常見陽平メルマガ『陽平界通信』第304号 忙しさにどう向き合うか?/若者が発する「自分を持っている」の謎
2024/09/18 (Wed) 09:01
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第304号
◆◆ 2024.9.18 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
私は忙しさとどう向き合ってきたか?
また進化してしまいました
2.記事傑作選
◇髪色自由化…
接客業で進む人手・人材不足解消の側面
◇自民党総裁戦「成長産業に人を」のウソ本当
3.常に見テイル これが気ニナル
新卒関連のキーワードの罠
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【私は忙しさとどう向き合ってきたか?
また進化してしまいました】
今年は忙しいのです。
来期の大学改組に向けた仕事、とくに
新カリキュラムの教材づくり(20分×10本)、
書籍の執筆、講演、顧問業、本人主催誕生会、
中学校の同窓会、大学の同窓会、
ライブ6本などなど。
さらに、スポットでメディア出演があり。
そして、娘が小学校に進み、弁当作り、と。
コロナも完全にあけ、会食も増えました。
30歳くらいの頃のような、
リクルートやバンダイで働いていた頃を
上回るような、公私の充実ぶりでございます。
まるで学園祭の前日のような日々が続いています。
もろもろ、お待たせする仕事がありつつも、
なんとかやっています。
時間の使い方がますます
上手くなってきたように思います。
これまでの著書や原稿でも書いてきましたが、
私なりの時間術について書きますね。
基本的なスケジュール管理の方法
(これ自体は何の変哲もありません)と、
時間術のコアになったものについて書きますね。
様々な時間管理ツールを使ってきましたが、
10年くらい前から
Googleカレンダー一本にしています。
アナログの手帳と併用する方、
これと社内のスケジューラーを
併用する方もいますし、私もそういう時期が
ありましたが、今はこれだけです。
妻に対して予定を公開しています。
もちろん、iPhone、iPad、Macと
すべての端末でアクセスできるようにしています。
週間モード+タスクリストを活用しています。
本当、これだけです。
もちろん、この使い方は、
中長期のプロジェクトに向いていない
という批判もあります。
そのあたりをどう補うかという視点は大事です。
時間術のコアになったのは、
これまた私の同世代のビジネスパーソンの
多くが手にとった
スティーブン・R. コヴィー『7 つの 習慣』
(キングベアー出版)に登場する、
重要度×緊急度マトリクスです。
重要度、緊急度という指標で分類する、と。
「意識高い系」という言葉を仕掛けた私ですけど、
30歳くらいの頃は、『日経ビジネスアソシエ』や
ビジネス書を読み漁り、
どうすればデキるビジネスパーソンになれるかを
考えていました。
このコヴィーのマトリクスは、
当時、誰もが通るものでして。
もっとも、ビジネススキルとして
定番化されるノウハウというのは、
原著で語られたものと、応用されたものがあり。
中にはもともとのメソッドからだいぶ離れたもの、
端折ったものになっているものもございます。
この重要度・緊急度のマトリクスや、
KJ法などがそうです。
ちなみに、KJ法はちゃんと商標登録されています。
ただ、私、大学でKJ法を教えるために、
図書館にある川喜田二郎氏の、
KJ法に関連する書籍をひっくり返したのですけど。
もともと、自然の中でのフィールドワークを
分類、考察する際に使われたものであり。
大変に奥が深いものである一方、
様々な学問分野、さらにはビジネスで活かすには
ひと工夫が必要です。
俗流、亜流のKJ法が完全に悪かというと、
著作権上はNGですが
なんとも言えないかな、と。
一方、付箋に書き出して、一度、
グループ化することをKJ法だと思われている現状も
また違うかな、と。
グループを何度も組み替えること、
つながりを考えることが大事なのですよねえ。
また脱線したようで、これは大事な伏線でして。
『7つの習慣』の
重要度×緊急度マトリクスにしても、
原著の解説よりも、
『日経ビジネスアソシエ』に載っていた、
当時ボスコンの幹部だった
(代表になる直前だったと思います)
杉田浩章さんのカラー見開きの解説が、
いちいち腹落ちしたのです。
じっくりスケジュールやTo Doリストを見て、
プロットする時間をつくる、と。
特にバンダイ時代は、14階(だったと思います)に
カフェ、ラウンジがあり。
朝礼が終わった後、パンを食べながら、
一人で能率手帳(当時)に向かう時間を
つくっていました。
15分から20分、予定表を見ながら、
優先順位付けをするとともに、
