常見陽平メルマガ『陽平界通信』第399号 「異色のキャリア」と言うけれど/職場の「嫌な奴」/AI就活とグループディスカッション
2026/07/22 (Wed) 07:35
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第399号
◆◆ 2026.7.22 配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
白浜久さん、小椋佳さん、馳浩さんという原点
2.記事傑作選
◇著者登場/常見陽平氏
『日本の就活―新卒一括採用は「悪」なのか』
◇【BOOK】令和の職場の悩み解決
「理不尽仕事論」坂井風太、ぐんぴぃ著
常見陽平/千葉商科大教授
◇蝦名玲子
『病まないための職場サバイバル戦略』
(集英社新書)を常見陽平さんが読む
3.常にミテイル これがキニナル
職場の「嫌な奴」を考える
4.人生相談バカ一代
グループディスカッションの練習をどうするか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【白浜久さん、小椋佳さん、馳浩さんという原点】
音楽家の白浜久さんが亡くなりました。
ARBのギタリストとして活躍し、
福山雅治さんのデビューアルバムの
プロデュースも手がけた方です。
直接お会いしたことは、もちろんありません。
ただ、10代前半の頃から、私は
白浜久さんという人物に興味を持っていました。
ZIGGYが売れ始めた頃に、
ボーカルの森重樹一さんが
白浜さんから受けた影響について語っていました。
それが白浜さんの存在を知ったキッカケでした。
何より興味をひかれたのが、
今回の追悼記事でもふれられていた経歴です。
大学卒業後に小田原の少年院で2年間、
法務教官として働き、
その後、ミュージシャンとして
デビューしたのですよね。
当時、愛読していた『FMステーション』で
そのエピソードが紹介されており。
数行のエピソードだったのですけど、
なぜか、
何度も読み返したことを覚えています。
こういう生き方を
している人がいるのか、と。
思えば、10代、20代の頃から、
組織を飛び出して、
才能でデビューする人が好きでして。
自分も、そうなりたいと
思っていました。
私、10代の頃、井上陽水の
「白い一日」という曲が大好きで。
毎日のように聴いており。
この曲、陽水っぽい歌詞なのですけど
実は小椋佳さんが作詞を担当しており。
東大卒、銀行員兼音楽家という
小椋佳さんのキャリアにも、
10代の頃から、興味を持ち。
こういう人生を歩みたいなという
ロールモデルの一人でした。
就活の頃は、
どんな人生を歩みたいかと聞かれたら、
「馳浩さんのようになりたい」と
答えていたような気がし。
ちょうど参議院議員に
初当選した直後だったのですね。
レスリングでロス五輪に出場し、
母校星稜高校の国語教師となり、
プロレスラーとしてデビューし、
その後、政治家に。
10代の頃から、転職、副業に興味があり。
さらに、今までとは違う世界に
飛び込む人に興味があったわけです。
今も、大学卒業後、会社員を経験してから
(あるいは、継続しつつ)、
音楽、プロレス・格闘技、ダンスなど
才能で勝負する世界に飛び込む人に注目するのは、
そういうことなのです。
このあたり、メディアは
「異色のキャリア」と呼ぶわけですが。
本人にとってはどうでもいい話というか、
極めて自然な変化なのですよ。
私も、
会社員から大学教員、論者になることができ。
今も、大学に勤務しながら、
様々なチャレンジをしています。
最近は、
ベーシストとして紹介される機会が増えました。
音楽が趣味以上のものに
変わりつつあるのですよね。
最近は
大きく変身していないな、
新しい挑戦をしていないな、と思っていたのですが。
この春、勤務先では教授に昇任し。
大学人として
より責任のある仕事をしたいと思っています。
この夏から秋にかけて、
新しい挑戦というか、
新分野のコンテンツをいくつか発表できるかな、と。
札幌市長選は、出馬しません。激しく傍観します。
音楽以上に、
生き方についてのヒントをいただいた方でした。
合掌。
吉田尚記さんとのイベント、迫ってきました!
