常見陽平メルマガ『陽平界通信』第397号 娘が9歳に/吉田尚記さんと対談/時間の主導権をとりもどす本/意見を感じよく伝えるには
2026/07/08 (Wed) 08:47
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第397号
◆◆ 2026.7.8 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
娘が9歳に&吉田尚記さんと対談します
2.記事傑作選
◇骨太の方針からこれからの働き方を考える
◇みんなに語られた、私への言葉
恩師から受け取った、大学人としての覚悟
◇才能で食べるために、人にされた嫌なことを
忘れてはいけない
物書きは編集者や他の著者への怒りを燃やせ
3.書評 ホンのひとこと
時間術、整理術を何から学んできたか?
4. 人生相談バカ一代
問題点を指摘しにくいときにどうするか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【娘が9歳に&吉田尚記さんと対談します】
娘が9歳になりました。早いものですね。
2017年7月7日のラッキーガールです。
本当に、運がいいのです。
主張できる子に育っていて何よりです。
グルメ、おしゃれ、エンタメが好きで。
まるで私のようですが、
もちろん、私ではないのですよね。
プレゼントにトミー・ヒルフィガーの
ポロシャツ地のワンピースを
プレゼントしたのですが。
照れてました。
そして、だんだん、距離も感じており。
娘が社会に出るのは2040年頃で。
中長期のことを、未来を考えなくては。
そう、思った次第です。
才能で食べていく子になってほしいなぁ
いつか共演したいなあと思いつつ
娘は娘ですから。
自分の道を強く、しなやかに進んでほしいです。
一方、先月、ゼミの同期が癌で亡くなり。
日系人でスタンフォード大学からの
留学生として私のゼミにやってきたのですよ。
ちょうど31年前の夏に、
アメリカの西海岸で夕日を見ながら、
いつかここで再会して、
それまでの人生をシェアできたら素敵だねと
話していたのですが。叶いませんでした。
みんなで西海岸をドライブし、
クルマの中で寝る生活を送った日々は
人生の宝物です。はい。
今年は様々な喜怒哀楽がある年ですが。
いろんなチャンスもいただいておりまして。
このたび、
吉田尚記さんと対談することになりました!
年齢も近く。好きなことを仕事にすること、
才能で食べること、生活との両立などなど、
縦横無尽に語り合いますよ。
ちょうどお盆、8月10日ですが、ぜひ。
↓
2026/08/10下北沢ろくでもない夜
常見陽平×吉田尚記
好きなことを仕事にするって、本当に幸せ?
~「働く」と「生きる」を再定義する夜~
「好きなことを仕事にできたら幸せ」
とは言うものの、本当にそうなのか?
働き方評論家の常見陽平と、
大学院で「推し活」と「ウェルビーイング」を
研究中のアナウンサー・吉田尚記が、
下北沢のライブバーで初対談。
「1日8時間以上働かない」と公言する常見氏と、
仕事もプライベートもシームレスにつながっている
吉田氏の対照的なスタンスから、
「働く」の本質に迫ります。
キャリアの正解探しに疲れた人、推し活してる人、
フリーランスで生きてる(生きたい)人、
とりあえず全員集合。
お酒片手に、本音で「働く」を語り合う夜です。
常見陽平
リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、
フリーランス活動を経て2015年4月より
千葉商科大学国際教養学部専任講師
(現:基盤教育機構教授)。
専攻は労働社会学。
大学生の就職活動、労使関係、労働問題、
キャリア論、若者論を中心に、
執筆・講演など幅広く活動中。
吉田尚記
アナウンサー。ラジオのレギュラー番組のほか、
テレビ番組やイベント司会など
年間200本ほど出演。
2025年4月から東京大学大学院
学際情報学府・社会情報学コースに在学中。
研究テーマは、
『推し活はウェルビーイングをもたらすのか?~
「ももいろクローバーZ」のファンと
ウェルビーイングの関係に注目して』。
2026年8月10日(月)
18:30会場 19:00開演(21:00終了予定)
チケット
会場:2500円(+1ドリンク600円)
配信:2000円
来場チケットはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/10429/XXXX
配信チケットはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/10430/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10431/XXXX
