常見陽平メルマガ『陽平界通信』第347号 選挙雑感/夏休みの宿題/今年は私の履歴書の当たり年?
2025/07/23 (Wed) 07:30
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第347号
◆◆ 2025.7.22 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
社会人こそ、
夏休みの宿題を自分に課してみる
2.記事傑作選
◇芥川賞・直木賞の該当作品なしで
騒ぐんじゃねえ!
◇生成AI就活 ひと工夫ができる人、できない人
3.常に見テイル これが気ニナル
今年の「私の履歴書」面白すぎる問題
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【社会人こそ、
夏休みの宿題を自分に課してみる】
参議院選、終わりましたね。
↓メモです
選挙雑感
https://d.bmb.jp/9/1454/6471/XXXX
あらためて、選挙とは、選挙です。
様々なドラマがあります。
世の中を読み解く補助線を
引き直さなくてはなりません。
「民主主義は終わった」という言葉を
様々な人が発する様子を見聞きしますけど、
終わっていません。
むしろ、この姿勢こそが危険です。
せめぎ合う時代、是々非々で
議論する時代だなと思っています。
私は、教育と言論で社会を変えるべく、
今日も頑張ります。
さて。
梅雨明けし、すっかり夏ですが。
夏は突然やってきて、
すぐに去ってしまうのですよね。
娘の夏休みが始まりました。
私もあと一コマだけ講義があり、終了です。
採点などまだありますが、
2ヶ月半の夏休みがやってきます
(・・・石を投げないで)。
書籍の執筆、教材づくり、講演を頑張りますが、
さて、何をしますかね。
昨日、大阪での仕事に合わせて
ふらりと万博に行ってきましたよ。
もう、予習ゼロでふらりと行って
灼熱地獄に参りました。
ワクワク感はありました。
平日は、会場全体は空いていました。
もっとも、人気パビリオンは予約しなくてはならず。
あのリングを一周し。ふらりと、パビリオンに入り
お土産コーナーをみて、会場を後にしました。
暑すぎです、はい。
一応、万博に行くという件は
クリアしたわけですが。
ここ数ヶ月、サブスクでドラマにハマりつつ、
立ち止まって考えたのですが。
本にしろ、映画にしろ、音楽にしろ、
私たちは、コンテンツを
楽しみ尽くせていないのですよね。
「読んでいない」「見ていない」
というものがたくさんありませんか?
「映画を早送りで観る」という行為が
「タイパ志向」などと呼ばれるのですけど、
これはこれで、
コンテンツが大量にあふれている時代の
発明、処世術だとも言えます。
高校の同級生(眼科医の女性)に
「常見君は、ぜひ
映画を早送りで観る行為について、
理解してほしい。
仕事、子育てで忙しい中、
社会の流れについていくための努力なの、
これは」と言われ、膝を乱打しました。
なお、私の友人数名に
「動画コンテンツは観ない」「原作を本で読む」
という人がいて。
本や絵を追った方が、
スピーディーに楽しめるからだそうです。
なるほど。
楽しみ方はそれぞれですが、
まだ楽しみ尽くしていない
コンテンツがあることを喜びつつ、
子どもたちが読書感想文に立ち向かうように、
私たちもこの夏、読む本、観る映画を
明確化したほうがいいかもしれません。
ちなみに、本学の図書館が主催する
夏休みの書評コンクールの課題図書はこちらです。
https://d.bmb.jp/9/1454/6472/XXXX
海老原嗣生さんや伊藤和子さんの本が
入っていますね。
というわけで、
コンテンツのリストアップ、しますかね。
「コンテンツ」とはやや異なりますが、
最近、アップルミュージックで
「弾けるようになりたい曲」
プレイリストをつくりました。
スキル的に弾けないわけではないのに、
弾いていない曲があることに気づき。
人生、まだまだ楽しみがいっぱい!
楽しくいきましょう。
そうそう、今週の土曜日に
所ジョージさんの番組
NHK「所さん!事件ですよ」に出演します。
本放送:7月26日(土)18:05~18:34(NHK総合)
再放送:7月31日(木)23:00~23:29(NHK総合)
※九州ブロックでは再放送のみ放送します。
です。
ラジオの方もよろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/6473/XXXX
スポンサー、激しく募集中です!