まさに、才能で食べていくにはどうすればいいか、
組織とどう向き合うかなどなど
縦横無尽に語り合いたいと思います。
自分で言うのもあれなのですけど、
「なぜ、あの人は楽しそうなのか」
これがテーマなんじゃないかな、と。
語り合いたいこと、聞きたいことがいっぱいです。
お盆、飛び石連休ですが、ぜひ。
よろしくお願いします!
↓ 常見陽平×吉田尚記
好きなことを仕事にするって、本当に幸せ?
~「働く」と「生きる」を再定義する夜~
「好きなことを仕事にできたら幸せ」
とは言うものの、本当にそうなのか?
働き方評論家の常見陽平と、大学院で
「推し活」と「ウェルビーイング」を研究中の
アナウンサー・吉田尚記が、
下北沢のライブバーで初対談。
「1日8時間以上働かない」と公言する常見氏と、
仕事もプライベートもシームレスに
つながっている吉田氏の対照的なスタンスから、
「働く」の本質に迫ります。
キャリアの正解探しに疲れた人、推し活してる人、
フリーランスで生きてる(生きたい)人、
とりあえず全員集合。
お酒片手に、本音で「働く」を語り合う夜です。
常見陽平
リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、
フリーランス活動を経て2015年4月より
千葉商科大学国際教養学部専任講師
(現:基盤教育機構教授)。専攻は労働社会学。
大学生の就職活動、労使関係、労働問題、
キャリア論、若者論を中心に、
執筆・講演など幅広く活動中。
吉田尚記
アナウンサー。ラジオのレギュラー番組のほか、
テレビ番組やイベント司会など
年間200本ほど出演。
2025年4月から東京大学大学院
学際情報学府・社会情報学コースに在学中。
研究テーマは、
『推し活はウェルビーイングをもたらすのか?~
「ももいろクローバーZ」のファンと
ウェルビーイングの関係に注目して』。
2026年8月10日(月)
18:30開場 19:00開演(21:00終了予定)
チケット
会場:2500円(+1ドリンク600円)
配信:2000円
来場チケットはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/10517/XXXX
配信チケットはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/10518/XXXX
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10519/XXXX
をよろしくお願いします。
Amazonのレビューも
読書メーターのコメントも増えてきました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10520/XXXX
この本だけは、読んでもらいたいのです。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10521/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10522/XXXX
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https://d.bmb.jp/9/1454/10523/XXXX
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2.記事傑作選
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著者登場/常見陽平氏
『日本の就活―新卒一括採用は「悪」なのか』
https://d.bmb.jp/9/1454/10524/XXXX
【BOOK】令和の職場の悩み解決
「理不尽仕事論」坂井風太、ぐんぴぃ著
(常見陽平/千葉商科大教授)
https://d.bmb.jp/9/1454/10525/XXXX
蝦名玲子『病まないための職場サバイバル戦略』
(集英社新書)を常見陽平さんが読む
https://d.bmb.jp/9/1454/10526/XXXX
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3.常にミテイル これがキニナル
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【職場の「嫌な奴」を考える】
ブリリアント・ジャーク(Brilliant Jerk)
という言葉が、じわじわ広がっている。
個人の能力や業績は極めて優れている
(Brilliant)のだが、協調性がなく、波風を立て、
周囲に悪影響を及ぼす
嫌な奴(Jerk)のことである。
この言葉が広く知られるようになった
きっかけの一つが、
Netflixのカルチャーメモだ。
同社はかつて「No Brilliant Jerks」を掲げた。
現在のカルチャーメモでは表現が変わっているが、
「どれほど優秀でも、同僚を礼節と敬意をもって
扱えない人物に居場所はない」という
原則は残っているようだ。
つまり、いくら仕事ができても、
嫌な奴は要らない、ということである。
全国紙ではほとんど見かけない。
たとえば朝日新聞では、私が調べた範囲では
2021年に一度登場しただけである。
とびきり新しい言葉ではないが、ここ数年、
働き方に関するビジネス書や人事関係の記事では、
少しずつ見かけるようになった。
似た言葉に、「トキシック・ワーカー」がある。
トキシックとは、有害、毒性があるという意味だ。
ブリトニー・スピアーズのヒット曲「トキシック」
を想起する人もいるだろう。
本人が高い成果を出していたとしても、
他人を攻撃する、ルールを破る、
周囲を疲弊させるといった行動によって、
職場全体に損害を与える人物を指す。
とりわけ成果の高い人物なら、
「トキシック・ハイパフォーマー」と呼ばれる。
さらに露骨な言葉もある。
・・・下品で不愉快な表現を含む。
スタンフォード大学の
ロバート・サットン教授が広めた
「ワークプレイス・アスホール」だ。
どういう日本語にするべきだろうか。
直訳よりも、昔のロックの邦題のように
超訳した方がいいかもしれない。
「職場のクソ野郎」くらいの訳が
フィットする?
