常見陽平メルマガ『陽平界通信』第403号 手塚治虫の戦争 編集者が心から読みたいもの/道新の連載終了/子どものお迎え問題
2026/08/19 (Wed) 07:12
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◆◆◆ 『陽平界通信』第403号
◆◆ 2026.8.19 配信
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今週のアウトライン
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1.巻頭言
書きたいもの、読みたいもの
2.記事傑作選
◇「地元で就職」考えて、
帰省費用を自治体が負担し学生にアピール
◇NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」は
トヨタらしさを伝えていたか?
◇奥田碩と石原慎太郎
◇スピードとスピード感
マツダのロードスターと、
ディープパープルのハイウェイ・スター
◇#サマソニ 2026
ミッドナイトソニックに通いました
3.書評 ホンのひとこと
北海道新聞書評コラム
「鳥の目 虫の目」終了に寄せて
4. 人生相談バカ一代
子どもに自由に行動させるべきか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【書きたいもの、読みたいもの】
NHKの特集ドラマ
「手塚治虫の戦争」を観ました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10776/XXXX
1970年代、自ら立ち上げた
虫プロダクションが倒産し、
新しい世代の台頭によって「もう古い」と見られ、
漫画の仕事も減っていた時期の手塚治虫と、
彼自身の少年期の戦争体験が
重ね合わせて描かれます。
なぜ、苦しい時期に手塚は
改めて戦争体験と向き合ったのか。
そんな問いを描いた作品でした。
原作の一つ『紙の砦』は、太平洋戦争末期、
漫画を描くことに熱中する
少年時代の手塚自身をモデルにした
自伝的作品です。
軍事教練、軍需工場への動員、空襲など、
彼自身の体験が盛り込まれています。
こちら、
手塚プロダクション公式チャンネルに
YouTube版があります。
https://d.bmb.jp/9/1454/10777/XXXX
なお、同チャンネルには
手塚治虫が生前、戦争について語った
肉声がアップされています。
こちらもぜひ。
戦争体験は伝えていかなければならない
https://d.bmb.jp/9/1454/10778/XXXX
もちろん、戦争と漫画、
手塚治虫の創作の原点について
考えさせられるわけなのですけど。
私が妙にぐっときたのは・・・。
ドラマの中で、
担当編集者が手塚に
戦争体験に関する漫画を
描いてほしいと語りかける場面です。
「それでも僕は読みたいです」
この言葉が、刺さりました。
いや、他にも感動するシーンが
いっぱいあるドラマなのですよ。
でも、物書きの端くれとしては、
ここにぐっときたのでした。
これまで担当編集者から、
「先生の原稿を最初に読めるのは贅沢です」
と言われたことが
何度かあります。
「いやいや、出版業界の社交辞令ではないか」
そう思う自分もいるのですけど、
そう言ってくれる担当者の眼が、
マジだったのですよ。
「次を読みたい」
物書きにとって、
これほど嬉しい言葉はありません。
いや、でも、
お金を払って夢中になって読む本って、
いくらであろうと買ってしまうし、
ページが止まらなくなるし、
次の作品が読みたくなるわけです。
自分が読者だったら、
買う立場だったら、
ごく当たり前のことが
できていないことに反省したり。
いつしか私も、学生の卒論を読むとき、
似たようなことを言うようになりました。
「君たちの原稿を
この世で最初に読めるのが幸せ」
「続きを読みたい」
「もっと読みたい」
これも社交辞令ではありません。
学生が自分の問いを見つけ、
自分なりに調査し、考え、書くのです。
最初は荒削りだった原稿が、
やり取りを重ねるたびにものすごい勢いで
ブラッシュアップされていくわけです。
教員という仕事の、
かなり贅沢な部分だと思っています。
実際、常見ゼミの卒論は傑作揃いだと評価され。
他学部の先生や、さらには他大の先生から
修士論文並みと称賛されたことが何度もあり。
夏休みなので、録りためていた
ドキュメンタリーも観まくっています。
たまたま観たトヨタやマツダに関する番組でも、
「ほしい人は誰なのか」
「なぜ、その人は買うのか」
という話が出てきました。
商品開発と原稿執筆はもちろん違います。
ただ、何かをつくって世に出す以上、
その向こう側には必ず誰かがいるわけで。
「書きたいものを書く」のも大事ですけど、
同時に、「読みたいものを書く」のは
著者として大事な点で。
自分がどうしても書きたいものと、
誰かがどうしても読みたいものが
重なる場所を探す、と。
つくっているのは、作品なのか、商品なのか。
何度も立ち止まって考えたりしますが。
