【モチベーション・マラソン750】 アリストテレスの教え
2023/02/13 (Mon) 11:00
モチベーション・マラソン 750号
日常の中に何か楽しいことを見つけ、今週も愉快に過ごして行きましょう。
1.今週のテーマ :アリストテレスの教え
XXXX 様
こんにちは。三村でございます。
日頃は中国古典に接することが多いのですが、西洋の古典も学ぼうと、ギリシャの哲学者アリストテレスの「ニコマコス倫理学」をかじり始めています。
倫理学というと、「◯◯すべきである」「◯◯してはならない」といった義務的で窮屈なものを思い浮かべますが、アリストテレスの倫理学は、「幸福論的倫理学」と言われていてイメージが全く違います。つまり、「人はどうすれば幸福になれるか」を説いたものなのです。
生きることの究極目的(最高の善)は「幸福=よく生きること」であり、それ以外は全て手段に過ぎない。ただ、どんな行為も究極の目的(幸福)につながる時には幸福感を得られる、というのです。
「善=幸福」には3種類ある。
道徳的善 人間性が高まる、徳を身につけること
有用的善 人や社会の役立つ、自己実現すること
快楽的善 喜び、自分の欲を満たすこと
「徳」とは(アレテー)
善さ、卓越性、内に漲っている力
生まれながらに持っている可能性
「徳」の4つの要素とは
賢慮 判断力 思慮、知恵
勇気 困難に立ち向かう力
節制 欲望をコントロールする力
正義 他者や共同体を重んじる力
こう見てくると、洋の東西を問わず、「徳:優れた人間性」の重要性と「幸福論」を説いているのです。
人として成長し続けたい、いい人生を送りたいと思う人は、古典を勉強すると良いのだと改めて認識させられました。
2.心の栄養(今週の古典)
今週は「アリストテレス」の言葉より
”We are what we repeatedly do. Excellence, therefore, is not an act, but a habit.” (Aristotle)
自らが繰り返し行うことこそが、われわれの本質である。ゆえに、優秀さとは行為ではなく、習慣である。(古代ギリシャの哲学者アリストテレス)
<その前段の説明>
ハープを演奏することによって、ハープ奏者になれるように、私達は正しい行いをすることによって、正しい人間になれる。
自らを律することによって、自制心を身につけることができ、勇気ある行動をとることによって、勇敢になれるのだ。
3.NEWS
■ ブログ「メンターとしての中国古典」■ 12月5日更新
中国古典の幸福論
「足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。」
これは老子の一節で、その意味は「満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に志(目的)を成し遂げている」となります。
無いものねだりをするのではなく、持てるもの与えられたもの(持ち味)を最大限に活かすことで精神的にも物理的にも豊かになれる。また自らが設定した志(ビジョンや目標)に向かって努力を積み重ねることが出来るのは幸せなことである。正しく老子は幸福論を説いているのです。
続きはこちらから https://www.compass-point.jp/mentor/
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mimura@i-partner.co.jp
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日常の中に何か楽しいことを見つけ、今週も愉快に過ごして行きましょう。
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XXXX 様
こんにちは。三村でございます。
日頃は中国古典に接することが多いのですが、西洋の古典も学ぼうと、ギリシャの哲学者アリストテレスの「ニコマコス倫理学」をかじり始めています。
倫理学というと、「◯◯すべきである」「◯◯してはならない」といった義務的で窮屈なものを思い浮かべますが、アリストテレスの倫理学は、「幸福論的倫理学」と言われていてイメージが全く違います。つまり、「人はどうすれば幸福になれるか」を説いたものなのです。
生きることの究極目的(最高の善)は「幸福=よく生きること」であり、それ以外は全て手段に過ぎない。ただ、どんな行為も究極の目的(幸福)につながる時には幸福感を得られる、というのです。
「善=幸福」には3種類ある。
道徳的善 人間性が高まる、徳を身につけること
有用的善 人や社会の役立つ、自己実現すること
快楽的善 喜び、自分の欲を満たすこと
「徳」とは(アレテー)
善さ、卓越性、内に漲っている力
生まれながらに持っている可能性
「徳」の4つの要素とは
賢慮 判断力 思慮、知恵
勇気 困難に立ち向かう力
節制 欲望をコントロールする力
正義 他者や共同体を重んじる力
こう見てくると、洋の東西を問わず、「徳:優れた人間性」の重要性と「幸福論」を説いているのです。
人として成長し続けたい、いい人生を送りたいと思う人は、古典を勉強すると良いのだと改めて認識させられました。
2.心の栄養(今週の古典)
今週は「アリストテレス」の言葉より
”We are what we repeatedly do. Excellence, therefore, is not an act, but a habit.” (Aristotle)
自らが繰り返し行うことこそが、われわれの本質である。ゆえに、優秀さとは行為ではなく、習慣である。(古代ギリシャの哲学者アリストテレス)
<その前段の説明>
ハープを演奏することによって、ハープ奏者になれるように、私達は正しい行いをすることによって、正しい人間になれる。
自らを律することによって、自制心を身につけることができ、勇気ある行動をとることによって、勇敢になれるのだ。
3.NEWS
■ ブログ「メンターとしての中国古典」■ 12月5日更新
中国古典の幸福論
「足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。」
これは老子の一節で、その意味は「満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に志(目的)を成し遂げている」となります。
無いものねだりをするのではなく、持てるもの与えられたもの(持ち味)を最大限に活かすことで精神的にも物理的にも豊かになれる。また自らが設定した志(ビジョンや目標)に向かって努力を積み重ねることが出来るのは幸せなことである。正しく老子は幸福論を説いているのです。
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