常見陽平メルマガ『陽平界通信』 第288号 ヘビメタ、プロレスは蔑称か?罵倒は問題だが「触れちゃいけない」も問題だ/PBをとことん楽しむ
2024/05/15 (Wed) 11:06
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第288号
◆◆ 2024.5.15配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
罵倒も問題だが、「触れちゃいけない」も問題だ
2.記事傑作選
◇「1ヶ月で辞める新入社員」像を一般化するな
◇変化を遂げる宴会・レク活動
◇ヘビメタ、ヘビィメタル論争とイメージ
3.常ミシュラン
プライベートブランドをとことん楽しむ
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【罵倒も問題だが、
「触れちゃいけない」も問題だ】
少し前に、ネットでヘビィメタルに関する略称
「ヘビメタ」が話題となっていました。
これは蔑称ではないか、
侮辱しているのではないか、と。
大変に既視感のある光景でございます。
1980年代半ば、小学生の頃に
ヘヴィメタルを聴くようになってから、
何度もこの論争を目撃した気がします。
昔も今もヘヴィメタルは、
誤解を呼ぶジャンルだと思います。
知らない人から見ると
理解不能な部分があると思うのです。
なんせ、うるさいですし、
メンバーのビジュアルもまあ、過激なわけです。
バカにしたくなる人もいるのでしょう。
これまたヘヴィメタルの中でも
様々な流派があるわけですが、
中には音楽性から世界観まで
理解できないものもあるのでしょう。
そういえば以前、
「ヘヴィメタル好き飲み会をやろう」
とこのジャンルが好きな
編集者、ライターと集まったのですが
好きなアーティスト、ジャンルが違いすぎて
話が盛り上がらなかったことを思い出しました。
一方、好きなものをバカにされると
そりゃあ、嫌なものです。
これは別に、ヘヴィメタルに限りません。
野球やサッカーという王道の、
伝統的なスポーツにおいても、
少しでもバカにする声があると
ぶちきれる人がいるわけです。
中には、別に批判も否定もしたわけでもないのに、
少しでも意見が合わない見解を
SNS投稿するだけで、
猛批判されることすらあるわけです。
たとえば、ウェブメディア編集部では
「羽生結弦について触れる際は、細心の注意を」
というノウハウがあるそうです。
アクセス数アップにつながるネタではあるが、
記述において配慮がないと
ファンたちの逆鱗に触れることもある、と。
ヘビメタ・ヘヴィメタル問題に戻ると、
「ヘビメタと呼ぶな」
「ヘヴィメタルを侮辱するな」という気持ちは
私もファンとして理解しつつも、
一方でちょっとヘビメタ呼ばわりしただけで
大糾弾会が始まると、
「やっぱり”ヘビメタ”は怖い」
という話になるわけで。
まさに、こういう炎上劇が
このジャンルに関する偏見を
助長していないでしょうか。
私もむしろ、幼少期から
「(ヘヴィメタルに限らず)
ロックとプロレスが好きだ」ということを
公言し続けてきており。
「メタルってうるさいし、
見た目も音楽も暑苦しくない?」とか
「プロレスって八百長でしょ?」と、
からかわれ続けて生きているのです。
いや、歳を重ねて大人になったこともあり、
「スラッシュメタルBIG4の代表作を全部、
大きな音で聴いてから批判しなさい」
「IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTの
来日公演を見てから言いなさい」
などと
ブチ切れたりはしません。
ロックにしろ、プロレスにしろ、
「バカにする」という形であれ、
興味をもってもらう機会になったわけで。
その現実を伝え、誤解を解消する、
さらにはファンになってもらうということを
心がけています。
一方、まずいなと思うのは、
特に「ヘビメタ」「プロレス」について
顕著なのですが、
炎上劇、さらに下手なことを言った人が
フルボッコにされる様子をみて
「やっぱり怖いな」
「興味を持っていたけど、やっぱりやめておこう」
となるのが良くないなあ、と。
そして、固定化したファンとともに
ジャンル全体が古くなっていく、と。
いまや、メタルのライブは
50~70歳が中心で。
中高年が黒いTシャツを着て
集う同窓会になっています。
アーティストによりますけど。
いや、ただでさえ、
ファンになるのには敷居が高いわけですよ。
友達にバカにされたらどうしようとか、
会場に行くのは怖いなあとか思うのでしょうよ。
実際、10代の頃は、地味な同級生女性が
実はヘヴィメタル好きだったりし。
そういうことを隠して
生きている人がいることに複雑な心境になりました。
