常見陽平メルマガ『陽平界通信』第339号 パネルディスカッション、ファシリテーションの誤解/東大生はなぜコンサルを目指すのか
2025/05/28 (Wed) 08:16
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第339号
◆◆ 2025.5.28 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
パネルディスカッションは
「順番に報告会」ではない
2.記事傑作選
◇国民民主党 就職氷河期チャンネル
氷河期世代に向けた政策実現に必要なことは?
(後編)
◇「『ほしいものが、ほしいわ。』
2025~令和の欲望論」
3.書評 ほんのひとこと
仕事と成長をどうするか
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【パネルディスカッションは
「順番に報告会」ではない】
「選挙に出馬しないか?」
「企業の取締役にならないか?」
というお誘いをたまに頂きます。
先日、やってきた面白いお誘いは
「韓国のファッションショーに
モデルとして出ないか?」
でした。
カリスマエージェントに
教えてもらった
面談する際には
サプライズ感のある
求人を紹介する
というノウハウを思い出しました。
一瞬、「えっ!」
と思わせつつも
実は理にかなっている、と。
「そうか、私のことを
そこまで見てくれたんだ」
という信頼感にもつながり。
一方、ギリギリストライクゾーンの
サプライズ感のある案件を紹介することにより
転職・転身でこだわりたい本音が
引き出せたりするわけですね。
諸々、お誘いを頂くと
「やりたいこと」
「やるべきこと」
がクリアになるのですよね。
なんとしてでも
おまたせしている本を完成させたいし
大学改革をやりとげたいのですよね。
今くらいの忙しさが好きで。
なりたい文化人像にも、まだ届いていません。
いや、いつかファッショショーは
出てみたいのですけどね。
正直いうと
ファッション誌の
「文化人枠」の仕事は、
してみたいのですよ。
おしゃれして
グルメや車の紹介なんかをして。
最近、自分に課していることは
自分がいかにイケオジであるか
毎日、ファッションについて
投稿することです。
連呼していたら
『BRUTUS』『Pen』
『POPEYE』『LEON』
『GOETHE』『UOMO』
『東京カレンダー』
に登場できるのではないか、と。
いじらしい努力なんですよ。
これが大成功でして。
10年くらい前から
「ロック」という言葉を
毎日、発し、ファッションや
言動に反映させていたら、
かたい仕事の、真面目な人に
「常見さんは、ロックですね」
と言われるようになったのですよ。
イケオジと連呼していたら
みんなが
「イケオジの常見さん」
と呼んでくれるようになったのですよ。
先日も
モデルで同郷のMANAMIさんに
おしゃれを褒められました。
今日もイケオジ修行、頑張ります。
さて。
今から20年くらい前に、人事担当者時代に
パネルディスカッションによく登壇したのですよ。
参加者のアンケートで忘れられない回答があり。
改善、要望の欄に「パネルを使っていなかった」
というものがあったのですよ。
「考えが360度変わった」
という回答を超えるインパクトでした。
吉幾三さんが上京した際のアルバイト先で起こった
「ウインナーコーヒー事件
(ウインナーをコーヒーに・・・)」を
超えるインパクトでした。
そもそも、ここで言う「パネル」とは
「特定の目的で集まった人々の
グループや委員会」「討論者集団」の
意味なのですよね。
ボードに何かを書いたパネルとは
意味が異なるわけです。
それはともかく、
このパネルディスカッションって、
たいてい面白くないのですよね。
ひどいパネルディスカッション、
みたことないですか?