仕事に関する考えごとをする、と。
今はここまでやっていません。
ただ、あの頃、
1年くらいこれを習慣化したところ、
優先順位付け、スケジューリングの勘が
鍛えられたのですよね。はい。
同じく、新人時代の教育担当の方も
この重要度×緊急度について指導してくれまして。
その際の
・重要×緊急→今すぐ全力でやれ。
ただ、この領域が多いこと自体、仕事の
進め方がまずい。
・重要×緊急ではない→これに
もっとも力を入れよう。
そうすると仕事は楽しくなるし、ほめられる。
・重要ではない×緊急→自分だけでやるな。
依頼どおりにやるな。誰かと一緒にやること、
難易度や品質について交渉できないか考えろ。
・重要ではない×緊急ではない→やるな。
やるとしたら、サクサクやれ。
と。
ここまで言い切ってくれたら痛快です。
私の時間術は、時間の主導権を握ること、
それぞれのタスクに適切な時間をかけること
(必ずしも“はやく”ではない)ですね。
また、私に仕事の依頼をした人なら
わかると思うのですが、オファーについて
すぐに可否を伝えることにはこだわっています。
特にメディア出演、コメントなどのオファーは、
突然やってくるわけですが、
依頼している人も、急いで人を探しているので。
人の仕事を「はやくおわらせてあげる」
そのために協力するということも
大切なポイントですね。
働き方改革の時代ですけど、
ちっともゆるくなっているわけではなく。
スピードが上がっており。
一方で、このスピードに慣れることで、
だんだん時間の使い方も上手くなるのですねえ。
長年、大学生を見ているのですけど、
残酷なまでに、どの大学においても、
学業も様々な活動も就活も
自分から予定を入れるタイプの学生は
どんどん時間の使い方が上手くなり。
そうではない学生は、課題がいくつか重なったり、
就活が始まった瞬間に
テンパって破綻することがあるのですねえ。
はい、今週末は、これだけ忙しい中、
準備を重ねてきたワンマンライブですよ。
THE BULL HEARTS TOKYO
ワンマンライブ!
~THE BLUE HEARTS,THE HIGH-LOWS
コピーの宴~
9月22日(日)
開場18:00 開演18:30
大久保HOT Shot
https://d.bmb.jp/9/1454/4679/XXXX
JR総武線 大久保駅 北口改札より徒歩1分
JR山手線 新大久保駅 北側出口より徒歩3分
チケット代
前売・当日共3,000(ワンドリンク付)
※大学生以下はワンドリンク500円のみ必要。
入場料無料!
たっぷり、思う存分、
THE BLUE HEARTSとTHE HIGH-LOWS、
やりまくります!
死ぬくらい一緒に盛り上がってほしい。
また、終了後、
そのまま打ち上げを、その場で続行予定です。
大好きな曲を流しまくって盛り上がりましょー。
https://d.bmb.jp/9/1454/4680/XXXX
お楽しみに!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4681/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4682/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
【賛否】マクドナルドが髪色を自由化…
スターバックス・スシローなど接客業でも進む
「人手不足・人材不足解消の側面」
“先輩世代”の声は?https://d.bmb.jp/9/1454/4683/XXXX
小泉進次郎など総裁選候補というか、
自民党の人たちが言う
「成長産業に人を」のウソ本当
https://d.bmb.jp/9/1454/4684/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【「自分を持っている」とはどういうことか?】
もう15年くらい
メディアでニュースにコメントする仕事をしている。
著者デビューは2007年なのだが、
ニュースなどについてコメントする機会が
増えたのは2009年くらいからだ。
ちょうどバンダイをやめ、
ベンチャー企業で働きつつ、
猛烈に原稿を書いていた頃だ。
どのようなニュースについて
コメント依頼があるかによって、
世の中の関心事と、
自分が論者としてどのように見られているかを
確認したりする。
この1年間でコメント依頼が多かったテーマは、
次のものだ。
・ビジネスの現場での服装・髪色の自由化
・ソフト老害
・退職代行、静かな退職などから見える
若者の働き方事情
・Z世代の職業観
・オワハラ
・AI選考
・若者と政治
・大学生活
などだ。
その他、ごくたまに、私自身の人生に関する
インタビューなどがあったりする。
先日は「なぜ、アルコールをやめたのか
(やめることができたのか)」という
インタビューをして頂いたな、そういえば。