ぜひ、お声がけください!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6474/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6475/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6476/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「芥川賞・直木賞の該当作品なしで
騒ぐんじゃねえ!」 作家の末期症状
https://d.bmb.jp/9/1454/6477/XXXX
生成AI就活 ひと工夫ができる人、できない人
https://d.bmb.jp/9/1454/6478/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【今年の「私の履歴書」面白すぎる問題】
マンションポエムというものがある。
ごく普通の物件を、ふわふわした表現で、
劇的に表現するというものだ。
文京区のマンションに、
ちょっと東大が近いから、文教エリアだから
「叡智の杜」というコピーがついたりする。
埼玉県のマンションに「天地創造」という
コピーがついたときは圧巻だった。
要するに、広いってことか。
南千住のマンションの
「風と水と大地のクオリア」という
コピーもすごい。要するに、
川も公園も近いということなのだけど。
ボジョレー・ヌーヴォーポエムというものもある。
毎年、ボジョレー・ヌーヴォーにつく
キャッチフレーズである。
「ここ数年で最高の力強さ」などだ。
どこかにまとまっていないかと思ったら、
なんと、エノテカのサイトに載っていた。
これ、ネットニュースなどで
たまにいじられるネタなのだけど、
エノテカが自らまとめていて驚いた。
ボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピー裏話
https://d.bmb.jp/9/1454/6479/XXXX
2000年
出来は上々で申し分の無い仕上がり
2001年
ここ10年で最高
2002年
色付きが良く、しっかりとしたボディ
2003年
並外れて素晴らしい年
2004年
生産者の実力が表れる年
2005年
59年や64年、76年のように偉大な年の一つ
2006年
とてもうまくいった年
2007年
果実味が豊かでエレガント
2008年
フルーツ、フルーツ、フルーツ
2009年
数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年
2010年
果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた
2011年
3年連続で、偉大な品質となった
2012年
心地よく、偉大な繊細さと
複雑味のある香りを持ち合わせた
2013年
繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ
2014年
エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい
2015年
記憶に残る素晴らしい出来栄え
2016年
エレガントで、魅惑的なワイン
2017年
豊満で朗らか、絹のようにしなやか。
しかもフレッシュで輝かしい
2018年
2017年、2015年、2009年と並び、
珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう
2019年
有望だが、生産者のテクニックが重要な年
2020年
非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり
2021年
挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー
2022年
太陽に恵まれたヴィンテージ
果実味とストラクチュアの完璧なバランス
・・・なんだよ、これというものも多数だ。
「フルーツ フルーツ フルーツ」って。
「とてもうまくいった年」って、やる気あるのか。
昔、求人広告の部門に配属された新人が
「アットホームな社風」と、
クライアント企業の社長が言ったことを、
そのまま書き、
先輩から大目玉を食らうのを思い出した。
伝わらない。
ただ、なぜか
ボジョレー・ヌーヴォーを思い出したのは、
今年が日経「私の履歴書」の
空前の当たり年だからだ。
この「私の履歴書」は、基本的に
「おっさんのオレオレ話」である。
もう6年前なのだが、
経営学者、楠木建のこの記事が話題となった。
桁外れにつまらない「私の履歴書」の凄み
東京海上・石原元社長のプロ意識
https://d.bmb.jp/9/1454/6480/XXXX
「底抜けにつまらないのである。
他の大企業経営者と比べても、
つまらなさの次元が違う。
それがたまらなく面白い」と酷評している。