私の原体験は、
20代後半に名古屋時代に仕事の関係で見に行った
パネルディスカッションでして。
登壇した方が、自己紹介と近況報告をして
時間切れで終わったのでした。
なんだそりゃ、と。
合同企業説明会で大手の人事として
パネルディスカッションに登壇していた頃は、
最後のメッセージで
かたそうな企業の人事担当者ほど
「就活は恋愛と一緒だ」
と突然、熱く語りだす「儀式」があり。
「そうか、この人も恋愛に燃えているのか」
「そんな暇、あるんだ」
と感心しました。
いや、不倫、熱愛報道があるたびに
「そうか、この人は40代にもなって
まだ性的行為をしているんだ」と
呆れ返る感覚に似ています。
パネルディスカッション、
いや、「順番に報告会」は、
これ、気をつけないと、
参加者のためではなく、
運営側の都合になるのですよね。
たしかに、予め質問と回答を用意しているので、
司会も登壇者も、慣れていなくても
それなりのクオリティにはなります。
ただ、司会も登壇者も予定された答を
読み上げるだけになったりするわけです。
そもそも、パネルディスカッションは、
立場や意見が異なる人が登壇すること、
登壇者同士で、ときに聴衆を巻き込みつつ
議論を重ねることに本質があるわけで。
単に順番に意見を発表する場とは
根本的に異なるわけです。
順番に予定調和的なものにするなら、
録画でいいじゃないですか。
というわけで、
自分がパネリストとして登壇するときも、
ファシリテーターを担当するときも、
本来のパネルディスカッションの姿というものを
意識しており。
何より、登壇者視点というよりも、
参加者視点を大事にしております。
化学反応を起こすこと、
この場でしか聞けない何かを提供すること、
予定調和なものにしないことを意識しており。
という、ごく当たり前のことを実践したら
「台本にないことをやった」という
クレームがたまにくるわけですが、
それは、パネルディスカッションを
わかっていないのですよ。
先週末、札幌市のUIターンイベントに
ファシリテーターとして関わったのですけど、
この日のイベントは
そんな役割を果たせたかな、と。
いや、この日のイベント自体、
あらゆる点で、ナイスでして。
定員の30名を大きく超えるお申込みを頂き、
席を増やし。前のめりな方だらけでした。
コープさっぽろCIO長谷川さんと、
北ガス人事部長の西塚さんの講演もナイスで。
その二人との座談会の
ファシリテーターを務めたのですが、
短時間ではありましたが、
参加者が聞きたいことをうまく、
お伝えできたかな、と。
ちなみに「ファシリテーション」について、
誤解しているビジネスパーソンだらけでして。
「話をまとめること」だと
理解している人だらけなのですね。
これ、
ファシリテーションのいち機能にすぎません。
集団による知的相互作用を促進する
働きをさすもので。
そのために、ときには話を
簡単にまとめないことも大事なアクションでして。
田原総一朗さんの
「議論は壊しに行く」
というのは、過激なようで
そればっかりやっているのは
どうかと思いつつ、
大事な視点なわけです。
自分がファシリテーターをする
討論番組を持つのが夢です。
磨きをかけますね。
6月7日(土)は
バウハウス六本木でライブです。ぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/6260/XXXX
6月14日(土)は
「スタートアップ上場請負人」として知られる、
元大和証券専務の丸尾さんが
主催するイベントで演奏します。
https://d.bmb.jp/9/1454/6261/XXXX
ぜひ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6262/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6263/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
国民民主党 就職氷河期チャンネル
【特別対談2】常見陽平氏に聞く!
就職氷河期世代に向けた政策実現に必要なことは?
(後編)
https://d.bmb.jp/9/1454/6264/XXXX
「『ほしいものが、ほしいわ。』
2025~令和の欲望論」
#life954 感想戦 やや不完全燃焼
https://d.bmb.jp/9/1454/6265/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ほんのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【仕事と成長をどうするか
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』】
約20年前、トヨタ自動車とリクルートグループの
OJTソリューションズの立ち上げに関わった。
その際、「コンサル」について
トヨタ自動車出身者から聞いた
オヤジギャグが忘れられない。
「大事なときに来んで、
必要なときに去るから、コンサル」と。
オヤジギャグ以外の何物でもないのだが、
人々が抱くコンサル像を見事に描いている。
コンサルとは不思議な存在だ。
エリート、転職モテ層、成長意欲などを
想起する人もいれば、
究極の社畜、横文字使いすぎ人間、
「3つある」と言う、「MECE」と連呼する、
いつもフェルミ推定をしているなどと
捉える人もいることだろう。
さらには、港区おじさんとその予備軍、
タワマンに住んでいそうなど、
ライフスタイルのイメージで
語る人もいることだろう。
さて、コンサルとは何だろう?