そこに何かが生まれます。
「売れそうなものを書け」とか
「マーケットに迎合しろ」という
話ではありません。
「読みたい」
「続きを読みたい」
「あなたに書いてほしい」
そう本気で言ってくれる人がいるものを書く。
逆に、どれだけ自分が書きたくても、
誰の顔も浮かばないものは、
本当にいま書くべきなのか、と。
「この人の本当に書きたいものを読みたい」と
思える書き手に出会うことは、
とても幸せなことです。
手塚治虫にとって『紙の砦』は、
まさにそういう作品だったのかもしれません。
これから私が出すものには、すべて
「読みたい」と言ってくれる人がすでにいます。
いや、当たり前なのですけど。
どれも私が書きたいものです。
いつか商業出版で
小説を出せる日を夢見つつ。
「お前の書く小説を読みたい」
と言ってくれた先輩
「常見先生には小説を書いてほしい」
と言ってくれた教え子に感謝。
・・・もう勝手に書くつもりだけど、
オファー、こないかなあ。
文芸誌に寄稿したいなあ。
さあ、夏休み後半戦(石を投げないで)。
書きまくりますよ。
吉田尚記さんとの対談、アーカイブ配信中です。
神回だと評判で。
若い友人からは、これだけのボリューム、話してくれて感謝と
言われましたよ。
もうすぐ配信期間終了なので、ぜひ。
https://d.bmb.jp/9/1454/10779/XXXX
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10780/XXXX
をよろしくお願いします。
この本だけは、読んでもらいたいのです。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10781/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10782/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「地元で就職」考えて、
帰省費用を自治体が負担し学生にアピール…
新幹線で「会社説明会」・無料バス運行も
https://d.bmb.jp/9/1454/10784/XXXX
NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」は
トヨタらしさを伝えていたか?
そして、奥田碩さんのこと
https://d.bmb.jp/9/1454/10785/XXXX
奥田碩と石原慎太郎
https://d.bmb.jp/9/1454/10786/XXXX
スピードとスピード感
マツダのロードスターと、
ディープパープルのハイウェイ・スターについて
考えたこと
https://d.bmb.jp/9/1454/10787/XXXX
#サマソニ 2026
ミッドナイトソニックに通いました
https://d.bmb.jp/9/1454/10788/XXXX
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3.書評 ホンのひとこと
━━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【北海道新聞書評コラム
「鳥の目 虫の目」終了に寄せて】
北海道新聞で7年半担当した
書評コラム「鳥の目 虫の目」が、
紙面のリニューアルに伴い終了した。
道新読者の皆さん、
歴代担当者の皆さんに感謝である。
冒頭で、手塚治虫の話を書いたが。
手塚が『ブラックジャック』の連載を
始めた頃は、読者はがきの感想も
それほど届かなかったという。
ただ、一度、手塚が原稿を落としたとき、
編集部には、凄まじい数の抗議の
電話がきたそうだ。
読者はがきを書かない、大人の読者が
夢中になっていたそうで。
その144分の1スケールだと思うのだけど、
たくさんの方から、連載終了を惜しむ
メッセージを頂き。
しかも、友人・知人以外から
いっぱいご連絡を頂き。
感激である。
改めて原稿を読み返してみると、
ずいぶん好き勝手に書いてきたな、と。
北海道で過ごした時代を振り返る
エッセイ+書評というスタイルで。
どの回も、自由すぎた。
毎回、本人の許可も取らず、
札幌在住の友人たちがニックネームで登場する。
同級生クラスタが毎回、ざわついた。
札幌市民が昔、通った店の名前も、そのまま出した。
茶屋碁盤店、中川ライター店、4丁目プラザなどだ。
取り上げた本も、まあ、自由だった。
孤独死、教育、SNS、プロレス・格闘技、
音楽、夢、イデオロギー、
恋愛・性愛、男社会、生きづらさ、
副業、若者、教養、まちづくり、
食、コミュニケーション、アメリカ、
学歴、就職氷河期世代、社会運動、
出版、ラジオなどなど。
思えば、様々なテーマの本を紹介した。
これでいいのだ。
取り上げた本のことを
思い出してみる。
柳澤健『2000年の桜庭和志』では、
格闘技のスターの成功物語ではなく、
「やりたいこと」と「やらざるを得ないこと」の
せめぎ合いを読みとり、紹介した。
桜庭が、観客や興行主の期待を背負い、
自分よりはるかに大きな選手と闘い続ける。
その姿はプロレス、格闘技の世界だけの
