常見陽平メルマガ『陽平界通信』第368号 気持ちよく生きるために今年、こだわったこと/40代をどう生きるか
2025/12/17 (Wed) 07:00
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第368号
◆◆ 2025.12.17 配信
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今週のアウトライン
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1.巻頭言
気持ちよく生きるために
2.記事傑作選
◇飲み会は、幹事をやれ
やらされ感はむしろ低減する
◇ダイバーシティニュース「社会」
◇ワークライフバランスという呪い!?
日本人の労働観とは
◇新語・流行語大賞「働いて×5」はそんたく?
歴代受賞語が示す本質
◇高市早苗の「働いて×5」を嫌いになっても、
「新語・流行語大賞」の意義まで嫌いにならないでほしい
3.人生相談バカ一代
40代を迎える前に、考えるべきこと
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【気持ちよく生きるために】
2025年も、もうすぐ終わりですね。
あっという間なのは、
歳を取ったからなのか、
時代のスピードなのか。
社会も私も
いろんなことがあった1年でした。
なんせ、今年は
クルマ関連のトラブルが多発で
(なんせ、10万キロ超えのクルマですしね)、
車検、修理などで合わせて
3桁万円くらいかかったのですが・・・。
とはいえ、過去最高に気持ちよく
生きることができたような気がします。
大事にしていたことを共有しますね。
その1は、
「生」「リアル」を大切にすることです。
人には会いに行く、リアルな場で話す、
みる、きく、感じる、と。
そして、人前で話す機会を大切にしました。
「断らない力」「頼まれごとは試されごと」
というマインドで。
講演もメディア出演も頑張りました。
人前で演奏する機会にも恵まれました。
バンドとしてのライブは年間10本でして。
↓最高傑作のライブがクラブチッタでの、こちらでございます。
https://d.bmb.jp/9/1454/8247/XXXX
他にも毎週のように六本木のバウハウスで
セッション演奏したので、たぶん、
4~50回は人前で演奏しているのではないか、と。
趣味だろ、道楽だろと言われそうですが。
ただ、すべてつながっており。
日本一、ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、
スラッシュのモノマネが上手いと
言われている方に絶賛され。
彼からは
「人前に出る機会が多いから、華があるんだ」
と言われました。
真面目な講演にしろ、講義にしろ、
ライブにしろ、番組収録にしろ、
人前に立つ絶対数が自分を育ててくれています。
基本、緊張しない人なのですけど。
マイクを、楽器を持てば、ますます安心します。
ちなみに、最近の感動は、娘が
「人に何かを伝えて驚かせるような仕事をしたい」
と言い出したことで。
保護者面談によると、8歳、小2の娘は、
クラスの中で、圧倒的にプレゼンが上手いそうで。
物怖じしない子に育てるために、
幼少期から意識的に、大人がいる場、
講演会場やテレビ・ラジオのスタジオに
連れていきました。
繁華街も、手を離して歩く、と。
数年前の彼女の夢は「紅白の司会」でしたが、
あると思います。夢しか実現しませんから。
すみません、親バカのような、バカ親のような。
その2は、立ち止まって考えることです。
何かと忙しく、スピードがはやく、
さらに煽られがちですけど。
いきなり深刻な話になりますが。
伊藤詩織さんの映画をめぐる諸問題
(説明しだすと長くなるので、
記事をご覧ください)
に関連して、色々考えました。
この問題を追いきれていなかったこと
特に発言しなかったことを、やや反省しつつ。
約10年近くの報道や論争は何だったのかと、
立ち止まって考えてしまいます。
自分の中でも整理がついていません。
小川たまかさんのエントリーや・・・
「残念ながら法的な問題は解決されていません」
伊藤詩織さん元代理人がコメント
映画は12日から公開(小川たまか)
https://d.bmb.jp/9/1454/8248/XXXX
弁護士ドットコムの記事をみて、
何がなんだかよくわからなくなりました。
映画公開中の伊藤詩織さん
「ファクトチェックなしに情報広がり残念」、
東京新聞記者を名指し「謝罪がない」
|弁護士ドットコムニュース
https://d.bmb.jp/9/1454/8249/XXXX @bengo4topicsより
伊藤詩織さんの映画に関する対応、