品のない言葉だが、問題の深刻さを伝えるため、
サットン氏はあえてこの表現を使った。
「話し方がぶっきらぼう」「愛想がない」という
程度のことではない。
人を繰り返し侮辱する。会議で恥をかかせる。
手柄を横取りする。失敗を部下になすりつける。
気に入らない相手を無視する。
自分より立場の弱い人にだけ威張る。
接した相手に、
「自分は価値のない人間なのではないか」と
思わせる。そういう人である。
上司が部下に対して、
このような態度を繰り返すことは、
「アビューシブ・スーパービジョン」、
つまり虐待的管理とも呼ばれる。
さらに、組織全体に恐怖と忖度を広げる人物は、
「トキシック・リーダー」と呼ばれることもある。
嫌な上司というだけではない。
その人物がいることによって、
誰も反対意見を言わなくなり、失敗が隠され、
優秀な人から辞めていく。
組織そのものが腐っていくのである。
あなたの職場にも、いないだろうか・・・?
「あの人は数字をつくるから」
「実績があるから」
「あの人がいないと仕事が成立しないから」
「太い顧客を持っているから」
「性格には問題があるけれど、仕事はできるから」
こうして、周囲は黙ってしまう。
上司も人事部も見て見ぬふりをする。
被害を訴えた側が、
「あの人との付き合い方を覚えた方がいい」
「あなたも大人にならないと」などと説教される。
さらに厄介なのは、こうした人物が、相手に
「自分の受け止め方がおかしいのではないか」
と思わせることである。
「そんなことは言っていない」
「冗談を真に受ける方が悪い」
「被害妄想ではないか」と現実認識を揺さぶる。
これはガスライティングと呼ばれる
心理的操作に近い。
侮辱や威圧だけでなく、
被害を訴える力そのものを奪っていくのである。
ただ、本当に成果を上げているのだろうか。
本人の数字だけを見れば、
優秀に見えるかもしれない。
しかし、その人のために何人が辞めたのか。
会議で発言しなくなったのか。
尻拭いにどれだけの時間が使われたのか。
数字に表れにくい損失まで計算すれば、
実は害悪そのものかもしれない。
周囲を萎縮させなければ維持できない能力を、
本当に能力と呼んでよいのだろうか。
「仕事はできるが、嫌な奴」という評価は、
本人を褒めているようで、
組織の問題を浮き彫りにしている。
その人物が生み出す利益と損失を、
組織が正しく計算できていないからだ。
あるいは、計算することを諦めているからだ。
では、なぜ職場の嫌な奴は増殖するのか。
本人の性格だけが原因ではない。
数字を過剰に評価するシステム、
スター社員への過剰な依存、
問題を隠蔽したがる上司、
人間関係の問題解決を被害者側に押しつける人事・・・。
会社や社会が、
嫌な奴を守り、育て、
再生産しているのではないか。
闇が深い問題だ。
・・・昔からよくあることだけど、
メディアで話題の経営者や
優良企業に関して
この手の話をきくことが多いなぁ。
職場の問題点については、
まずは記録することを
大切にしたい。
動かぬ証拠になるし、
記録することで、少しだけ冷静になれる。
・・・会議の発言の記録を
生成AIに読ませて、
いかにヤバい人かを分析してもらって
気持ちを落ち着かせていた人がいたなあ。
いや、根本的な解決にはならないのだけど。
◆◆━━━━━━━━━━━
4.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. 生成AIでは
グループディスカッションの練習ができない
大学3年生です。インターン、就活の対策に
生成AIをフル活用しています。
自己分析、業界・企業研究、選考対策などに
一通り使っていますが、
グループディスカッション(GD)対策に
悩んでいます。
生成AIでは対策しきれないのです。
AI就活に全振りしている私が、
GD対策をするにはどうすればいいでしょうか?