最近、取材依頼の多い
ビジネスにおける服装や髪色、
Z世代論に関連して、書く。
ここ数年、若い人からよく聞く言葉がある。
それは
「自分を持っている」
という言葉だ。
友人、知人を褒める意味で使う。
一部の人(主に上の世代?)は
首を傾げるかもしれない
ファッションや言動に対しても、
「自分を持っている」という言葉が使われ、
評価される。
たとえば、カラフルな髪色や、TATOOなどは
「自分を持っている」と称賛される。
一部の人は、この見た目だけで
粗暴な人と思うかもしれないが、
これらは「自分を持っている」さらには
「しっかりしている」と見られる。
歓楽街で乾杯ワーク、セックスワークに従事する
若者に関しても使われることがある。
貧困問題の象徴、性搾取とする見方もある一方で、
「夢のために取り組んでいる」
↓
「自分を持っている」と評価されたりもする。
大変な状況の中で、自分を見失っていない、とも。
夢を追いかけている人にも、もちろん使う。
クリエイティブな仕事においてもそうだ。
動画、Webデザイン、Webサービス、
ライティングなどに関わっている人の中で、
依頼ラッシュなどの
「バブっている」状態に溺れず、
自分の軸を持って仕事を選んでいる人は
「自分を持っている」と呼ばれる。
個性、自立・自律型かどうかに
関わる言葉だとも言える。
自分探し、自己分析、自己啓発などに
関連するキーワードでもある。
ふと思い出した。
1990年代前半の、当時リクルートが発行していた
『就職ジャーナル』には
「自分の言葉で語る」という特集があった。
自己分析という言葉が世に広がる前の、
事実上の自己分析特集でもあった。
この「自分の言葉で語る」というのは、
最近においても、
大学の就職支援の現場で語られているし、
企業の人事担当者もそんなメッセージを発信する。
この「自分を持っている」のも
「自分の言葉で語る」というのも、
これまた私が若い頃からずっと直面している
「個性とは何か」「自分とは何か」という
問題ともつながり、色々、考えてしまった。
札幌南高校を目指したのは、
進学実績などのその前に、
私服で通うことができること、
校則がほぼないことがポイントだった。
ロックTシャツにブーツにデニムで
登校したときに、自由になれた気がした。
個性を発揮できたような気になった。
入学した際に配られた生徒会誌のようなものに、
自由、個性に関する論争が載っていて、
いろいろ考えた。
私服で通学したところで、
軽音楽部に入ったところで、
学園祭や体育祭の打ち上げで
すすきので飲み歩いたところで、
自由になれたのか、個性を発揮できたのか、と。
「自分を持っている」
「自分の言葉で語っている」とは
程遠い状態だった。
自由、個性を主張する人は
ときに痛い人になる。
それほど自由を楽しめていないし
個性的かというとそうでもない。
あれは中学時代だったか。
ロック雑誌『ロッキンf』の
オーディション企画の審査員コメントだ。
ちょうどその頃、のちにデビューする
ローリーの在籍していた
すかんちが賞をとったときだったと覚えている。
「髪を立てても、速いツーバスをやっても
いいけど、それは皆、先輩がやっていることだよ」
と。痺れるとともに、個性ってなんだろうと悩んだ。
いや、なんだかんだと、
どんな組織に所属していても、
どんな場に身を置いていても、
どんな時代においても
「個性的だ」「自由に生きている」と
言われることの多い私だけど、
「自分を持っている」のか
「自分の言葉で語っているのか」と問われると、
いつもいまいち、不安になる。
1ヶ月に1度くらいの頻度で、
自分がいかに普通でつまらないかという件で
不安になる。
果たして、ヘアカラーとTATTOOくらいで
「自分を持っている」といえるのか。
また、「自分の言葉で語っている」ことが
採用基準になること、
それが就活のポイントとなっていることは、
美談のようで、いまや当たり前のようで、
疑問を抱いてしまう。
評価するポイントはそこなのか。
「自分を持っている」人が評価されるのが
新卒採用で
「スキルを持っている」
「経験を持っている」
人を評価するのが
中途採用(経験者採用)という考え方もあるが、さて。
というわけで、若者が語る
「自分を持っている」という言葉に、頷きつつも、
ときに疑問を抱いてしまう私であった。
いつになったら
「自分を持っている」と言い切れるのか。
模索は続く。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4685/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第304号
◆◆ 2024.9.18 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
私は忙しさとどう向き合ってきたか?
