常見陽平メルマガ『陽平界通信』第365号 場の力について/『日本の就活』感想がゾクゾク/シン・ブラック企業 ゾス・ザス系企業の衝撃
2025/11/26 (Wed) 07:00
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第365号
◆◆ 2025.11.26配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
「場」の力を考える
2.記事傑作選
◇「働いて、働いて、働きますか?」
常見陽平氏が考える令和の働き方事情
◇『日本の就活』にパイセンから絶賛コメント
◇「新卒一括採用はもう古い」
という意見が古いという問題
◇「新卒一括採用では多様性が生まれない」
という嘘
3.常に見テイル これが気ニナル
シン・ブラック企業を志願する若者たち
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【「場」の力を考える】
『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7959/XXXX
が発売され、お陰さまでたくさんの方から
買いました、読みました報告を頂いているのですが。
Amazon、楽天ブックスでも発売開始となりましたが
やはり、書店はテンションがあがるもので。
早稲田大学生協ではPOPとともに展開して頂いており。
写真をみて感動しました。
https://d.bmb.jp/9/1454/7960/XXXX
早稲田大学生協には、もうデビューしたあとから
お世話になっており。
大展開して頂いたり、イベントや勉強会などに呼んで頂いたり。
忘れられないのが・・・。
私の本を立ち読みをしている学生がいたのです。
思わず「これ、僕の本なんです!」と声をかけ。
こういうとき、挨拶だけで終わることが多いのですが
ちゃんと連絡を頂き。
その後も交流が続き。
彼女は大学4年時に就活を中断し、留学したのですが。
そのエピソードを当時担当していた
朝日新聞の連載に書いたら、
首都大学東京(当時)の学生から
熱烈な感想を頂き。
二人を紹介し。
その学生も、親を説得して留学したのです。
二人ともリクルートに勤務していた時期があり。
早稲田出身の方は、その後、PR会社のベクトルへ。
その方の早稲田時代からの友人もベクトルにおり、
二人を我が家にお招きし、久々に私の家族も含め食事を
したのですが。
「常見さん、誰か長期インターンしたい学生いない?」
と聞かれ、教え子を紹介したところ
長期インターン経由で採用となり。
千葉商科大学から初のベクトル新卒入社となりました。
そして、早稲田で出会った彼女は
いま、子供二人を連れて、リクルート時代の先輩が経営する
台湾の会社にいます。
すべて、早稲田の生協という場、
私と彼女のちっぽけな勇気がなければ
始まらなかった人生の物語です。
というわけで、「場」について。
四半世紀前に大ヒットした映画
“Matrix”シリーズのサウンドトラックに、
日本人アーティストが
参加していたことはご存知ですか?
GOCOOという、
和太鼓のユニットです。
20代の頃、よくクラブイベントや
野外フェスで見かけたこのユニットが、
トランス界のカリスマ、
ジュノ・リアクターに見出され、
彼が手掛けたこのシリーズの
"MATRIX Reloaded"の
サウンドトラックに起用された、と。
和太鼓の音、響いていませんでしたか?
コラボのキッカケは、武尊祭という
群馬県利根郡みなかみ町の武尊山で
数年だけ開催されたフェスだったそうで。
行ったことはないのですが、
ライブCD+DVDを持っていました。
山の上での神秘的なフェスでした。
このフェスでGOCOOを
ジュノ・リアクターが見かけたことが
共演のキッカケだったとか(と聞いております)。
”HOTAKA"という曲もリリースされ。
かっこいいでしょう?