A.議論を、みましょう
理論と実践を分けて考えてみましょう。
GD対策のノウハウは、
生成AIに教えてもらうこともできますし、
ネット上にも多数、転がっています。
なぜ、GDは存在するのか、
どのようなタイプのGDがあるのか、
どのような基準で選考するのかなどです。
たとえば、ワンキャリアのこの記事は
よくまとまっているかと思います。
グループディスカッション完全対策!
全テーマの進め方・流れやコツを網羅的に解説
|就活サイト【ワンキャリア】
https://d.bmb.jp/9/1454/10527/XXXX
よくあるGDのテーマについて
どのように考えればいいのか、
司会を担当するならどのように
議論を設計すればいいのか、
このような相談には
生成AIは向いています。
とはいえ、GDは、
やらなければ上手くいきません。
私が若い頃に、
漫画雑誌に「喧嘩に強くなる方法」や
「空手の通信教育」など
情報商材の広告がありましたが。
実際に、やってみなければ強くならないわけです。
いや、喧嘩するなよという話ですが。
「今すぐモテるナンパ術」などのノウハウもそうです。
恋愛マニュアル本を乱読する奴が
昔、友人にいましたが、
実践しなければ意味がありません。
大学時代、アルバイト代を注ぎ込んで
『ホットドッグ・プレス』の
「モテる部屋」に一歩でも近づこうと
部屋をおしゃれにしたのですけど、
そもそもモテないので
部屋に誰も来なくて、
無駄におしゃれな部屋で、一人で
岩波新書を読んだことを
思い出しました。
まあ、喧嘩に強くなる必要があるのかどうか
モテることとナンパは異なるのではないか
という議論がありますが。
話を戻します。
いや、何が言いたいかというと
問題と
解決策が
ズレていてはだめだということです。
キャリアセンターの講座に参加してみる、
友人を誘って練習する、
さらに、視野を広げてさまざまな企業の
オープン・カンパニーや選考機会に参加し、
実際の議論を経験するという手もあります。
場数をこなしつつ、
練習する、と。
特にキャリアセンターの講座や、
友人を誘って練習する際は
スマホを活用して撮影することをおすすめします。
発言内容から、姿勢などから、諸々学べます。
もちろん、許可をとる必要がありますが。
このときに「観察者」「カメラ担当」という
役割を順番に担当すると、伸びます。
「話しすぎだなあ」
「伝わっていないなあ」
などの問題点に気づくからです。
もっとも、文章を書く技術を磨くには、
読まなくてはならないように・・・。
たくさんの議論を「みる」機会を増やすと
よいのではないでしょうか。
ただ、YouTubeなどで公開される討論会、
対談などは、やや煽り気味のものも多く。
私がたまに出演する番組、
MXテレビ「堀潤激論サミット」は
おすすめできます。
建設的な議論ができていますし、
テーマだけでなく、論点の設定が素晴らしく。
実際、熱い議論ができていますし。
堀潤さんの、話のふり方、まとめ方もナイスです。
生成AIは、議論の型や進め方を教えてくれます。
しかし、誰かが予想外の発言をしたときに
どう受け止めるか。
話していない人をどう巻き込むか。
意見が衝突したときにどう前に進めるか。
これは、人と議論しなければ身につきません。
GDは、知識だけでは上達しないのです。
学び、見て、実際にやる。
この三つをぐるぐるとまわしていきましょう。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/10528/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
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1.巻頭言