いまや、上位校の学生にとっては
「トリコン(とりあえずコンサル)」
という言葉があるくらいに、人気業界である。
この問いに答えつつ、
今どきのビジネスパーソンの実態をとらえたのが、
レジー氏の
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
(集英社新書)である。
レジー氏は、教養に追い立てられる
ビジネスパーソンの実態を描いた
『ファスト教養』(集英社新書)が
話題となった著者である。
「東大生」「コンサル」という
キーワードが並びつつ、これについて
しっかりと丁寧に言及しつつも、
この本の中身はビジネスパーソンにとっての
「仕事」と「成長」である。
憧れであり、ときにいじりの対象ともなる
コンサルを縦横無尽に分析しつつ、
今どきの日本のビジネスパーソンの
実態を描いている。
若者がコンサルを目指すという現象には、
「成長しなくてはならない」
「努力しなくては生き残れない」という、
成長や努力に追い立てられる実態がある。
コンサルを目指す、コンサルで生き残る、
コンサルとして渡り歩く、
コンサルの経験を活かして起業するなど、
コンサルは「成長」「努力」
と密接に結びついている。
中には、頭のキレをウリにし
「努力」を否定するポーズをとるコンサルも
いるが、そんな人ももれなく努力している。
ビジネス書からサブカルチャーまで、
数々の成長に関する言説を検証しつつ、
「コンサル」をメインテーマで扱っているようで、
それを補助線として
日本の労働社会と成長について描いた
意欲作である。
コンサル、東大という言葉はぶっちゃけ鼻につくが
そういう人ほど、読んでみて
ギャップを楽しめることだろう。
「成長」「努力」
その末に「どこでも通用する自分」になろうとする。
これも日本社会に蔓延る病理なのだ。
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
(レジー 集英社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6266/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6267/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第339号
◆◆ 2025.5.28 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
パネルディスカッションは
「順番に報告会」ではない
2.記事傑作選
◇国民民主党 就職氷河期チャンネル
氷河期世代に向けた政策実現に必要なことは?
(後編)
◇「『ほしいものが、ほしいわ。』
2025~令和の欲望論」
3.書評 ほんのひとこと
仕事と成長をどうするか
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【パネルディスカッションは
「順番に報告会」ではない】
「選挙に出馬しないか?」
「企業の取締役にならないか?」
というお誘いをたまに頂きます。
先日、やってきた面白いお誘いは
「韓国のファッションショーに
モデルとして出ないか?」
でした。
カリスマエージェントに
教えてもらった
面談する際には
サプライズ感のある
求人を紹介する
というノウハウを思い出しました。
一瞬、「えっ!」
と思わせつつも
実は理にかなっている、と。
「そうか、私のことを
そこまで見てくれたんだ」
という信頼感にもつながり。
一方、ギリギリストライクゾーンの
サプライズ感のある案件を紹介することにより
転職・転身でこだわりたい本音が
引き出せたりするわけですね。
諸々、お誘いを頂くと
「やりたいこと」
「やるべきこと」
がクリアになるのですよね。
なんとしてでも
おまたせしている本を完成させたいし
大学改革をやりとげたいのですよね。
今くらいの忙しさが好きで。
なりたい文化人像にも、まだ届いていません。
いや、いつかファッショショーは
出てみたいのですけどね。
正直いうと
ファッション誌の
「文化人枠」の仕事は、
してみたいのですよ。
おしゃれして
グルメや車の紹介なんかをして。
最近、自分に課していることは
自分がいかにイケオジであるか
毎日、ファッションについて
投稿することです。
連呼していたら
『BRUTUS』『Pen』
『POPEYE』『LEON』
『GOETHE』『UOMO』
『東京カレンダー』
に登場できるのではないか、と。
いじらしい努力なんですよ。
これが大成功でして。
10年くらい前から
「ロック」という言葉を
毎日、発し、ファッションや
言動に反映させていたら、
かたい仕事の、真面目な人に
「常見さんは、ロックですね」
と言われるようになったのですよ。
イケオジと連呼していたら
みんなが
「イケオジの常見さん」
と呼んでくれるようになったのですよ。
先日も
モデルで同郷のMANAMIさんに
おしゃれを褒められました。
