常見陽平メルマガ『陽平界通信』第303号 「ガラスの天井」を安易に使ってはいけない/地方女子はなぜ東大を目指せないのか
2024/09/11 (Wed) 08:28
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第303号
◆◆ 2024.9.11 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
「ガラスの天井」とは何か
立ち止まって、言葉の意味を考える
2.記事傑作選
◇五十歳。これがめでたい!
~人生100年時代の後半戦をこう生きろ!
◇北村一輝『おっちゃんキッチン』配信開始
3.書評 ほんのひとこと
地方の女子高生の進路について考える
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【「ガラスの天井」とは何か
立ち止まって、言葉の意味を考える】
約1年かけて準備をしてきた、学部の音楽フェス
「OTOIRO祭」が終わりました。
メルマガ読者の皆様にもご来場頂きました。
感謝です。
2曲演奏しましたよ
Stand By Me(OASIS Cover) Rock Bar BAUHAUS ROPPONGI
https://d.bmb.jp/9/1454/4661/XXXX
Complicated(Avril Lavigne COVER) Rock Bar BAUHAUS ROPPONGI
https://d.bmb.jp/9/1454/4662/XXXX
今年は、学生に運営を大胆に任せました。
私は教授会で報告したり、
もろもろ事務的なやりとりをするだけでした。
当日もプレイに専念でき、
楽をさせてもらいました。
至らない部分もありましたし、
企画・運営する学生の間での温度差、
摩擦もあったようですが、
それも含めて「体験」「学び」ということで。
この「フェス」という言葉も、実に多様で。
この夏も「このフェスに
このジャンルのアーティストが出ていいのか」
という論争のようなものが起こりましたが、
言葉の意味というのは確認しなくてはならないし、
その意味も変わっていくわけです。
また、一般的な使われ方と、
専門家による使い方は異なります。
さらには、一般的な意味と、
本来の意味、深い意味というものもあり。
使っていい場面、よくない場面もあるわけです。
新作の初校ゲラ戻しが金曜で。
そこで、私は言葉と向き合うわけです。
分かっているつもりで使っている言葉の
意味の違いに気づくわけです。
「ガラスの天井」という言葉がその一つでした。
政治においても、経済においても、
特に女性の地位などについて使われるわけです。
この「ガラスの天井」ですが、
「ある属性の人が頑張っても飛び越えらない状態」として
使われているのですけど、立ち止まって丁寧に
使わなくてはならず。
社会や組織で「より高い地位につく実力のある人」が、
「性別」や「人種」などを理由に「低い地位」に
「甘んじること」を強いられている「不当な状態」を、
“見えない天井”になぞらえた
比喩表現なのですよね。
ここでのポイントは「実力がある」という点と、
それが「性別、人種などを理由に
低い地位に甘んじている」という点でして。
「ある人が頑張っても報われない」くらいの意味で、
使ってはいけないのですよね。
実力があるかどうか、不当な差別を受けているかどうか
が大事な論点なわけです。
もちろん、「実力がある」状態になる機会が
十分に与えられていないという差別もありうる
わけで。根深いのですけど。
これまた雑に使われているのが「ジンクス」です。
これは中学時代に、生徒会(生徒会長でした)の
顧問の先生に教えて頂いたのですが、
「悪いことが起こる」という意味で使うもので。
「ラッキーカラーの青の服を着ていくと、
必ずパチンコで勝つというジンクスがある」
なんて言い方は、間違った使い方なのですね。
四半世紀前によく語られた
「佐々木健介
(プロレスラー、北斗晶の配偶者)が、
何かをぶちあげると、より大きな問題が起こって、
東スポの一面トップをとれないという
ジンクスがある」というのは、正しい使い方です。
実際、彼が世代闘争や軍団抗争、
大御所との対戦に向けたアピールなどを行うと
世界的な大事件が何度も起こったわけですよ。
今日は9.11であれから23年ですが、あのときも
そうだったような・・・。
笑えない話ですけれども。
自民党総裁選、立憲民主党代表選が
行われるわけですが、
ここで語られる政策も言葉の意味と、なぜ今、
実行するのかということが問われるわけで。
「雇用の流動化」「解雇規制の緩和」などの
概念が雑に語られているなと思うわけです。
こんなときに大切なのは、
批判的なものの考え方で。
批判と否定は違うのですよね。
批判には吟味する、検討するという意味が
込められています。
よくある「野党は批判ばかり」という言葉などは、
気をつけるべき言葉で。
まず、批判は大事な機能なのですね。
その役割を果たさないと野党ではないわけです。
むしろ、
適切な批判をしているかどうかを問うべきです。
この言葉は、対案を出さない
(出しても知られていない、
一方、実効性に乏しい、など)
という文脈で使われるわけですが。
一方で、言葉の意味は広がっていきます。
また、中にはあえて雑に語る、
ポエムのように語るということもあるわけで。
その意味をいちいち確認したいです。
はい。
セミナーのご案内です。
10月にインバスケット研究所のセミナーに
登壇しますよ!