いや、実際は最後まで読んでほしい。
保険会社の経営者としての凄みが
伝わるものになっていると評価している。
ただ、今年はどれも「桁外れに面白い」のだ。
なんせ、人選がナイスだ。
1月 岡藤正広(伊藤忠商事会長CEO)
2月 一条ゆかり(漫画家)
3月 尾身茂(結核予防会理事長)
4月 平井一夫(ソニー元会長)
5月 磯崎功典
(キリンホールディングス会長CEO)
6月 早川浩(早川書房社長)
7月 魚谷雅彦(資生堂前会長CEO)
相変わらずジェンダーバランスは最悪だが、
大手企業のV字回復、構造改革などを
手掛けた方が多い。
しかも、「私の履歴書」に登場するには、
やや若い方も多数だ。
たとえば、平井一夫氏などはまだ64歳である。
「会長」とはいえ現役のCEOが登場したのも、
「私の履歴書」からすると、大きな事件である。
尾身氏が数年前のコロナショックについて
当時の舞台裏を語っているのも興味深い。
少し前の話ではないか。
そう、2025年になってから、
この連載の何かが変わったのだ。
現在の魚谷雅彦氏の話も抜群に面白い。
よく「プロ経営者」と呼ばれる彼だが、
日本コカ・コーラでの現場を巻き込んだ改革、
米国本社への意思表示など、
泥臭い話が多数語られる。
そうか、ビートたけし+たけし軍団が
出演NGとなって、あの飯島直子の
ジョージアのCMが生まれたのかとか、
桑田佳祐のあのCMは、
コカ・コーラという商品についての
日本からの回答だったのかなど。
ボトラーも含め、一体となって
盛り上がっている様子に胸が熱くなった。
早川書房の早川浩氏のものは、
文化人たちの日常を垣間見ることができ、
面白かった。
翻訳ものの小説を多数出版している会社だが、
村上春樹が出てきて驚いた。
まあ、人選的に、40代、50代の読者を
離さないようにしているようにも見える。
51歳の中年からすると、
読みたい人選であり、話だった。
思い出に残る私の履歴書といえば・・・。
ナベツネこと渡辺恒雄、作家の渡辺淳一、
ニトリの創業者似鳥昭雄、
大和証券の社長、会長を務め
日本証券業協会会長となった鈴木茂晴、
そしてプロ野球選手・監督の王貞治だ。
ナベツネは、チャーミングだった。
愛妻家、勉強家、革命家だった。
もちろん、賛否ある人物だが、
自身が語る人生は読み応えがあった。
渡辺淳一、似鳥昭雄、鈴木茂晴は
「不適切にもほどがある」内容も多数で。
いや、渡辺淳一は徹頭徹尾、
もうなんだかなという話だった。
関係をもった医局のスタッフが妊娠し、
中絶した話や、愛人に別の愛人ができ、
その転居先に侵入して逮捕された話など、
「墓場まで持っていってね・・・」
という話だらけだった。
・・・これ、日経に載せるのか。
いや、載せたんだけど。
日経の文化面には
私が就活をしていた年に
『失楽園』
私が初めて転職した年に
『愛の流刑地』
私が修士論文を書く年に
『私の履歴書』
が掲載され。
人生の節目には、いつも
日経と渡辺淳一があった、のか?
高校の先輩なんだけどね・・・。
高校時代、
図書館だよりにインタビューが出ていて、
「当時、図書館の鍵を持っていて、
図書館内で女性と(以下略)」という話が披露され。
大先生の話なので、消すわけにもいかず、
そのまま全校に配布されたのが懐かしい。
出版社さんからお声がけいただき、
帝国ホテルでのお別れ会にも行ったのだけど。
その席で北方謙三さんにご挨拶し、
一緒に写真を撮ってもらったのだった。
あの人生相談のように「ソープへ行け!」
とは言われなかったのだけど。
そりゃそうだ。
大和の鈴木氏は反社と取引しそうになった話や、
営業用に買ったバイクを浜辺に捨てた話など、
まあ、よく広報がOKしたなという
話だらけだったのだが、
後半がいい話だらけになって、これまた驚いた。
王貞治氏の話もまた、
様々なプロ野球の舞台裏が描かれており。
渡辺淳一、似鳥昭雄、鈴木茂晴より
ずっと上品だった。
ちょうど、
大学時代にお世話になった一條和生先生、
新人時代の上司で一時マクロミル社長となり、
現在はヴァリューズ社長の辻本さん、
リクルートの先輩でベンチャー時代に
お世話になった原さんと新年会をしていたところ、
ちょうど王さん+ホークス幹部、日経幹部が
「私の履歴書」の打ち上げで来店しており。
一緒に写真を撮ってもらった。もう10年前だ。
というわけで、「私の履歴書」
これからも愛読しちゃうんだろうな。
「交遊抄」には登場したことがある。
「私の履歴書」に載ったら、何を書くのだろう。
うーん。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6481/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第347号
◆◆ 2025.7.22 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
社会人こそ、
夏休みの宿題を自分に課してみる
2.記事傑作選
◇芥川賞・直木賞の該当作品なしで
騒ぐんじゃねえ!