↓
https://d.bmb.jp/9/1454/7961/XXXX
フェス、いや、それに限らず何らかの場は、
単に何かをする場、楽しむ場ではないのですよね。
実は交流の場であり。
仮にそこで誰とも話さなかったとしても、
同じことを考えている人、
同じものにこれだけハマっている人がいることを
確認することができるわけで。
先週末、開催された文学フリマ
(まだ一度も参加できていません、
あ、出品作には2度、協力しました)なども
そうなのだろうな、と。
これは学会も、対バンイベントもそうで。
発表するだけでなく、
同じことを考えている人、
なんらかのタグでつながる同志がいることを
確認する場でもあるなと。
私の場合「楽屋」「控室」が実は大事でございまして。
テレビ、ラジオの際は、そこでのトークが貴重で。
ライブの場合は、機材の話などヒントがいっぱいで。
先日は、交流会がいっぱいでして。
立ち上げ時からお世話になっている
朝日新聞コメントプラスの交流会や、
高校同窓会の現役大学生との交流会などがあり。
それぞれ奇跡の場で。
特に朝日新聞コメントプラスの交流会のように、
多数の論者、記者が集まる場が
成立したことがすごいなあと。
事務局、参加者の皆さんに感謝した次第です。
コロナぶりで再会した雨宮処凛さん
(同郷、同学年、趣味も一緒です)と、
お話したのですが。
あぁ、若い頃はよく、主張なども関係なく、
同世代の著者で集まって飲んでいたなあ、という。
雨宮さんとは
LUNA SEAの東京ドームに一緒に行ったこともありましたね。
思えば、雨宮さんとも、
だんだんプライベートな場よりも、
番組やイベントでご一緒する機会が増え。
著者同士で、会わなくなったのは、
年齢なのか、時代なのか、これぞ分断なのか。
いや、でも30代の著者たちは、
誰かの誕生会で集まったりしているようで。
飲み会で、そのまま配信なんてこともあるようですが。
私に声がかからなくなっているのかも
しれませんが。
こういう場はナイスで。
SNS上ではわからない人柄に
ふれることができたり、
意外な接点に気づいたり。
想いを共有し「大きな同じ」を確認したり。
というわけで、「場」は意味を持つのです。
「場」にはエネルギーがあり。
そういえば、10年に1度くらい
中学校の大同窓会を開くのですが。
40歳のときの同窓会で、
ある同級生が離婚したばかりでブルーな状態で。
でも、同窓会で、皆で集まって元気が出て。
その後、よい出会いがあり、再婚した、と。
あとで
「常ちゃんが同窓会を開いてくれたおかげだよ」
と言われ、胸がいっぱいになりました。
結婚パーティーにも呼んで頂きました。
感無量でしたよ。
50歳の誕生日で開催した陽平祭は
お陰さまで、出演者、スタッフも含めると
約120人の大パーティーで
バウハウス六本木がぎゅうぎゅうだったのですが。
あとで「元気が出た」と
参加者から感謝されました。
しばらくイベントを開催していないので、
意識の高い新年会を開催しようかなと
思っております。はい。
その前に、
大阪で忘年会的なイベントでございます。
12月28日に大阪で
出版記念イベントを開催します。
西日本の皆様、いや、東海エリア、
中四国、九州の皆さんも
大阪に遊びにきませんか?
帰省中の皆さんもぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/7962/XXXX
『日本の就活』(岩波新書)ですが・・・。
https://d.bmb.jp/9/1454/7963/XXXX
電子版の配信も始まりました。
書店でも大プッシュ中です。
早稲田大学の生協では
ドドンと展開されているようです。
銀行で人事をしていた高校・大学の先輩からは、
よく叩かれる日本的なシステムの合理性を
説明した本として評価されました。
いや、私としては
後半が本書のオリジナリティであり、
私の主張も詰まっているのですけど。
彼が評価したのは前半で。
このあたり、王道の岩波新書のつくりですね。
初めて読む人に、専門家がわかりやすく
具体的に深く解説するという。
岩波新書としての役割を果たす章なわけですが。
でも、評価されてよかったです。
6章の中堅私大の就職支援日記の反響が大きく。
そこには、リアルな就活と、大学の姿があるかと。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7964/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」を
よろしくおねがいします!