https://d.bmb.jp/9/1454/4663/XXXX
9月22日は大久保でワンマンライブですよ!
https://d.bmb.jp/9/1454/4664/XXXX
お楽しみに!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4665/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4666/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
文化系トークラジオLife 番外編
「五十歳。これがめでたい!
~人生100年時代の後半戦をこう生きろ!」
常見陽平×長谷川裕P
https://d.bmb.jp/9/1454/4667/XXXX
PR TIMES
北村一輝主演・KDDI×TVerオリジナル新番組
『おっちゃんキッチン』配信開始
https://d.bmb.jp/9/1454/4668/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ほんのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【地方の女子高生の進路について考える】
このメルマガでも何度かふれているが、
「学歴」はネット炎上を誘発するテーマだ。
私のネット炎上の初体験は、
学歴ネタで書いた記事だったような
(記名ではなかったが)。
みんなが何か言いたくなるテーマであり、
プライド、コンプレックスに関する
何かがあるわけだ。
その「学歴」
なかでも「学校歴」なるものは
「学力」を証明するものなのか。違う。
残酷なまでに、
保護者や進路指導の先生の影響を受けてしまう。
保護者の教育方針、
さらには経済力などが影響する。
進路指導の先生は、大学や学部の最新動向を
必ずしも理解していないし、実績づくりに走る。
地元の国公立大学への合格実績などは
わかりやすいアピール材料だ。
実際、親族の中で最も勉強ができる人が
大学進学をせずに
社会に出るということはあるわけだ。
都市部の名門大学に合格する力があっても、
地元の国公立大学を目指すように促されたりする。
この件は、女性において顕著ではないか。
東京は女性にとって
働く機会、住む環境も含めて
働きやすいと言われている。
進学によって
東京に出る機会を
十分手にしているだろうか。
『地方女子はなぜ東大を目指せないのか』
(江森百花・川崎莉音 光文社新書)を
手にとりつつ考えたい。
https://d.bmb.jp/9/1454/4669/XXXX
これは東大の学生団体関係者が書いた
東大における、いや日本の大学における
ジェンダーギャップを告発する本であり、
2020年代の大学進学事情がわかる本である。
タイトルにすべてが集約されている。
「地方」と「女子」という掛け算は、
日本のジェンダーギャップ問題を浮き彫りにする。
都市部の事情だけ見ていては、
日本の現実はわからない。
さらに「目指さない」のではなく
「目指せない」という表現がいちいち的確だ。
日本の大学入学時の男女比は半々だが、
難関大学の女性比率は高くても3割である。
特に地方女子が東大を始め、
難関大学を志望しない理由として、
資格重視傾向、低い自己評価、
安全志向などを指摘する。
保護者からの期待、「女子は地元」という
規範の問題などが明らかになっていく。
その地元は、保守的な考えに満ちている。
こうして、世の中は変わらずに進んでいく。
「そんなこと、いまどきあるのか?」
と思うかもしれない。
ただ、それは、都市部に住んでいる教育や
仕事に関する優先順位が高い人の周りで
広がっている世界である。
ジェンダーギャップに関する本は多数出ているが
「地方」という視点から
ものをみた点が秀逸だった。
現在の進学事情を知るためにも、
ジェンダーギャップ解消に取り組むためにも、
手にとりたい一冊だ。
『地方女子はなぜ東大を目指せないのか』
江森百花・川崎莉音 光文社新書
https://d.bmb.jp/9/1454/4670/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4671/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第303号
◆◆ 2024.9.11 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
「ガラスの天井」とは何か
立ち止まって、言葉の意味を考える
2.記事傑作選
◇五十歳。これがめでたい!