中2の頃「定期テストで、1位をとったら、
LOUDNESSの札幌ライブに行かせてほしい」
とおねだりをし。
予告ホームラン的に
1位をとって行ったライブですが、
金髪、長髪の人だらけで、
しかも私の前の席は空席だったのですが、
反社風の人が途中でやってきて
数曲みて帰っていったんです。
「すごい世界にきたなあ」と思ったわけです。
今では、この手の会場で道をあけてもらい、
繁華街の店でも、
やんちゃしている風の店員に
優しく接客されるようになりましたが。
というわけで、
ジャンルに関してバカにされた時に、
いかに大人の対応をするかというのは
大事だと思った次第です。
気づけば、触れてはいけない雰囲気が
広がっていないか、と。
やや話が
ヘビメタ、プロレス
という蔑称(扱い)
とズレますが。
「話題にしてはいけない」
「下手にふれてはいけない」
というテーマが
ビジネスでも存在すると思うのです。
この件、気になっているのは、
会社や社会における
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)
関連の議論なのですよね。
このテーマはいつもSNS上で炎上します。
全国紙でも特集が組まれます。
ジェンダーやLGBTQ+に関する議論は
可燃性が高いです。
差別を容認するつもりはありません。
ただ、これらのテーマについて
「触れてはいけない」空気が漂っており、
違和感やモヤモヤが放置されているのも
また問題なわけです。
意見にはグラデーションがあるのに、
それを一色にしようとしている論者もおり。
自戒を込めて言うならば、
「理解している風」もまた怖く。
私、LGBTQ+の友人が大変、多いのです。
ただ、当事者のリアルな生活などは
まだまだ
わかっていないわけです。
DE&I関連では、
ハリボテ施策が多々あり。
それをジャーナリストを名乗る人が、
広報担当者が描くストーリーを鵜呑みにし、
すぐれた施策として紹介しているわけです。
男性社会を叩く朝日も、
企業の先進事例を紹介する日経も、
手放しでは礼賛してはいけない事例を
紹介してしまっているわけですが。
人が傷つくようなこと、
トラブルは避けるべきです。
ただ
「触れるのが怖い」という姿勢で
「理解している風」が広がっている現状も
まずいと思う次第です。
論争も何も起きないものの、
理解は広がらないという。
一方、あるテーマが炎上するのか、
バカにされた、差別された当事者は
なぜ、熱くなるのか。
この点もおさえておくべきです。
ヘビメタ、プロレスに関して言うならば、
そのジャンル自体が滅んでしまうのではないか
という切迫感があります。
さらに生き方とつながっているのですよね。
想像力も、勇気と責任のある議論も
ともに大切です。はい。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4511/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4512/XXXX
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◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「退職代行で入社1ヶ月以内で
会社を辞める新入社員」という
「ごく一部の若者」像を一般化するメディア問題
https://d.bmb.jp/9/1454/4513/XXXX
変化を遂げる宴会・レク活動
アップデートと創意工夫を怠るな
https://d.bmb.jp/9/1454/4514/XXXX
ヘビメタ、ヘビィメタル論争と、
業界・企業イメージ問題
https://d.bmb.jp/9/1454/4515/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━
3.常ミシュラン
━━━━━━━━━━━◆◆
【プライベートブランドをとことん楽しむ】
「いつも東京の店を紹介している」
「常見先生のウリは絶大なる経済力で
あることはわかっているが、
高い店が多くないか」という
批判が多いこのコーナー。もうしわけない。
いや、このメルマガ、本当に、
自分が好きなものを紹介するものなので。
今回は
プライベートブランド(PB)について書こう。
そう、
スーパーやコンビニなどで売っているものだ。
流通各社はPBに注力している。
テレビ、ラジオで何度かご一緒した
渡辺広明さんによる明治の「チェルシー」
終売に関するインタビューが面白かった。
そう、「チェルシー、チェルシー、もうひとつ
チェルシー」と思わず口ずさんでしまう、
あれだ。
「あなたにも、チェルシー、あげたい」という、
あれだ。
インタビュー:
「チェルシー」終売の背景
