常見陽平メルマガ『陽平界通信』 第341号 母校の軽音と共演という夢/音楽とタイパ問題
2025/06/11 (Wed) 06:52
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第341号
◆◆ 2025.6.11配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
さて、次は何をしよう?世のため、人のため
2.記事傑作選
◇エリック・クラプトン
LIVE AT BUDOKAN 2025
アーティスト・レビュー
3.僕の音楽
タイパ無視の音楽があってもいいのではないか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【さて、次は何をしよう?世のため、人のため】
小2の娘、いつもダボダボの服を着ていると思ったら
自分の身長(130センチくらい)にピッタリあった服は
子どもっぽくて嫌だそうで。小学校高学年~中学生が
着そうな服を選ぶので、そうなるとサイズが大きくなるのだと。
いつも、大人っぽい服を選ぶのだと。
そして、急遽、外出に同行させた際などに
「今日は、ちゃんとした格好じゃないから
外に出たくない」と。
ナイスな自意識、美意識でございます。
さて。
バウハウス六本木でのライブが終わりました。
大変に盛り上がりました。
観客からも対バンからも高い評価をいただきました。
リクルートの同期、村田陽一君の
ブルーハーツトリビュートバンドを
観客席から何度か観ており。
その熱に、圧倒されていたわけですが。
大変、光栄なことに、昨年、彼に誘っていただき。
リクルートの先輩のテラさん、
さらにはドラマーとして教え子の彼氏
(・・・職権濫用?)である
27歳のオーウェンが集まり。
昨年、9月にいきなり
約20曲を演奏するワンマンライブをし。
3月にはクラブチッタ川崎での
イベントのステージに上がり。
https://d.bmb.jp/9/1454/6288/XXXX
さらに、ロックの聖地バウハウスでして。
今回、全体練習は
先月の半ばに1回やっただけで。
ぶっつけ本番に近い状態でしたが、
ナイスな感じで。
大変な達成感がありますし、
音楽活動が最高に楽しいわけですが。
さて、次は何をしようという議論を
メンバーとよくします。
ワンマンライブも、
対バンイベントに参加もいいけど、
それでいいのか、と。
仕事で大きな達成をしたあとに
妙に力が抜けたり
転職を考えたりする状態に
似ています。
プロのバンドの前座をする、
野外フェスに出演する、
トリビュートバンド同士のガチンコ対バンなど、
夢は膨らむわけですけど。
他にも何かできることがあるのではないかな、と。
まあ、なんせ、このメンバーで
音を出すのが大変に楽しいですし、
そのために個人で練習しなくちゃ、
なのですけど。
そんな中で出てきたアイデアの一つが
「私の故郷札幌で凱旋ライブをする」というもので。
しかも、その際に
「母校札幌南高校の軽音楽部のバンドを、
2バンドくらい前座に起用する」というもので。
凱旋ライブだけなら、普通ですけど。
母校の軽音バンドを起用するって
ムネアツではないですか?
たまに、このメルマガにも書きますが。
自分で言うのもなんですけど、
私が人に感謝されるのは、
機会をプレゼントすることで。
教え子数名に
「キミ、もっと真剣に音楽やってみたら?」と
何度も活動や発表の場を提供したことがあり。
私がいなければ、
ここまで真剣に音楽をやらなかったと
感謝されたことはよくありました。
半分以上はこちらの都合なのですけど、
講義でのゲスト講演などを
お願いした方も何名もおり。
あとで、機会をくれて、
ありがとうと感謝され。
なんせ、大学時代に竹内弘高先生と出会い。
先生は学生に
大胆に機会をプレゼントする人でした。
学生時代に、
当時の日本マイクロソフトの社長、成毛眞氏に
インタビューする機会をつくってくれたり、
国内のリゾート地やアメリカのボストンでの
ゼミ合宿の機会をつくってくれたり。
企業とコラボしたプロジェクト活動も、
都心のおしゃれな店での懇親会もすべて、
素敵なプレゼントでした。
各社に「仕事の報酬は仕事」
という言葉がありますが。
いや、ちゃんと報酬を寄こせよという話ですが。
これまで機会をくれた皆さんに感謝します。
期待にこたえられたかどうかはわかりません。
いや、実際、せっかくご依頼頂いたのに、
ガラガラのイベントになってしまったり、
書籍では在庫の山を、
ウェブ記事では原価割れの記事も
生み出してきてしまいました。
プロとして申し訳ないなと思いつつ、
それでも私は打席に立つのです。
そして、人に機会をプレゼントするのです。
機会の連鎖で会社と社会は動いています。
そうそう「チャンス」と「機会」なら
思わず「機会」を使ってしまうのが
元リクルート社員風なのでしょうか。
ちょうどリクルートの採用ムービーで
その件がさらりと触れられており。
【リクルート/新卒採用】コンセプトムービー
『Follow your heart "躍れ。どしゃぶりの機会のなかで。"』(Full Ver.)
