「食品表示検定メールマガジン」 第6号(2010/2/1)
2010/02/01 (Mon) 11:00
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆トピックス◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
1. 「食の目利き検定(食品表示検定・初級)」受験票の発送について
2. まだ間に合います! 広島会場受付中!
「食の目利き検定(食品表示検定・初級)対策セミナー」
3. 「第1回食品表示検定試験・中級/正解率の低かった問題の解説」を
ホームページに掲載しました
4. 「トランス脂肪酸」をめぐる状況について
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1.「第1回食の目利き検定(食品表示検定・初級)」受験票の発送について
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2月14日(日)開催「食の目利き検定」の受験票の発送状況について
お知らせします。全国一斉に「はがき」形式での発送のため、お待たせ
して申し訳ありませんが、ご確認宜しくお願い致します。
・[1月26日(火)までにご入金された方]
2月8日(月)までにお手元に届くように発送いたします。
2月8日(月)までに届かない場合はお問い合わせください。
・[1月27日(水)以降にご入金された方]
2月10(水)までにお手元に届くように発送いたします。
2月10日(水)までに届かない場合はお問い合わせください。
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2.まだ間に合います! 広島会場受付中!
「食の目利き検定(食品表示検定・初級)対策セミナー」
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2月3日(水)の広島会場での対策セミナーの受付を行なっております。
試験対策にぜひご活用ください。
≪広島会場≫
・日時: 2010年2月3日(水) 13:00~17:00(受付開始12:30)
・主催:TSSプロダクション
・参加費: 5,000円(税込)
・問合せ先:082-250-4430/森田宛
・お申し込み:
詳細については食品表示検定協会のホームページでご確認ください。
http://www.shokuhyoji.jp/pdf/seminar_hiroshima.pdf
・受講料のお支払いはセミナー当日でも結構です。
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3.「第1回食品表示検定試験・中級/正解率の低かった問題の解説」を
ホームページに掲載しました
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昨年11月24日(火)に実施した中級試験問題の中で、全体の正解率が低
かった問題の中から、注意するとよい問題についてホームページに
解説を掲載しました。ご自身での学習にどうぞご活用ください。
http://www.shokuhyoji.jp/html/guidance_m.html
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4.「トランス脂肪酸」をめぐる状況について
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現在、消費者庁において食品中のトランス脂肪酸の含有量の表示に
関する検討が行われています。トランス脂肪酸の過剰摂取は健康に
良くないとして国際的にも表示を推進する動きがありますのでご
紹介いたします。
【トランス脂肪酸とは】
トランス脂肪酸は、トランス型二重結合という構造を持つ複数の
不飽和脂肪酸の総称で、一種類の化合物を指すものではありません。
トランス脂肪酸は、次の過程で生成されます。
■加工・調理段階で生成
・植物油等の加工に際し、水素添加の過程において生成
・植物油等の精製に際し、脱臭の過程において生成
・油を高温で加熱する調理過程において生成
■天然に生成
・自然界において、牛など(反すう動物)の反すう胃内でバクテリア
の働きにより生成(乳や肉などに少量含まれる)
トランス脂肪酸の作用としては、悪玉コレステロールといわれて
いるLDL-コレステロールを増加させ、善玉コレステロールといわ
れているHDL-コレステロールを減少させる働きがあるといわれて
います。また、多量に摂取を続けた場合には、動脈硬化などによ
る虚血性心疾患のリスクを高めるとの報告もあります。
【トランス脂肪酸の摂取状況】
■諸外国
トランス脂肪酸の一人当たりの摂取量は、1994~1996年の調査
によれば、米国では20歳以上の大人で一日当たり平均約5.8gと
なっており、摂取エネルギーに占める割合は2.6%であると推計
されています。
EUでは、1995~1996年に14か国で行われたトランス脂肪酸の
摂取量の調査によると、一日当たり平均摂取量は、
男性で1.2 g(ギリシャ)~6.7 g(アイスランド)、
女性では1.7g(ギリシャ)~4.1g(アイスランド)となっており、
それぞれ摂取エネルギーの男性で0.5~2.1%、女性で0.8~1.9%に
相当しています。
なお、より最近の調査では、EUの多くの国でトランス脂肪酸の摂取
量が減少しており、その主な理由として、例えばファットスプレッド
などの食品の改質が挙げられています。
■日本
2008年度に行われた食品安全委員会の調査では、日本人一日当たり
のトランス脂肪酸摂取量は、食品群別摂取量から推計(積み上げ方式)
すると平均0.7g(摂取エネルギー換算では約0.3%)で、
食用加工油脂の生産量から推計すると平均1.3g(同約0.6%)でした。
【トランス脂肪酸への対応】
■国際機関
2003年の食事、栄養、生活習慣病に関するWHO/FAO 合同専門家会議
において、トランス脂肪酸からのエネルギー摂取目標値を一日当たり
の総摂取エネルギー量の1%未満とすべきと勧告がありました。
■諸外国
・含有量の規制措置を実施:デンマーク、ニューヨーク市、オーストリア
カリフォルニア州、カナダ(ブリティッシュコロンビア州)
・トランス脂肪酸含有量の表示を義務付け:米国、カナダ、韓国、台湾、
香港、フランス
・自主的な低減措置を実施:EU、英国、オーストラリア、
ニュージーランド、カナダ(一部を除く)
■日本
現時点では、食品中のトランス脂肪酸について、表示義務や含有量の
基準値はありません。
【今後の取り組みの必要性】
2006年度の食品安全委員会の調査結果から、日本人一日当たりのトラ
ンス脂肪酸摂取量は、総エネルギー摂取量の1%未満となりました。
ただし、これらの推計は、国民健康・栄養調査の平均値を使用している
ため、個人のばらつきを把握することは困難です。
脂肪の多い菓子類や食品の食べ過ぎなど偏った食事をしている場合では
平均値を大きく上回る摂取量となる可能性はありますが、現時点では、
その程度について予断できません。
食品安全委員会では、消費者の健康保護の観点から、今後とも、日本人
(又は日本での)の摂取量や各摂取レベルにおける健康への影響等に関
する国内外の新たな知見を蓄積していくことが必要であると考えています。
参考:
内閣府食品安全委員会 http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf
消費者庁 http://www.caa.go.jp/foods/index.html
農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/
執筆: (社)日本農林規格協会(JAS協会)
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