消費経済アナリスト・渡辺広明 | 毎日新聞
https://d.bmb.jp/9/1454/4516/XXXX
チェルシー終売には、
実はコンビニなどのPB注力が背景にある、と。
各社が利益率の高いPBに注力し、
ナショナルブランド(NB)は
トップクラスの商品しか並ばないのだそうで。
さらに、ガムや飴は受難の時代で、
いまはそれがグミにシフトしたというわけだ。
たしかに、コンビニに行くと
あらゆるカテゴリにおいて
PB率が高くなっているように見える。
もともとNBだったもののPB版さえ売っている。
以前はPB=安いものだったが、
必ずしもそうではない。
値段はNB並みで、
バリューが高いものというものもある。
私も、必ず買うPB品というものがある。
なんせ、主夫なので。
日々の料理、弁当づくり、
さらには掃除などにPBは欠かせない。
今回は「食」に関わるものしばりで、
常見陽平が認める至高のPB品を紹介しよう。
皆さんも、ぜひチェックを。
セブンプレミアムと、
KINOKUNIYA比率高めですまぬ。
きたあかりコロッケ:セブンプレミアム
→朝ご飯にも、お弁当にも便利。
コンビニのレジ横で売っている
コロッケそのものの味。大変に使いやすい。
北海道産大豆100%納豆 【中粒】:成城石井
→プライベートブランドの納豆といえば、これ。
マツコ?だったかテレビ番組でも
話題になったらしく、一時欠品していたとか。
たしかに美味しいし、使いやすい。
紀ノ国屋 パンケーキミックス:KINOKUNIYA
→高級スーパーに並ぶもの、
他のスーパーのPBなどいろいろ試したが、
日本で売っているパンケーキの粉で
最も使いやすくて、美味しいのが、これ。
ちょうど3枚分くらいの量で小分けしていること、
焼きやすいことがポイント。
しかも、しっかり美味しい。
お手軽カットフルーツ パイナップル:セブンプレミアム
→これも普段使いで、朝のもう一品、
パンケーキやシリアル、ヨーグルトのお供に便利。
大変に使いやすい切り方。
クリームたい焼きチョコ:ファミリーマート
→小腹がすいたときに便利。
たい焼き屋さんのものと違い、
もっちりクリーミーなデザート。
過熱して食べるという技も。
アーモンド チョコレートバー:セブンプレミアム
→普段づかいのアイスの最高峰。
北海道メロンソフト:セイコーマート
→セコマの傑作。生産者と契約し、
そのままでは出荷できない
不適格メロンを買い取り、商品化。味も絶品。
まだまだあるが、この辺で。
各社の商品開発力、および品質に圧倒される。
シンプルであるがゆえに、活用する側の
センスが問われるものでもある。
さあ、今日も工夫しよう。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4517/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
罵倒も問題だが、「触れちゃいけない」も問題だ
2.記事傑作選
◇「1ヶ月で辞める新入社員」像を一般化するな
◇変化を遂げる宴会・レク活動
◇ヘビメタ、ヘビィメタル論争とイメージ
3.常ミシュラン
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【罵倒も問題だが、
「触れちゃいけない」も問題だ】
少し前に、ネットでヘビィメタルに関する略称
「ヘビメタ」が話題となっていました。
これは蔑称ではないか、
侮辱しているのではないか、と。
大変に既視感のある光景でございます。
1980年代半ば、小学生の頃に
ヘヴィメタルを聴くようになってから、
何度もこの論争を目撃した気がします。
昔も今もヘヴィメタルは、
誤解を呼ぶジャンルだと思います。
知らない人から見ると
理解不能な部分があると思うのです。
なんせ、うるさいですし、
メンバーのビジュアルもまあ、過激なわけです。
バカにしたくなる人もいるのでしょう。
これまたヘヴィメタルの中でも
様々な流派があるわけですが、
中には音楽性から世界観まで
理解できないものもあるのでしょう。
そういえば以前、
「ヘヴィメタル好き飲み会をやろう」
とこのジャンルが好きな
編集者、ライターと集まったのですが
好きなアーティスト、ジャンルが違いすぎて
話が盛り上がらなかったことを思い出しました。
一方、好きなものをバカにされると
そりゃあ、嫌なものです。
これは別に、ヘヴィメタルに限りません。
野球やサッカーという王道の、
伝統的なスポーツにおいても、
少しでもバカにする声があると
ぶちきれる人がいるわけです。
中には、別に批判も否定もしたわけでもないのに、
少しでも意見が合わない見解を
SNS投稿するだけで、
猛批判されることすらあるわけです。
たとえば、ウェブメディア編集部では
