にしました。
青森県内では48か所の「発祥の地」が取り上げられ、青森市内では「青森の電気発祥の地」「青森の発祥の地」「『青森』発祥の地」「青森郵便局創業の地」「海の記念日発祥の地」「日本における農村医療発祥の地」「根井村発祥の地」「八甲田春山除雪隊発祥の地」「弘前大学医学部発祥の地」「プロ野球史上初の完全試合」が取り上げられています。
しかも、ありがたいことに、いくつかの発祥の地では、併せて関連するこのメールマガジンも紹介してくれています。
ところで、「青森の発祥の地」と「『青森』発祥の地」がどこかというと、前者は青森がまだ善知鳥村だった頃から同地の人々に「慕い仰がれ」てきた善知鳥神社、一方後者は「青森」の地名の由来となる「小高い森」の所在地(本町2丁目)です。
実は、このサイトでは取り上げられてはいませんが、市内には少なくとももう1か所「青森発祥の地」を標ぼうしている地区があります。それは油川地区です。市内中心部から国道280号を油川方面へ進み、天田内川を過ぎてすぐ右手の建物に「青森発祥の地 油川」の幟が掲げられています。
どうして油川が「青森発祥の地」なのかは分かりませんが、青森が町づくりされる以前に「外ヶ浜唯一の港として栄えて」(『青森市の歴史』1989年)いた港町が油川だったと長く言われてきたことに由来するのではないかと推測します。
また、油川はイワシで作る「焼き干し」の発祥の地だとみています。理由は、大正8年(1919)3月24日付で油川村長が知事に宛てた町制施行に関する文書のなかに、焼き干しは「数年前に油川村が初めて製造したもの」で、それが各地に広がり密かに「油川産」で取引されているという主旨の一節があるからです。
さらに、6年前の大正2年の凶作に関する油川村の行政文書のなかに「本村特産ノ焼乾鰮」とあって、イワシの焼き干しが村の特産品と認められていたことが分かります。これらから、私は明治末期~大正初めに油川で焼き干しの生産が始まったのではないかと考えています。
「発祥の地」を調べることは、地域の新しい魅力を発見するきっかけになるかもしれません。
《問合せ》
青森市民図書館 歴史資料室
TEL:017-732-5271
電子メール: rekishi-shiryo@city.aomori.aomori.jp
青森市メールマガジンをご利用いただき、ありがとうございます。
登録の変更や利用停止の手続は、次の画面からどうぞ。
○青森市ホームページ
http://www.city.aomori.aomori.jp/mailmagazine-riyou.html
○携帯サイト「青森市mini」
http://www.city.aomori.aomori.jp/koho-kocho/keitai-mini/top/mailmagazine.html
-編集・発行---------
企画部広報広聴課
青森市中央1-22-5
TEL:017-734-5106
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ところで、「青森の発祥の地」と「『青森』発祥の地」がどこかというと、前者は青森がまだ善知鳥村だった頃から同地の人々に「慕い仰がれ」てきた善知鳥神社、一方後者は「青森」の地名の由来となる「小高い森」の所在地(本町2丁目)です。
実は、このサイトでは取り上げられてはいませんが、市内には少なくとももう1か所「青森発祥の地」を標ぼうしている地区があります。それは油川地区です。市内中心部から国道280号を油川方面へ進み、天田内川を過ぎてすぐ右手の建物に「青森発祥の地 油川」の幟が掲げられています。
どうして油川が「青森発祥の地」なのかは分かりませんが、青森が町づくりされる以前に「外ヶ浜唯一の港として栄えて」(『青森市の歴史』1989年)いた港町が油川だったと長く言われてきたことに由来するのではないかと推測します。
また、油川はイワシで作る「焼き干し」の発祥の地だとみています。理由は、大正8年(1919)3月24日付で油川村長が知事に宛てた町制施行に関する文書のなかに、焼き干しは「数年前に油川村が初めて製造したもの」で、それが各地に広がり密かに「油川産」で取引されているという主旨の一節があるからです。
さらに、6年前の大正2年の凶作に関する油川村の行政文書のなかに「本村特産ノ焼乾鰮」とあって、イワシの焼き干しが村の特産品と認められていたことが分かります。これらから、私は明治末期~大正初めに油川で焼き干しの生産が始まったのではないかと考えています。
「発祥の地」を調べることは、地域の新しい魅力を発見するきっかけになるかもしれません。
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