常見陽平メルマガ『陽平界通信』 第344号 『ハヤブサ消防団』田舎に宗教団体がやってきたらどうするか/ラジオ開始記念 人生相談の流儀
2025/07/02 (Wed) 07:26
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第344号
◆◆ 2025.7.2配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
『ハヤブサ消防団』を今さら見て考えたこと
2.記事傑作選
◇毎日新聞デジタル 連載 孤独の現場から
「もう最高」が「仕事つまらない」に
リモートワークで広がる孤独
3.人生相談バカ一代
人生相談の流儀
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【『ハヤブサ消防団』を今さら見て考えたこと】
7月に大地震が起こるという噂が流れているわけですが。
実際、地震が多い7月の日本列島ですが。
ノストラダムスの大予言も7月なんですけど。
SNSを見ていて爆笑したのが、
「大予言の本の著者、五島勉さんが
本の印税で家を買ったと聞き、予言は
当たらないと確信した」という投稿でした。
いや、それって。
備えあれば憂いなしなので、
いつもと同じように、防災セットの
在庫を確認するの巻です。
さて。
テスト前に、思わずテレビ、ゲーム、読書、
深夜ラジオ、楽器の練習など、
何かにハマってしまうように・・・。
原稿の締め切り前に、
なぜかサブスクでドラマ三昧になってしまい。
池井戸潤作品の『ハヤブサ消防団』の
テレビドラマ版を一気に見ましたよ。
完成していなかった章はちゃんと、
締め切りまでに2.2万字納品しましたが。
スランプに苦しむ作家が、
亡き父とゆかりが深い自然あふれる
「ハヤブサ地区」に引っ越すのですよね。
古い家をメンテナンスし、住み始め。
すると、なぜか消防団に入ることになり。
そこで、謎の火事が多発。放火の疑いが強く。
放火とソーラーパネルを売り歩く営業担当者、
東京から移住した映像作家、新興宗教団体が
一本の線でつながっていくという・・・。
明らかにオウム真理教に関する
一連の事件をもとにしており。
新興宗教団体が信者を殺害する事件を起こし。
ただ、その団体を母体とした新団体が立ち上がり。
その団体が、ハヤブサ地区の土地を
少しずつ買い占め。聖地とし。
そこに信者が多数押し寄せ、
移住しようとするという。
池井戸潤作品の何がすごいかというと、
魂を揺さぶられるような、
今までに見たことも聞いたこともないような、
大感動があるわけではないのですけど
(すみません)、
どこかで見聞きしたような話が、
ちゃんとエンタメ性高く、
ワクワクするような展開で進んでいく、と。
たいていの場合、正義は勝つと。
このお約束度がナイスなわけですけど。
元赤い銀行の銀行員、いまの頭取とも同期の
池井戸潤さんの作品は企業ものが多めで。
粉飾決算、隠された人脈などがよくある話で。
今回は一見すると企業ものではないようで、
用地買収は経済章背的で、池井戸の方程式だなと思い。
隠された人脈話は、池井戸ドラマの王道でした。
人口が減少する上、観光客も減っている中、
自治体の存続すら問題になるわけですが。
人口1000人の町に新興宗教の信者が
数百人移住してくることをどうみるか。
移住者って、喉から手が出るくらい欲しいでしょう。
物語上は、以前に前身団体が
殺害事件を起こしているわけですが。
ごく普通の宗教団体が
数百人移住してきたらどうするのか。
そもそも論で、
人はなぜ新興宗教に入信するのか。
ドラマではその合理性が描かれており。
よく哲学と宗教はどう違うかという話になり。
この2つの言葉、概念は
雑に扱われるわけですけど。
ときに、「圧倒的カリスマ社長の成功哲学
毎日100回の素振りが非連続的成長を生み出す!」
みたいな、もう、何を言っているかわからない、
哲学でも宗教でもなく、
「ぼくのかんがえるさいきょうのかんがえ」
みたいなものが跋扈するわけですけど。
突き詰めると、
哲学は「考えること」を重視するもので、
宗教は「信じること」を重視するのですね。
問い続けるのか、与えられた答を受け入れて
心の安寧や救済を求めるのか、と。
人間の根源的な問いと
向き合っている点は一緒ですし、
善悪や規範について考察するのは一緒ですけど。
考えることは放棄したくない派ですけど。
哲学が何度目かのブームであることに、
人は考えることをやめていないと
期待してしまいます。
なんでもSNSやAIが答を教えてくれる時代に、
私は考えることを放棄しません。
『ハヤブサ消防団』はそういう意味で、
ミステリー作家対新興宗教団体の話であり。
それは哲学対宗教でもありました。
そう考えると、深いですね。
そこまで考えたんでしょうかね、池井戸潤。
さて!