「羽生結弦について触れる際は、細心の注意を」
というノウハウがあるそうです。
アクセス数アップにつながるネタではあるが、
記述において配慮がないと
ファンたちの逆鱗に触れることもある、と。
ヘビメタ・ヘヴィメタル問題に戻ると、
「ヘビメタと呼ぶな」
「ヘヴィメタルを侮辱するな」という気持ちは
私もファンとして理解しつつも、
一方でちょっとヘビメタ呼ばわりしただけで
大糾弾会が始まると、
「やっぱり”ヘビメタ”は怖い」
という話になるわけで。
まさに、こういう炎上劇が
このジャンルに関する偏見を
助長していないでしょうか。
私もむしろ、幼少期から
「(ヘヴィメタルに限らず)
ロックとプロレスが好きだ」ということを
公言し続けてきており。
「メタルってうるさいし、
見た目も音楽も暑苦しくない?」とか
「プロレスって八百長でしょ?」と、
からかわれ続けて生きているのです。
いや、歳を重ねて大人になったこともあり、
「スラッシュメタルBIG4の代表作を全部、
大きな音で聴いてから批判しなさい」
「IRON MAIDEN、JUDAS PRIESTの
来日公演を見てから言いなさい」
などと
ブチ切れたりはしません。
ロックにしろ、プロレスにしろ、
「バカにする」という形であれ、
興味をもってもらう機会になったわけで。
その現実を伝え、誤解を解消する、
さらにはファンになってもらうということを
心がけています。
一方、まずいなと思うのは、
特に「ヘビメタ」「プロレス」について
顕著なのですが、
炎上劇、さらに下手なことを言った人が
フルボッコにされる様子をみて
「やっぱり怖いな」
「興味を持っていたけど、やっぱりやめておこう」
となるのが良くないなあ、と。
そして、固定化したファンとともに
ジャンル全体が古くなっていく、と。
いまや、メタルのライブは
50~70歳が中心で。
中高年が黒いTシャツを着て
集う同窓会になっています。
アーティストによりますけど。
いや、ただでさえ、
ファンになるのには敷居が高いわけですよ。
友達にバカにされたらどうしようとか、
会場に行くのは怖いなあとか思うのでしょうよ。
実際、10代の頃は、地味な同級生女性が
実はヘヴィメタル好きだったりし。
そういうことを隠して
生きている人がいることに複雑な心境になりました。
中2の頃「定期テストで、1位をとったら、
LOUDNESSの札幌ライブに行かせてほしい」
とおねだりをし。
予告ホームラン的に
1位をとって行ったライブですが、
金髪、長髪の人だらけで、
しかも私の前の席は空席だったのですが、
反社風の人が途中でやってきて
数曲みて帰っていったんです。
「すごい世界にきたなあ」と思ったわけです。
今では、この手の会場で道をあけてもらい、
繁華街の店でも、
やんちゃしている風の店員に
優しく接客されるようになりましたが。
というわけで、
ジャンルに関してバカにされた時に、
いかに大人の対応をするかというのは
大事だと思った次第です。
気づけば、触れてはいけない雰囲気が
広がっていないか、と。
やや話が
ヘビメタ、プロレス
という蔑称(扱い)
とズレますが。
「話題にしてはいけない」
「下手にふれてはいけない」
というテーマが
ビジネスでも存在すると思うのです。
この件、気になっているのは、
会社や社会における
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)
関連の議論なのですよね。
このテーマはいつもSNS上で炎上します。
全国紙でも特集が組まれます。
ジェンダーやLGBTQ+に関する議論は
可燃性が高いです。
差別を容認するつもりはありません。
ただ、これらのテーマについて
「触れてはいけない」空気が漂っており、
違和感やモヤモヤが放置されているのも
また問題なわけです。
意見にはグラデーションがあるのに、
それを一色にしようとしている論者もおり。
自戒を込めて言うならば、
「理解している風」もまた怖く。
私、LGBTQ+の友人が大変、多いのです。
ただ、当事者のリアルな生活などは
まだまだ
わかっていないわけです。
DE&I関連では、
ハリボテ施策が多々あり。
それをジャーナリストを名乗る人が、
広報担当者が描くストーリーを鵜呑みにし、
すぐれた施策として紹介しているわけです。
男性社会を叩く朝日も、
企業の先進事例を紹介する日経も、
手放しでは礼賛してはいけない事例を
紹介してしまっているわけですが。
人が傷つくようなこと、
トラブルは避けるべきです。
ただ
「触れるのが怖い」という姿勢で
「理解している風」が広がっている現状も
まずいと思う次第です。
論争も何も起きないものの、
理解は広がらないという。
一方、あるテーマが炎上するのか、
バカにされた、差別された当事者は
なぜ、熱くなるのか。
この点もおさえておくべきです。
