常見陽平メルマガ『陽平界通信』 第364号 最新作『日本の就活』(岩波新書)ついに発売!/就活中、何を聴いていたか?
2025/11/19 (Wed) 08:11
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第364号
◆◆ 2025.11.19配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
最新作『日本の就活』ついに発売です
2.記事傑作選
◇高市首相の長時間労働と今後の日本
/私たちはなぜ働くのか(常見陽平×尾形聡彦)
3.僕の音楽
就活中、私は何を聴いていたのか
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【最新作『日本の就活』ついに発売です】
夢って実現するのですね。
最新作
『日本の就活 新卒一括採用は「悪」なのか』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7841/XXXX
がついに、発売されます。
明日あたりから都内の書店に並びます。
Amazonでは25日発売とありますが、実際は早く届くかと。
10代の頃、岩波新書を貪り読んでいました。
高校の図書館に新作が入るたびに手にし、
通学中のじょうてつバス、
札幌市営地下鉄の中で夢中になって読みました。
知的刺激に満ちていました。
読むたびに、世界の見え方が変わりました。
そんな私が、岩波新書を書くなんて。
「本を書く」
「新書を書く」
「岩波新書を書く」は
それぞれ意味が異なります。
残るものを書くということであり、
幅広い読書に読まれるということでもあります。
7年前にオファーを頂き。
大変に長い期間、お待たせしてしまったのですが。
私の怠慢や空前のスランプ期、
育児などの人間活動充実など、
まあ色々なことがあったのですが。
「岩波新書で、
就活・新卒一括採用に関する本を書く」
という誇りと責任と、ずっと向き合っていました。
夢のようなチャンスであり、
一方で、凄まじいプレッシャーなわけですよ。
これまでのスランプが嘘のように、
筆が進みました。
そして、明日から書店に並びます。
何かと悪者視される就活・新卒一括採用に関して、
その批判は妥当なのか、ズレていないかと
1冊かけて検証する本です。
学生時代に立川の図書館で観た名画
『12人の怒れる男』のようです。
あるいは、池井戸潤の作品、
たとえば『半沢直樹』シリーズのように
事実をもとに、それまでの流れを
ひっくり返していくような。
不確かな見解について、
丁寧に反論していく、と。
第1章で政治家、経営者、学者などの
「就活批判」「新卒一括採用批判」を紹介し、
1冊かけて前提の知識を紹介しつつ、
第7章で徹底反論します。
東大総長の藤井輝夫氏、
経営学者の楠木建氏、
脳科学者の茂木健一郎氏、
元経団連会長の中西宏明氏、
政治家の麻生太郎氏、
教育社会学者の本田由紀氏の
新卒一括採用批判を引用し、
それぞれの発言を検証しています。
また、既卒3年以内を新卒扱いすると提言した、
当時の日本学術会議会長金澤一郎氏の
発言を検証しています。
常識の嘘がいちいち検証されていきます。
たとえば、こんな感じです。
新卒一括採用など時代遅れだ→
いまほど、企業が新卒一括採用に
力を入れている時代はありません。
そして、AIがエンジニアの
仕事を奪うような雇用に
先行き不透明がある時代に、
新卒一括採用は若者にチャンスを与えます。
新卒一括採用は多様性を否定している→
むしろ多様な人材の獲得につながっています。
卒業後に卒論を持って就活するべきだ→
貧しく、不幸な若者を増やしていいのですか。
実際、卒業後の就活は楽ではありません。
日本だけの独自の慣行→
日本ほど一斉に、一律にというわけではないものの
在学中に選考がある国は日本だけではありません。
そして、日本の慣行は若年層の失業率低下に貢献していると
評価されています。
チャンスが一度だけ→
大変にチャンスが広がっています。
高度成長期には意味があったがもう古い→
いや、新卒一括採用の発展、転機は
そこではありません。
批判を受けつつ、進化し、強固に存続しています。
富士通のように新卒一括採用を
やめる企業もあるのでは→
とはいえ、新卒未経験者の採用は続きます。
Fランク大学は就活に不利。
存在意義がない。もう潰れてしまえ→
むしろ教育、就職支援はSランクですし、
大手企業にも進んでいます。
大学が存続することで、
日本の科学は守られていますし、
地域社会は活性化しています。
まだまだありますが、
ネタバレにもほどがあるので、この辺で。
知的スリルを味わえる一冊だと思います。
これだけは読んでもらいたいのです。
ぜひ、手にとってください。
↓ポチリと。あるいは、明日以降に書店で。
『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7842/XXXX
12月28日に大阪でイベントを開催します。
忘年会をかねて西日本の皆さん、帰省中の皆様、ぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/7843/XXXX