話ではない。
会社員も、研究者も、物書きも、
期待される役割と、
自分のやりたいことの間でもがいている。
『音楽が聴けなくなる日』では、
薬物事件をきっかけとした
作品の回収、配信停止から、
「自粛」「同調圧力」「不謹慎狩り」について
考えた。
音楽を論じているようで、
実は自由について考える回だった。
音楽は衣食住ほど
切迫したものではないかもしれない。
だが、なくても死なないものこそ、
人生を豊かにしている。
「男」についても書いた。
『日本の包茎』
『男性育休の困難』
『おじさんはどう生きるか』
を並べ、
「男らしさ」がどのようにつくられ、
男社会の「空気」が人を縛っているのかを考えた。
一方で、『マチズモを削り取れ』
『生きづらさにまみれて』
からは、
ジェンダーだけでなく、
現代社会そのものの「生きづらさ」を見た。
若者論にも何度も首を突っ込んだ。
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』では、
メディアに登場する
「Z世代の代表」のような若者像を疑った。
目立ちたくない、質問しない、横並びを選ぶ。
それを「最近の若者は」と嘆くのではなく、
その行動にはその行動なりの
合理性があるのではないか、と考えた。
教育についても同様である。
『学校に染まるな!』『大学でどう学ぶか』では、
偏差値、大学ランキング、
「社会で活躍する人材」という便利な言葉から
少し距離を置いた。
学校は就職予備校ではない。
大学生活は、「効率的」に
「成長」するためだけの時間でもない。
人と出会い、寄り道をし、様々な場に飛び込み、
自由を使い倒す場所であってほしい。
『「反・東大」の思想史』は
思い出に残る本だ。
膝を乱打する本だった。
東大を批判することによって、
かえって東大を日本の大学の
絶対的な基準にしてしまうという。
何かを批判するとき、知らず知らずのうちに、
その対象を主役にしてしまうことがある。
これは学歴だけではなく、
政治や社会を考える際にも使える視点である。
最近では、就職氷河期世代が50代に突入する中、
『パーティーが終わって、中年が始まる』
『ないものとされた世代のわたしたち』
『就職氷河期世代』をまとめて紹介した。
自分たちの人生を
「バブル崩壊で不幸になった世代」と
一言で片づけない。
個人の実感と、冷徹なデータを
行ったり来たりすることで、
世代の実像が見えてくる。
富永京子『なぜ社会は変わるのか』では、
社会運動について考えた。
デモや署名は、成功したか失敗したかだけで
判断できるものではない。
問題が可視化され、誰かが考え始める。
そのこと自体が社会の変化なのである。
「社会を変える人」は、
必ずしも有名な政治家や活動家ではない。
終盤には、出版不況について嘆くだけではなく、
『この時代に本を売るにはどうすればいいのか』
から出版産業の構造を学んだ。
振り返ると、この連載ではいつも文字通り、
「鳥の目」と「虫の目」を行き来していた。
なかでも・・・。
札幌や実家のある南区藤野で見てきたこと、
ロック、プロレス、学校、仕事、
友人との会話など
身近な実感を大切にした。
物事を様々な立場、角度から捉えることに
こだわっった。
最後に取り上げたのは
橋本吉史『ラジオ最強説』だった。
この連載自体、
「面白おかしい深夜ラジオ」である。
中高生の頃、ラジオにはニュースも、
人生相談も、ロックも、下ネタもあった。
脱線する。悪ノリする。
ときには話が噛み合わない。
それでも耳を離せなかった。
そこには、教科書ともテレビとも違う
知性と自由があった。
この連載も、そんな場所にしたかったのだと思う。
新聞の書評欄なのにプロレスの話をする。
ヘヴィメタルのギターソロから教養を論じる。
バレンタインデー粉砕デモから社会運動論へ行く。
札幌の店や学校の思い出から、
出版や教育やまちづくりを考える。
「そこ、必要?」という話もたくさん書いた。
いや、必要だったのである。
効率よく情報だけを得るなら、
もっと便利な方法はいくらでもある。
だが、人生を少しだけ面白くするのは、
しばしば脱線や寄り道の方だ。
不要不急なんて言葉、死語になればいい。
最終回にはこう書いた。
「人生がポジティブに狂う何かを伝えたかった。」
そういう本を、これからも紹介していきたい。
最後を北海道弁の「したっけ」でしめたのも
私のこだわりだ。
あー、楽しかった。
・・・書評、これからも続けたいな。
↓「鳥の目、虫の目」で取り上げた主な本
『超孤独死社会』(菅野久美子 毎日新聞出版)
『名門高校はここが違う』(永井隆 中央公論新社)
『いま、ここで輝く。』(おおたとしまさ エッセンシャル出版社)
『SNS変遷史』(天野彬 イースト・プレス)
『2000年の桜庭和志』(柳澤健 文藝春秋)
『1984年のUWF』(柳澤健 文藝春秋)
『音楽が聴けなくなる日』(宮台真司・永田夏来・かがりはるき 集英社)
『夢をかなえるゾウ4』(水野敬也 文響社)
『ルポ 百田尚樹現象』(石戸諭 小学館)
『ゲンロン戦記』(東浩紀 中央公論新社)
『日本の包茎』(澁谷知美 筑摩書房)