発言の事実関係などが不適切であるようだということと、
性暴力・性加害を根絶するためにどうするかは
切り分けて考えなくてはなりませんが。
ここ数年、この問題をめぐる論争は、
事実関係と感情が入り混じったものになり。
いや、感情は入り混じってしまうのですが。
脊髄反射的に発言せず、
立ち止まって考えることが
大切な事案だったと思いました。
発言する勇気も大事ですが、
立ち止まって考えること、
届く声で批判することを大切にした1年でした。
何か炎上してるときに、
すぐに発言しないこと、
少し落ち着いてから、
視点、視野が広がるような何かを
発信することを大切にしました。
この「届く声で批判する」ということが
できていない方だらけで。
いや、すべての発言には意味、意義があります。
それは、その人が
勇気をもって発信したことですから。
ただ、環境の変化、受け手のことを考えないと、
せっかくの勇気が自己満足に終わります。
そして、届けたい声は届かず
救いたい人も、救われないのです。
というわけで、
もっと煽り気味に話した方が
もっと売れたのでしょうけど。
立ち止まって考える、
届く声で批判することにこだわった1年でした。
本当に立ち止まっていたか、届いていたかは
やや反省ですが。
その3は、「無」になる時間、
没頭する時間をつくることです。
2は立ち止まることなんですけど。
さらに、何も考えない時間をつくることで。
主夫であり、教育者であり、バンドもいくつも
やっているのですけど。
意識的に、一人になり、
スマホを握らない時間を大切にしました。
どんなに忙しくても、書斎や研究室や風呂場、
電車で新聞や本を読むことに没頭すること、
ジムでひたすら汗を流すこと、
深夜のスタジオでひたすら大きな音で
個人練習することにこだわりました。
変化が多く、何かと摩擦も多い世の中ですが、
この3つにこだわることで、
心と身体の健康を保つことができました。
来年も、こんな感じです。
気持ちよくいきますね。
最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/8250/XXXX
はお陰さまで、好評発売中です。
このメルマガの愛読者でもある猪股さんから
嬉しいレビューをいただきました!
https://d.bmb.jp/9/1454/8251/XXXX
12月28日に大阪で
出版記念イベントを開催します。
西日本の皆様、いや、東海エリア、
中四国、九州の皆さんも
大阪に遊びにきませんか?
帰省中の皆さんもぜひ!
https://d.bmb.jp/9/1454/8252/XXXX
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
今年のメルマガ配信もあと2回です。
ご愛読、ありがとうございます!
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昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/8253/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
ラジオ番組「試みの水平線
~常見陽平の人生相談RADIO~」を
よろしくおねがいします!
↓YouTubeのアーカイブです。
大ブレーク中の白坂リサさんとお届けしています。
https://d.bmb.jp/9/1454/8254/XXXX
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https://d.bmb.jp/9/1454/8257/XXXX
・・・番組スポンサー、激しく募集しています。
お声がけをぜひ。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/8259/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
飲み会は、幹事をやれ
やらされ感はむしろ低減する
https://d.bmb.jp/9/1454/8260/XXXX
ダイバーシティニュース「社会」
:【2025年12月15日(月)放送】
https://d.bmb.jp/9/1454/8261/XXXX
心を病まないために 物書きのための
ChatGPTの癒やされるタメになる使い方
https://d.bmb.jp/9/1454/8262/XXXX
平川理恵の「教育・子育てのツボ」ラジオ
#391: ワークライフバランスという呪い!?
日本人の労働観とは
https://d.bmb.jp/9/1454/8263/XXXX
新語・流行語大賞「働いて×5」はそんたく?