さらに、バウハウス六本木で
出版記念もかねた、意識の高い信念会(新年会)を
やろうかなと妄想中です。
今後、Voicy、YouTubeチャンネルも更新しますね。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談企画などぜひ。
お陰さまで、オファーを多数頂いております。
ワーク・ライフ・バランスを捨てず、
主張して、主張して、主張して、主張して、
主張してまいります。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最近までの最新作
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7844/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」やっています。
↓YouTubeのアーカイブです。
大ブレーク中の白坂リサさんとお届けしています。
https://d.bmb.jp/9/1454/7845/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7846/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7847/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7848/XXXX
・・・番組スポンサー、激しく募集しています。
お声がけをぜひ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/7849/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/7850/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
高市首相の長時間労働と今後の日本
/私たちはなぜ働くのか(常見陽平×尾形聡彦)
https://d.bmb.jp/9/1454/7851/XXXX
◆◆━━━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━━◆◆
【就活中、私は何を聴いていたのか】
今回は『日本の就活』発売記念、
就活中に私は何を聴いていたのかという話。
私の本を何冊か読んだことのある人は
お気づきだと思うのだが。
常見本には、法則がある。
あとがきに、
BGMに何をかけているかを書くことが多い。
2025年11月
書斎にて
RCサクセションの
「雨上がりの夜空に」を聴きながら
常見陽平
というように。
今回の本は、就活中に聴いていた
アーティストの話で終わる。
さて、どのアーティストだろう?
明日の発売をお楽しみに。
メルマガの愛読者は
「またか」と思うかもしれないが、
私は学生時代、立川の南口、
錦町2丁目というところに住んでいた。
立川市は、多摩地区の中で
成功した自治体と言われている。
四半世紀前くらいにモノレールができた。
駅周辺の再開発も行われた。
駅前は栄えているし、人口も増えた。
友人が移住したので、立川を案内することになり、
久々に行ってきたのだが。
ここ数年、北口がさらに開発され、
超絶おしゃれエリアが広がっている。
もっとも、南口は
私が住んでいたころよりは綺麗になったものの、
とはいえ、相変わらずディープで。
その空気にむしろ、「落ち着く」と思ったり。
当時、キャバクラや風俗の客引きを
最低5回かわして帰宅していた。
パチンコも場外馬券売り場も競輪もあった。
ギャンブル、風俗、サラ金という
エコシステムを間近で見た。
今では不適切な表現として使われなくなった
言葉だが「飲む、打つ、買う」世界がそこには
あった(若い人は知らない表現だと思うが、
特に打つ、買うの意味はここでは説明しないので
興味と勇気があったら、調べてほしい)。
中学時代に、村上龍の
『限りなく透明に近いブルー』を読み、
衝撃を受けたが、
その1/12スケールくらいの世界がそこにはあった。
やはり中学時代、村上春樹の
『ノルウェイの森』を読み
東京の一人暮らしとはこういう世界なのかと
思ったりしたのだが、
それはさすがに理解が偏っていたのだろうな、うん。
最低な大人たちを間近に見つつ、
「この街から俺は這い上がる」と
毎日、駅と往復していた。
就活は、ここから這い上がる活動だったのだ。
ただでさえ、社会への怒りが込み上げているのに、
就活の喜怒哀楽で、駅までの道は
激しい音楽をかけざるを得なかった。
格安で買ったポータブルCDプレイヤーを
カバンに入れ、いつも中央線に乗っていた。
そんな中、よく聴いていたのは、
こういうアルバムたち。
Beastie Boys”Ill Communication”
同グループの中で、もっともミクスチャー色、
ロック色が強いアルバムの一つだと思う。
リードチューンである”Sabortage”の
シャウトが、当時の私の気持ちを
代弁してくれていた。
Van Halen”Balance”
サミーヘイガー期、最後のアルバム。
シングルカットされ
バウハウス六本木でもよく演奏される