白浜久さん、小椋佳さん、馳浩さんという原点
2.記事傑作選
◇著者登場/常見陽平氏
『日本の就活―新卒一括採用は「悪」なのか』
◇【BOOK】令和の職場の悩み解決
「理不尽仕事論」坂井風太、ぐんぴぃ著
常見陽平/千葉商科大教授
◇蝦名玲子
『病まないための職場サバイバル戦略』
(集英社新書)を常見陽平さんが読む
3.常にミテイル これがキニナル
職場の「嫌な奴」を考える
4.人生相談バカ一代
グループディスカッションの練習をどうするか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【白浜久さん、小椋佳さん、馳浩さんという原点】
音楽家の白浜久さんが亡くなりました。
ARBのギタリストとして活躍し、
福山雅治さんのデビューアルバムの
プロデュースも手がけた方です。
直接お会いしたことは、もちろんありません。
ただ、10代前半の頃から、私は
白浜久さんという人物に興味を持っていました。
ZIGGYが売れ始めた頃に、
ボーカルの森重樹一さんが
白浜さんから受けた影響について語っていました。
それが白浜さんの存在を知ったキッカケでした。
何より興味をひかれたのが、
今回の追悼記事でもふれられていた経歴です。
大学卒業後に小田原の少年院で2年間、
法務教官として働き、
その後、ミュージシャンとして
デビューしたのですよね。
当時、愛読していた『FMステーション』で
そのエピソードが紹介されており。
数行のエピソードだったのですけど、
なぜか、
何度も読み返したことを覚えています。
こういう生き方を
している人がいるのか、と。
思えば、10代、20代の頃から、
組織を飛び出して、
才能でデビューする人が好きでして。
自分も、そうなりたいと
思っていました。
私、10代の頃、井上陽水の
「白い一日」という曲が大好きで。
毎日のように聴いており。
この曲、陽水っぽい歌詞なのですけど
実は小椋佳さんが作詞を担当しており。
東大卒、銀行員兼音楽家という
小椋佳さんのキャリアにも、
10代の頃から、興味を持ち。
こういう人生を歩みたいなという
ロールモデルの一人でした。
就活の頃は、
どんな人生を歩みたいかと聞かれたら、
「馳浩さんのようになりたい」と
答えていたような気がし。
ちょうど参議院議員に
初当選した直後だったのですね。
レスリングでロス五輪に出場し、
母校星稜高校の国語教師となり、
プロレスラーとしてデビューし、
その後、政治家に。
10代の頃から、転職、副業に興味があり。
さらに、今までとは違う世界に
飛び込む人に興味があったわけです。
今も、大学卒業後、会社員を経験してから
(あるいは、継続しつつ)、
音楽、プロレス・格闘技、ダンスなど
才能で勝負する世界に飛び込む人に注目するのは、
そういうことなのです。
このあたり、メディアは
「異色のキャリア」と呼ぶわけですが。
本人にとってはどうでもいい話というか、
極めて自然な変化なのですよ。
私も、
会社員から大学教員、論者になることができ。
今も、大学に勤務しながら、
様々なチャレンジをしています。
最近は、
ベーシストとして紹介される機会が増えました。
音楽が趣味以上のものに
変わりつつあるのですよね。
最近は
大きく変身していないな、
新しい挑戦をしていないな、と思っていたのですが。
この春、勤務先では教授に昇任し。
大学人として
より責任のある仕事をしたいと思っています。
この夏から秋にかけて、
新しい挑戦というか、
新分野のコンテンツをいくつか発表できるかな、と。
札幌市長選は、出馬しません。激しく傍観します。
音楽以上に、
生き方についてのヒントをいただいた方でした。
合掌。
吉田尚記さんとのイベント、迫ってきました!