↓YouTubeのアーカイブです。
大ブレーク中の白坂リサさんとお届けしています。
https://d.bmb.jp/9/1454/7965/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7966/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7967/XXXX
https://d.bmb.jp/9/1454/7968/XXXX
・・・番組スポンサー、激しく募集しています。
お声がけをぜひ。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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ヤフージャパンでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「働いて、働いて、働きますか?」
常見陽平氏が考える令和の働き方事情
https://d.bmb.jp/9/1454/7971/XXXX
『日本の就活』にパイセンから
絶賛コメントを頂きました
「新卒一括採用が就職氷河期を生み出した」
論の嘘
https://d.bmb.jp/9/1454/7972/XXXX
「新卒一括採用はもう古い」という意見が
古いという問題
『日本の就活』発売記念精神講話
https://d.bmb.jp/9/1454/7973/XXXX
「新卒一括採用では多様性が生まれない」
という嘘
そもそも多様性ってなんでしょうね?
そして、若者に若者らしさを押し付けているのは誰
https://d.bmb.jp/9/1454/7974/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【シン・ブラック企業を志願する若者たち】
高市早苗の
「馬車馬」
「ワーク・ライフ・バランスを捨てます」
「働いて、働いて」発言について批判したところ、
コメント依頼が殺到し、忙しい日々だった。
この発言の背景や問題点は何度も書いてきたし、
語ってきたので、ここではいったん置いておく。
やや別な切り口として、
この言葉にどの層が賛同したのかを考えてみたい。
言うまでもなく、
高市早苗氏の支持層である保守層が賛同した。
その他、目立ったのは
ベンチャー企業の経営者や社員だった。
そもそも、労働時間規制の緩和の
ニーズが高いのはスタートアップ企業だった。
スピードが命であることは言うまでもない。
社員も意欲に満ちあふれている。
まあ、スタートアップ企業に勤務したら、
いきなり身体が強くなるわけではなく、
長時間労働の健康リスクは
常に考えなくてはならないのだが。
ただ、これも何度も報道されたデータだが、
「もっと働きたい」と思っている人は、
6%前後であり、ごくわずかである。
また、働く人は
よりよい環境への移動を志向するだろう。
もっとも、大学生の就職相談をしていると、
たしかに、キツイ会社で
自分を磨きたいという層が一定数いる。
いるんだよ。
どれくらいいるかというと
・・・まさに6%くらいだけど。
毎年、成績トップクラスで
前のめりなタイプの学生が、
ブラック企業ではないかと評判の、
気合と根性で営業をするタイプの企業を
志願し、進んでいく。
学部にいた頃は、キャリア委員の教員数名で、
『機動戦士ガンダム』の
黒い三連星の
ジェットストリームアタックのように、
「本当に、いいの?」と面談したのだが、
意志が固く。
モーレツに営業することで有名な
不動産関連、IT関連の会社に進んでいく。
保身のために、ここでは社名を書かないが、
「あぁ、あそこね」という、あの会社たちだ。
「ゾス系」「ザス系」企業という
言葉も広がっている。
挨拶が、あまりにも気合が入っていて
「ありがとうございます」が
「ゾス」「ザス」に聞こえるような、
気合と根性の企業である。
回答が「YES or はい」という
上意下達型企業とも言える。
このことを講演でネタにしたら
「私、ゾス系に勤めていました!」
「私たち、ザス系の同期です!」
という方がいて、驚いた。
なぜ、学生たちは
これらの企業を希望するのだろう。
成長意欲と不安が入り混じったような感情が
そこにはある。
若いうちに稼ぐ力をつけたい、
戦闘力を高めたい、
力をつけないと生き残れないと
志望者たちは語る。
若いうちから、頑張って
成果を出した分だけ稼ぎたいという想いもある。
「タワマンに住みたい」という人もいる。
しかも、「タワマンに住みたい」のではなく、
「このエリアの、
このグレードのタワマン」に住みたい、と。
そう、タワマンでは、足りないのだ。
(マンションポエムみたいだな、まさに)
いま「トリコン(とりあえずコンサル)」層が
話題となっているが、
このコンサル志望者にもこの傾向はある。
心技体を総動員して働きたい、
戦闘力をつけたい、稼ぎたいというものだ。
コンサル志望者はスマートに働きたい人と、
ドロドロと働きたい人と2極化するが、
その後者は前述した層と見事に重なる。
もちろん、データで明らかなとおり、
多くの人は「働きたい改革」などと
言われても白けてしまう。
とはいえ、「馬車馬」
「ワーク・ライフ・バランスを捨てる」
「働いて、働いて」という言葉に
共感してしまう層は、いる。
彼ら彼女たちには危機感と成長意欲があることも
確認しておきたい。
というわけで、
今どきの労働者の意識は実に多様であり、
複雑なのだ。
ここまで読んで頂き、ザス!