いよいよ!
ラジオ番組
「試みの水平線 常見陽平の人生相談RADIO」が
FMサルースにて7月7日にスタートします。
当日の19時にこちらから
YouTubeの生配信で視聴できます。
https://d.bmb.jp/9/1454/6374/XXXX
たぶん、アーカイブも残るのではないかと。
リアタイで応援してほしいです。
当日、たまぷらーざ駅のスタジオで
配信しております。
スポンサーを募集しております(切実)。
1回だけ、少しだけでもOKでございます。
スポンサー名を読み上げるレベルから、
タイアップ企画まで、諸々対応します。
ぜひ。
番組で取り上げる、人生相談もぜひ。
応援、よろしくお願いします!
そして!大阪府の皆様、
大阪で石川県への移住イベントが開催されますよ!
↓こちらにご注目ください!
https://d.bmb.jp/9/1454/6375/XXXX
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『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6376/XXXX
をよろしくお願いします。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6377/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「もう最高」が「仕事つまらない」に
リモートワークで広がる孤独
https://d.bmb.jp/9/1454/6379/XXXX
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3.人生相談
━━━━━━━━━━━◆◆
【人生相談の流儀】
というわけで、来週からついに
ラジオパーソナリティーデビュー。
FMサルースにて
7月7日19時より
「試みの水平線 常見陽平の人生相談RADIO」が
スタートする。
↓YouTube配信はこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/6380/XXXX
月に1回、30分だけだけど、
自分にとっては小さくても大きな一歩である。
丁寧に準備し、毎月、最高の30分にする。
うん。
今日は人生相談の流儀について書こう。
私が人生相談で意識していることは、
質問の背景や行間を読むこと、
問題をその人と違う視界で捉えること、
特に背景にあるシステムについて
理解してもらうこと、
今までになかった視点やアイデアを
提供することである。
泣けて、笑えるあたたかさ、と。
何より、「相談してよかった」という満足感だ。
相談内容には
より深い悩みが隠されていることがある。
たとえば、ここ数年、
整形に関する質問をされたことが数回ある。
整形しようかどうか悩んでいる、
整形したのだが思っていたのと違った、
などである。
この相談は、実は整形の相談ではない。
自分に自信をもてない、
本当の自分とは何か
という点に悩んでいるわけだ。
日常的に新卒の就職、
若者の転職の相談を受けているが、
ここにも勤務先や職業を選ぶ以上の
何かが存在することがある。
様々なコンプレックス、
家庭や友人・恋人との関係などだ。
このあたりは尊敬する先輩から
20代の頃に学んだ面接術などが活きている。
人の様々な事実、シグナルから
想像していく方法だ。
ここで、大切にする姿勢は
「悩んでいる、困っているのは
あなただけではない」という姿勢だ。
癒やし、慰めの言葉「だけ」ではない。
実際に、システム上、あなた以外の人も
悩んでしまう世の中になっているのである。
個人的な悩みは、すべて社会的な問題なのだ。
前出の整形に関する相談もそうだ。
「ルッキズム」に関する批判の声が
SNS上ではよくあがるし、
朝日新聞などでも記事になる。
いわゆる「ミスコン」なども、
あり方が変わっている。
一方で、皮肉なことに、
ルッキズム批判が吹き荒れようとも、
日本社会はルッキズムに侵食されている。
電車の広告も、美容整形、脱毛だらけである。
SNSでキラキラしている自分を
演じなくてはならない。
「イケメン」「美女」なる言葉も、
オピニオンリーダーや論者がいくら叩こうが、
いまだによく使われている。
私はイケオジと呼ばれるけどな。
しかも、自分に自信が持ちにくい。
社会、学校、会社、家庭、コミュニティなどに問題がある。
整形に希望を見出すのは、
実はまっとうな選択となっている。
何かがうまくいかない原因を、
ルックスと紐づけやすく、
そこに課金しやすい世の中になっている。
憧れのスターも整形をしている。
その前提をスルーして、感情論で
整形の是非を議論するのもまた罪ではないか。
特に若者の就職、転職の相談においては、
悩んでいるA、BではなくCやDという選択肢を
提案することにこだわっている。
一見、極論のようで実は合理的なCやDだ。
もちろん、CやDという案を
相手は選択しないかもしれない。
ただ、その反応をみて、
相手の本心がより理解できる。
もちろん、向き合う姿勢、
言葉の選び方には気をつける。
あったかい気持ちになれるようにしている。
人生相談を担当している人は多様だ。
愛読している人生相談コーナーである
読売新聞の「人生案内」も、
大学教員、哲学者、医者、作家など
様々な人が担当している。
このコーナーはときに、
相談をしてきた人の悩みに必ずしも向き合わず、
相談にのる人の芸風に支配されることがある。
よく「ソープへ行け!」の北方謙三や
のらりくらりとした中島らもの人生相談が
伝説になっているし、何に対しても
「キミぃ、極真空手をやりなさい」
という大山倍達のもすごかったし、