◇生成AI就活 ひと工夫ができる人、できない人
3.常に見テイル これが気ニナル
今年の「私の履歴書」面白すぎる問題
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【社会人こそ、
夏休みの宿題を自分に課してみる】
参議院選、終わりましたね。
↓メモです
選挙雑感
https://d.bmb.jp/9/1454/6471/XXXX
あらためて、選挙とは、選挙です。
様々なドラマがあります。
世の中を読み解く補助線を
引き直さなくてはなりません。
「民主主義は終わった」という言葉を
様々な人が発する様子を見聞きしますけど、
終わっていません。
むしろ、この姿勢こそが危険です。
せめぎ合う時代、是々非々で
議論する時代だなと思っています。
私は、教育と言論で社会を変えるべく、
今日も頑張ります。
さて。
梅雨明けし、すっかり夏ですが。
夏は突然やってきて、
すぐに去ってしまうのですよね。
娘の夏休みが始まりました。
私もあと一コマだけ講義があり、終了です。
採点などまだありますが、
2ヶ月半の夏休みがやってきます
(・・・石を投げないで)。
書籍の執筆、教材づくり、講演を頑張りますが、
さて、何をしますかね。
昨日、大阪での仕事に合わせて
ふらりと万博に行ってきましたよ。
もう、予習ゼロでふらりと行って
灼熱地獄に参りました。
ワクワク感はありました。
平日は、会場全体は空いていました。
もっとも、人気パビリオンは予約しなくてはならず。
あのリングを一周し。ふらりと、パビリオンに入り
お土産コーナーをみて、会場を後にしました。
暑すぎです、はい。
一応、万博に行くという件は
クリアしたわけですが。
ここ数ヶ月、サブスクでドラマにハマりつつ、
立ち止まって考えたのですが。
本にしろ、映画にしろ、音楽にしろ、
私たちは、コンテンツを
楽しみ尽くせていないのですよね。
「読んでいない」「見ていない」
というものがたくさんありませんか?
「映画を早送りで観る」という行為が
「タイパ志向」などと呼ばれるのですけど、
これはこれで、
コンテンツが大量にあふれている時代の
発明、処世術だとも言えます。
高校の同級生(眼科医の女性)に
「常見君は、ぜひ
映画を早送りで観る行為について、
理解してほしい。
仕事、子育てで忙しい中、
社会の流れについていくための努力なの、
これは」と言われ、膝を乱打しました。
なお、私の友人数名に
「動画コンテンツは観ない」「原作を本で読む」
という人がいて。
本や絵を追った方が、
スピーディーに楽しめるからだそうです。
なるほど。
楽しみ方はそれぞれですが、
まだ楽しみ尽くしていない
コンテンツがあることを喜びつつ、
子どもたちが読書感想文に立ち向かうように、
私たちもこの夏、読む本、観る映画を
明確化したほうがいいかもしれません。
ちなみに、本学の図書館が主催する
夏休みの書評コンクールの課題図書はこちらです。
https://d.bmb.jp/9/1454/6472/XXXX
海老原嗣生さんや伊藤和子さんの本が
入っていますね。
というわけで、
コンテンツのリストアップ、しますかね。
「コンテンツ」とはやや異なりますが、
最近、アップルミュージックで
「弾けるようになりたい曲」
プレイリストをつくりました。
スキル的に弾けないわけではないのに、
弾いていない曲があることに気づき。
人生、まだまだ楽しみがいっぱい!
楽しくいきましょう。
そうそう、今週の土曜日に
所ジョージさんの番組
NHK「所さん!事件ですよ」に出演します。
本放送:7月26日(土)18:05~18:34(NHK総合)
再放送:7月31日(木)23:00~23:29(NHK総合)
※九州ブロックでは再放送のみ放送します。
です。
ラジオの方もよろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/6473/XXXX
スポンサー、激しく募集中です!