"Can't Stop Lovin' You"は
王道のアメリカンロックだけど、
グランジ色も強いアルバムで。
お経から始まる1曲目
"The Seventh Seal"
のインパクトは強かった。
グランジ色の強い(でもMVがヘビロテとなった)
"Don't Tell Me (What Love Can Do)"
もナイス。
もっと再評価されていいアルバムだと思う。
Metallica”LOAD”
今や、「なかったこと」になっている、
グランジ、ラウドロック期のメタリカ。
とはいえ、怒りに満ちていてナイスだった。
リードチューン”Until It Sleeps”は
トヨタのCMに使われていたような。
アパートを出て、
嘔吐物が散らかる繁華街を歩いて、
中央線に乗り込むまでに1曲目の
"Ain't My Bitch"が終わるという。
国分寺あたりで、前出の
リード曲が流れる、という。
まさに就活にぴったりな感じ。
Sheryl Crow”Tuesday Night Music Club”
当時、めちゃくちゃ売れていた。
リードチューンの”All I Wanna Do”の
ゆるさが時代の空気とあっていた。
この曲の元ネタはアメリカの
詩人ワイン・クーパーの”Fun”だそうで。
そのエピソードを村上春樹の
エッセイ集で知ったのだった。
Red Hot Chili Peppers”One Hot Minute”
デイブ・ナヴァロが参加した奇跡のアルバム。
2度とライブで聴けないナンバーだらけだけど、
激しい曲からダンサブルな曲まで。
奇跡の一枚。
世の中全体が、変化の激しい時代、
先行き不透明な時代で。
音楽シーンもオルタナティブ、グランジ、ミクシチャー
などの流れがあり。
混沌としていた。
立川での暮らし、そして就活と
音楽が実にマッチしていた。
怒りと気だるさに満ちたアルバムが
好きだったんだな。
・・・そして、この頃、聴いていた
アルバムは見事に最近、聴いていないな。
さらに・・・。
ちゃぶ台をひっくり返すが。
洋楽だけでなく、
B'z、globe、小沢健二、松任谷由実あたりの
当時売れていたアルバムをしっかり聴いていたのだった。
アーティストのインタビューでよく見かけるのだが・・・。
「Radioheadの登場に影響を受けて・・・」
などと語る奴に限って、ミスチルをカラオケで
練習していたというのと
通じる何かがある。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/7852/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第364号
◆◆ 2025.11.19配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
最新作『日本の就活』ついに発売です
2.記事傑作選
◇高市首相の長時間労働と今後の日本
/私たちはなぜ働くのか(常見陽平×尾形聡彦)
3.僕の音楽
就活中、私は何を聴いていたのか
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【最新作『日本の就活』ついに発売です】
夢って実現するのですね。
最新作
『日本の就活 新卒一括採用は「悪」なのか』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7841/XXXX
がついに、発売されます。
明日あたりから都内の書店に並びます。
Amazonでは25日発売とありますが、実際は早く届くかと。
10代の頃、岩波新書を貪り読んでいました。
高校の図書館に新作が入るたびに手にし、
通学中のじょうてつバス、
札幌市営地下鉄の中で夢中になって読みました。
知的刺激に満ちていました。
読むたびに、世界の見え方が変わりました。
そんな私が、岩波新書を書くなんて。
「本を書く」
「新書を書く」
「岩波新書を書く」は
それぞれ意味が異なります。
残るものを書くということであり、
幅広い読書に読まれるということでもあります。
7年前にオファーを頂き。
大変に長い期間、お待たせしてしまったのですが。
私の怠慢や空前のスランプ期、
育児などの人間活動充実など、
まあ色々なことがあったのですが。
「岩波新書で、
就活・新卒一括採用に関する本を書く」
という誇りと責任と、ずっと向き合っていました。
夢のようなチャンスであり、
一方で、凄まじいプレッシャーなわけですよ。
これまでのスランプが嘘のように、
筆が進みました。
そして、明日から書店に並びます。
何かと悪者視される就活・新卒一括採用に関して、
その批判は妥当なのか、ズレていないかと
1冊かけて検証する本です。
学生時代に立川の図書館で観た名画
『12人の怒れる男』のようです。
あるいは、池井戸潤の作品、
たとえば『半沢直樹』シリーズのように
事実をもとに、それまでの流れを
ひっくり返していくような。
不確かな見解について、
丁寧に反論していく、と。
第1章で政治家、経営者、学者などの
「就活批判」「新卒一括採用批判」を紹介し、
1冊かけて前提の知識を紹介しつつ、
第7章で徹底反論します。
東大総長の藤井輝夫氏、