をよろしくお願いします。
Amazonのレビューも
読書メーターのコメントも増えてきました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10432/XXXX
この本だけは、読んでもらいたいのです。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10433/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10434/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10435/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
骨太の方針からこれからの働き方を考える
https://d.bmb.jp/9/1454/10436/XXXX
みんなに語られた、私への言葉
恩師から受け取った、大学人としての覚悟
https://d.bmb.jp/9/1454/10437/XXXX
才能で食べるために、人にされた嫌なことを忘れてはいけない
物書きは編集者や他の著者への怒りを燃やせ
https://d.bmb.jp/9/1454/10438/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ホンのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【時間術、整理術を何から学んできたか?】
村上春樹の新作が出た、らしい。
「らしい」と書くのは、
僕がまだそれを買っていないからだ。
OK、認めよう。
私はその本の発売日を正確には知らなかったし、
本もその発売日を積極的に知られようとしなかったのだ。
2026年7月3日に
『夏帆 The Tale of KAHO』という長編小説が
新潮社から出た。
『街とその不確かな壁』以来、
約3年ぶりの長編で、
月刊『新潮』に掲載された作品を
加筆改稿したものだという。
女性単独主人公の長編としては初めて、
という情報も見かけた。
やれやれ。
かつての僕なら、発売日に書店に向かったはずだ。
少なくとも書店の前で、
少しばかり所在なげに立ち止まり、
平積みされた本の表紙を眺め、
そして何かに促されるように
それをレジに持っていったはずだ。
1980年代、90年代の僕にとって、
村上春樹はかなり大きな存在だった。
講談社時代の本は、たぶん全部読んだと思う。
特に初期作品や、『ノルウェイの森』は、
何度も読んだ。
僕が最初に読んだ村上春樹は、
中学生の頃の『ノルウェイの森』だった。
中学生が『ノルウェイの森』を読むというのは、
今から思えば、サイズの合わない革靴を履いて
夜の高速道路を歩くようなものだった。
実際、恥ずかしいことに
中学生の頃の僕は、まだ童貞だった。
でも、その革靴には不思議な手触りがあった。
歩きにくいのに、
どこか遠くまで行けそうな気がした。
祖母が亡くなる頃に『ねじまき鳥クロニクル』が
発売されたことも、妙によく覚えている。
人は本のことを、
本だけとして記憶しているわけではない。
そこには天気があり、家族があり、
駅前の書店の匂いがあり、午後の光があり、
まだ名前のついていない喪失のようなものがある。
それはそれとして、先日、ラジオに出た。
スタジオでのトークでも、
リスナーからのメールでも、
なぜか僕の時間術が話題になった。
なぜそんなに忙しいのに、家事をし、仕事をし、
趣味にも没頭しているのか。
どうしてそんなふうに時間を使えるのか、と。
僕は少し考えた。
少し、というのは正確ではないかもしれない。
ラジオのスタジオで人が考える時間は、
実際の時計で測れば数秒にすぎない。
でもその数秒の中には、
古い団地の郵便受けみたいに、
いろいろな記憶が詰まっている。
僕はその郵便受けをひとつずつ開けてみた。
中には請求書もあれば、
昔の雑誌の切り抜きもあった。
宛先不明のまま戻ってきた
企画書のようなものもあった。
そういえば、時間術については
出版のオファーがあったような気もする。
あれはどうなったのだろう。
誰かがどこかでボールを持ったまま、
深夜営業の喫茶店に
入ってしまったのかもしれない。
ボールはまだ
テーブルの下にあるのかもしれないし、
あるいはもう、
誰かが別の試合に使っているのかもしれない。
まあ、いい。
僕が時間術や整理術を身につけるうえで、
どんな本の影響を受けたのか。
まず思い出すのは、本というより雑誌だ。
若い頃、僕は
『日経ビジネスアソシエ』をよく読んでいた。
あの雑誌には、