ぜひ、お声がけください!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6474/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6475/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6476/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「芥川賞・直木賞の該当作品なしで
騒ぐんじゃねえ!」 作家の末期症状
https://d.bmb.jp/9/1454/6477/XXXX
生成AI就活 ひと工夫ができる人、できない人
https://d.bmb.jp/9/1454/6478/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【今年の「私の履歴書」面白すぎる問題】
マンションポエムというものがある。
ごく普通の物件を、ふわふわした表現で、
劇的に表現するというものだ。
文京区のマンションに、
ちょっと東大が近いから、文教エリアだから
「叡智の杜」というコピーがついたりする。
埼玉県のマンションに「天地創造」という
コピーがついたときは圧巻だった。
要するに、広いってことか。
南千住のマンションの
「風と水と大地のクオリア」という
コピーもすごい。要するに、
川も公園も近いということなのだけど。
ボジョレー・ヌーヴォーポエムというものもある。
毎年、ボジョレー・ヌーヴォーにつく
キャッチフレーズである。
「ここ数年で最高の力強さ」などだ。
どこかにまとまっていないかと思ったら、
なんと、エノテカのサイトに載っていた。
これ、ネットニュースなどで
たまにいじられるネタなのだけど、
エノテカが自らまとめていて驚いた。
ボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピー裏話
https://d.bmb.jp/9/1454/6479/XXXX
2000年
出来は上々で申し分の無い仕上がり
2001年
ここ10年で最高
2002年
色付きが良く、しっかりとしたボディ
2003年
並外れて素晴らしい年
2004年
生産者の実力が表れる年
2005年
59年や64年、76年のように偉大な年の一つ
2006年
とてもうまくいった年
2007年
果実味が豊かでエレガント
2008年
フルーツ、フルーツ、フルーツ
2009年
数量は少なく、完璧な品質。桁外れに素晴らしい年
2010年
果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた
2011年
3年連続で、偉大な品質となった
2012年
心地よく、偉大な繊細さと
複雑味のある香りを持ち合わせた
2013年
繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ
2014年
エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい
2015年
記憶に残る素晴らしい出来栄え
2016年
エレガントで、魅惑的なワイン
2017年
豊満で朗らか、絹のようにしなやか。
しかもフレッシュで輝かしい
2018年
2017年、2015年、2009年と並び、
珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるでしょう
2019年
有望だが、生産者のテクニックが重要な年
2020年
非常にバランスが取れた爽やかさのある仕上がり
2021年
挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー
2022年
太陽に恵まれたヴィンテージ
果実味とストラクチュアの完璧なバランス
・・・なんだよ、これというものも多数だ。
「フルーツ フルーツ フルーツ」って。
「とてもうまくいった年」って、やる気あるのか。
昔、求人広告の部門に配属された新人が
「アットホームな社風」と、
クライアント企業の社長が言ったことを、
そのまま書き、
先輩から大目玉を食らうのを思い出した。
伝わらない。
ただ、なぜか
ボジョレー・ヌーヴォーを思い出したのは、
今年が日経「私の履歴書」の
空前の当たり年だからだ。
この「私の履歴書」は、基本的に
「おっさんのオレオレ話」である。
もう6年前なのだが、
経営学者、楠木建のこの記事が話題となった。
桁外れにつまらない「私の履歴書」の凄み
東京海上・石原元社長のプロ意識
https://d.bmb.jp/9/1454/6480/XXXX
「底抜けにつまらないのである。
他の大企業経営者と比べても、
