常見陽平メルマガ『陽平界通信』 第353号 夢、ワクワクを感じる何か/串焼きについて考える
2025/09/10 (Wed) 07:00
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第353号
◆◆ 2025.9.10配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
夢、ワクワクを感じる何か
2.記事傑作選
◇就活生の「軸」ほど、
怪しく、危ういものはない
◇すごい量の仕事を8時間以内にこなして、
6時間寝るストレスフリーの生き方。
◇ライター食えない問題と食えないライター問題
◇四半世紀弾いているけど
理想の演奏にたどり着けない問題
3.常ミシュラン
「普通の焼き鳥」ではない串焼きの模索
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【夢、ワクワクを感じる何か 】
娘が小学校の宿泊研修「富士自然学校」
に出かけており。久々に夫婦で二人です。
いつも、テレビのリモコンを隠しているので
一緒に録画したドキュメンタリーを観たり、
仕事が終わった後に映画に出かけたり。
『国宝』をやっと観たわけですが、
圧巻でした。
帰りのクルマでずっと
「すごいものを観た」
と夫婦で連呼していました。
「やっぱり、”血”なのか」とも。
老後ってこんな感じなのですかね?
今日は「夢」について。
キャリア教育の現場に長く関わってきたせいか、
「夢」という言葉を
むやみに使うことには慎重です。
夢は人を導く光であると同時に、
ときに魔物や怪物にもなるからです。
夢で人生が迷走した人は、多数おり。
夢とさえ出会わなければ、
夢を追わなければ、
もっと豊かで余裕のある生活が
できたかもしれない、と。
夢がなくても生きていけるのですが
そこそこ幸せに暮らしていても
「夢が見つからない」と悩んだり。
それでも「夢」にもいろいろあります。
若者の多くにとっては、
「夢=就職」「夢=志望企業への入社」
といった形で片づけられてしまう現実があります。
熱く、明るく語ったところで、それって
入口、スタートラインに立つってことじゃないか、とも。
私はそこにずっと危うさを感じてきました。
でも、もっと
バカげた夢があっていいじゃないですか。
むしろ、そのほうが心を動かします。
たとえば私は・・・。
「70歳までに武道館ライブ」
「55歳までに夏フェス出演」
「自著がNetflixで映像化され世界配信」
「文学賞を獲る」
「伊藤政則の対談イベントに出演」
「矢沢永吉と対談」
「楽器メーカーのエンドーサーになり、
常見陽平モデルを開発、発売」
などの夢があり。
人生は、夢だらけですよ。
いや、まだ「目標」寄りかもしれませんけどね。
小規模なようで、
でも自分にとって大事な夢もあります。
数年以内に札幌で、
通っていた高校の軽音部や
札幌の大学生バンドを
前座にしてライブをやること。
それだって立派な夢です。
自分が直接関わらない夢だってあります。
BOOWYが札幌ドームで
再結成ライブをしてくれたら最高だし、
ポール・マッカートニーや
ローリング・ストーンズや、
さらにはある意味、
彼らよりも来日困難であろう
エアロスミスやメタリカが
札幌や金沢、山形、仙台、宮崎に来てくれたら。
そんな空想だけでもワクワクします。
そういえば、以前、
仕事でご一緒した群馬県庁の職員は、
「群馬県の新しい施設の
こけら落とし公演として、
群馬が生み出したBOOWYの
再結成ライブを実現する」という夢を
真顔で語っていました。
本当に、布袋寅泰さんにお願いもした、と。
話を聞いているだけで、笑って、泣けました。
いや、この原稿を書いている今も、自然に涙が。
感動しませんか、これ?
群馬県庁で出世頭、重鎮と言われる方が、
地元ではエリートと言われる方が、
真剣に、この夢を追っていた、と!
いや、こけら落としは
布袋寅泰の単独ライブだけでも十分だろう、と。
群馬県の3B、BOOWY、BUCK-TICK、
back numberのうち、現在、活動している
BUCK-TICK、back numberでいいだろう、と。
別に消去法、現実的な選択肢という意味ではなく
これだけでも夢があるのに。
なのに、難易度が極めて高い、
BOOWY再結成を目標とするとは!