仕事のできる人の時間管理術や整理術が、
具体的に載っていた。
いま思えば、僕はそこで
「仕事とは気合いではなく、設計の問題なのだ」
ということを学んだのだと思う。
とくに影響を受けたのは、
『7つの習慣』の優先順位づけの考え方を、
当時ボストン・コンサルティング・グループの
幹部だった杉田浩章さんが
具体的に応用していた手法だった。
僕はそれを徹底的に真似した。
若い頃は、朝、かなり集中して手帳を眺めていた。
予定を見るのではない。
今日という一日の重心が
どこにあるのかを確かめるのだ。
どの仕事が本当に大事なのか。
どれは今日やらなくていいのか。
どれは人に任せるべきなのか。
どれは、見た目は立派だが
中身のない古い冷蔵庫のような仕事なのか。
そういうことを、朝の静かな時間に決めていた。
その時間は、仕事をする前の仕事だった。
あるいは、井戸の底に降りていくような
時間だったと言ってもいい。
井戸の底には何もない。
ただ暗く、静かで、湿っている。
でもそこにしばらくいると、
自分が今日どこに向かうべきなのかが、
少しずつ見えてくる。
少なくとも、
どこに向かうべきではないのかは見えてくる。
もう一冊、大きな影響を受けた本がある。
大野耐一の『トヨタ生産方式』(ダイヤモンド社)だ。
https://d.bmb.jp/9/1454/10439/XXXX
1978年に出た、かなり古い本である。
僕がこの本を読んだのは、
トヨタとリクルートグループの
合弁会社立ち上げに関わった時期だった。
読まざるを得なかった、
というのが正直なところだ。
でも読んでみると、
これは単なる生産管理の本ではなかった。
そこには、仕事とは何か、価値とは何か、
ムダとは何か、時間とは何か、
という問いがあった。
時間を見えるようにする。
モノの流れを見えるようにする。
滞っているものを、静かに流れるようにする。
これは工場だけの話ではない。
原稿を書くことにも、授業をすることにも、
家事にも、人生にも通じる。僕はそう思った。
大げさに言えば、僕の中の時間の配管工事は、
この本によって進んだ。
時間というのは、
目に見えない水道管のようなものだ。
詰まると生活全体が少しずつ濁っていく。
でも、どこが詰まっているのかは、
なかなかわからない。
だから僕たちは手帳を開き、予定を並べ、
優先順位をつける。
水の流れを取り戻すために。
整理術で言えば、佐藤可士和の
『佐藤可士和の超整理術』(日経BP)にも影響を受けた。
https://d.bmb.jp/9/1454/10440/XXXX
整理とは、ただ片づけることではない。
自分が何を大事にしているのかを
見えるようにすることだ。
机の上を片づけることは、
頭の中を片づけることでもある。
資料を整えることは、
思考の通り道を整えることでもある。
もちろん、散らかった机から
すばらしい仕事が生まれることもある。
世界にはいろいろな種類の机があり、
いろいろな種類の人間がいる。
天才は散らかった机から
宇宙を発見するかもしれない。
でも僕は天才ではない。
普通の人間なので、
せめて机と時間くらいは整えておきたい。
僕は、時間がきれいに流れ、
モノがそれなりに整って並んでいる状態を好む。
そこに過剰な美学があるわけではない。
ただ、その方が呼吸がしやすいのだ。
呼吸がしやすいと、少しだけ人にやさしくなれる。
少しだけ原稿が進む。
少しだけ夕食の支度が苦ではなくなる。
そういう小さなことが、
結局のところ人生を支えている。
最後に大事なのは、人生を楽しむ姿勢だと思う。
人生は仕事だけではない。家庭だけでもない。
自分の時間も必要だ。
ベースを弾く時間も、本を読む時間も、
ぼんやり歩く時間も、料理をする時間も必要だ。
そういう時間を
「余った時間」として扱ってはいけない。
それは人生の本体の一部なのだ。
時間は、放っておくと他人のものになる。
会議のものになり、
メールのものになり、
締切のものになり、
何となく開いたSNSのものになる。
気づくと、自分の一日なのに、
自分がどこにもいない。
まるで自分の部屋に帰ってきたら、
知らない誰かが
勝手に家具を配置し直していたみたいに。
だから、時間の主導権を取り戻す。
これが、僕が大事にしていることだ。
もし時間術の本の企画が通るなら、
僕はたぶんそういう本を書きたい。
たぶん、手帳と井戸とベースと夕食の話が
出てくる本になると思う。
ビジネス書としては少し奇妙かもしれない。
でも人生は、もともと少し奇妙なものだ。
完璧な時間術などといったものは存在しない、
完璧な手帳が存在しないようにね。
◆◆━━━━━━━━━━━
4.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. 相手に問題点をどう伝えるか?