歴代受賞語が示す本質
https://d.bmb.jp/9/1454/8264/XXXX
高市早苗の「働いて×5」を嫌いになっても、
「新語・流行語大賞」の意義まで嫌いにならないでほしい
https://d.bmb.jp/9/1454/8265/XXXX
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3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
【40代をどう生きるか?】
Q.40代を迎える前に、考えるべきこと
おひさしぶりです。
本日子供達が近所の友達と
自宅にて遊んでいる間にご著書を購入し、
そのまま喫茶店で一気に読むことかできました。
妻に感謝です。
ご著書を拝読し、いろいろな思い出が蘇ってきました。
2007-2008年、バンダイ採用時代の
常見さんの人柄に惹かれた就職活動、
そしてバンダイの応援ソング。
『昼下がりの日曜日~』で始まる
あの暗闇の映像が懐かしくもあり、
すごく鮮明に思い出すことができる瞬間です。
https://d.bmb.jp/9/1454/8266/XXXX
就職活動は、リーマンショックによる
内定取消の世代であり、
本当に自分は働けるのか
不安な日々を送った記憶があります。
私自身は就職一括採用は悪ではなく、
どの年代においても受験があり、
その時々に応じていろいろな選択を迫られる
日本においては必要で
公正なものなのかと感じております。
過去とは違い、
色々な選択ができる現代においては、
一つの通過点でしかなくなるのかもしれないと
感じております。
話は長くなってしまいましたが、
人生相談は来年で40歳を迎えます。
家庭においても仕事においても、
いろいろな出来事が多くあるかと思います。
常見さんは40代を迎える前、どんなことを考え、
そして動き、過ごされましたか?
一つ何か区切りを感じる年だと考えますため、
ぜひ常見さんの道を
きかせていただけると幸いです。
最後に、再来週から
本社が虎ノ門ヒルズに移転するため、
常ミシュランで
虎ノ門や新橋の情報がございましたら
ぜひお願いいたします。
ブラックコーヒー 39歳 男性
A.私は、40代をどう構想し、どう生きたか?
おひさしぶりです。リクルートを辞め、
バンダイに移ってから今年で20年です。
あの頃、就活生と採用担当という立場で
接していた方も、もうアラフォーなのですよね。
お子さんがもう中高生という方もおり、
時の流れを感じます。
ナイスな質問、感謝しております。
私自身の棚卸しにもなりそうです。
私の40代の構想は、36歳くらいの頃に遡ります。
その頃から考え始めました。
よく働きました。
いや、死ぬほど働いたと言っていいでしょう。
ベンチャー企業に勤務し、その仕事をしつつ、
モーレツに書きまくり、
講演やイベントにも登壇し、
夜は他の著者や編集者と
飲み歩くという日々でした。
充実していたようで、
日々、疲弊していたように思います。
一方、書き手として、自分自身の限界も感じました。
経験だけで書いていて、インプットが足りない。
そもそも考える枠組みがない、と。
とにかく、締め切り前に文字を埋めるのに精一杯、と。
ちょうど非常勤講師として
大学の教壇にあがるようになった頃で。
これを仕事にしたいなとも思い始めました。
自分自身が参考にしたのは、
内田樹さんの生き方です。
当時、内田樹さんはまだ大学教員だった頃で。
大学の教壇にあがり、若者と接しつつ、
言論活動に没頭し、武道にも取り組む、と。
彼とは主張が合わないことの方が多いです。
ただ、生き方、働き方として、
「大学に所属し、言論活動をする」
という点で参考にしました。
会社員から大学教員に転じた人も
まわりにおり。
これも、アリだと思った次第です。
40代以降はこう生きよう、と。
働きながら、即席、もとい大急ぎで準備をし、
なんとか大学院に合格しました。
ただ、準備段階からも、入学してからも、
ますますこの世界が甘くないことに気づきました。
結局、会社は辞め、
フリーランス活動をしながら
大学院に通ったのですが、結果、
この2年間は人生で最も忙しい時期となりました。
いやあ、もっと勉強すればよかった。
死ぬほど書きました。
これが40代を前に考えていたことです。
大学教員×評論家業
だと。
そして、ベストセラーを出す、
オピニオンリーダーになる、
ラジオパーソナリティーになる、と。
実際、40代になったわけですが・・・。
「大学に所属しながら、言論活動に没頭する」
というポジションの獲得を、予想よりも早く、
前倒しで実現できてしまえたのですよね。
40代の半ばまでに
実現すればいいなと思っていたら、
幸運が重なり、
41歳にして実現してしまったのです。
さらに。