石田衣良や蛭子能収のように、
ご自身の脱力する恋愛観、性愛観を開陳されても
戸惑うばかりなのだが。
キャラが濃そうで、実際には機能する、
笑って泣ける人生相談を目指す。うん。
この記事を読んで私に相談したいと思ったら、
ぜひ、メールやDMを。
番組、メルマガで紹介する。ぜひ!
というわけで、新番組、お楽しみに!
スポンサーも募集!
1回きりもOK(書籍の宣伝、採用活動の告知など)。
ぜひぜひ。
というわけで、数ヶ月後
番組を続けるべきかどうか
誰かに人生相談することに
ならないレベルで
頑張る。
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6381/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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『ハヤブサ消防団』を今さら見て考えたこと
2.記事傑作選
◇毎日新聞デジタル 連載 孤独の現場から
「もう最高」が「仕事つまらない」に
リモートワークで広がる孤独
3.人生相談バカ一代
人生相談の流儀
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1.巻頭言
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7月に大地震が起こるという噂が流れているわけですが。
実際、地震が多い7月の日本列島ですが。
ノストラダムスの大予言も7月なんですけど。
SNSを見ていて爆笑したのが、
「大予言の本の著者、五島勉さんが
本の印税で家を買ったと聞き、予言は
当たらないと確信した」という投稿でした。
いや、それって。
備えあれば憂いなしなので、
いつもと同じように、防災セットの
在庫を確認するの巻です。
さて。
テスト前に、思わずテレビ、ゲーム、読書、
深夜ラジオ、楽器の練習など、
何かにハマってしまうように・・・。
原稿の締め切り前に、
なぜかサブスクでドラマ三昧になってしまい。
池井戸潤作品の『ハヤブサ消防団』の
テレビドラマ版を一気に見ましたよ。
完成していなかった章はちゃんと、
締め切りまでに2.2万字納品しましたが。
スランプに苦しむ作家が、
亡き父とゆかりが深い自然あふれる
「ハヤブサ地区」に引っ越すのですよね。
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すると、なぜか消防団に入ることになり。
そこで、謎の火事が多発。放火の疑いが強く。
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東京から移住した映像作家、新興宗教団体が
一本の線でつながっていくという・・・。
明らかにオウム真理教に関する
一連の事件をもとにしており。
新興宗教団体が信者を殺害する事件を起こし。
ただ、その団体を母体とした新団体が立ち上がり。
その団体が、ハヤブサ地区の土地を
少しずつ買い占め。聖地とし。
そこに信者が多数押し寄せ、
移住しようとするという。
池井戸潤作品の何がすごいかというと、
魂を揺さぶられるような、
今までに見たことも聞いたこともないような、
大感動があるわけではないのですけど
(すみません)、
どこかで見聞きしたような話が、
ちゃんとエンタメ性高く、
ワクワクするような展開で進んでいく、と。
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池井戸潤さんの作品は企業ものが多めで。
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隠された人脈話は、池井戸ドラマの王道でした。
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自治体の存続すら問題になるわけですが。
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数百人移住してくることをどうみるか。
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殺害事件を起こしているわけですが。
ごく普通の宗教団体が
数百人移住してきたらどうするのか。
そもそも論で、
人はなぜ新興宗教に入信するのか。
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この2つの言葉、概念は
雑に扱われるわけですけど。
ときに、「圧倒的カリスマ社長の成功哲学
毎日100回の素振りが非連続的成長を生み出す!」
みたいな、もう、何を言っているかわからない、
哲学でも宗教でもなく、
「ぼくのかんがえるさいきょうのかんがえ」
みたいなものが跋扈するわけですけど。
突き詰めると、
哲学は「考えること」を重視するもので、
宗教は「信じること」を重視するのですね。
問い続けるのか、与えられた答を受け入れて
心の安寧や救済を求めるのか、と。
人間の根源的な問いと
向き合っている点は一緒ですし、
善悪や規範について考察するのは一緒ですけど。
考えることは放棄したくない派ですけど。
哲学が何度目かのブームであることに、
人は考えることをやめていないと
期待してしまいます。
なんでもSNSやAIが答を教えてくれる時代に、
私は考えることを放棄しません。
『ハヤブサ消防団』はそういう意味で、
ミステリー作家対新興宗教団体の話であり。
それは哲学対宗教でもありました。
そう考えると、深いですね。
そこまで考えたんでしょうかね、池井戸潤。
さて!