https://d.bmb.jp/9/1454/6289/XXXX
さ、楽しくいきますかね。
6月14日(土)は
「スタートアップ上場請負人」として知られる、
元大和証券専務の丸尾さんが
主催するイベントで演奏します。
様々な企業の社長を務めた玉塚元一さんなど
たくさんの経営者、
バウハウスの常連ミュージシャンが
演奏しますよ。
私は13時台のステージに出ます。
https://d.bmb.jp/9/1454/6290/XXXX
ぜひ。
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6291/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6292/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6293/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
エリック・クラプトン
LIVE AT BUDOKAN 2025
アーティスト・レビュー
https://d.bmb.jp/9/1454/6294/XXXX
◆◆━━━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━━◆◆
【タイパ無視の音楽が
あってもいいのではないか?】
前述したように私には
「キミ、真剣に音楽やってみたら?」と
アドバイスした教え子が何人かおり。
そのうちの1人は、会社員をしながら、
アーティスト活動をしている。
最近は、
アイドルのバックバンドもやっているらしい。
音源も何度も配信リリースしている。
その彼がふらりと、
私たちのライブに来てくれて、
立ち話をしたのだが。
最近の音楽の流れとして
「タイパ志向」というものがあるらしい。
まあ、タイパという言葉は
メディアでよく使われる割には、
若者が口にはしない言葉なのだけど。
音楽におけるタイパ志向というのは、
こういうことだ。
・いきなりサビから始まる。
・最初の段階でぶち上がる。
・ギターソロがない。
・曲が短い。
・フェードアウトではなく、ばっさり終わる。
たしかに。
ここで大事な論点は「タイパ」というのは、
本来は「短い」ことを指すわけではない。
問われるのは、時間に対するリターンのはずだ。
タイパのよい30分の曲というのもあるはず
なのだけど。
アーティストやジャンルによっては、
そもそもの曲の平均分数が短かったりする。
ブルーハーツのトリビュートバンドを
やっているわけだが、毎回、
ライブの持ち時間の割に曲数が多いのは
(チッタは30分で9曲、
バウハウスは45分で11曲だった
→本当は13曲だった)
曲が短いからだ。
スラッシュ・メタルなどは同じジャンルでも
バンドにより分数は大きく異なる。
メタリカ、メガデス、アンスラックス、
スレイヤーが四天王だと言われるが、
メタリカは時期によっては異常に長く、
スレイヤーは大変に短い。
また、主に昔の洋楽の話ではあるが、
Radio Editというものがあった。
ラジオでオンエアする前提でのアレンジで。
アルバムバージョンは
本来はもっと長かったりする。
80年代には生放送の歌番組
(音楽番組と書こうと思ったが、
あえて当時の用語で書く)がいくつもあったが、
こちらは、
ワンコーラスバージョンなどが中心だった。
このアレンジが嫌で、
ロックバンドやシンガー・ソングライターなど
アーティストと呼ばれる人たちは、
歌番組への出演を断っていた。
さて。最近の私のこだわりは、
いかにシステムに、プラットフォームに
組み込まれずに生きるかということである。
人間らしい時間を大事にしている。
週に1度はライブハウスに行くこと、
できるだけ映画は
映画館でみることなどもそうだが・・・。
タイパの悪い曲を楽しむのも、その一つだ。
曲が長い、イントロが長い、
ギターソロが長いのもそうだが、
なかなか盛り上がらない、
本人たちが観客そっちのけで
楽しんでしまっている曲などもそうである。
10代後半の頃はよく、
プログレッシブ・ロック、
とくに初期のKing Crimsonを聴いた。
20代の頃は、Phishなどの
ジャム・バンドのライブ盤を聴いた。
30代、40代はある意味
タイパのよい音楽と目される
ダンスミュージックの、
その中でも延々と同じビートが続く
けだるい音楽を聴いていた時期もあり。
無機質な音楽を聴いていた時期もある。
いま、はまっているのは、
ギタリストのソロアルバムやライブ・アルバムだ。
特に、ギターインストのカバー曲で、
いつになると終わるのかわからないような
ソロが続く曲が好きで。
いや、実は「長い」だけで
「タイパ」はよいのではないかと
感じることもあるのだけど。
タイパ、コスパの時代であるからこそ、
そこからいかに逃げるかというも、