まさに、才能で食べていくにはどうすればいいか、
組織とどう向き合うかなどなど
縦横無尽に語り合いたいと思います。
自分で言うのもあれなのですけど、
「なぜ、あの人は楽しそうなのか」
これがテーマなんじゃないかな、と。
語り合いたいこと、聞きたいことがいっぱいです。
お盆、飛び石連休ですが、ぜひ。
よろしくお願いします!
↓ 常見陽平×吉田尚記
好きなことを仕事にするって、本当に幸せ?
~「働く」と「生きる」を再定義する夜~
「好きなことを仕事にできたら幸せ」
とは言うものの、本当にそうなのか?
働き方評論家の常見陽平と、大学院で
「推し活」と「ウェルビーイング」を研究中の
アナウンサー・吉田尚記が、
下北沢のライブバーで初対談。
「1日8時間以上働かない」と公言する常見氏と、
仕事もプライベートもシームレスに
つながっている吉田氏の対照的なスタンスから、
「働く」の本質に迫ります。
キャリアの正解探しに疲れた人、推し活してる人、
フリーランスで生きてる(生きたい)人、
とりあえず全員集合。
お酒片手に、本音で「働く」を語り合う夜です。
常見陽平
リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、
フリーランス活動を経て2015年4月より
千葉商科大学国際教養学部専任講師
(現:基盤教育機構教授)。専攻は労働社会学。
大学生の就職活動、労使関係、労働問題、
キャリア論、若者論を中心に、
執筆・講演など幅広く活動中。
吉田尚記
アナウンサー。ラジオのレギュラー番組のほか、
テレビ番組やイベント司会など
年間200本ほど出演。
2025年4月から東京大学大学院
学際情報学府・社会情報学コースに在学中。
研究テーマは、
『推し活はウェルビーイングをもたらすのか?~
「ももいろクローバーZ」のファンと
ウェルビーイングの関係に注目して』。
2026年8月10日(月)
18:30開場 19:00開演(21:00終了予定)
チケット
会場:2500円(+1ドリンク600円)
配信:2000円
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
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この本だけは、読んでもらいたいのです。
全国の書店員さん、
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著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
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もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
著者登場/常見陽平氏
『日本の就活―新卒一括採用は「悪」なのか』
https://d.bmb.jp/9/1454/10524/XXXX
【BOOK】令和の職場の悩み解決
「理不尽仕事論」坂井風太、ぐんぴぃ著
(常見陽平/千葉商科大教授)
https://d.bmb.jp/9/1454/10525/XXXX
蝦名玲子『病まないための職場サバイバル戦略』
(集英社新書)を常見陽平さんが読む
https://d.bmb.jp/9/1454/10526/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.常にミテイル これがキニナル
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【職場の「嫌な奴」を考える】
ブリリアント・ジャーク(Brilliant Jerk)
という言葉が、じわじわ広がっている。
個人の能力や業績は極めて優れている
(Brilliant)のだが、協調性がなく、波風を立て、
周囲に悪影響を及ぼす
嫌な奴(Jerk)のことである。
この言葉が広く知られるようになった
きっかけの一つが、
Netflixのカルチャーメモだ。
同社はかつて「No Brilliant Jerks」を掲げた。
現在のカルチャーメモでは表現が変わっているが、
「どれほど優秀でも、同僚を礼節と敬意をもって
扱えない人物に居場所はない」という
原則は残っているようだ。
つまり、いくら仕事ができても、
嫌な奴は要らない、ということである。
全国紙ではほとんど見かけない。
たとえば朝日新聞では、私が調べた範囲では
2021年に一度登場しただけである。
とびきり新しい言葉ではないが、ここ数年、
働き方に関するビジネス書や人事関係の記事では、
少しずつ見かけるようになった。
似た言葉に、「トキシック・ワーカー」がある。
トキシックとは、有害、毒性があるという意味だ。
ブリトニー・スピアーズのヒット曲「トキシック」
を想起する人もいるだろう。
本人が高い成果を出していたとしても、
他人を攻撃する、ルールを破る、
周囲を疲弊させるといった行動によって、
職場全体に損害を与える人物を指す。
とりわけ成果の高い人物なら、
「トキシック・ハイパフォーマー」と呼ばれる。
さらに露骨な言葉もある。
・・・下品で不愉快な表現を含む。
スタンフォード大学の
ロバート・サットン教授が広めた
「ワークプレイス・アスホール」だ。
どういう日本語にするべきだろうか。
直訳よりも、昔のロックの邦題のように
超訳した方がいいかもしれない。
「職場のクソ野郎」くらいの訳が
フィットする?