経営学者の楠木建氏、
脳科学者の茂木健一郎氏、
元経団連会長の中西宏明氏、
政治家の麻生太郎氏、
教育社会学者の本田由紀氏の
新卒一括採用批判を引用し、
それぞれの発言を検証しています。
また、既卒3年以内を新卒扱いすると提言した、
当時の日本学術会議会長金澤一郎氏の
発言を検証しています。
常識の嘘がいちいち検証されていきます。
たとえば、こんな感じです。
新卒一括採用など時代遅れだ→
いまほど、企業が新卒一括採用に
力を入れている時代はありません。
そして、AIがエンジニアの
仕事を奪うような雇用に
先行き不透明がある時代に、
新卒一括採用は若者にチャンスを与えます。
新卒一括採用は多様性を否定している→
むしろ多様な人材の獲得につながっています。
卒業後に卒論を持って就活するべきだ→
貧しく、不幸な若者を増やしていいのですか。
実際、卒業後の就活は楽ではありません。
日本だけの独自の慣行→
日本ほど一斉に、一律にというわけではないものの
在学中に選考がある国は日本だけではありません。
そして、日本の慣行は若年層の失業率低下に貢献していると
評価されています。
チャンスが一度だけ→
大変にチャンスが広がっています。
高度成長期には意味があったがもう古い→
いや、新卒一括採用の発展、転機は
そこではありません。
批判を受けつつ、進化し、強固に存続しています。
富士通のように新卒一括採用を
やめる企業もあるのでは→
とはいえ、新卒未経験者の採用は続きます。
Fランク大学は就活に不利。
存在意義がない。もう潰れてしまえ→
むしろ教育、就職支援はSランクですし、
大手企業にも進んでいます。
大学が存続することで、
日本の科学は守られていますし、
地域社会は活性化しています。
まだまだありますが、
ネタバレにもほどがあるので、この辺で。
知的スリルを味わえる一冊だと思います。
これだけは読んでもらいたいのです。
ぜひ、手にとってください。
↓ポチリと。あるいは、明日以降に書店で。
『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7842/XXXX
12月28日に大阪でイベントを開催します。
忘年会をかねて西日本の皆さん、帰省中の皆様、ぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/7843/XXXX
さらに、バウハウス六本木で
出版記念もかねた、意識の高い信念会(新年会)を
やろうかなと妄想中です。
今後、Voicy、YouTubeチャンネルも更新しますね。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談企画などぜひ。
お陰さまで、オファーを多数頂いております。
ワーク・ライフ・バランスを捨てず、
主張して、主張して、主張して、主張して、
主張してまいります。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最近までの最新作
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7844/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」やっています。
↓YouTubeのアーカイブです。
大ブレーク中の白坂リサさんとお届けしています。
https://d.bmb.jp/9/1454/7845/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7846/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7847/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7848/XXXX
・・・番組スポンサー、激しく募集しています。
お声がけをぜひ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/7849/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/7850/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
高市首相の長時間労働と今後の日本
/私たちはなぜ働くのか(常見陽平×尾形聡彦)
https://d.bmb.jp/9/1454/7851/XXXX
◆◆━━━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━━◆◆
【就活中、私は何を聴いていたのか】
今回は『日本の就活』発売記念、
就活中に私は何を聴いていたのかという話。
私の本を何冊か読んだことのある人は
お気づきだと思うのだが。
常見本には、法則がある。
あとがきに、
BGMに何をかけているかを書くことが多い。
2025年11月
書斎にて
RCサクセションの
「雨上がりの夜空に」を聴きながら
常見陽平
というように。
今回の本は、就活中に聴いていた
アーティストの話で終わる。
さて、どのアーティストだろう?