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/7975/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
「場」の力を考える
2.記事傑作選
◇「働いて、働いて、働きますか?」
常見陽平氏が考える令和の働き方事情
◇『日本の就活』にパイセンから絶賛コメント
◇「新卒一括採用はもう古い」
という意見が古いという問題
◇「新卒一括採用では多様性が生まれない」
という嘘
3.常に見テイル これが気ニナル
シン・ブラック企業を志願する若者たち
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【「場」の力を考える】
『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/7959/XXXX
が発売され、お陰さまでたくさんの方から
買いました、読みました報告を頂いているのですが。
Amazon、楽天ブックスでも発売開始となりましたが
やはり、書店はテンションがあがるもので。
早稲田大学生協ではPOPとともに展開して頂いており。
写真をみて感動しました。
https://d.bmb.jp/9/1454/7960/XXXX
早稲田大学生協には、もうデビューしたあとから
お世話になっており。
大展開して頂いたり、イベントや勉強会などに呼んで頂いたり。
忘れられないのが・・・。
私の本を立ち読みをしている学生がいたのです。
思わず「これ、僕の本なんです!」と声をかけ。
こういうとき、挨拶だけで終わることが多いのですが
ちゃんと連絡を頂き。
その後も交流が続き。
彼女は大学4年時に就活を中断し、留学したのですが。
そのエピソードを当時担当していた
朝日新聞の連載に書いたら、
首都大学東京(当時)の学生から
熱烈な感想を頂き。
二人を紹介し。
その学生も、親を説得して留学したのです。
二人ともリクルートに勤務していた時期があり。
早稲田出身の方は、その後、PR会社のベクトルへ。
その方の早稲田時代からの友人もベクトルにおり、
二人を我が家にお招きし、久々に私の家族も含め食事を
したのですが。
「常見さん、誰か長期インターンしたい学生いない?」
と聞かれ、教え子を紹介したところ
長期インターン経由で採用となり。
千葉商科大学から初のベクトル新卒入社となりました。
そして、早稲田で出会った彼女は
いま、子供二人を連れて、リクルート時代の先輩が経営する
台湾の会社にいます。
すべて、早稲田の生協という場、
私と彼女のちっぽけな勇気がなければ
始まらなかった人生の物語です。
というわけで、「場」について。
四半世紀前に大ヒットした映画
“Matrix”シリーズのサウンドトラックに、
日本人アーティストが
参加していたことはご存知ですか?
GOCOOという、
和太鼓のユニットです。
20代の頃、よくクラブイベントや
野外フェスで見かけたこのユニットが、
トランス界のカリスマ、
ジュノ・リアクターに見出され、
彼が手掛けたこのシリーズの
"MATRIX Reloaded"の
サウンドトラックに起用された、と。
和太鼓の音、響いていませんでしたか?
コラボのキッカケは、武尊祭という
群馬県利根郡みなかみ町の武尊山で
数年だけ開催されたフェスだったそうで。
行ったことはないのですが、
ライブCD+DVDを持っていました。
山の上での神秘的なフェスでした。
このフェスでGOCOOを
ジュノ・リアクターが見かけたことが
共演のキッカケだったとか(と聞いております)。
”HOTAKA"という曲もリリースされ。
かっこいいでしょう?