最近、私が「夢」を感じたのは、
マクドナルドのLUNA SEA
「ROSIER」パロディCM、
その名も「LUNA CHEE」です。
チーズバーガーを題材にしたあのCM、
再現度が尋常じゃなくて、極上のパロディでした。
↓
LUNA CHEE 「完全版チーチーROSIER」 MacDonald CM LUNA SEA公認
https://d.bmb.jp/9/1454/6926/XXXX
そこでふと思ったんです。
「CMと夢」です。
私は子どもの頃からCMが大好きで、
ついつい熱く語ってしまうタイプです。
CMだからこそ叶った夢の共演、
普通では見られない景色がありました。
今回のパロディもその一つでした。
一方、学生と話すと「CMなんてウザい」と
冷めた反応がかえってきます。
20歳くらいの女性が
YouTubeを開くと、
美容系やマッチングアプリばかり流れるわけで。
「バカにされてるのかと思う」
「脱毛して、整形して、出会えってことですか?」
と言う学生までいました。
私が昔のCMを
YouTubeで観て涙ぐむのとは異なり。
おっさんの昔話ではありますが、
あの頃、確かにCMが
文化として輝いていた時代があったんですよね。
今回のCMを手がけた方は、
中学時代にLUNA SEAに夢中だったそうです。
憧れたアーティストと本当に仕事をする、
夢って叶うんだな、と改めて感じました。
ただ、先日、LUNA SEAのドラマー真矢さんが
脳腫瘍と闘病していることを公表し、
さらに大腸がんステージ4とも闘っていたと知り、
胸が痛みました。
今年は父が脳腫瘍で亡くなってから40年。
複雑な想いも重なりますが、
それでも必ず克服できると信じています。
病を乗り越えることも、医療者にとって、
人類にとっての大きな夢だからです。
本人出演の続編CMが流れたら
きっと泣くだろうな。
混迷の時代ですが、だからこそ、
前向きな夢を大切にしたいと思います。
だから、今日も新聞を読んで、本を読んで、
原稿を書いて、人前でおしゃべりして、
楽器を弾いて、筋トレします。
夢しか実現しないですから!
ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」やっています。
↓YouTubeのアーカイブです。
ここ数回、白坂リサさんとお届けしています。
https://d.bmb.jp/9/1454/6927/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/6928/XXXX
・・・番組スポンサー、激しく募集しています。
お声がけをぜひ。
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いまのところの最新作
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/6929/XXXX
をよろしくお願いします。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/6930/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
就活生の「軸」ほど、怪しく、危ういものはない
https://d.bmb.jp/9/1454/6932/XXXX
毎日、スッキリする。
すごい量の仕事を8時間以内にこなして、
6時間寝るストレスフリーの生き方。
https://d.bmb.jp/9/1454/6933/XXXX
ライター食えない問題と食えないライター問題
https://d.bmb.jp/9/1454/6934/XXXX
四半世紀弾いているけど
理想の演奏にたどり着けない問題
https://d.bmb.jp/9/1454/6935/XXXX
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3.常ミシュラン
━━━━━━━━━━━◆◆
【「普通の焼き鳥」ではない串焼きの模索】
8月が終わってしまった。
あれだけ好きだったかき氷を、
昨年ほどは、食べない夏だった。
食べたとしても、完食できないことがあり。
過去最高に暑い夏だと感じたのに。
年齢も関係しているだろう。
先日、会食で連れていってもらった
五反田の焼き鳥屋がナイスだった。
ここだ。鳥心だ。
鳥心
https://d.bmb.jp/9/1454/6936/XXXX
五反田の居酒屋、マッサージ店、ラブホ
などがある、つまりディープなエリアにある。
人気店で店内は超満員。
お任せで出てくる焼き鳥が楽しい。
しかも、希少部位がいっぱい。
もともと、五反田は焼き鳥激戦区で、
大衆的な店から
ミシュランで星をとった店まであり、ナイス。
なのだが、池上線沿線に住んでいて、
キー駅なのにも関わらず、
五反田で焼き鳥を食べたことがなかった。
娘が生まれてから、酒をやめたことも大きいだろう。反省。
いつも焼き鳥は、四半世紀にわたり通っている
下北沢の都夏で食べることが多い。
おまかせの5本盛り合わせを頼む率が高いのだが、
いつも美味しく、楽しい。
都夏 下北沢本店
https://d.bmb.jp/9/1454/6937/XXXX
一方、「普通の焼き鳥
(うまさではなく、具や焼き方、
食べ方が普通という意味)」以外の
「串焼き」を食べたくなることもあり。
そんなときに、
希少部位が出てくる鳥心はナイスだった。