ヘビメタ、プロレスに関して言うならば、
そのジャンル自体が滅んでしまうのではないか
という切迫感があります。
さらに生き方とつながっているのですよね。
想像力も、勇気と責任のある議論も
ともに大切です。はい。
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「退職代行で入社1ヶ月以内で
会社を辞める新入社員」という
「ごく一部の若者」像を一般化するメディア問題
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変化を遂げる宴会・レク活動
アップデートと創意工夫を怠るな
https://d.bmb.jp/9/1454/4514/XXXX
ヘビメタ、ヘビィメタル論争と、
業界・企業イメージ問題
https://d.bmb.jp/9/1454/4515/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━
3.常ミシュラン
━━━━━━━━━━━◆◆
【プライベートブランドをとことん楽しむ】
「いつも東京の店を紹介している」
「常見先生のウリは絶大なる経済力で
あることはわかっているが、
高い店が多くないか」という
批判が多いこのコーナー。もうしわけない。
いや、このメルマガ、本当に、
自分が好きなものを紹介するものなので。
今回は
プライベートブランド(PB)について書こう。
そう、
スーパーやコンビニなどで売っているものだ。
流通各社はPBに注力している。
テレビ、ラジオで何度かご一緒した
渡辺広明さんによる明治の「チェルシー」
終売に関するインタビューが面白かった。
そう、「チェルシー、チェルシー、もうひとつ
チェルシー」と思わず口ずさんでしまう、
あれだ。
「あなたにも、チェルシー、あげたい」という、
あれだ。
インタビュー:
「チェルシー」終売の背景
消費経済アナリスト・渡辺広明 | 毎日新聞
https://d.bmb.jp/9/1454/4516/XXXX
チェルシー終売には、
実はコンビニなどのPB注力が背景にある、と。
各社が利益率の高いPBに注力し、
ナショナルブランド(NB)は
トップクラスの商品しか並ばないのだそうで。
さらに、ガムや飴は受難の時代で、
いまはそれがグミにシフトしたというわけだ。
たしかに、コンビニに行くと
あらゆるカテゴリにおいて
PB率が高くなっているように見える。
もともとNBだったもののPB版さえ売っている。
以前はPB=安いものだったが、
必ずしもそうではない。
値段はNB並みで、
バリューが高いものというものもある。
私も、必ず買うPB品というものがある。
なんせ、主夫なので。
日々の料理、弁当づくり、
さらには掃除などにPBは欠かせない。
今回は「食」に関わるものしばりで、
常見陽平が認める至高のPB品を紹介しよう。
皆さんも、ぜひチェックを。
セブンプレミアムと、
KINOKUNIYA比率高めですまぬ。
きたあかりコロッケ:セブンプレミアム
→朝ご飯にも、お弁当にも便利。
コンビニのレジ横で売っている
コロッケそのものの味。大変に使いやすい。
北海道産大豆100%納豆 【中粒】:成城石井
→プライベートブランドの納豆といえば、これ。
マツコ?だったかテレビ番組でも
話題になったらしく、一時欠品していたとか。
たしかに美味しいし、使いやすい。
紀ノ国屋 パンケーキミックス:KINOKUNIYA
→高級スーパーに並ぶもの、
他のスーパーのPBなどいろいろ試したが、
日本で売っているパンケーキの粉で
最も使いやすくて、美味しいのが、これ。
ちょうど3枚分くらいの量で小分けしていること、
焼きやすいことがポイント。
しかも、しっかり美味しい。
お手軽カットフルーツ パイナップル:セブンプレミアム
→これも普段使いで、朝のもう一品、
パンケーキやシリアル、ヨーグルトのお供に便利。
大変に使いやすい切り方。
クリームたい焼きチョコ:ファミリーマート
→小腹がすいたときに便利。
たい焼き屋さんのものと違い、
もっちりクリーミーなデザート。
過熱して食べるという技も。
アーモンド チョコレートバー:セブンプレミアム
→普段づかいのアイスの最高峰。
北海道メロンソフト:セイコーマート
→セコマの傑作。生産者と契約し、
そのままでは出荷できない
不適格メロンを買い取り、商品化。味も絶品。
まだまだあるが、この辺で。
各社の商品開発力、および品質に圧倒される。
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センスが問われるものでもある。
さあ、今日も工夫しよう。
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