↓
https://d.bmb.jp/9/1454/7961/XXXX
フェス、いや、それに限らず何らかの場は、
単に何かをする場、楽しむ場ではないのですよね。
実は交流の場であり。
仮にそこで誰とも話さなかったとしても、
同じことを考えている人、
同じものにこれだけハマっている人がいることを
確認することができるわけで。
先週末、開催された文学フリマ
(まだ一度も参加できていません、
あ、出品作には2度、協力しました)なども
そうなのだろうな、と。
これは学会も、対バンイベントもそうで。
発表するだけでなく、
同じことを考えている人、
なんらかのタグでつながる同志がいることを
確認する場でもあるなと。
私の場合「楽屋」「控室」が実は大事でございまして。
テレビ、ラジオの際は、そこでのトークが貴重で。
ライブの場合は、機材の話などヒントがいっぱいで。
先日は、交流会がいっぱいでして。
立ち上げ時からお世話になっている
朝日新聞コメントプラスの交流会や、
高校同窓会の現役大学生との交流会などがあり。
それぞれ奇跡の場で。
特に朝日新聞コメントプラスの交流会のように、
多数の論者、記者が集まる場が
成立したことがすごいなあと。
事務局、参加者の皆さんに感謝した次第です。
コロナぶりで再会した雨宮処凛さん
(同郷、同学年、趣味も一緒です)と、
お話したのですが。
あぁ、若い頃はよく、主張なども関係なく、
同世代の著者で集まって飲んでいたなあ、という。
雨宮さんとは
LUNA SEAの東京ドームに一緒に行ったこともありましたね。
思えば、雨宮さんとも、
だんだんプライベートな場よりも、
番組やイベントでご一緒する機会が増え。
著者同士で、会わなくなったのは、
年齢なのか、時代なのか、これぞ分断なのか。
いや、でも30代の著者たちは、
誰かの誕生会で集まったりしているようで。
飲み会で、そのまま配信なんてこともあるようですが。
私に声がかからなくなっているのかも
しれませんが。
こういう場はナイスで。
SNS上ではわからない人柄に
ふれることができたり、
意外な接点に気づいたり。
想いを共有し「大きな同じ」を確認したり。
というわけで、「場」は意味を持つのです。
「場」にはエネルギーがあり。
そういえば、10年に1度くらい
中学校の大同窓会を開くのですが。
40歳のときの同窓会で、
ある同級生が離婚したばかりでブルーな状態で。
でも、同窓会で、皆で集まって元気が出て。
その後、よい出会いがあり、再婚した、と。
あとで
「常ちゃんが同窓会を開いてくれたおかげだよ」
と言われ、胸がいっぱいになりました。
結婚パーティーにも呼んで頂きました。
感無量でしたよ。
50歳の誕生日で開催した陽平祭は
お陰さまで、出演者、スタッフも含めると
約120人の大パーティーで
バウハウス六本木がぎゅうぎゅうだったのですが。
あとで「元気が出た」と
参加者から感謝されました。
しばらくイベントを開催していないので、
意識の高い新年会を開催しようかなと
思っております。はい。
その前に、
大阪で忘年会的なイベントでございます。
12月28日に大阪で
出版記念イベントを開催します。
西日本の皆様、いや、東海エリア、
中四国、九州の皆さんも
大阪に遊びにきませんか?
帰省中の皆さんもぜひ!
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『日本の就活』(岩波新書)ですが・・・。
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電子版の配信も始まりました。
書店でも大プッシュ中です。
早稲田大学の生協では
ドドンと展開されているようです。
銀行で人事をしていた高校・大学の先輩からは、
よく叩かれる日本的なシステムの合理性を
説明した本として評価されました。
いや、私としては
後半が本書のオリジナリティであり、
私の主張も詰まっているのですけど。
彼が評価したのは前半で。
このあたり、王道の岩波新書のつくりですね。
初めて読む人に、専門家がわかりやすく
具体的に深く解説するという。
岩波新書としての役割を果たす章なわけですが。
でも、評価されてよかったです。
6章の中堅私大の就職支援日記の反響が大きく。
そこには、リアルな就活と、大学の姿があるかと。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
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もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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大ブレーク中の白坂リサさんとお届けしています。
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2.記事傑作選
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「働いて、働いて、働きますか?」
常見陽平氏が考える令和の働き方事情
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『日本の就活』にパイセンから
絶賛コメントを頂きました
「新卒一括採用が就職氷河期を生み出した」
論の嘘
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「新卒一括採用はもう古い」という意見が
古いという問題
『日本の就活』発売記念精神講話
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「新卒一括採用では多様性が生まれない」
という嘘
そもそも多様性ってなんでしょうね?