私は自分の意見を言うことが苦手です。
特に、問題点をズバリと指摘する勇気がなく。
でも、職場の問題など、ちゃんと上司や同僚に
指摘した方がいいなと思っています。
プライベートでも、お店などで
明らかに対応に問題があるときも、
自分から何かを言えません。
こんな私はどうすればいいでしょう?
A.質問で主張しましょう
ご相談、ありがとうございます。
わかります。
多くの人は、みんな、
ズバリと指摘するのが苦手なわけで。
たとえば、飲食店で、
明らかにお店に非がある場合でも、
ひょっとして私の発言は
カスハラだと言われてしまうのではないか、
そのお店にも事情があるのではないかと、
色々考えてしまいますよね。
伝えるのにも勇気がいりますし。
ただ、問題というものは、
伝えないと解決されないわけで。
同じように苦しむ人が増え続けるわけです。
その人なり、お店なども、
評判を落とし続けるわけです。
先日、会食で、明らかにオペレーションが悪く。
ちょうどオーナーなど
体制変更があったばかりのようで。
フォークがなかったり、
料理が出てくるのが遅かったり。
明らかにバタバタしていて。
ご一緒した方の、
問題点の伝え方が実に感じがよくて。
「ずいぶん、時間をかけていらっしゃるんですね」と。
文字にすると、嫌味だとも捉えられますが、
そうとは感じない、
でも問題点をしっかりと指摘している、
ナイスな話し方でした。
このように、
質問を通じて主張するというやり方があります。
まあ、
自分が言われていると感じない人もいますけど。
言わないよりマシです。
「こんな場合があり得ると思うのですけど、
どうしましょうね?」という
投げかけも有効です。はい。
正しさは、ぶつけるより、
問いにした方が届くことがあります。
というわけで、ズバリと指摘する必要はなく。
おだやかに、しなやかに主張することを
身につけましょう。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/10441/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
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1.巻頭言
娘が9歳に&吉田尚記さんと対談します
2.記事傑作選
◇骨太の方針からこれからの働き方を考える
◇みんなに語られた、私への言葉
恩師から受け取った、大学人としての覚悟
◇才能で食べるために、人にされた嫌なことを
忘れてはいけない
物書きは編集者や他の著者への怒りを燃やせ
3.書評 ホンのひとこと
時間術、整理術を何から学んできたか?
4. 人生相談バカ一代
問題点を指摘しにくいときにどうするか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【娘が9歳に&吉田尚記さんと対談します】
娘が9歳になりました。早いものですね。
2017年7月7日のラッキーガールです。
本当に、運がいいのです。
主張できる子に育っていて何よりです。
グルメ、おしゃれ、エンタメが好きで。
まるで私のようですが、
もちろん、私ではないのですよね。
プレゼントにトミー・ヒルフィガーの
ポロシャツ地のワンピースを
プレゼントしたのですが。
照れてました。
そして、だんだん、距離も感じており。
娘が社会に出るのは2040年頃で。
中長期のことを、未来を考えなくては。
そう、思った次第です。
才能で食べていく子になってほしいなぁ
いつか共演したいなあと思いつつ
娘は娘ですから。
自分の道を強く、しなやかに進んでほしいです。
一方、先月、ゼミの同期が癌で亡くなり。
日系人でスタンフォード大学からの
留学生として私のゼミにやってきたのですよ。
ちょうど31年前の夏に、
アメリカの西海岸で夕日を見ながら、
いつかここで再会して、
それまでの人生をシェアできたら素敵だねと
話していたのですが。叶いませんでした。
みんなで西海岸をドライブし、
クルマの中で寝る生活を送った日々は
人生の宝物です。はい。
今年は様々な喜怒哀楽がある年ですが。
いろんなチャンスもいただいておりまして。
このたび、
吉田尚記さんと対談することになりました!