また進化してしまいました
2.記事傑作選
◇髪色自由化…
接客業で進む人手・人材不足解消の側面
◇自民党総裁戦「成長産業に人を」のウソ本当
3.常に見テイル これが気ニナル
新卒関連のキーワードの罠
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【私は忙しさとどう向き合ってきたか?
また進化してしまいました】
今年は忙しいのです。
来期の大学改組に向けた仕事、とくに
新カリキュラムの教材づくり(20分×10本)、
書籍の執筆、講演、顧問業、本人主催誕生会、
中学校の同窓会、大学の同窓会、
ライブ6本などなど。
さらに、スポットでメディア出演があり。
そして、娘が小学校に進み、弁当作り、と。
コロナも完全にあけ、会食も増えました。
30歳くらいの頃のような、
リクルートやバンダイで働いていた頃を
上回るような、公私の充実ぶりでございます。
まるで学園祭の前日のような日々が続いています。
もろもろ、お待たせする仕事がありつつも、
なんとかやっています。
時間の使い方がますます
上手くなってきたように思います。
これまでの著書や原稿でも書いてきましたが、
私なりの時間術について書きますね。
基本的なスケジュール管理の方法
(これ自体は何の変哲もありません)と、
時間術のコアになったものについて書きますね。
様々な時間管理ツールを使ってきましたが、
10年くらい前から
Googleカレンダー一本にしています。
アナログの手帳と併用する方、
これと社内のスケジューラーを
併用する方もいますし、私もそういう時期が
ありましたが、今はこれだけです。
妻に対して予定を公開しています。
もちろん、iPhone、iPad、Macと
すべての端末でアクセスできるようにしています。
週間モード+タスクリストを活用しています。
本当、これだけです。
もちろん、この使い方は、
中長期のプロジェクトに向いていない
という批判もあります。
そのあたりをどう補うかという視点は大事です。
時間術のコアになったのは、
これまた私の同世代のビジネスパーソンの
多くが手にとった
スティーブン・R. コヴィー『7 つの 習慣』
(キングベアー出版)に登場する、
重要度×緊急度マトリクスです。
重要度、緊急度という指標で分類する、と。
「意識高い系」という言葉を仕掛けた私ですけど、
30歳くらいの頃は、『日経ビジネスアソシエ』や
ビジネス書を読み漁り、
どうすればデキるビジネスパーソンになれるかを
考えていました。
このコヴィーのマトリクスは、
当時、誰もが通るものでして。
もっとも、ビジネススキルとして
定番化されるノウハウというのは、
原著で語られたものと、応用されたものがあり。
中にはもともとのメソッドからだいぶ離れたもの、
端折ったものになっているものもございます。
この重要度・緊急度のマトリクスや、
KJ法などがそうです。
ちなみに、KJ法はちゃんと商標登録されています。
ただ、私、大学でKJ法を教えるために、
図書館にある川喜田二郎氏の、
KJ法に関連する書籍をひっくり返したのですけど。
もともと、自然の中でのフィールドワークを
分類、考察する際に使われたものであり。
大変に奥が深いものである一方、
様々な学問分野、さらにはビジネスで活かすには
ひと工夫が必要です。
俗流、亜流のKJ法が完全に悪かというと、
著作権上はNGですが
なんとも言えないかな、と。
一方、付箋に書き出して、一度、
グループ化することをKJ法だと思われている現状も
また違うかな、と。
グループを何度も組み替えること、
つながりを考えることが大事なのですよねえ。
また脱線したようで、これは大事な伏線でして。
『7つの習慣』の
重要度×緊急度マトリクスにしても、
原著の解説よりも、
『日経ビジネスアソシエ』に載っていた、
当時ボスコンの幹部だった
(代表になる直前だったと思います)
杉田浩章さんのカラー見開きの解説が、
いちいち腹落ちしたのです。
じっくりスケジュールやTo Doリストを見て、
プロットする時間をつくる、と。
特にバンダイ時代は、14階(だったと思います)に
カフェ、ラウンジがあり。
朝礼が終わった後、パンを食べながら、
一人で能率手帳(当時)に向かう時間を
つくっていました。
15分から20分、予定表を見ながら、
優先順位付けをするとともに、
仕事に関する考えごとをする、と。
今はここまでやっていません。
ただ、あの頃、
1年くらいこれを習慣化したところ、
優先順位付け、スケジューリングの勘が
鍛えられたのですよね。はい。
同じく、新人時代の教育担当の方も
この重要度×緊急度について指導してくれまして。