そして、若者に若者らしさを押し付けているのは誰
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3.常に見テイル これが気ニナル
━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【シン・ブラック企業を志願する若者たち】
高市早苗の
「馬車馬」
「ワーク・ライフ・バランスを捨てます」
「働いて、働いて」発言について批判したところ、
コメント依頼が殺到し、忙しい日々だった。
この発言の背景や問題点は何度も書いてきたし、
語ってきたので、ここではいったん置いておく。
やや別な切り口として、
この言葉にどの層が賛同したのかを考えてみたい。
言うまでもなく、
高市早苗氏の支持層である保守層が賛同した。
その他、目立ったのは
ベンチャー企業の経営者や社員だった。
そもそも、労働時間規制の緩和の
ニーズが高いのはスタートアップ企業だった。
スピードが命であることは言うまでもない。
社員も意欲に満ちあふれている。
まあ、スタートアップ企業に勤務したら、
いきなり身体が強くなるわけではなく、
長時間労働の健康リスクは
常に考えなくてはならないのだが。
ただ、これも何度も報道されたデータだが、
「もっと働きたい」と思っている人は、
6%前後であり、ごくわずかである。
また、働く人は
よりよい環境への移動を志向するだろう。
もっとも、大学生の就職相談をしていると、
たしかに、キツイ会社で
自分を磨きたいという層が一定数いる。
いるんだよ。
どれくらいいるかというと
・・・まさに6%くらいだけど。
毎年、成績トップクラスで
前のめりなタイプの学生が、
ブラック企業ではないかと評判の、
気合と根性で営業をするタイプの企業を
志願し、進んでいく。
学部にいた頃は、キャリア委員の教員数名で、
『機動戦士ガンダム』の
黒い三連星の
ジェットストリームアタックのように、
「本当に、いいの?」と面談したのだが、
意志が固く。
モーレツに営業することで有名な
不動産関連、IT関連の会社に進んでいく。
保身のために、ここでは社名を書かないが、
「あぁ、あそこね」という、あの会社たちだ。
「ゾス系」「ザス系」企業という
言葉も広がっている。
挨拶が、あまりにも気合が入っていて
「ありがとうございます」が
「ゾス」「ザス」に聞こえるような、
気合と根性の企業である。
回答が「YES or はい」という
上意下達型企業とも言える。
このことを講演でネタにしたら
「私、ゾス系に勤めていました!」
「私たち、ザス系の同期です!」
という方がいて、驚いた。
なぜ、学生たちは
これらの企業を希望するのだろう。
成長意欲と不安が入り混じったような感情が
そこにはある。
若いうちに稼ぐ力をつけたい、
戦闘力を高めたい、
力をつけないと生き残れないと
志望者たちは語る。
若いうちから、頑張って
成果を出した分だけ稼ぎたいという想いもある。
「タワマンに住みたい」という人もいる。
しかも、「タワマンに住みたい」のではなく、
「このエリアの、
このグレードのタワマン」に住みたい、と。
そう、タワマンでは、足りないのだ。
(マンションポエムみたいだな、まさに)
いま「トリコン(とりあえずコンサル)」層が
話題となっているが、
このコンサル志望者にもこの傾向はある。
心技体を総動員して働きたい、
戦闘力をつけたい、稼ぎたいというものだ。
コンサル志望者はスマートに働きたい人と、
ドロドロと働きたい人と2極化するが、
その後者は前述した層と見事に重なる。
もちろん、データで明らかなとおり、
多くの人は「働きたい改革」などと
言われても白けてしまう。
とはいえ、「馬車馬」
「ワーク・ライフ・バランスを捨てる」
「働いて、働いて」という言葉に
共感してしまう層は、いる。
彼ら彼女たちには危機感と成長意欲があることも
確認しておきたい。
というわけで、
今どきの労働者の意識は実に多様であり、
複雑なのだ。
ここまで読んで頂き、ザス!
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