品のない言葉だが、問題の深刻さを伝えるため、
サットン氏はあえてこの表現を使った。
「話し方がぶっきらぼう」「愛想がない」という
程度のことではない。
人を繰り返し侮辱する。会議で恥をかかせる。
手柄を横取りする。失敗を部下になすりつける。
気に入らない相手を無視する。
自分より立場の弱い人にだけ威張る。
接した相手に、
「自分は価値のない人間なのではないか」と
思わせる。そういう人である。
上司が部下に対して、
このような態度を繰り返すことは、
「アビューシブ・スーパービジョン」、
つまり虐待的管理とも呼ばれる。
さらに、組織全体に恐怖と忖度を広げる人物は、
「トキシック・リーダー」と呼ばれることもある。
嫌な上司というだけではない。
その人物がいることによって、
誰も反対意見を言わなくなり、失敗が隠され、
優秀な人から辞めていく。
組織そのものが腐っていくのである。
あなたの職場にも、いないだろうか・・・?
「あの人は数字をつくるから」
「実績があるから」
「あの人がいないと仕事が成立しないから」
「太い顧客を持っているから」
「性格には問題があるけれど、仕事はできるから」
こうして、周囲は黙ってしまう。
上司も人事部も見て見ぬふりをする。
被害を訴えた側が、
「あの人との付き合い方を覚えた方がいい」
「あなたも大人にならないと」などと説教される。
さらに厄介なのは、こうした人物が、相手に
「自分の受け止め方がおかしいのではないか」
と思わせることである。
「そんなことは言っていない」
「冗談を真に受ける方が悪い」
「被害妄想ではないか」と現実認識を揺さぶる。
これはガスライティングと呼ばれる
心理的操作に近い。
侮辱や威圧だけでなく、
被害を訴える力そのものを奪っていくのである。
ただ、本当に成果を上げているのだろうか。
本人の数字だけを見れば、
優秀に見えるかもしれない。
しかし、その人のために何人が辞めたのか。
会議で発言しなくなったのか。
尻拭いにどれだけの時間が使われたのか。
数字に表れにくい損失まで計算すれば、
実は害悪そのものかもしれない。
周囲を萎縮させなければ維持できない能力を、
本当に能力と呼んでよいのだろうか。
「仕事はできるが、嫌な奴」という評価は、
本人を褒めているようで、
組織の問題を浮き彫りにしている。
その人物が生み出す利益と損失を、
組織が正しく計算できていないからだ。
あるいは、計算することを諦めているからだ。
では、なぜ職場の嫌な奴は増殖するのか。
本人の性格だけが原因ではない。
数字を過剰に評価するシステム、
スター社員への過剰な依存、
問題を隠蔽したがる上司、
人間関係の問題解決を被害者側に押しつける人事・・・。
会社や社会が、
嫌な奴を守り、育て、
再生産しているのではないか。
闇が深い問題だ。
・・・昔からよくあることだけど、
メディアで話題の経営者や
優良企業に関して
この手の話をきくことが多いなぁ。
職場の問題点については、
まずは記録することを
大切にしたい。
動かぬ証拠になるし、
記録することで、少しだけ冷静になれる。
・・・会議の発言の記録を
生成AIに読ませて、
いかにヤバい人かを分析してもらって
気持ちを落ち着かせていた人がいたなあ。
いや、根本的な解決にはならないのだけど。
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4.人生相談バカ一代
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Q. 生成AIでは
グループディスカッションの練習ができない
大学3年生です。インターン、就活の対策に
生成AIをフル活用しています。
自己分析、業界・企業研究、選考対策などに
一通り使っていますが、
グループディスカッション(GD)対策に
悩んでいます。
生成AIでは対策しきれないのです。
AI就活に全振りしている私が、
GD対策をするにはどうすればいいでしょうか?