諦めかけていた、子供を授かることもでき。
もっとも、なりたい自分像に近づけたかというと、
そうでもなく。
論者としては常に
中空飛行、横ばいの40代でした。
40代はそもそもアウトプットが少なく。
ベストセラーもなければ
オピニオンリーダーにもなれず
ラジオパーソナリティーにも
40代のうちにはなれませんでした。
いや、なんとか、シーンに残ってはいます。
同世代の著者たちは、どんどん消えていきました。
ただ「消えた」と感じる人は、実際は今が一番
稼いでいて、幸せだということもよくあるのですけどね。
まあ、私も「消えた」と思われているかもしれませんが。
思えば「若手論壇ブーム」の
末席くらいの位置にいたわけですが。
あの頃、本を出し、
メディアでコメントしていた人たちで、
今も書籍を出し続け、
メディアで発言し続けている人はあまりいません。
手前味噌ですが
(オールドメディアと一蹴されそうですが)、
30代の頃に同時期にデビューした人で、
新聞、テレビ・ラジオへの露出回数は
今、私がトップレベルなのではないか、と。
平均すると、ほぼ毎週、なんらかのかたちで
取材を受けたり、寄稿をし、
メディアを通じて発信しています。
一方、内田樹さんほどの存在感には
もちろん、なっていないわけです。
バンダイのガンプラ風にいうと、
1/144スケールとは言わないけど、
1/100スケールくらいではないか、と。
HGではないが、MGくらいのような。
これまた自分自身の誤算のような、
ポジティブな変化は、40代は
大学教員、大学人と、
父親、主夫を
やりきったということですね。
大学教員としての仕事は
最新作の6章によくまとまっていますし、
主夫であることは前作や、
2019年にリリースした
育児本にまとまっています。
「人間活動」に没頭しました。
そのことはまったく後悔していません。
人間としての深みは
増したのではないかと思います。
さらに、40代後半の、コロナがあける頃には、
心や身体が震える体験を大事にし。
10代の頃以上に、音楽活動にのめり込みました。
そういえば、子供が生まれて、
アルコールを完全にやめたことも大きな変化でした。
以前ほど社交的ではなくなり。
気づけば、あまり食事にも誘われなくなり。
いつもの仲間と、ロックバーで音楽を聴き、
美味しいものを食べ、
語り合う日々を大事にしています。
まあ、言ってみれば
ビジョンが小さかったかなあとも思いますよ。
ただ、人間であることを大切にしたわけで。
とはいえ、ベストセラー、
オピニオンリーダー、
ラジオパーソナリティーを目指して
もがきました。
幼少期から
自分の理想に届いたことなんて
ほぼ、ありません。
私には、才能が、あります。
努力もしたつもりです。
でも、才能や努力では
どうにもならないことを
何度も思い知らされてきました。
高校、大学、最初の会社の同期たちほどは
出世しなかったし、
幼少期にあこがれていた
知識人、文化人にはまったく届いていません。
まあ、同世代の著者たちは
消えていった人が多いわけですが
気づけば、若い人たちに抜かされていっています。
とはいえ、
もがいていたら、
なんとか生き残ることができました。
気づけば、ブラックコーヒーさんのように
もう20年近く、ずっと追ってくれている人も
いるわけです。
オープンな場ではなく
個別に面とむかって
あるいはDMで
リスペクトを伝えてくれる人もいます。
少しくらいはきっと役にたっている。
そう信じて、今日も家族の朝ごはんをつくり
文字を書き、壇上で話すのです。
微力であっても、無力ではないと信じて。
50代もこの延長線上でいきます。
まあ、文学、音楽など新しいチャレンジ
(もっとも、これもやはり延長線上ですが)を
したいと思っています。
ま、40代は楽しいですよ。
変化を恐れずに、
楽しむことをサボらずいきましょう。
人間らしくいきましょう。
グルメガイドは、また別途ということで。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
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発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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気持ちよく生きるために
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やらされ感はむしろ低減する
◇ダイバーシティニュース「社会」
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日本人の労働観とは
◇新語・流行語大賞「働いて×5」はそんたく?