今日もイケオジ修行、頑張ります。
さて。
今から20年くらい前に、人事担当者時代に
パネルディスカッションによく登壇したのですよ。
参加者のアンケートで忘れられない回答があり。
改善、要望の欄に「パネルを使っていなかった」
というものがあったのですよ。
「考えが360度変わった」
という回答を超えるインパクトでした。
吉幾三さんが上京した際のアルバイト先で起こった
「ウインナーコーヒー事件
(ウインナーをコーヒーに・・・)」を
超えるインパクトでした。
そもそも、ここで言う「パネル」とは
「特定の目的で集まった人々の
グループや委員会」「討論者集団」の
意味なのですよね。
ボードに何かを書いたパネルとは
意味が異なるわけです。
それはともかく、
このパネルディスカッションって、
たいてい面白くないのですよね。
ひどいパネルディスカッション、
みたことないですか?
私の原体験は、
20代後半に名古屋時代に仕事の関係で見に行った
パネルディスカッションでして。
登壇した方が、自己紹介と近況報告をして
時間切れで終わったのでした。
なんだそりゃ、と。
合同企業説明会で大手の人事として
パネルディスカッションに登壇していた頃は、
最後のメッセージで
かたそうな企業の人事担当者ほど
「就活は恋愛と一緒だ」
と突然、熱く語りだす「儀式」があり。
「そうか、この人も恋愛に燃えているのか」
「そんな暇、あるんだ」
と感心しました。
いや、不倫、熱愛報道があるたびに
「そうか、この人は40代にもなって
まだ性的行為をしているんだ」と
呆れ返る感覚に似ています。
パネルディスカッション、
いや、「順番に報告会」は、
これ、気をつけないと、
参加者のためではなく、
運営側の都合になるのですよね。
たしかに、予め質問と回答を用意しているので、
司会も登壇者も、慣れていなくても
それなりのクオリティにはなります。
ただ、司会も登壇者も予定された答を
読み上げるだけになったりするわけです。
そもそも、パネルディスカッションは、
立場や意見が異なる人が登壇すること、
登壇者同士で、ときに聴衆を巻き込みつつ
議論を重ねることに本質があるわけで。
単に順番に意見を発表する場とは
根本的に異なるわけです。
順番に予定調和的なものにするなら、
録画でいいじゃないですか。
というわけで、
自分がパネリストとして登壇するときも、
ファシリテーターを担当するときも、
本来のパネルディスカッションの姿というものを
意識しており。
何より、登壇者視点というよりも、
参加者視点を大事にしております。
化学反応を起こすこと、
この場でしか聞けない何かを提供すること、
予定調和なものにしないことを意識しており。
という、ごく当たり前のことを実践したら
「台本にないことをやった」という
クレームがたまにくるわけですが、
それは、パネルディスカッションを
わかっていないのですよ。
先週末、札幌市のUIターンイベントに
ファシリテーターとして関わったのですけど、
この日のイベントは
そんな役割を果たせたかな、と。
いや、この日のイベント自体、
あらゆる点で、ナイスでして。
定員の30名を大きく超えるお申込みを頂き、
席を増やし。前のめりな方だらけでした。
コープさっぽろCIO長谷川さんと、
北ガス人事部長の西塚さんの講演もナイスで。
その二人との座談会の
ファシリテーターを務めたのですが、
短時間ではありましたが、
参加者が聞きたいことをうまく、
お伝えできたかな、と。
ちなみに「ファシリテーション」について、
誤解しているビジネスパーソンだらけでして。
「話をまとめること」だと
理解している人だらけなのですね。
これ、
ファシリテーションのいち機能にすぎません。
集団による知的相互作用を促進する
働きをさすもので。
そのために、ときには話を
簡単にまとめないことも大事なアクションでして。
田原総一朗さんの
「議論は壊しに行く」
というのは、過激なようで
そればっかりやっているのは
どうかと思いつつ、
大事な視点なわけです。
自分がファシリテーターをする
討論番組を持つのが夢です。
磨きをかけますね。
6月7日(土)は
バウハウス六本木でライブです。ぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/6260/XXXX
6月14日(土)は
「スタートアップ上場請負人」として知られる、
元大和証券専務の丸尾さんが
主催するイベントで演奏します。
https://d.bmb.jp/9/1454/6261/XXXX
ぜひ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6262/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6263/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
国民民主党 就職氷河期チャンネル
【特別対談2】常見陽平氏に聞く!