『男性育休の困難』(齋藤早苗 青弓社)
『おじさんはどう生きるか』(松任谷正隆 中央公論新社)
『マチズモを削り取れ』(武田砂鉄 集英社)
『生きづらさにまみれて』(姫野桂 晶文社)
『EPICソニーとその時代』(スージー鈴木 集英社)
『平成Jポップと令和歌謡』(スージー鈴木 彩流社)
『「副業」の研究』(川上淳之 慶應義塾大学出版会)
『情報生産者になる』(上野千鶴子 筑摩書房)
『情報生産者になってみた』(上野ゼミ卒業生チーム 筑摩書房)
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』(金間大介 東洋経済新報社)
『JJとその時代』(鈴木涼美 光文社)
『ギフテッド』(鈴木涼美 文藝春秋)
『映画を早送りで観る人たち』(稲田豊史 光文社)
『ファスト教養』(レジー 集英社)
『試験に出る現代思想』(斎藤哲也 NHK出版)
『流山がすごい』(大西康之 新潮社)
『「おふくろの味」幻想』(湯澤規子 光文社)
『優しいコミュニケーション』(村田和代 岩波書店)
『Z世代のアメリカ』(三牧聖子 NHK出版)
『学校に染まるな!』(おおたとしまさ 筑摩書房)
『「反・東大」の思想史』(尾原宏之 新潮社)
『パーティーが終わって、中年が始まる』(pha 幻冬舎)
『ないものとされた世代のわたしたち』(熊代亨 イースト・プレス)
『就職氷河期世代』(近藤絢子 中央公論新社)
『大学でどう学ぶか』(濱中淳子 筑摩書房)
『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』(富永京子 講談社)
『この時代に本を売るにはどうすればいいのか』(飯田一史 星海社)
『ラジオ最強説』(橋本吉史 イースト・プレス)
◆◆━━━━━━━━━━━
4.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. 小6の子どもにお迎えは必要か?
小学6年生の娘がいます。
電車で行ける場所へ出かける際、
私は「そろそろ一人で行って、一人で帰ってこい」
と考えています。
失敗も含めて経験ですし、
自立のためには必要だと思うからです。
一方、妻は「まだお迎えが必要」と言います。
先日、娘が近所のイベントに行った際も、
娘以外の子はみんな親が迎えに来ていたそうです。
今どきはそれが普通なのでしょうか。
子どもの自立と安全、
親はどのあたりで線を引けばよいのでしょうか。
A.そろそろ、少しずつ本人に任せていいのでは?
私は、そろそろ一人で移動する経験を
増やしていいと思います。
もちろん、「小6ならどこへでも一人で行け」
という話ではありません。
昼間か夜か、慣れた場所か初めての場所かなども
大きなポイントでしょう。
乗り換え、駅から目的地まで安全か、
何かあったときに連絡できるかなどなど、
こうした条件を親子で確認した上で、
少しずつ行動範囲を広げていけばいいでしょう。
うちの小3の娘も、最近は
基本的に電車で移動する機会が増えました。
本人も、自由が丘との往復などを
楽しんでいるようです。
思えば私は、小学校2、3年生の頃から
一人でバスに乗っていました。
小5になると、バスと地下鉄を乗り継ぎ、
片道2時間ほど離れた親戚の家にも
一人で行っていました。
だからといって、
「昔の子どもはできたのだから、今の子もやれ」
と言うつもりはありません。
やや心配になる時間帯もありますし。
場所にもよるでしょう。
私が学生時代を過ごした繁華街は、
20歳の私にとっても、
最初は怖くて、安全ではない場所でした。
ただ、移動できるということは、
自分の世界を自分で広げられると
いうことでもあります。
切符やICカードを使うのは
大人になった気分ですし。
道を間違えるのも、これはこれでよい経験です。
分からなければ人に聞かなければならず。
移動には、小さな意思決定が山ほどあります。
これは、自立のキッカケになります。
一方で、お迎えにも意味があります。
安全確保だけではありません。
「よく頑張ったな」と迎えることが、
本人への応援になる場合もあります。
だから、「迎えに行くか、行かないか」を
親同士の勝ち負けにしないことです。
その目的を考えたいところです。
私は基本的には、
できることは少しずつ本人に任せる派です。
親の役割は、ずっと送り迎えすることではなく、
一人で帰ってこられる力を
つけさせることではないでしょうか。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/10789/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
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1.巻頭言
書きたいもの、読みたいもの
2.記事傑作選
◇「地元で就職」考えて、
帰省費用を自治体が負担し学生にアピール
◇NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」は
トヨタらしさを伝えていたか?