歴代受賞語が示す本質
◇高市早苗の「働いて×5」を嫌いになっても、
「新語・流行語大賞」の意義まで嫌いにならないでほしい
3.人生相談バカ一代
40代を迎える前に、考えるべきこと
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
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【気持ちよく生きるために】
2025年も、もうすぐ終わりですね。
あっという間なのは、
歳を取ったからなのか、
時代のスピードなのか。
社会も私も
いろんなことがあった1年でした。
なんせ、今年は
クルマ関連のトラブルが多発で
(なんせ、10万キロ超えのクルマですしね)、
車検、修理などで合わせて
3桁万円くらいかかったのですが・・・。
とはいえ、過去最高に気持ちよく
生きることができたような気がします。
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その1は、
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みる、きく、感じる、と。
そして、人前で話す機会を大切にしました。
「断らない力」「頼まれごとは試されごと」
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人前で演奏する機会にも恵まれました。
バンドとしてのライブは年間10本でして。
↓最高傑作のライブがクラブチッタでの、こちらでございます。
https://d.bmb.jp/9/1454/8247/XXXX
他にも毎週のように六本木のバウハウスで
セッション演奏したので、たぶん、
4~50回は人前で演奏しているのではないか、と。
趣味だろ、道楽だろと言われそうですが。
ただ、すべてつながっており。
日本一、ガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、
スラッシュのモノマネが上手いと
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基本、緊張しない人なのですけど。
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ちなみに、最近の感動は、娘が
「人に何かを伝えて驚かせるような仕事をしたい」
と言い出したことで。
保護者面談によると、8歳、小2の娘は、
クラスの中で、圧倒的にプレゼンが上手いそうで。
物怖じしない子に育てるために、
幼少期から意識的に、大人がいる場、
講演会場やテレビ・ラジオのスタジオに
連れていきました。
繁華街も、手を離して歩く、と。
数年前の彼女の夢は「紅白の司会」でしたが、
あると思います。夢しか実現しませんから。
すみません、親バカのような、バカ親のような。
その2は、立ち止まって考えることです。
何かと忙しく、スピードがはやく、
さらに煽られがちですけど。
いきなり深刻な話になりますが。
伊藤詩織さんの映画をめぐる諸問題
(説明しだすと長くなるので、
記事をご覧ください)
に関連して、色々考えました。
この問題を追いきれていなかったこと
特に発言しなかったことを、やや反省しつつ。
約10年近くの報道や論争は何だったのかと、
立ち止まって考えてしまいます。
自分の中でも整理がついていません。
小川たまかさんのエントリーや・・・
「残念ながら法的な問題は解決されていません」
伊藤詩織さん元代理人がコメント
映画は12日から公開(小川たまか)
https://d.bmb.jp/9/1454/8248/XXXX
弁護士ドットコムの記事をみて、
何がなんだかよくわからなくなりました。
映画公開中の伊藤詩織さん
「ファクトチェックなしに情報広がり残念」、
東京新聞記者を名指し「謝罪がない」
|弁護士ドットコムニュース
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伊藤詩織さんの映画に関する対応、
発言の事実関係などが不適切であるようだということと、
性暴力・性加害を根絶するためにどうするかは
切り分けて考えなくてはなりませんが。
ここ数年、この問題をめぐる論争は、
事実関係と感情が入り混じったものになり。
いや、感情は入り混じってしまうのですが。
脊髄反射的に発言せず、
立ち止まって考えることが
大切な事案だったと思いました。
発言する勇気も大事ですが、
立ち止まって考えること、
届く声で批判することを大切にした1年でした。
何か炎上してるときに、
すぐに発言しないこと、
少し落ち着いてから、
視点、視野が広がるような何かを
発信することを大切にしました。
この「届く声で批判する」ということが
できていない方だらけで。
いや、すべての発言には意味、意義があります。
それは、その人が
勇気をもって発信したことですから。
ただ、環境の変化、受け手のことを考えないと、
せっかくの勇気が自己満足に終わります。
そして、届けたい声は届かず
救いたい人も、救われないのです。
というわけで、
もっと煽り気味に話した方が
もっと売れたのでしょうけど。
立ち止まって考える、
届く声で批判することにこだわった1年でした。
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やや反省ですが。
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没頭する時間をつくることです。
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さらに、何も考えない時間をつくることで。
主夫であり、教育者であり、バンドもいくつも
やっているのですけど。
意識的に、一人になり、
スマホを握らない時間を大切にしました。
どんなに忙しくても、書斎や研究室や風呂場、
電車で新聞や本を読むことに没頭すること、
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この3つにこだわることで、
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
飲み会は、幹事をやれ
やらされ感はむしろ低減する
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ダイバーシティニュース「社会」
:【2025年12月15日(月)放送】
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心を病まないために 物書きのための
ChatGPTの癒やされるタメになる使い方
https://d.bmb.jp/9/1454/8262/XXXX
平川理恵の「教育・子育てのツボ」ラジオ
#391: ワークライフバランスという呪い!?