A.議論を、みましょう
理論と実践を分けて考えてみましょう。
GD対策のノウハウは、
生成AIに教えてもらうこともできますし、
ネット上にも多数、転がっています。
なぜ、GDは存在するのか、
どのようなタイプのGDがあるのか、
どのような基準で選考するのかなどです。
たとえば、ワンキャリアのこの記事は
よくまとまっているかと思います。
グループディスカッション完全対策!
全テーマの進め方・流れやコツを網羅的に解説
|就活サイト【ワンキャリア】
https://d.bmb.jp/9/1454/10527/XXXX
よくあるGDのテーマについて
どのように考えればいいのか、
司会を担当するならどのように
議論を設計すればいいのか、
このような相談には
生成AIは向いています。
とはいえ、GDは、
やらなければ上手くいきません。
私が若い頃に、
漫画雑誌に「喧嘩に強くなる方法」や
「空手の通信教育」など
情報商材の広告がありましたが。
実際に、やってみなければ強くならないわけです。
いや、喧嘩するなよという話ですが。
「今すぐモテるナンパ術」などのノウハウもそうです。
恋愛マニュアル本を乱読する奴が
昔、友人にいましたが、
実践しなければ意味がありません。
大学時代、アルバイト代を注ぎ込んで
『ホットドッグ・プレス』の
「モテる部屋」に一歩でも近づこうと
部屋をおしゃれにしたのですけど、
そもそもモテないので
部屋に誰も来なくて、
無駄におしゃれな部屋で、一人で
岩波新書を読んだことを
思い出しました。
まあ、喧嘩に強くなる必要があるのかどうか
モテることとナンパは異なるのではないか
という議論がありますが。
話を戻します。
いや、何が言いたいかというと
問題と
解決策が
ズレていてはだめだということです。
キャリアセンターの講座に参加してみる、
友人を誘って練習する、
さらに、視野を広げてさまざまな企業の
オープン・カンパニーや選考機会に参加し、
実際の議論を経験するという手もあります。
場数をこなしつつ、
練習する、と。
特にキャリアセンターの講座や、
友人を誘って練習する際は
スマホを活用して撮影することをおすすめします。
発言内容から、姿勢などから、諸々学べます。
もちろん、許可をとる必要がありますが。
このときに「観察者」「カメラ担当」という
役割を順番に担当すると、伸びます。
「話しすぎだなあ」
「伝わっていないなあ」
などの問題点に気づくからです。
もっとも、文章を書く技術を磨くには、
読まなくてはならないように・・・。
たくさんの議論を「みる」機会を増やすと
よいのではないでしょうか。
ただ、YouTubeなどで公開される討論会、
対談などは、やや煽り気味のものも多く。
私がたまに出演する番組、
MXテレビ「堀潤激論サミット」は
おすすめできます。
建設的な議論ができていますし、
テーマだけでなく、論点の設定が素晴らしく。
実際、熱い議論ができていますし。
堀潤さんの、話のふり方、まとめ方もナイスです。
生成AIは、議論の型や進め方を教えてくれます。
しかし、誰かが予想外の発言をしたときに
どう受け止めるか。
話していない人をどう巻き込むか。
意見が衝突したときにどう前に進めるか。
これは、人と議論しなければ身につきません。
GDは、知識だけでは上達しないのです。
学び、見て、実際にやる。
この三つをぐるぐるとまわしていきましょう。
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
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よろしくお願いします!
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発行人:常見陽平
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