希少部位と言えば、
白レバーを食べることができるのが、
ニュー新橋ビルのこの店だ。
赤べえ
https://d.bmb.jp/9/1454/6938/XXXX
いかにも新橋の焼き鳥屋なのだが、
立地も雰囲気もメニューもディープ。
いまだに全席喫煙可。
ただ、本当にディープで。
よくある「ディープな街、お店を満喫」
などという、平和なものではない。
トイレに行く際に、
男性がひくレベルでディープなのだ。
あやしい、何かありそうなマッサージ店、
ビデオショップはもちろん、
トイレのすぐ近くに
ドール専門店まであるという・・・。
しかも、店内が少し見えて衝撃を受けるという。
会社員時代、名古屋にいたころに、
先輩数名にダッチオーブンと、ダッチ以下略を、
ナチュラルに間違えて
仕事メールで送った大失敗を思い出した。
「プライベートな相談なのですけど、
週末、バーベキューをやるのですが、
名古屋でダッチ(以下略)を
売っているお店はありますか?」と。
すぐに上司から「おい」と電話がかかってきた。
オーブンだろ、と。
営業部全体に「お客さんは、悦んでいます」と
メールしたとき以上の大失敗である。
真面目に、何も突っ込まずに、
ダッチオーブンの方を売っている店を
紹介してくれた先輩ツカサさんは、人格者である。
いつも変わった串焼きを頼むのは、
実は焼き鳥屋ではなく、蕎麦居酒屋。
そう、私が結構な頻度で会食に使っている、
松玄恵比寿。
松玄恵比寿
https://d.bmb.jp/9/1454/6939/XXXX
ここでは、ネギとマグロを焼いたねぎま串、
まるで満月のような黄身で食べるつくね串、
そして前沢牛の牛串が出てくる。
恵比寿で串焼きといえば、10年くらい前まで、
牛串、野菜串に特化した店があって
よく会食に使っていたのだが、閉店。
悲しかったな。
なお、お寿司屋さんでは
裏メニュー的に串焼きが出てくることがあり。
ねぎま串だけではなく、
鰻の変わった部位なども出てくる。
やはり行きつけの店、浅草の野八も、
仕入れの状況によっては出てくる。ぜひ。
すし屋の野八
https://d.bmb.jp/9/1454/6940/XXXX
というわけで、
普通の焼き鳥も楽しいのだけど、
そこから一歩抜け出す模索も大事にしたい。
うむ。
・・・これをChat GPTに
『東京カレンダー』『BRUTUS』『LEON』風に
書き直してもらったら、こうなった。
あ、『GOETHE』風を忘れていた。
AI、学習している・・・。
↓
八月の終わりは、どこか刹那的だ。
かき氷の甘さにすら
最後まで寄り添えなかったこの夏、
体は暑さに抗えず、心は年齢を言い訳にした。
だがそんな残暑の夜、
五反田の裏路地で見つけた「鳥心」は、
舌に新しい記憶を刻んでくれた。
煙に包まれたカウンターで供されるのは、
ただの焼き鳥ではない。
お任せで出てくる一本一本が、
恋の駆け引きのように意表を突いてくる。
白レバーの艶やかな舌触り、
せせりのしなやかな歯応え。
五反田の雑踏に似合わず、
ひと晩で何度も甘美な裏切りを繰り返される。
普段は下北沢「都夏」に通い慣れた私でも、
ここでふと気づいた。
「普通」を裏切る串は、どこか色香を帯びる。
その艶の極みを知るなら、
新橋「赤べえ」も忘れられない。
白レバーを頬張りながら、
店の外に漂う昭和の猥雑さに視線を奪われる。
トイレの先に潜む
ドールショップの怪しさまで含めて、
この街は串焼きと同じく、
危うさが香水のように漂っている。
そして、松玄 恵比寿。
マグロを挟んだねぎま串、
黄身に沈めるつくね、前沢牛の肉串。
これらはただの串ではなく、
まるで艶やかな夜を飾るアクセサリーのよう。
官能と余裕、その両方を舌にのせてくる。
串焼きは「庶民的」と言われることも多いが、
本当にそうだろうか。
ときに妖艶で、ときに危険な香りをまとい、
ときに都会の夜を彩る。
そんな艶っぽい存在こそが、
私をまた「次の一本」へと誘ってやまない。
--焼き鳥は、ただの串では終わらない。
むしろ、大人の遊びの入口なのかもしれない。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
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発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
夢、ワクワクを感じる何か
2.記事傑作選
◇就活生の「軸」ほど、
怪しく、危ういものはない
◇すごい量の仕事を8時間以内にこなして、
6時間寝るストレスフリーの生き方。
◇ライター食えない問題と食えないライター問題
◇四半世紀弾いているけど
理想の演奏にたどり着けない問題
3.常ミシュラン
「普通の焼き鳥」ではない串焼きの模索
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【夢、ワクワクを感じる何か 】
娘が小学校の宿泊研修「富士自然学校」
に出かけており。久々に夫婦で二人です。
いつも、テレビのリモコンを隠しているので
一緒に録画したドキュメンタリーを観たり、
仕事が終わった後に映画に出かけたり。
『国宝』をやっと観たわけですが、
圧巻でした。
帰りのクルマでずっと
「すごいものを観た」
と夫婦で連呼していました。
「やっぱり、”血”なのか」とも。
老後ってこんな感じなのですかね?