日本人の労働観とは
https://d.bmb.jp/9/1454/8263/XXXX
新語・流行語大賞「働いて×5」はそんたく?
歴代受賞語が示す本質
https://d.bmb.jp/9/1454/8264/XXXX
高市早苗の「働いて×5」を嫌いになっても、
「新語・流行語大賞」の意義まで嫌いにならないでほしい
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3.人生相談バカ一代
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【40代をどう生きるか?】
Q.40代を迎える前に、考えるべきこと
おひさしぶりです。
本日子供達が近所の友達と
自宅にて遊んでいる間にご著書を購入し、
そのまま喫茶店で一気に読むことかできました。
妻に感謝です。
ご著書を拝読し、いろいろな思い出が蘇ってきました。
2007-2008年、バンダイ採用時代の
常見さんの人柄に惹かれた就職活動、
そしてバンダイの応援ソング。
『昼下がりの日曜日~』で始まる
あの暗闇の映像が懐かしくもあり、
すごく鮮明に思い出すことができる瞬間です。
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就職活動は、リーマンショックによる
内定取消の世代であり、
本当に自分は働けるのか
不安な日々を送った記憶があります。
私自身は就職一括採用は悪ではなく、
どの年代においても受験があり、
その時々に応じていろいろな選択を迫られる
日本においては必要で
公正なものなのかと感じております。
過去とは違い、
色々な選択ができる現代においては、
一つの通過点でしかなくなるのかもしれないと
感じております。
話は長くなってしまいましたが、
人生相談は来年で40歳を迎えます。
家庭においても仕事においても、
いろいろな出来事が多くあるかと思います。
常見さんは40代を迎える前、どんなことを考え、
そして動き、過ごされましたか?
一つ何か区切りを感じる年だと考えますため、
ぜひ常見さんの道を
きかせていただけると幸いです。
最後に、再来週から
本社が虎ノ門ヒルズに移転するため、
常ミシュランで
虎ノ門や新橋の情報がございましたら
ぜひお願いいたします。
ブラックコーヒー 39歳 男性
A.私は、40代をどう構想し、どう生きたか?
おひさしぶりです。リクルートを辞め、
バンダイに移ってから今年で20年です。
あの頃、就活生と採用担当という立場で
接していた方も、もうアラフォーなのですよね。
お子さんがもう中高生という方もおり、
時の流れを感じます。
ナイスな質問、感謝しております。
私自身の棚卸しにもなりそうです。
私の40代の構想は、36歳くらいの頃に遡ります。
その頃から考え始めました。
よく働きました。
いや、死ぬほど働いたと言っていいでしょう。
ベンチャー企業に勤務し、その仕事をしつつ、
モーレツに書きまくり、
講演やイベントにも登壇し、
夜は他の著者や編集者と
飲み歩くという日々でした。
充実していたようで、
日々、疲弊していたように思います。
一方、書き手として、自分自身の限界も感じました。
経験だけで書いていて、インプットが足りない。
そもそも考える枠組みがない、と。
とにかく、締め切り前に文字を埋めるのに精一杯、と。
ちょうど非常勤講師として
大学の教壇にあがるようになった頃で。
これを仕事にしたいなとも思い始めました。
自分自身が参考にしたのは、
内田樹さんの生き方です。
当時、内田樹さんはまだ大学教員だった頃で。
大学の教壇にあがり、若者と接しつつ、
言論活動に没頭し、武道にも取り組む、と。
彼とは主張が合わないことの方が多いです。
ただ、生き方、働き方として、
「大学に所属し、言論活動をする」
という点で参考にしました。
会社員から大学教員に転じた人も
まわりにおり。
これも、アリだと思った次第です。
40代以降はこう生きよう、と。
働きながら、即席、もとい大急ぎで準備をし、
なんとか大学院に合格しました。
ただ、準備段階からも、入学してからも、
ますますこの世界が甘くないことに気づきました。
結局、会社は辞め、
フリーランス活動をしながら
大学院に通ったのですが、結果、
この2年間は人生で最も忙しい時期となりました。
いやあ、もっと勉強すればよかった。
死ぬほど書きました。
これが40代を前に考えていたことです。
大学教員×評論家業
だと。