年齢も近く。好きなことを仕事にすること、
才能で食べること、生活との両立などなど、
縦横無尽に語り合いますよ。
ちょうどお盆、8月10日ですが、ぜひ。
↓
2026/08/10下北沢ろくでもない夜
常見陽平×吉田尚記
好きなことを仕事にするって、本当に幸せ?
~「働く」と「生きる」を再定義する夜~
「好きなことを仕事にできたら幸せ」
とは言うものの、本当にそうなのか?
働き方評論家の常見陽平と、
大学院で「推し活」と「ウェルビーイング」を
研究中のアナウンサー・吉田尚記が、
下北沢のライブバーで初対談。
「1日8時間以上働かない」と公言する常見氏と、
仕事もプライベートもシームレスにつながっている
吉田氏の対照的なスタンスから、
「働く」の本質に迫ります。
キャリアの正解探しに疲れた人、推し活してる人、
フリーランスで生きてる(生きたい)人、
とりあえず全員集合。
お酒片手に、本音で「働く」を語り合う夜です。
常見陽平
リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、
フリーランス活動を経て2015年4月より
千葉商科大学国際教養学部専任講師
(現:基盤教育機構教授)。
専攻は労働社会学。
大学生の就職活動、労使関係、労働問題、
キャリア論、若者論を中心に、
執筆・講演など幅広く活動中。
吉田尚記
アナウンサー。ラジオのレギュラー番組のほか、
テレビ番組やイベント司会など
年間200本ほど出演。
2025年4月から東京大学大学院
学際情報学府・社会情報学コースに在学中。
研究テーマは、
『推し活はウェルビーイングをもたらすのか?~
「ももいろクローバーZ」のファンと
ウェルビーイングの関係に注目して』。
2026年8月10日(月)
18:30会場 19:00開演(21:00終了予定)
チケット
会場:2500円(+1ドリンク600円)
配信:2000円
来場チケットはこちら
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配信チケットはこちら
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
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をよろしくお願いします。
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読書メーターのコメントも増えてきました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10432/XXXX
この本だけは、読んでもらいたいのです。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
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もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
骨太の方針からこれからの働き方を考える
https://d.bmb.jp/9/1454/10436/XXXX
みんなに語られた、私への言葉
恩師から受け取った、大学人としての覚悟
https://d.bmb.jp/9/1454/10437/XXXX
才能で食べるために、人にされた嫌なことを忘れてはいけない
物書きは編集者や他の著者への怒りを燃やせ
https://d.bmb.jp/9/1454/10438/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━
3.書評 ホンのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【時間術、整理術を何から学んできたか?】
村上春樹の新作が出た、らしい。
「らしい」と書くのは、
僕がまだそれを買っていないからだ。
OK、認めよう。
私はその本の発売日を正確には知らなかったし、
本もその発売日を積極的に知られようとしなかったのだ。
2026年7月3日に
『夏帆 The Tale of KAHO』という長編小説が
新潮社から出た。
『街とその不確かな壁』以来、
約3年ぶりの長編で、
月刊『新潮』に掲載された作品を
加筆改稿したものだという。
女性単独主人公の長編としては初めて、
という情報も見かけた。
やれやれ。
かつての僕なら、発売日に書店に向かったはずだ。
少なくとも書店の前で、
少しばかり所在なげに立ち止まり、