今日は「夢」について。
キャリア教育の現場に長く関わってきたせいか、
「夢」という言葉を
むやみに使うことには慎重です。
夢は人を導く光であると同時に、
ときに魔物や怪物にもなるからです。
夢で人生が迷走した人は、多数おり。
夢とさえ出会わなければ、
夢を追わなければ、
もっと豊かで余裕のある生活が
できたかもしれない、と。
夢がなくても生きていけるのですが
そこそこ幸せに暮らしていても
「夢が見つからない」と悩んだり。
それでも「夢」にもいろいろあります。
若者の多くにとっては、
「夢=就職」「夢=志望企業への入社」
といった形で片づけられてしまう現実があります。
熱く、明るく語ったところで、それって
入口、スタートラインに立つってことじゃないか、とも。
私はそこにずっと危うさを感じてきました。
でも、もっと
バカげた夢があっていいじゃないですか。
むしろ、そのほうが心を動かします。
たとえば私は・・・。
「70歳までに武道館ライブ」
「55歳までに夏フェス出演」
「自著がNetflixで映像化され世界配信」
「文学賞を獲る」
「伊藤政則の対談イベントに出演」
「矢沢永吉と対談」
「楽器メーカーのエンドーサーになり、
常見陽平モデルを開発、発売」
などの夢があり。
人生は、夢だらけですよ。
いや、まだ「目標」寄りかもしれませんけどね。
小規模なようで、
でも自分にとって大事な夢もあります。
数年以内に札幌で、
通っていた高校の軽音部や
札幌の大学生バンドを
前座にしてライブをやること。
それだって立派な夢です。
自分が直接関わらない夢だってあります。
BOOWYが札幌ドームで
再結成ライブをしてくれたら最高だし、
ポール・マッカートニーや
ローリング・ストーンズや、
さらにはある意味、
彼らよりも来日困難であろう
エアロスミスやメタリカが
札幌や金沢、山形、仙台、宮崎に来てくれたら。
そんな空想だけでもワクワクします。
そういえば、以前、
仕事でご一緒した群馬県庁の職員は、
「群馬県の新しい施設の
こけら落とし公演として、
群馬が生み出したBOOWYの
再結成ライブを実現する」という夢を
真顔で語っていました。
本当に、布袋寅泰さんにお願いもした、と。
話を聞いているだけで、笑って、泣けました。
いや、この原稿を書いている今も、自然に涙が。
感動しませんか、これ?
群馬県庁で出世頭、重鎮と言われる方が、
地元ではエリートと言われる方が、
真剣に、この夢を追っていた、と!
いや、こけら落としは
布袋寅泰の単独ライブだけでも十分だろう、と。
群馬県の3B、BOOWY、BUCK-TICK、
back numberのうち、現在、活動している
BUCK-TICK、back numberでいいだろう、と。
別に消去法、現実的な選択肢という意味ではなく
これだけでも夢があるのに。
なのに、難易度が極めて高い、
BOOWY再結成を目標とするとは!