その際の
・重要×緊急→今すぐ全力でやれ。
ただ、この領域が多いこと自体、仕事の
進め方がまずい。
・重要×緊急ではない→これに
もっとも力を入れよう。
そうすると仕事は楽しくなるし、ほめられる。
・重要ではない×緊急→自分だけでやるな。
依頼どおりにやるな。誰かと一緒にやること、
難易度や品質について交渉できないか考えろ。
・重要ではない×緊急ではない→やるな。
やるとしたら、サクサクやれ。
と。
ここまで言い切ってくれたら痛快です。
私の時間術は、時間の主導権を握ること、
それぞれのタスクに適切な時間をかけること
(必ずしも“はやく”ではない)ですね。
また、私に仕事の依頼をした人なら
わかると思うのですが、オファーについて
すぐに可否を伝えることにはこだわっています。
特にメディア出演、コメントなどのオファーは、
突然やってくるわけですが、
依頼している人も、急いで人を探しているので。
人の仕事を「はやくおわらせてあげる」
そのために協力するということも
大切なポイントですね。
働き方改革の時代ですけど、
ちっともゆるくなっているわけではなく。
スピードが上がっており。
一方で、このスピードに慣れることで、
だんだん時間の使い方も上手くなるのですねえ。
長年、大学生を見ているのですけど、
残酷なまでに、どの大学においても、
学業も様々な活動も就活も
自分から予定を入れるタイプの学生は
どんどん時間の使い方が上手くなり。
そうではない学生は、課題がいくつか重なったり、
就活が始まった瞬間に
テンパって破綻することがあるのですねえ。
はい、今週末は、これだけ忙しい中、
準備を重ねてきたワンマンライブですよ。
THE BULL HEARTS TOKYO
ワンマンライブ!
~THE BLUE HEARTS,THE HIGH-LOWS
コピーの宴~
9月22日(日)
開場18:00 開演18:30
大久保HOT Shot
https://d.bmb.jp/9/1454/4679/XXXX
JR総武線 大久保駅 北口改札より徒歩1分
JR山手線 新大久保駅 北側出口より徒歩3分
チケット代
前売・当日共3,000(ワンドリンク付)
※大学生以下はワンドリンク500円のみ必要。
入場料無料!
たっぷり、思う存分、
THE BLUE HEARTSとTHE HIGH-LOWS、
やりまくります!
死ぬくらい一緒に盛り上がってほしい。
また、終了後、
そのまま打ち上げを、その場で続行予定です。
大好きな曲を流しまくって盛り上がりましょー。
https://d.bmb.jp/9/1454/4680/XXXX
お楽しみに!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4681/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4682/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
【賛否】マクドナルドが髪色を自由化…
スターバックス・スシローなど接客業でも進む
「人手不足・人材不足解消の側面」
“先輩世代”の声は?https://d.bmb.jp/9/1454/4683/XXXX
小泉進次郎など総裁選候補というか、
自民党の人たちが言う
「成長産業に人を」のウソ本当
https://d.bmb.jp/9/1454/4684/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【「自分を持っている」とはどういうことか?】
もう15年くらい
メディアでニュースにコメントする仕事をしている。
著者デビューは2007年なのだが、
ニュースなどについてコメントする機会が
増えたのは2009年くらいからだ。
ちょうどバンダイをやめ、
ベンチャー企業で働きつつ、
猛烈に原稿を書いていた頃だ。
どのようなニュースについて
コメント依頼があるかによって、
世の中の関心事と、
自分が論者としてどのように見られているかを
確認したりする。
この1年間でコメント依頼が多かったテーマは、
次のものだ。
・ビジネスの現場での服装・髪色の自由化
・ソフト老害
・退職代行、静かな退職などから見える
若者の働き方事情
・Z世代の職業観
・オワハラ
・AI選考
・若者と政治
・大学生活
などだ。
その他、ごくたまに、私自身の人生に関する
インタビューなどがあったりする。
先日は「なぜ、アルコールをやめたのか
(やめることができたのか)」という
インタビューをして頂いたな、そういえば。
最近、取材依頼の多い