~人生100年時代の後半戦をこう生きろ!
◇北村一輝『おっちゃんキッチン』配信開始
3.書評 ほんのひとこと
地方の女子高生の進路について考える
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【「ガラスの天井」とは何か
立ち止まって、言葉の意味を考える】
約1年かけて準備をしてきた、学部の音楽フェス
「OTOIRO祭」が終わりました。
メルマガ読者の皆様にもご来場頂きました。
感謝です。
2曲演奏しましたよ
Stand By Me(OASIS Cover) Rock Bar BAUHAUS ROPPONGI
https://d.bmb.jp/9/1454/4661/XXXX
Complicated(Avril Lavigne COVER) Rock Bar BAUHAUS ROPPONGI
https://d.bmb.jp/9/1454/4662/XXXX
今年は、学生に運営を大胆に任せました。
私は教授会で報告したり、
もろもろ事務的なやりとりをするだけでした。
当日もプレイに専念でき、
楽をさせてもらいました。
至らない部分もありましたし、
企画・運営する学生の間での温度差、
摩擦もあったようですが、
それも含めて「体験」「学び」ということで。
この「フェス」という言葉も、実に多様で。
この夏も「このフェスに
このジャンルのアーティストが出ていいのか」
という論争のようなものが起こりましたが、
言葉の意味というのは確認しなくてはならないし、
その意味も変わっていくわけです。
また、一般的な使われ方と、
専門家による使い方は異なります。
さらには、一般的な意味と、
本来の意味、深い意味というものもあり。
使っていい場面、よくない場面もあるわけです。
新作の初校ゲラ戻しが金曜で。
そこで、私は言葉と向き合うわけです。
分かっているつもりで使っている言葉の
意味の違いに気づくわけです。
「ガラスの天井」という言葉がその一つでした。
政治においても、経済においても、
特に女性の地位などについて使われるわけです。
この「ガラスの天井」ですが、
「ある属性の人が頑張っても飛び越えらない状態」として
使われているのですけど、立ち止まって丁寧に
使わなくてはならず。
社会や組織で「より高い地位につく実力のある人」が、
「性別」や「人種」などを理由に「低い地位」に
「甘んじること」を強いられている「不当な状態」を、
“見えない天井”になぞらえた
比喩表現なのですよね。
ここでのポイントは「実力がある」という点と、
それが「性別、人種などを理由に
低い地位に甘んじている」という点でして。
「ある人が頑張っても報われない」くらいの意味で、
使ってはいけないのですよね。
実力があるかどうか、不当な差別を受けているかどうか
が大事な論点なわけです。
もちろん、「実力がある」状態になる機会が
十分に与えられていないという差別もありうる
わけで。根深いのですけど。
これまた雑に使われているのが「ジンクス」です。
これは中学時代に、生徒会(生徒会長でした)の
顧問の先生に教えて頂いたのですが、
「悪いことが起こる」という意味で使うもので。
「ラッキーカラーの青の服を着ていくと、
必ずパチンコで勝つというジンクスがある」
なんて言い方は、間違った使い方なのですね。
四半世紀前によく語られた
「佐々木健介
(プロレスラー、北斗晶の配偶者)が、
何かをぶちあげると、より大きな問題が起こって、
東スポの一面トップをとれないという
ジンクスがある」というのは、正しい使い方です。
実際、彼が世代闘争や軍団抗争、
大御所との対戦に向けたアピールなどを行うと
世界的な大事件が何度も起こったわけですよ。
今日は9.11であれから23年ですが、あのときも
そうだったような・・・。
笑えない話ですけれども。
自民党総裁選、立憲民主党代表選が
行われるわけですが、
ここで語られる政策も言葉の意味と、なぜ今、
実行するのかということが問われるわけで。
「雇用の流動化」「解雇規制の緩和」などの
概念が雑に語られているなと思うわけです。
こんなときに大切なのは、
批判的なものの考え方で。
批判と否定は違うのですよね。
批判には吟味する、検討するという意味が
込められています。
よくある「野党は批判ばかり」という言葉などは、
気をつけるべき言葉で。
まず、批判は大事な機能なのですね。
その役割を果たさないと野党ではないわけです。
むしろ、
適切な批判をしているかどうかを問うべきです。
この言葉は、対案を出さない
(出しても知られていない、
一方、実効性に乏しい、など)
という文脈で使われるわけですが。
一方で、言葉の意味は広がっていきます。
また、中にはあえて雑に語る、
ポエムのように語るということもあるわけで。
その意味をいちいち確認したいです。
はい。
セミナーのご案内です。
10月にインバスケット研究所のセミナーに
登壇しますよ!