就職氷河期世代に向けた政策実現に必要なことは?
(後編)
https://d.bmb.jp/9/1454/6264/XXXX
「『ほしいものが、ほしいわ。』
2025~令和の欲望論」
#life954 感想戦 やや不完全燃焼
https://d.bmb.jp/9/1454/6265/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ほんのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【仕事と成長をどうするか
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』】
約20年前、トヨタ自動車とリクルートグループの
OJTソリューションズの立ち上げに関わった。
その際、「コンサル」について
トヨタ自動車出身者から聞いた
オヤジギャグが忘れられない。
「大事なときに来んで、
必要なときに去るから、コンサル」と。
オヤジギャグ以外の何物でもないのだが、
人々が抱くコンサル像を見事に描いている。
コンサルとは不思議な存在だ。
エリート、転職モテ層、成長意欲などを
想起する人もいれば、
究極の社畜、横文字使いすぎ人間、
「3つある」と言う、「MECE」と連呼する、
いつもフェルミ推定をしているなどと
捉える人もいることだろう。
さらには、港区おじさんとその予備軍、
タワマンに住んでいそうなど、
ライフスタイルのイメージで
語る人もいることだろう。
さて、コンサルとは何だろう?
いまや、上位校の学生にとっては
「トリコン(とりあえずコンサル)」
という言葉があるくらいに、人気業界である。
この問いに答えつつ、
今どきのビジネスパーソンの実態をとらえたのが、
レジー氏の
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
(集英社新書)である。
レジー氏は、教養に追い立てられる
ビジネスパーソンの実態を描いた
『ファスト教養』(集英社新書)が
話題となった著者である。
「東大生」「コンサル」という
キーワードが並びつつ、これについて
しっかりと丁寧に言及しつつも、
この本の中身はビジネスパーソンにとっての
「仕事」と「成長」である。
憧れであり、ときにいじりの対象ともなる
コンサルを縦横無尽に分析しつつ、
今どきの日本のビジネスパーソンの
実態を描いている。
若者がコンサルを目指すという現象には、
「成長しなくてはならない」
「努力しなくては生き残れない」という、
成長や努力に追い立てられる実態がある。
コンサルを目指す、コンサルで生き残る、
コンサルとして渡り歩く、
コンサルの経験を活かして起業するなど、
コンサルは「成長」「努力」
と密接に結びついている。
中には、頭のキレをウリにし
「努力」を否定するポーズをとるコンサルも
いるが、そんな人ももれなく努力している。
ビジネス書からサブカルチャーまで、
数々の成長に関する言説を検証しつつ、
「コンサル」をメインテーマで扱っているようで、
それを補助線として
日本の労働社会と成長について描いた
意欲作である。
コンサル、東大という言葉はぶっちゃけ鼻につくが
そういう人ほど、読んでみて
ギャップを楽しめることだろう。
「成長」「努力」
その末に「どこでも通用する自分」になろうとする。
これも日本社会に蔓延る病理なのだ。
『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
(レジー 集英社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6266/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6267/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+