◇奥田碩と石原慎太郎
◇スピードとスピード感
マツダのロードスターと、
ディープパープルのハイウェイ・スター
◇#サマソニ 2026
ミッドナイトソニックに通いました
3.書評 ホンのひとこと
北海道新聞書評コラム
「鳥の目 虫の目」終了に寄せて
4. 人生相談バカ一代
子どもに自由に行動させるべきか?
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【書きたいもの、読みたいもの】
NHKの特集ドラマ
「手塚治虫の戦争」を観ました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10776/XXXX
1970年代、自ら立ち上げた
虫プロダクションが倒産し、
新しい世代の台頭によって「もう古い」と見られ、
漫画の仕事も減っていた時期の手塚治虫と、
彼自身の少年期の戦争体験が
重ね合わせて描かれます。
なぜ、苦しい時期に手塚は
改めて戦争体験と向き合ったのか。
そんな問いを描いた作品でした。
原作の一つ『紙の砦』は、太平洋戦争末期、
漫画を描くことに熱中する
少年時代の手塚自身をモデルにした
自伝的作品です。
軍事教練、軍需工場への動員、空襲など、
彼自身の体験が盛り込まれています。
こちら、
手塚プロダクション公式チャンネルに
YouTube版があります。
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なお、同チャンネルには
手塚治虫が生前、戦争について語った
肉声がアップされています。
こちらもぜひ。
戦争体験は伝えていかなければならない
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もちろん、戦争と漫画、
手塚治虫の創作の原点について
考えさせられるわけなのですけど。
私が妙にぐっときたのは・・・。
ドラマの中で、
担当編集者が手塚に
戦争体験に関する漫画を
描いてほしいと語りかける場面です。
「それでも僕は読みたいです」
この言葉が、刺さりました。
いや、他にも感動するシーンが
いっぱいあるドラマなのですよ。
でも、物書きの端くれとしては、
ここにぐっときたのでした。
これまで担当編集者から、
「先生の原稿を最初に読めるのは贅沢です」
と言われたことが
何度かあります。
「いやいや、出版業界の社交辞令ではないか」
そう思う自分もいるのですけど、
そう言ってくれる担当者の眼が、
マジだったのですよ。
「次を読みたい」
物書きにとって、
これほど嬉しい言葉はありません。
いや、でも、
お金を払って夢中になって読む本って、
いくらであろうと買ってしまうし、
ページが止まらなくなるし、
次の作品が読みたくなるわけです。
自分が読者だったら、
買う立場だったら、
ごく当たり前のことが
できていないことに反省したり。
いつしか私も、学生の卒論を読むとき、
似たようなことを言うようになりました。
「君たちの原稿を
この世で最初に読めるのが幸せ」
「続きを読みたい」
「もっと読みたい」
これも社交辞令ではありません。
学生が自分の問いを見つけ、
自分なりに調査し、考え、書くのです。
最初は荒削りだった原稿が、
やり取りを重ねるたびにものすごい勢いで
ブラッシュアップされていくわけです。
教員という仕事の、
かなり贅沢な部分だと思っています。
実際、常見ゼミの卒論は傑作揃いだと評価され。
他学部の先生や、さらには他大の先生から
修士論文並みと称賛されたことが何度もあり。
夏休みなので、録りためていた
ドキュメンタリーも観まくっています。
たまたま観たトヨタやマツダに関する番組でも、
「ほしい人は誰なのか」
「なぜ、その人は買うのか」
という話が出てきました。
商品開発と原稿執筆はもちろん違います。
ただ、何かをつくって世に出す以上、
その向こう側には必ず誰かがいるわけで。
「書きたいものを書く」のも大事ですけど、
同時に、「読みたいものを書く」のは
著者として大事な点で。
自分がどうしても書きたいものと、
誰かがどうしても読みたいものが
重なる場所を探す、と。
つくっているのは、作品なのか、商品なのか。
何度も立ち止まって考えたりしますが。
そこに何かが生まれます。
「売れそうなものを書け」とか
「マーケットに迎合しろ」という
話ではありません。
「読みたい」
「続きを読みたい」
「あなたに書いてほしい」
そう本気で言ってくれる人がいるものを書く。
逆に、どれだけ自分が書きたくても、
誰の顔も浮かばないものは、
本当にいま書くべきなのか、と。
「この人の本当に書きたいものを読みたい」と
思える書き手に出会うことは、
とても幸せなことです。