平積みされた本の表紙を眺め、
そして何かに促されるように
それをレジに持っていったはずだ。
1980年代、90年代の僕にとって、
村上春樹はかなり大きな存在だった。
講談社時代の本は、たぶん全部読んだと思う。
特に初期作品や、『ノルウェイの森』は、
何度も読んだ。
僕が最初に読んだ村上春樹は、
中学生の頃の『ノルウェイの森』だった。
中学生が『ノルウェイの森』を読むというのは、
今から思えば、サイズの合わない革靴を履いて
夜の高速道路を歩くようなものだった。
実際、恥ずかしいことに
中学生の頃の僕は、まだ童貞だった。
でも、その革靴には不思議な手触りがあった。
歩きにくいのに、
どこか遠くまで行けそうな気がした。
祖母が亡くなる頃に『ねじまき鳥クロニクル』が
発売されたことも、妙によく覚えている。
人は本のことを、
本だけとして記憶しているわけではない。
そこには天気があり、家族があり、
駅前の書店の匂いがあり、午後の光があり、
まだ名前のついていない喪失のようなものがある。
それはそれとして、先日、ラジオに出た。
スタジオでのトークでも、
リスナーからのメールでも、
なぜか僕の時間術が話題になった。
なぜそんなに忙しいのに、家事をし、仕事をし、
趣味にも没頭しているのか。
どうしてそんなふうに時間を使えるのか、と。
僕は少し考えた。
少し、というのは正確ではないかもしれない。
ラジオのスタジオで人が考える時間は、
実際の時計で測れば数秒にすぎない。
でもその数秒の中には、
古い団地の郵便受けみたいに、
いろいろな記憶が詰まっている。
僕はその郵便受けをひとつずつ開けてみた。
中には請求書もあれば、
昔の雑誌の切り抜きもあった。
宛先不明のまま戻ってきた
企画書のようなものもあった。
そういえば、時間術については
出版のオファーがあったような気もする。
あれはどうなったのだろう。
誰かがどこかでボールを持ったまま、
深夜営業の喫茶店に
入ってしまったのかもしれない。
ボールはまだ
テーブルの下にあるのかもしれないし、
あるいはもう、
誰かが別の試合に使っているのかもしれない。
まあ、いい。
僕が時間術や整理術を身につけるうえで、
どんな本の影響を受けたのか。
まず思い出すのは、本というより雑誌だ。
若い頃、僕は
『日経ビジネスアソシエ』をよく読んでいた。
あの雑誌には、
仕事のできる人の時間管理術や整理術が、
具体的に載っていた。
いま思えば、僕はそこで
「仕事とは気合いではなく、設計の問題なのだ」
ということを学んだのだと思う。
とくに影響を受けたのは、
『7つの習慣』の優先順位づけの考え方を、
当時ボストン・コンサルティング・グループの
幹部だった杉田浩章さんが
具体的に応用していた手法だった。
僕はそれを徹底的に真似した。
若い頃は、朝、かなり集中して手帳を眺めていた。
予定を見るのではない。
今日という一日の重心が
どこにあるのかを確かめるのだ。
どの仕事が本当に大事なのか。
どれは今日やらなくていいのか。
どれは人に任せるべきなのか。
どれは、見た目は立派だが
中身のない古い冷蔵庫のような仕事なのか。
そういうことを、朝の静かな時間に決めていた。
その時間は、仕事をする前の仕事だった。
あるいは、井戸の底に降りていくような
時間だったと言ってもいい。
井戸の底には何もない。
ただ暗く、静かで、湿っている。
でもそこにしばらくいると、
自分が今日どこに向かうべきなのかが、
少しずつ見えてくる。
少なくとも、
どこに向かうべきではないのかは見えてくる。
もう一冊、大きな影響を受けた本がある。
大野耐一の『トヨタ生産方式』(ダイヤモンド社)だ。
https://d.bmb.jp/9/1454/10439/XXXX
1978年に出た、かなり古い本である。
僕がこの本を読んだのは、
トヨタとリクルートグループの
合弁会社立ち上げに関わった時期だった。
読まざるを得なかった、
というのが正直なところだ。
でも読んでみると、
これは単なる生産管理の本ではなかった。
そこには、仕事とは何か、価値とは何か、
ムダとは何か、時間とは何か、
という問いがあった。
時間を見えるようにする。
モノの流れを見えるようにする。
滞っているものを、静かに流れるようにする。
これは工場だけの話ではない。
原稿を書くことにも、授業をすることにも、
家事にも、人生にも通じる。僕はそう思った。
大げさに言えば、僕の中の時間の配管工事は、
この本によって進んだ。
時間というのは、
目に見えない水道管のようなものだ。
詰まると生活全体が少しずつ濁っていく。
でも、どこが詰まっているのかは、
なかなかわからない。