最近、私が「夢」を感じたのは、
マクドナルドのLUNA SEA
「ROSIER」パロディCM、
その名も「LUNA CHEE」です。
チーズバーガーを題材にしたあのCM、
再現度が尋常じゃなくて、極上のパロディでした。
↓
LUNA CHEE 「完全版チーチーROSIER」 MacDonald CM LUNA SEA公認
https://d.bmb.jp/9/1454/6926/XXXX
そこでふと思ったんです。
「CMと夢」です。
私は子どもの頃からCMが大好きで、
ついつい熱く語ってしまうタイプです。
CMだからこそ叶った夢の共演、
普通では見られない景色がありました。
今回のパロディもその一つでした。
一方、学生と話すと「CMなんてウザい」と
冷めた反応がかえってきます。
20歳くらいの女性が
YouTubeを開くと、
美容系やマッチングアプリばかり流れるわけで。
「バカにされてるのかと思う」
「脱毛して、整形して、出会えってことですか?」
と言う学生までいました。
私が昔のCMを
YouTubeで観て涙ぐむのとは異なり。
おっさんの昔話ではありますが、
あの頃、確かにCMが
文化として輝いていた時代があったんですよね。
今回のCMを手がけた方は、
中学時代にLUNA SEAに夢中だったそうです。
憧れたアーティストと本当に仕事をする、
夢って叶うんだな、と改めて感じました。
ただ、先日、LUNA SEAのドラマー真矢さんが
脳腫瘍と闘病していることを公表し、
さらに大腸がんステージ4とも闘っていたと知り、
胸が痛みました。
今年は父が脳腫瘍で亡くなってから40年。
複雑な想いも重なりますが、
それでも必ず克服できると信じています。
病を乗り越えることも、医療者にとって、
人類にとっての大きな夢だからです。
本人出演の続編CMが流れたら
きっと泣くだろうな。
混迷の時代ですが、だからこそ、
前向きな夢を大切にしたいと思います。
だから、今日も新聞を読んで、本を読んで、
原稿を書いて、人前でおしゃべりして、
楽器を弾いて、筋トレします。
夢しか実現しないですから!
ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」やっています。
↓YouTubeのアーカイブです。
ここ数回、白坂リサさんとお届けしています。
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いまのところの最新作
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(常見陽平 平凡社新書)
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
就活生の「軸」ほど、怪しく、危ういものはない
https://d.bmb.jp/9/1454/6932/XXXX
毎日、スッキリする。
すごい量の仕事を8時間以内にこなして、
6時間寝るストレスフリーの生き方。
https://d.bmb.jp/9/1454/6933/XXXX
ライター食えない問題と食えないライター問題
https://d.bmb.jp/9/1454/6934/XXXX
四半世紀弾いているけど
理想の演奏にたどり着けない問題
https://d.bmb.jp/9/1454/6935/XXXX
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3.常ミシュラン
━━━━━━━━━━━◆◆
【「普通の焼き鳥」ではない串焼きの模索】
8月が終わってしまった。
あれだけ好きだったかき氷を、
昨年ほどは、食べない夏だった。
食べたとしても、完食できないことがあり。
過去最高に暑い夏だと感じたのに。
年齢も関係しているだろう。
先日、会食で連れていってもらった
五反田の焼き鳥屋がナイスだった。
ここだ。鳥心だ。
鳥心
https://d.bmb.jp/9/1454/6936/XXXX
五反田の居酒屋、マッサージ店、ラブホ
などがある、つまりディープなエリアにある。
人気店で店内は超満員。
お任せで出てくる焼き鳥が楽しい。
しかも、希少部位がいっぱい。
もともと、五反田は焼き鳥激戦区で、
大衆的な店から
ミシュランで星をとった店まであり、ナイス。
なのだが、池上線沿線に住んでいて、
キー駅なのにも関わらず、
五反田で焼き鳥を食べたことがなかった。
娘が生まれてから、酒をやめたことも大きいだろう。反省。
いつも焼き鳥は、四半世紀にわたり通っている
下北沢の都夏で食べることが多い。