手塚治虫にとって『紙の砦』は、
まさにそういう作品だったのかもしれません。
これから私が出すものには、すべて
「読みたい」と言ってくれる人がすでにいます。
いや、当たり前なのですけど。
どれも私が書きたいものです。
いつか商業出版で
小説を出せる日を夢見つつ。
「お前の書く小説を読みたい」
と言ってくれた先輩
「常見先生には小説を書いてほしい」
と言ってくれた教え子に感謝。
・・・もう勝手に書くつもりだけど、
オファー、こないかなあ。
文芸誌に寄稿したいなあ。
さあ、夏休み後半戦(石を投げないで)。
書きまくりますよ。
吉田尚記さんとの対談、アーカイブ配信中です。
神回だと評判で。
若い友人からは、これだけのボリューム、話してくれて感謝と
言われましたよ。
もうすぐ配信期間終了なので、ぜひ。
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
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をよろしくお願いします。
この本だけは、読んでもらいたいのです。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10781/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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ヤフージャパンでコメントをしております。
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◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「地元で就職」考えて、
帰省費用を自治体が負担し学生にアピール…
新幹線で「会社説明会」・無料バス運行も
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NHKスペシャル「インサイド・トヨタ」は
トヨタらしさを伝えていたか?
そして、奥田碩さんのこと
https://d.bmb.jp/9/1454/10785/XXXX
奥田碩と石原慎太郎
https://d.bmb.jp/9/1454/10786/XXXX
スピードとスピード感
マツダのロードスターと、
ディープパープルのハイウェイ・スターについて
考えたこと
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#サマソニ 2026
ミッドナイトソニックに通いました
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3.書評 ホンのひとこと
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【北海道新聞書評コラム
「鳥の目 虫の目」終了に寄せて】
北海道新聞で7年半担当した
書評コラム「鳥の目 虫の目」が、
紙面のリニューアルに伴い終了した。
道新読者の皆さん、
歴代担当者の皆さんに感謝である。
冒頭で、手塚治虫の話を書いたが。
手塚が『ブラックジャック』の連載を
始めた頃は、読者はがきの感想も
それほど届かなかったという。
ただ、一度、手塚が原稿を落としたとき、
編集部には、凄まじい数の抗議の
電話がきたそうだ。
読者はがきを書かない、大人の読者が
夢中になっていたそうで。
その144分の1スケールだと思うのだけど、
たくさんの方から、連載終了を惜しむ
メッセージを頂き。
しかも、友人・知人以外から
いっぱいご連絡を頂き。
感激である。
改めて原稿を読み返してみると、
ずいぶん好き勝手に書いてきたな、と。
北海道で過ごした時代を振り返る
エッセイ+書評というスタイルで。
どの回も、自由すぎた。
毎回、本人の許可も取らず、
札幌在住の友人たちがニックネームで登場する。
同級生クラスタが毎回、ざわついた。
札幌市民が昔、通った店の名前も、そのまま出した。
茶屋碁盤店、中川ライター店、4丁目プラザなどだ。
取り上げた本も、まあ、自由だった。
孤独死、教育、SNS、プロレス・格闘技、
音楽、夢、イデオロギー、
恋愛・性愛、男社会、生きづらさ、
副業、若者、教養、まちづくり、
食、コミュニケーション、アメリカ、
学歴、就職氷河期世代、社会運動、
出版、ラジオなどなど。
思えば、様々なテーマの本を紹介した。
これでいいのだ。
取り上げた本のことを
思い出してみる。
柳澤健『2000年の桜庭和志』では、
格闘技のスターの成功物語ではなく、
「やりたいこと」と「やらざるを得ないこと」の