ビジネスにおける服装や髪色、
Z世代論に関連して、書く。
ここ数年、若い人からよく聞く言葉がある。
それは
「自分を持っている」
という言葉だ。
友人、知人を褒める意味で使う。
一部の人(主に上の世代?)は
首を傾げるかもしれない
ファッションや言動に対しても、
「自分を持っている」という言葉が使われ、
評価される。
たとえば、カラフルな髪色や、TATOOなどは
「自分を持っている」と称賛される。
一部の人は、この見た目だけで
粗暴な人と思うかもしれないが、
これらは「自分を持っている」さらには
「しっかりしている」と見られる。
歓楽街で乾杯ワーク、セックスワークに従事する
若者に関しても使われることがある。
貧困問題の象徴、性搾取とする見方もある一方で、
「夢のために取り組んでいる」
↓
「自分を持っている」と評価されたりもする。
大変な状況の中で、自分を見失っていない、とも。
夢を追いかけている人にも、もちろん使う。
クリエイティブな仕事においてもそうだ。
動画、Webデザイン、Webサービス、
ライティングなどに関わっている人の中で、
依頼ラッシュなどの
「バブっている」状態に溺れず、
自分の軸を持って仕事を選んでいる人は
「自分を持っている」と呼ばれる。
個性、自立・自律型かどうかに
関わる言葉だとも言える。
自分探し、自己分析、自己啓発などに
関連するキーワードでもある。
ふと思い出した。
1990年代前半の、当時リクルートが発行していた
『就職ジャーナル』には
「自分の言葉で語る」という特集があった。
自己分析という言葉が世に広がる前の、
事実上の自己分析特集でもあった。
この「自分の言葉で語る」というのは、
最近においても、
大学の就職支援の現場で語られているし、
企業の人事担当者もそんなメッセージを発信する。
この「自分を持っている」のも
「自分の言葉で語る」というのも、
これまた私が若い頃からずっと直面している
「個性とは何か」「自分とは何か」という
問題ともつながり、色々、考えてしまった。
札幌南高校を目指したのは、
進学実績などのその前に、
私服で通うことができること、
校則がほぼないことがポイントだった。
ロックTシャツにブーツにデニムで
登校したときに、自由になれた気がした。
個性を発揮できたような気になった。
入学した際に配られた生徒会誌のようなものに、
自由、個性に関する論争が載っていて、
いろいろ考えた。
私服で通学したところで、
軽音楽部に入ったところで、
学園祭や体育祭の打ち上げで
すすきので飲み歩いたところで、
自由になれたのか、個性を発揮できたのか、と。
「自分を持っている」
「自分の言葉で語っている」とは
程遠い状態だった。
自由、個性を主張する人は
ときに痛い人になる。
それほど自由を楽しめていないし
個性的かというとそうでもない。
あれは中学時代だったか。
ロック雑誌『ロッキンf』の
オーディション企画の審査員コメントだ。
ちょうどその頃、のちにデビューする
ローリーの在籍していた
すかんちが賞をとったときだったと覚えている。
「髪を立てても、速いツーバスをやっても
いいけど、それは皆、先輩がやっていることだよ」
と。痺れるとともに、個性ってなんだろうと悩んだ。
いや、なんだかんだと、
どんな組織に所属していても、
どんな場に身を置いていても、
どんな時代においても
「個性的だ」「自由に生きている」と
言われることの多い私だけど、
「自分を持っている」のか
「自分の言葉で語っているのか」と問われると、
いつもいまいち、不安になる。
1ヶ月に1度くらいの頻度で、
自分がいかに普通でつまらないかという件で
不安になる。
果たして、ヘアカラーとTATTOOくらいで
「自分を持っている」といえるのか。
また、「自分の言葉で語っている」ことが
採用基準になること、
それが就活のポイントとなっていることは、
美談のようで、いまや当たり前のようで、
疑問を抱いてしまう。
評価するポイントはそこなのか。
「自分を持っている」人が評価されるのが
新卒採用で
「スキルを持っている」
「経験を持っている」
人を評価するのが
中途採用(経験者採用)という考え方もあるが、さて。
というわけで、若者が語る
「自分を持っている」という言葉に、頷きつつも、
ときに疑問を抱いてしまう私であった。
いつになったら
「自分を持っている」と言い切れるのか。
模索は続く。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4685/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+