だから僕たちは手帳を開き、予定を並べ、
優先順位をつける。
水の流れを取り戻すために。
整理術で言えば、佐藤可士和の
『佐藤可士和の超整理術』(日経BP)にも影響を受けた。
https://d.bmb.jp/9/1454/10440/XXXX
整理とは、ただ片づけることではない。
自分が何を大事にしているのかを
見えるようにすることだ。
机の上を片づけることは、
頭の中を片づけることでもある。
資料を整えることは、
思考の通り道を整えることでもある。
もちろん、散らかった机から
すばらしい仕事が生まれることもある。
世界にはいろいろな種類の机があり、
いろいろな種類の人間がいる。
天才は散らかった机から
宇宙を発見するかもしれない。
でも僕は天才ではない。
普通の人間なので、
せめて机と時間くらいは整えておきたい。
僕は、時間がきれいに流れ、
モノがそれなりに整って並んでいる状態を好む。
そこに過剰な美学があるわけではない。
ただ、その方が呼吸がしやすいのだ。
呼吸がしやすいと、少しだけ人にやさしくなれる。
少しだけ原稿が進む。
少しだけ夕食の支度が苦ではなくなる。
そういう小さなことが、
結局のところ人生を支えている。
最後に大事なのは、人生を楽しむ姿勢だと思う。
人生は仕事だけではない。家庭だけでもない。
自分の時間も必要だ。
ベースを弾く時間も、本を読む時間も、
ぼんやり歩く時間も、料理をする時間も必要だ。
そういう時間を
「余った時間」として扱ってはいけない。
それは人生の本体の一部なのだ。
時間は、放っておくと他人のものになる。
会議のものになり、
メールのものになり、
締切のものになり、
何となく開いたSNSのものになる。
気づくと、自分の一日なのに、
自分がどこにもいない。
まるで自分の部屋に帰ってきたら、
知らない誰かが
勝手に家具を配置し直していたみたいに。
だから、時間の主導権を取り戻す。
これが、僕が大事にしていることだ。
もし時間術の本の企画が通るなら、
僕はたぶんそういう本を書きたい。
たぶん、手帳と井戸とベースと夕食の話が
出てくる本になると思う。
ビジネス書としては少し奇妙かもしれない。
でも人生は、もともと少し奇妙なものだ。
完璧な時間術などといったものは存在しない、
完璧な手帳が存在しないようにね。
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4.人生相談バカ一代
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Q. 相手に問題点をどう伝えるか?
私は自分の意見を言うことが苦手です。
特に、問題点をズバリと指摘する勇気がなく。
でも、職場の問題など、ちゃんと上司や同僚に
指摘した方がいいなと思っています。
プライベートでも、お店などで
明らかに対応に問題があるときも、
自分から何かを言えません。
こんな私はどうすればいいでしょう?
A.質問で主張しましょう
ご相談、ありがとうございます。
わかります。
多くの人は、みんな、
ズバリと指摘するのが苦手なわけで。
たとえば、飲食店で、
明らかにお店に非がある場合でも、
ひょっとして私の発言は
カスハラだと言われてしまうのではないか、
そのお店にも事情があるのではないかと、
色々考えてしまいますよね。
伝えるのにも勇気がいりますし。
ただ、問題というものは、
伝えないと解決されないわけで。
同じように苦しむ人が増え続けるわけです。
その人なり、お店なども、
評判を落とし続けるわけです。
先日、会食で、明らかにオペレーションが悪く。
ちょうどオーナーなど
体制変更があったばかりのようで。
フォークがなかったり、
料理が出てくるのが遅かったり。
明らかにバタバタしていて。
ご一緒した方の、
問題点の伝え方が実に感じがよくて。
「ずいぶん、時間をかけていらっしゃるんですね」と。
文字にすると、嫌味だとも捉えられますが、
そうとは感じない、
でも問題点をしっかりと指摘している、
ナイスな話し方でした。
このように、
質問を通じて主張するというやり方があります。
まあ、
自分が言われていると感じない人もいますけど。
言わないよりマシです。
「こんな場合があり得ると思うのですけど、
どうしましょうね?」という
投げかけも有効です。はい。
正しさは、ぶつけるより、
問いにした方が届くことがあります。
というわけで、ズバリと指摘する必要はなく。
おだやかに、しなやかに主張することを
身につけましょう。
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