せめぎ合いを読みとり、紹介した。
桜庭が、観客や興行主の期待を背負い、
自分よりはるかに大きな選手と闘い続ける。
その姿はプロレス、格闘技の世界だけの
話ではない。
会社員も、研究者も、物書きも、
期待される役割と、
自分のやりたいことの間でもがいている。
『音楽が聴けなくなる日』では、
薬物事件をきっかけとした
作品の回収、配信停止から、
「自粛」「同調圧力」「不謹慎狩り」について
考えた。
音楽を論じているようで、
実は自由について考える回だった。
音楽は衣食住ほど
切迫したものではないかもしれない。
だが、なくても死なないものこそ、
人生を豊かにしている。
「男」についても書いた。
『日本の包茎』
『男性育休の困難』
『おじさんはどう生きるか』
を並べ、
「男らしさ」がどのようにつくられ、
男社会の「空気」が人を縛っているのかを考えた。
一方で、『マチズモを削り取れ』
『生きづらさにまみれて』
からは、
ジェンダーだけでなく、
現代社会そのものの「生きづらさ」を見た。
若者論にも何度も首を突っ込んだ。
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』では、
メディアに登場する
「Z世代の代表」のような若者像を疑った。
目立ちたくない、質問しない、横並びを選ぶ。
それを「最近の若者は」と嘆くのではなく、
その行動にはその行動なりの
合理性があるのではないか、と考えた。
教育についても同様である。
『学校に染まるな!』『大学でどう学ぶか』では、
偏差値、大学ランキング、
「社会で活躍する人材」という便利な言葉から
少し距離を置いた。
学校は就職予備校ではない。
大学生活は、「効率的」に
「成長」するためだけの時間でもない。
人と出会い、寄り道をし、様々な場に飛び込み、
自由を使い倒す場所であってほしい。
『「反・東大」の思想史』は
思い出に残る本だ。
膝を乱打する本だった。
東大を批判することによって、
かえって東大を日本の大学の
絶対的な基準にしてしまうという。
何かを批判するとき、知らず知らずのうちに、
その対象を主役にしてしまうことがある。
これは学歴だけではなく、
政治や社会を考える際にも使える視点である。
最近では、就職氷河期世代が50代に突入する中、
『パーティーが終わって、中年が始まる』
『ないものとされた世代のわたしたち』
『就職氷河期世代』をまとめて紹介した。
自分たちの人生を
「バブル崩壊で不幸になった世代」と
一言で片づけない。
個人の実感と、冷徹なデータを
行ったり来たりすることで、
世代の実像が見えてくる。
富永京子『なぜ社会は変わるのか』では、
社会運動について考えた。
デモや署名は、成功したか失敗したかだけで
判断できるものではない。
問題が可視化され、誰かが考え始める。
そのこと自体が社会の変化なのである。
「社会を変える人」は、
必ずしも有名な政治家や活動家ではない。
終盤には、出版不況について嘆くだけではなく、
『この時代に本を売るにはどうすればいいのか』
から出版産業の構造を学んだ。
振り返ると、この連載ではいつも文字通り、
「鳥の目」と「虫の目」を行き来していた。
なかでも・・・。
札幌や実家のある南区藤野で見てきたこと、
ロック、プロレス、学校、仕事、
友人との会話など
身近な実感を大切にした。
物事を様々な立場、角度から捉えることに
こだわっった。
最後に取り上げたのは
橋本吉史『ラジオ最強説』だった。
この連載自体、
「面白おかしい深夜ラジオ」である。
中高生の頃、ラジオにはニュースも、
人生相談も、ロックも、下ネタもあった。
脱線する。悪ノリする。
ときには話が噛み合わない。
それでも耳を離せなかった。
そこには、教科書ともテレビとも違う
知性と自由があった。
この連載も、そんな場所にしたかったのだと思う。
新聞の書評欄なのにプロレスの話をする。
ヘヴィメタルのギターソロから教養を論じる。
バレンタインデー粉砕デモから社会運動論へ行く。
札幌の店や学校の思い出から、
出版や教育やまちづくりを考える。
「そこ、必要?」という話もたくさん書いた。
いや、必要だったのである。
効率よく情報だけを得るなら、
もっと便利な方法はいくらでもある。
だが、人生を少しだけ面白くするのは、
しばしば脱線や寄り道の方だ。
不要不急なんて言葉、死語になればいい。
最終回にはこう書いた。
「人生がポジティブに狂う何かを伝えたかった。」
そういう本を、これからも紹介していきたい。
最後を北海道弁の「したっけ」でしめたのも
私のこだわりだ。
あー、楽しかった。
・・・書評、これからも続けたいな。
↓「鳥の目、虫の目」で取り上げた主な本
『超孤独死社会』(菅野久美子 毎日新聞出版)