明日の発売をお楽しみに。
メルマガの愛読者は
「またか」と思うかもしれないが、
私は学生時代、立川の南口、
錦町2丁目というところに住んでいた。
立川市は、多摩地区の中で
成功した自治体と言われている。
四半世紀前くらいにモノレールができた。
駅周辺の再開発も行われた。
駅前は栄えているし、人口も増えた。
友人が移住したので、立川を案内することになり、
久々に行ってきたのだが。
ここ数年、北口がさらに開発され、
超絶おしゃれエリアが広がっている。
もっとも、南口は
私が住んでいたころよりは綺麗になったものの、
とはいえ、相変わらずディープで。
その空気にむしろ、「落ち着く」と思ったり。
当時、キャバクラや風俗の客引きを
最低5回かわして帰宅していた。
パチンコも場外馬券売り場も競輪もあった。
ギャンブル、風俗、サラ金という
エコシステムを間近で見た。
今では不適切な表現として使われなくなった
言葉だが「飲む、打つ、買う」世界がそこには
あった(若い人は知らない表現だと思うが、
特に打つ、買うの意味はここでは説明しないので
興味と勇気があったら、調べてほしい)。
中学時代に、村上龍の
『限りなく透明に近いブルー』を読み、
衝撃を受けたが、
その1/12スケールくらいの世界がそこにはあった。
やはり中学時代、村上春樹の
『ノルウェイの森』を読み
東京の一人暮らしとはこういう世界なのかと
思ったりしたのだが、
それはさすがに理解が偏っていたのだろうな、うん。
最低な大人たちを間近に見つつ、
「この街から俺は這い上がる」と
毎日、駅と往復していた。
就活は、ここから這い上がる活動だったのだ。
ただでさえ、社会への怒りが込み上げているのに、
就活の喜怒哀楽で、駅までの道は
激しい音楽をかけざるを得なかった。
格安で買ったポータブルCDプレイヤーを
カバンに入れ、いつも中央線に乗っていた。
そんな中、よく聴いていたのは、
こういうアルバムたち。
Beastie Boys”Ill Communication”
同グループの中で、もっともミクスチャー色、
ロック色が強いアルバムの一つだと思う。
リードチューンである”Sabortage”の
シャウトが、当時の私の気持ちを
代弁してくれていた。
Van Halen”Balance”
サミーヘイガー期、最後のアルバム。
シングルカットされ
バウハウス六本木でもよく演奏される
"Can't Stop Lovin' You"は
王道のアメリカンロックだけど、
グランジ色も強いアルバムで。
お経から始まる1曲目
"The Seventh Seal"
のインパクトは強かった。
グランジ色の強い(でもMVがヘビロテとなった)
"Don't Tell Me (What Love Can Do)"
もナイス。
もっと再評価されていいアルバムだと思う。
Metallica”LOAD”
今や、「なかったこと」になっている、
グランジ、ラウドロック期のメタリカ。
とはいえ、怒りに満ちていてナイスだった。
リードチューン”Until It Sleeps”は
トヨタのCMに使われていたような。
アパートを出て、
嘔吐物が散らかる繁華街を歩いて、
中央線に乗り込むまでに1曲目の
"Ain't My Bitch"が終わるという。
国分寺あたりで、前出の
リード曲が流れる、という。
まさに就活にぴったりな感じ。
Sheryl Crow”Tuesday Night Music Club”
当時、めちゃくちゃ売れていた。
リードチューンの”All I Wanna Do”の
ゆるさが時代の空気とあっていた。
この曲の元ネタはアメリカの
詩人ワイン・クーパーの”Fun”だそうで。
そのエピソードを村上春樹の
エッセイ集で知ったのだった。
Red Hot Chili Peppers”One Hot Minute”
デイブ・ナヴァロが参加した奇跡のアルバム。
2度とライブで聴けないナンバーだらけだけど、
激しい曲からダンサブルな曲まで。
奇跡の一枚。
世の中全体が、変化の激しい時代、
先行き不透明な時代で。
音楽シーンもオルタナティブ、グランジ、ミクシチャー
などの流れがあり。
混沌としていた。
立川での暮らし、そして就活と
音楽が実にマッチしていた。
怒りと気だるさに満ちたアルバムが
好きだったんだな。
・・・そして、この頃、聴いていた
アルバムは見事に最近、聴いていないな。
さらに・・・。
ちゃぶ台をひっくり返すが。
洋楽だけでなく、
B'z、globe、小沢健二、松任谷由実あたりの
当時売れていたアルバムをしっかり聴いていたのだった。
アーティストのインタビューでよく見かけるのだが・・・。
「Radioheadの登場に影響を受けて・・・」
などと語る奴に限って、ミスチルをカラオケで
練習していたというのと
通じる何かがある。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/7852/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+