つまらなさの次元が違う。
それがたまらなく面白い」と酷評している。
いや、実際は最後まで読んでほしい。
保険会社の経営者としての凄みが
伝わるものになっていると評価している。
ただ、今年はどれも「桁外れに面白い」のだ。
なんせ、人選がナイスだ。
1月 岡藤正広(伊藤忠商事会長CEO)
2月 一条ゆかり(漫画家)
3月 尾身茂(結核予防会理事長)
4月 平井一夫(ソニー元会長)
5月 磯崎功典
(キリンホールディングス会長CEO)
6月 早川浩(早川書房社長)
7月 魚谷雅彦(資生堂前会長CEO)
相変わらずジェンダーバランスは最悪だが、
大手企業のV字回復、構造改革などを
手掛けた方が多い。
しかも、「私の履歴書」に登場するには、
やや若い方も多数だ。
たとえば、平井一夫氏などはまだ64歳である。
「会長」とはいえ現役のCEOが登場したのも、
「私の履歴書」からすると、大きな事件である。
尾身氏が数年前のコロナショックについて
当時の舞台裏を語っているのも興味深い。
少し前の話ではないか。
そう、2025年になってから、
この連載の何かが変わったのだ。
現在の魚谷雅彦氏の話も抜群に面白い。
よく「プロ経営者」と呼ばれる彼だが、
日本コカ・コーラでの現場を巻き込んだ改革、
米国本社への意思表示など、
泥臭い話が多数語られる。
そうか、ビートたけし+たけし軍団が
出演NGとなって、あの飯島直子の
ジョージアのCMが生まれたのかとか、
桑田佳祐のあのCMは、
コカ・コーラという商品についての
日本からの回答だったのかなど。
ボトラーも含め、一体となって
盛り上がっている様子に胸が熱くなった。
早川書房の早川浩氏のものは、
文化人たちの日常を垣間見ることができ、
面白かった。
翻訳ものの小説を多数出版している会社だが、
村上春樹が出てきて驚いた。
まあ、人選的に、40代、50代の読者を
離さないようにしているようにも見える。
51歳の中年からすると、
読みたい人選であり、話だった。
思い出に残る私の履歴書といえば・・・。
ナベツネこと渡辺恒雄、作家の渡辺淳一、
ニトリの創業者似鳥昭雄、
大和証券の社長、会長を務め
日本証券業協会会長となった鈴木茂晴、
そしてプロ野球選手・監督の王貞治だ。
ナベツネは、チャーミングだった。
愛妻家、勉強家、革命家だった。
もちろん、賛否ある人物だが、
自身が語る人生は読み応えがあった。
渡辺淳一、似鳥昭雄、鈴木茂晴は
「不適切にもほどがある」内容も多数で。
いや、渡辺淳一は徹頭徹尾、
もうなんだかなという話だった。
関係をもった医局のスタッフが妊娠し、
中絶した話や、愛人に別の愛人ができ、
その転居先に侵入して逮捕された話など、
「墓場まで持っていってね・・・」
という話だらけだった。
・・・これ、日経に載せるのか。
いや、載せたんだけど。
日経の文化面には
私が就活をしていた年に
『失楽園』
私が初めて転職した年に
『愛の流刑地』
私が修士論文を書く年に
『私の履歴書』
が掲載され。
人生の節目には、いつも
日経と渡辺淳一があった、のか?
高校の先輩なんだけどね・・・。
高校時代、
図書館だよりにインタビューが出ていて、
「当時、図書館の鍵を持っていて、
図書館内で女性と(以下略)」という話が披露され。
大先生の話なので、消すわけにもいかず、
そのまま全校に配布されたのが懐かしい。
出版社さんからお声がけいただき、
帝国ホテルでのお別れ会にも行ったのだけど。
その席で北方謙三さんにご挨拶し、
一緒に写真を撮ってもらったのだった。
あの人生相談のように「ソープへ行け!」
とは言われなかったのだけど。
そりゃそうだ。
大和の鈴木氏は反社と取引しそうになった話や、
営業用に買ったバイクを浜辺に捨てた話など、
まあ、よく広報がOKしたなという
話だらけだったのだが、
後半がいい話だらけになって、これまた驚いた。
王貞治氏の話もまた、
様々なプロ野球の舞台裏が描かれており。
渡辺淳一、似鳥昭雄、鈴木茂晴より
ずっと上品だった。
ちょうど、
大学時代にお世話になった一條和生先生、
新人時代の上司で一時マクロミル社長となり、
現在はヴァリューズ社長の辻本さん、
リクルートの先輩でベンチャー時代に
お世話になった原さんと新年会をしていたところ、
ちょうど王さん+ホークス幹部、日経幹部が
「私の履歴書」の打ち上げで来店しており。
一緒に写真を撮ってもらった。もう10年前だ。
というわけで、「私の履歴書」
これからも愛読しちゃうんだろうな。
「交遊抄」には登場したことがある。
「私の履歴書」に載ったら、何を書くのだろう。
うーん。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/6481/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+