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「試みの水平線 常見陽平の人生相談RADIO」が
FMサルースにて7月7日にスタートします。
当日の19時にこちらから
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番組で取り上げる、人生相談もぜひ。
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「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
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3.人生相談
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というわけで、来週からついに
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FMサルースにて
7月7日19時より
「試みの水平線 常見陽平の人生相談RADIO」が
スタートする。
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月に1回、30分だけだけど、
自分にとっては小さくても大きな一歩である。
丁寧に準備し、毎月、最高の30分にする。
うん。
今日は人生相談の流儀について書こう。
私が人生相談で意識していることは、
質問の背景や行間を読むこと、
問題をその人と違う視界で捉えること、
特に背景にあるシステムについて
理解してもらうこと、
今までになかった視点やアイデアを
提供することである。
泣けて、笑えるあたたかさ、と。
何より、「相談してよかった」という満足感だ。
相談内容には
より深い悩みが隠されていることがある。
たとえば、ここ数年、
整形に関する質問をされたことが数回ある。
整形しようかどうか悩んでいる、
整形したのだが思っていたのと違った、
などである。
この相談は、実は整形の相談ではない。
自分に自信をもてない、
本当の自分とは何か
という点に悩んでいるわけだ。
日常的に新卒の就職、
若者の転職の相談を受けているが、
ここにも勤務先や職業を選ぶ以上の
何かが存在することがある。
様々なコンプレックス、
家庭や友人・恋人との関係などだ。
このあたりは尊敬する先輩から
20代の頃に学んだ面接術などが活きている。
人の様々な事実、シグナルから
想像していく方法だ。
ここで、大切にする姿勢は
「悩んでいる、困っているのは
あなただけではない」という姿勢だ。
癒やし、慰めの言葉「だけ」ではない。
実際に、システム上、あなた以外の人も
悩んでしまう世の中になっているのである。
個人的な悩みは、すべて社会的な問題なのだ。
前出の整形に関する相談もそうだ。
「ルッキズム」に関する批判の声が
SNS上ではよくあがるし、
朝日新聞などでも記事になる。
いわゆる「ミスコン」なども、
あり方が変わっている。
一方で、皮肉なことに、
ルッキズム批判が吹き荒れようとも、
日本社会はルッキズムに侵食されている。
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SNSでキラキラしている自分を
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オピニオンリーダーや論者がいくら叩こうが、
いまだによく使われている。
私はイケオジと呼ばれるけどな。
しかも、自分に自信が持ちにくい。
社会、学校、会社、家庭、コミュニティなどに問題がある。
整形に希望を見出すのは、
実はまっとうな選択となっている。
何かがうまくいかない原因を、
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そこに課金しやすい世の中になっている。
憧れのスターも整形をしている。
その前提をスルーして、感情論で
整形の是非を議論するのもまた罪ではないか。
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悩んでいるA、BではなくCやDという選択肢を
提案することにこだわっている。
一見、極論のようで実は合理的なCやDだ。
もちろん、CやDという案を
相手は選択しないかもしれない。
ただ、その反応をみて、
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読売新聞の「人生案内」も、
大学教員、哲学者、医者、作家など
様々な人が担当している。
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という大山倍達のもすごかったし、
石田衣良や蛭子能収のように、
ご自身の脱力する恋愛観、性愛観を開陳されても
戸惑うばかりなのだが。
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