そして、ベストセラーを出す、
オピニオンリーダーになる、
ラジオパーソナリティーになる、と。
実際、40代になったわけですが・・・。
「大学に所属しながら、言論活動に没頭する」
というポジションの獲得を、予想よりも早く、
前倒しで実現できてしまえたのですよね。
40代の半ばまでに
実現すればいいなと思っていたら、
幸運が重なり、
41歳にして実現してしまったのです。
さらに。
諦めかけていた、子供を授かることもでき。
もっとも、なりたい自分像に近づけたかというと、
そうでもなく。
論者としては常に
中空飛行、横ばいの40代でした。
40代はそもそもアウトプットが少なく。
ベストセラーもなければ
オピニオンリーダーにもなれず
ラジオパーソナリティーにも
40代のうちにはなれませんでした。
いや、なんとか、シーンに残ってはいます。
同世代の著者たちは、どんどん消えていきました。
ただ「消えた」と感じる人は、実際は今が一番
稼いでいて、幸せだということもよくあるのですけどね。
まあ、私も「消えた」と思われているかもしれませんが。
思えば「若手論壇ブーム」の
末席くらいの位置にいたわけですが。
あの頃、本を出し、
メディアでコメントしていた人たちで、
今も書籍を出し続け、
メディアで発言し続けている人はあまりいません。
手前味噌ですが
(オールドメディアと一蹴されそうですが)、
30代の頃に同時期にデビューした人で、
新聞、テレビ・ラジオへの露出回数は
今、私がトップレベルなのではないか、と。
平均すると、ほぼ毎週、なんらかのかたちで
取材を受けたり、寄稿をし、
メディアを通じて発信しています。
一方、内田樹さんほどの存在感には
もちろん、なっていないわけです。
バンダイのガンプラ風にいうと、
1/144スケールとは言わないけど、
1/100スケールくらいではないか、と。
HGではないが、MGくらいのような。
これまた自分自身の誤算のような、
ポジティブな変化は、40代は
大学教員、大学人と、
父親、主夫を
やりきったということですね。
大学教員としての仕事は
最新作の6章によくまとまっていますし、
主夫であることは前作や、
2019年にリリースした
育児本にまとまっています。
「人間活動」に没頭しました。
そのことはまったく後悔していません。
人間としての深みは
増したのではないかと思います。
さらに、40代後半の、コロナがあける頃には、
心や身体が震える体験を大事にし。
10代の頃以上に、音楽活動にのめり込みました。
そういえば、子供が生まれて、
アルコールを完全にやめたことも大きな変化でした。
以前ほど社交的ではなくなり。
気づけば、あまり食事にも誘われなくなり。
いつもの仲間と、ロックバーで音楽を聴き、
美味しいものを食べ、
語り合う日々を大事にしています。
まあ、言ってみれば
ビジョンが小さかったかなあとも思いますよ。
ただ、人間であることを大切にしたわけで。
とはいえ、ベストセラー、
オピニオンリーダー、
ラジオパーソナリティーを目指して
もがきました。
幼少期から
自分の理想に届いたことなんて
ほぼ、ありません。
私には、才能が、あります。
努力もしたつもりです。
でも、才能や努力では
どうにもならないことを
何度も思い知らされてきました。
高校、大学、最初の会社の同期たちほどは
出世しなかったし、
幼少期にあこがれていた
知識人、文化人にはまったく届いていません。
まあ、同世代の著者たちは
消えていった人が多いわけですが
気づけば、若い人たちに抜かされていっています。
とはいえ、
もがいていたら、
なんとか生き残ることができました。
気づけば、ブラックコーヒーさんのように
もう20年近く、ずっと追ってくれている人も
いるわけです。
オープンな場ではなく
個別に面とむかって
あるいはDMで
リスペクトを伝えてくれる人もいます。
少しくらいはきっと役にたっている。
そう信じて、今日も家族の朝ごはんをつくり
文字を書き、壇上で話すのです。
微力であっても、無力ではないと信じて。
50代もこの延長線上でいきます。
まあ、文学、音楽など新しいチャレンジ
(もっとも、これもやはり延長線上ですが)を
したいと思っています。
ま、40代は楽しいですよ。
変化を恐れずに、
楽しむことをサボらずいきましょう。
人間らしくいきましょう。
グルメガイドは、また別途ということで。
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