贅沢だと感じる行為なのである。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6295/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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◇エリック・クラプトン
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アーティスト・レビュー
3.僕の音楽
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【さて、次は何をしよう?世のため、人のため】
小2の娘、いつもダボダボの服を着ていると思ったら
自分の身長(130センチくらい)にピッタリあった服は
子どもっぽくて嫌だそうで。小学校高学年~中学生が
着そうな服を選ぶので、そうなるとサイズが大きくなるのだと。
いつも、大人っぽい服を選ぶのだと。
そして、急遽、外出に同行させた際などに
「今日は、ちゃんとした格好じゃないから
外に出たくない」と。
ナイスな自意識、美意識でございます。
さて。
バウハウス六本木でのライブが終わりました。
大変に盛り上がりました。
観客からも対バンからも高い評価をいただきました。
リクルートの同期、村田陽一君の
ブルーハーツトリビュートバンドを
観客席から何度か観ており。
その熱に、圧倒されていたわけですが。
大変、光栄なことに、昨年、彼に誘っていただき。
リクルートの先輩のテラさん、
さらにはドラマーとして教え子の彼氏
(・・・職権濫用?)である
27歳のオーウェンが集まり。
昨年、9月にいきなり
約20曲を演奏するワンマンライブをし。
3月にはクラブチッタ川崎での
イベントのステージに上がり。
https://d.bmb.jp/9/1454/6288/XXXX
さらに、ロックの聖地バウハウスでして。
今回、全体練習は
先月の半ばに1回やっただけで。
ぶっつけ本番に近い状態でしたが、
ナイスな感じで。
大変な達成感がありますし、
音楽活動が最高に楽しいわけですが。
さて、次は何をしようという議論を
メンバーとよくします。
ワンマンライブも、
対バンイベントに参加もいいけど、
それでいいのか、と。
仕事で大きな達成をしたあとに
妙に力が抜けたり
転職を考えたりする状態に
似ています。
プロのバンドの前座をする、
野外フェスに出演する、
トリビュートバンド同士のガチンコ対バンなど、
夢は膨らむわけですけど。
他にも何かできることがあるのではないかな、と。
まあ、なんせ、このメンバーで
音を出すのが大変に楽しいですし、
そのために個人で練習しなくちゃ、
なのですけど。
そんな中で出てきたアイデアの一つが
「私の故郷札幌で凱旋ライブをする」というもので。
しかも、その際に
「母校札幌南高校の軽音楽部のバンドを、
2バンドくらい前座に起用する」というもので。
凱旋ライブだけなら、普通ですけど。
母校の軽音バンドを起用するって
ムネアツではないですか?
たまに、このメルマガにも書きますが。
自分で言うのもなんですけど、
私が人に感謝されるのは、
機会をプレゼントすることで。
教え子数名に
「キミ、もっと真剣に音楽やってみたら?」と
何度も活動や発表の場を提供したことがあり。
私がいなければ、
ここまで真剣に音楽をやらなかったと
感謝されたことはよくありました。
半分以上はこちらの都合なのですけど、
講義でのゲスト講演などを
お願いした方も何名もおり。
あとで、機会をくれて、
ありがとうと感謝され。
なんせ、大学時代に竹内弘高先生と出会い。
先生は学生に
大胆に機会をプレゼントする人でした。
学生時代に、
当時の日本マイクロソフトの社長、成毛眞氏に
インタビューする機会をつくってくれたり、
国内のリゾート地やアメリカのボストンでの
ゼミ合宿の機会をつくってくれたり。
企業とコラボしたプロジェクト活動も、
都心のおしゃれな店での懇親会もすべて、
素敵なプレゼントでした。
各社に「仕事の報酬は仕事」
という言葉がありますが。
いや、ちゃんと報酬を寄こせよという話ですが。
これまで機会をくれた皆さんに感謝します。
期待にこたえられたかどうかはわかりません。
いや、実際、せっかくご依頼頂いたのに、
ガラガラのイベントになってしまったり、
書籍では在庫の山を、
ウェブ記事では原価割れの記事も
生み出してきてしまいました。
プロとして申し訳ないなと思いつつ、
それでも私は打席に立つのです。
そして、人に機会をプレゼントするのです。
機会の連鎖で会社と社会は動いています。
そうそう「チャンス」と「機会」なら
思わず「機会」を使ってしまうのが
元リクルート社員風なのでしょうか。
ちょうどリクルートの採用ムービーで
その件がさらりと触れられており。
【リクルート/新卒採用】コンセプトムービー
『Follow your heart "躍れ。どしゃぶりの機会のなかで。"』(Full Ver.)