おまかせの5本盛り合わせを頼む率が高いのだが、
いつも美味しく、楽しい。
都夏 下北沢本店
https://d.bmb.jp/9/1454/6937/XXXX
一方、「普通の焼き鳥
(うまさではなく、具や焼き方、
食べ方が普通という意味)」以外の
「串焼き」を食べたくなることもあり。
そんなときに、
希少部位が出てくる鳥心はナイスだった。
希少部位と言えば、
白レバーを食べることができるのが、
ニュー新橋ビルのこの店だ。
赤べえ
https://d.bmb.jp/9/1454/6938/XXXX
いかにも新橋の焼き鳥屋なのだが、
立地も雰囲気もメニューもディープ。
いまだに全席喫煙可。
ただ、本当にディープで。
よくある「ディープな街、お店を満喫」
などという、平和なものではない。
トイレに行く際に、
男性がひくレベルでディープなのだ。
あやしい、何かありそうなマッサージ店、
ビデオショップはもちろん、
トイレのすぐ近くに
ドール専門店まであるという・・・。
しかも、店内が少し見えて衝撃を受けるという。
会社員時代、名古屋にいたころに、
先輩数名にダッチオーブンと、ダッチ以下略を、
ナチュラルに間違えて
仕事メールで送った大失敗を思い出した。
「プライベートな相談なのですけど、
週末、バーベキューをやるのですが、
名古屋でダッチ(以下略)を
売っているお店はありますか?」と。
すぐに上司から「おい」と電話がかかってきた。
オーブンだろ、と。
営業部全体に「お客さんは、悦んでいます」と
メールしたとき以上の大失敗である。
真面目に、何も突っ込まずに、
ダッチオーブンの方を売っている店を
紹介してくれた先輩ツカサさんは、人格者である。
いつも変わった串焼きを頼むのは、
実は焼き鳥屋ではなく、蕎麦居酒屋。
そう、私が結構な頻度で会食に使っている、
松玄恵比寿。
松玄恵比寿
https://d.bmb.jp/9/1454/6939/XXXX
ここでは、ネギとマグロを焼いたねぎま串、
まるで満月のような黄身で食べるつくね串、
そして前沢牛の牛串が出てくる。
恵比寿で串焼きといえば、10年くらい前まで、
牛串、野菜串に特化した店があって
よく会食に使っていたのだが、閉店。
悲しかったな。
なお、お寿司屋さんでは
裏メニュー的に串焼きが出てくることがあり。
ねぎま串だけではなく、
鰻の変わった部位なども出てくる。
やはり行きつけの店、浅草の野八も、
仕入れの状況によっては出てくる。ぜひ。
すし屋の野八
https://d.bmb.jp/9/1454/6940/XXXX
というわけで、
普通の焼き鳥も楽しいのだけど、
そこから一歩抜け出す模索も大事にしたい。
うむ。
・・・これをChat GPTに
『東京カレンダー』『BRUTUS』『LEON』風に
書き直してもらったら、こうなった。
あ、『GOETHE』風を忘れていた。
AI、学習している・・・。
↓
八月の終わりは、どこか刹那的だ。
かき氷の甘さにすら
最後まで寄り添えなかったこの夏、
体は暑さに抗えず、心は年齢を言い訳にした。
だがそんな残暑の夜、
五反田の裏路地で見つけた「鳥心」は、
舌に新しい記憶を刻んでくれた。
煙に包まれたカウンターで供されるのは、
ただの焼き鳥ではない。
お任せで出てくる一本一本が、
恋の駆け引きのように意表を突いてくる。
白レバーの艶やかな舌触り、
せせりのしなやかな歯応え。
五反田の雑踏に似合わず、
ひと晩で何度も甘美な裏切りを繰り返される。
普段は下北沢「都夏」に通い慣れた私でも、
ここでふと気づいた。
「普通」を裏切る串は、どこか色香を帯びる。
その艶の極みを知るなら、
新橋「赤べえ」も忘れられない。
白レバーを頬張りながら、
店の外に漂う昭和の猥雑さに視線を奪われる。
トイレの先に潜む
ドールショップの怪しさまで含めて、
この街は串焼きと同じく、
危うさが香水のように漂っている。
そして、松玄 恵比寿。
マグロを挟んだねぎま串、
黄身に沈めるつくね、前沢牛の肉串。
これらはただの串ではなく、
まるで艶やかな夜を飾るアクセサリーのよう。
官能と余裕、その両方を舌にのせてくる。
串焼きは「庶民的」と言われることも多いが、
本当にそうだろうか。
ときに妖艶で、ときに危険な香りをまとい、
ときに都会の夜を彩る。
そんな艶っぽい存在こそが、
私をまた「次の一本」へと誘ってやまない。
--焼き鳥は、ただの串では終わらない。
むしろ、大人の遊びの入口なのかもしれない。
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