https://d.bmb.jp/9/1454/4663/XXXX
9月22日は大久保でワンマンライブですよ!
https://d.bmb.jp/9/1454/4664/XXXX
お楽しみに!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4665/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4666/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
文化系トークラジオLife 番外編
「五十歳。これがめでたい!
~人生100年時代の後半戦をこう生きろ!」
常見陽平×長谷川裕P
https://d.bmb.jp/9/1454/4667/XXXX
PR TIMES
北村一輝主演・KDDI×TVerオリジナル新番組
『おっちゃんキッチン』配信開始
https://d.bmb.jp/9/1454/4668/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ほんのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【地方の女子高生の進路について考える】
このメルマガでも何度かふれているが、
「学歴」はネット炎上を誘発するテーマだ。
私のネット炎上の初体験は、
学歴ネタで書いた記事だったような
(記名ではなかったが)。
みんなが何か言いたくなるテーマであり、
プライド、コンプレックスに関する
何かがあるわけだ。
その「学歴」
なかでも「学校歴」なるものは
「学力」を証明するものなのか。違う。
残酷なまでに、
保護者や進路指導の先生の影響を受けてしまう。
保護者の教育方針、
さらには経済力などが影響する。
進路指導の先生は、大学や学部の最新動向を
必ずしも理解していないし、実績づくりに走る。
地元の国公立大学への合格実績などは
わかりやすいアピール材料だ。
実際、親族の中で最も勉強ができる人が
大学進学をせずに
社会に出るということはあるわけだ。
都市部の名門大学に合格する力があっても、
地元の国公立大学を目指すように促されたりする。
この件は、女性において顕著ではないか。
東京は女性にとって
働く機会、住む環境も含めて
働きやすいと言われている。
進学によって
東京に出る機会を
十分手にしているだろうか。
『地方女子はなぜ東大を目指せないのか』
(江森百花・川崎莉音 光文社新書)を
手にとりつつ考えたい。
https://d.bmb.jp/9/1454/4669/XXXX
これは東大の学生団体関係者が書いた
東大における、いや日本の大学における
ジェンダーギャップを告発する本であり、
2020年代の大学進学事情がわかる本である。
タイトルにすべてが集約されている。
「地方」と「女子」という掛け算は、
日本のジェンダーギャップ問題を浮き彫りにする。
都市部の事情だけ見ていては、
日本の現実はわからない。
さらに「目指さない」のではなく
「目指せない」という表現がいちいち的確だ。
日本の大学入学時の男女比は半々だが、
難関大学の女性比率は高くても3割である。
特に地方女子が東大を始め、
難関大学を志望しない理由として、
資格重視傾向、低い自己評価、
安全志向などを指摘する。
保護者からの期待、「女子は地元」という
規範の問題などが明らかになっていく。
その地元は、保守的な考えに満ちている。
こうして、世の中は変わらずに進んでいく。
「そんなこと、いまどきあるのか?」
と思うかもしれない。
ただ、それは、都市部に住んでいる教育や
仕事に関する優先順位が高い人の周りで
広がっている世界である。
ジェンダーギャップに関する本は多数出ているが
「地方」という視点から
ものをみた点が秀逸だった。
現在の進学事情を知るためにも、
ジェンダーギャップ解消に取り組むためにも、
手にとりたい一冊だ。
『地方女子はなぜ東大を目指せないのか』
江森百花・川崎莉音 光文社新書
https://d.bmb.jp/9/1454/4670/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4671/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+