https://d.bmb.jp/9/1454/6289/XXXX
さ、楽しくいきますかね。
6月14日(土)は
「スタートアップ上場請負人」として知られる、
元大和証券専務の丸尾さんが
主催するイベントで演奏します。
様々な企業の社長を務めた玉塚元一さんなど
たくさんの経営者、
バウハウスの常連ミュージシャンが
演奏しますよ。
私は13時台のステージに出ます。
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ぜひ。
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
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エリック・クラプトン
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3.僕の音楽
━━━━━━━━━━◆◆
【タイパ無視の音楽が
あってもいいのではないか?】
前述したように私には
「キミ、真剣に音楽やってみたら?」と
アドバイスした教え子が何人かおり。
そのうちの1人は、会社員をしながら、
アーティスト活動をしている。
最近は、
アイドルのバックバンドもやっているらしい。
音源も何度も配信リリースしている。
その彼がふらりと、
私たちのライブに来てくれて、
立ち話をしたのだが。
最近の音楽の流れとして
「タイパ志向」というものがあるらしい。
まあ、タイパという言葉は
メディアでよく使われる割には、
若者が口にはしない言葉なのだけど。
音楽におけるタイパ志向というのは、
こういうことだ。
・いきなりサビから始まる。
・最初の段階でぶち上がる。
・ギターソロがない。
・曲が短い。
・フェードアウトではなく、ばっさり終わる。
たしかに。
ここで大事な論点は「タイパ」というのは、
本来は「短い」ことを指すわけではない。
問われるのは、時間に対するリターンのはずだ。
タイパのよい30分の曲というのもあるはず
なのだけど。
アーティストやジャンルによっては、
そもそもの曲の平均分数が短かったりする。
ブルーハーツのトリビュートバンドを
やっているわけだが、毎回、
ライブの持ち時間の割に曲数が多いのは
(チッタは30分で9曲、
バウハウスは45分で11曲だった
→本当は13曲だった)
曲が短いからだ。
スラッシュ・メタルなどは同じジャンルでも
バンドにより分数は大きく異なる。
メタリカ、メガデス、アンスラックス、
スレイヤーが四天王だと言われるが、
メタリカは時期によっては異常に長く、
スレイヤーは大変に短い。
また、主に昔の洋楽の話ではあるが、
Radio Editというものがあった。
ラジオでオンエアする前提でのアレンジで。
アルバムバージョンは
本来はもっと長かったりする。
80年代には生放送の歌番組
(音楽番組と書こうと思ったが、
あえて当時の用語で書く)がいくつもあったが、
こちらは、
ワンコーラスバージョンなどが中心だった。
このアレンジが嫌で、
ロックバンドやシンガー・ソングライターなど
アーティストと呼ばれる人たちは、
歌番組への出演を断っていた。
さて。最近の私のこだわりは、
いかにシステムに、プラットフォームに
組み込まれずに生きるかということである。
人間らしい時間を大事にしている。
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映画館でみることなどもそうだが・・・。
タイパの悪い曲を楽しむのも、その一つだ。
曲が長い、イントロが長い、
ギターソロが長いのもそうだが、
なかなか盛り上がらない、
本人たちが観客そっちのけで
楽しんでしまっている曲などもそうである。
10代後半の頃はよく、
プログレッシブ・ロック、
とくに初期のKing Crimsonを聴いた。
20代の頃は、Phishなどの
ジャム・バンドのライブ盤を聴いた。
30代、40代はある意味
タイパのよい音楽と目される
ダンスミュージックの、
その中でも延々と同じビートが続く
けだるい音楽を聴いていた時期もあり。
無機質な音楽を聴いていた時期もある。
いま、はまっているのは、
ギタリストのソロアルバムやライブ・アルバムだ。
特に、ギターインストのカバー曲で、
いつになると終わるのかわからないような
ソロが続く曲が好きで。
いや、実は「長い」だけで
「タイパ」はよいのではないかと
感じることもあるのだけど。
タイパ、コスパの時代であるからこそ、
そこからいかに逃げるかというも、
贅沢だと感じる行為なのである。
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