『名門高校はここが違う』(永井隆 中央公論新社)
『いま、ここで輝く。』(おおたとしまさ エッセンシャル出版社)
『SNS変遷史』(天野彬 イースト・プレス)
『2000年の桜庭和志』(柳澤健 文藝春秋)
『1984年のUWF』(柳澤健 文藝春秋)
『音楽が聴けなくなる日』(宮台真司・永田夏来・かがりはるき 集英社)
『夢をかなえるゾウ4』(水野敬也 文響社)
『ルポ 百田尚樹現象』(石戸諭 小学館)
『ゲンロン戦記』(東浩紀 中央公論新社)
『日本の包茎』(澁谷知美 筑摩書房)
『男性育休の困難』(齋藤早苗 青弓社)
『おじさんはどう生きるか』(松任谷正隆 中央公論新社)
『マチズモを削り取れ』(武田砂鉄 集英社)
『生きづらさにまみれて』(姫野桂 晶文社)
『EPICソニーとその時代』(スージー鈴木 集英社)
『平成Jポップと令和歌謡』(スージー鈴木 彩流社)
『「副業」の研究』(川上淳之 慶應義塾大学出版会)
『情報生産者になる』(上野千鶴子 筑摩書房)
『情報生産者になってみた』(上野ゼミ卒業生チーム 筑摩書房)
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』(金間大介 東洋経済新報社)
『JJとその時代』(鈴木涼美 光文社)
『ギフテッド』(鈴木涼美 文藝春秋)
『映画を早送りで観る人たち』(稲田豊史 光文社)
『ファスト教養』(レジー 集英社)
『試験に出る現代思想』(斎藤哲也 NHK出版)
『流山がすごい』(大西康之 新潮社)
『「おふくろの味」幻想』(湯澤規子 光文社)
『優しいコミュニケーション』(村田和代 岩波書店)
『Z世代のアメリカ』(三牧聖子 NHK出版)
『学校に染まるな!』(おおたとしまさ 筑摩書房)
『「反・東大」の思想史』(尾原宏之 新潮社)
『パーティーが終わって、中年が始まる』(pha 幻冬舎)
『ないものとされた世代のわたしたち』(熊代亨 イースト・プレス)
『就職氷河期世代』(近藤絢子 中央公論新社)
『大学でどう学ぶか』(濱中淳子 筑摩書房)
『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』(富永京子 講談社)
『この時代に本を売るにはどうすればいいのか』(飯田一史 星海社)
『ラジオ最強説』(橋本吉史 イースト・プレス)
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4.人生相談バカ一代
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Q. 小6の子どもにお迎えは必要か?
小学6年生の娘がいます。
電車で行ける場所へ出かける際、
私は「そろそろ一人で行って、一人で帰ってこい」
と考えています。
失敗も含めて経験ですし、
自立のためには必要だと思うからです。
一方、妻は「まだお迎えが必要」と言います。
先日、娘が近所のイベントに行った際も、
娘以外の子はみんな親が迎えに来ていたそうです。
今どきはそれが普通なのでしょうか。
子どもの自立と安全、
親はどのあたりで線を引けばよいのでしょうか。
A.そろそろ、少しずつ本人に任せていいのでは?
私は、そろそろ一人で移動する経験を
増やしていいと思います。
もちろん、「小6ならどこへでも一人で行け」
という話ではありません。
昼間か夜か、慣れた場所か初めての場所かなども
大きなポイントでしょう。
乗り換え、駅から目的地まで安全か、
何かあったときに連絡できるかなどなど、
こうした条件を親子で確認した上で、
少しずつ行動範囲を広げていけばいいでしょう。
うちの小3の娘も、最近は
基本的に電車で移動する機会が増えました。
本人も、自由が丘との往復などを
楽しんでいるようです。
思えば私は、小学校2、3年生の頃から
一人でバスに乗っていました。
小5になると、バスと地下鉄を乗り継ぎ、
片道2時間ほど離れた親戚の家にも
一人で行っていました。
だからといって、
「昔の子どもはできたのだから、今の子もやれ」
と言うつもりはありません。
やや心配になる時間帯もありますし。
場所にもよるでしょう。
私が学生時代を過ごした繁華街は、
20歳の私にとっても、
最初は怖くて、安全ではない場所でした。
ただ、移動できるということは、
自分の世界を自分で広げられると
いうことでもあります。
切符やICカードを使うのは
大人になった気分ですし。
道を間違えるのも、これはこれでよい経験です。
分からなければ人に聞かなければならず。
移動には、小さな意思決定が山ほどあります。
これは、自立のキッカケになります。
一方で、お迎えにも意味があります。
安全確保だけではありません。
「よく頑張ったな」と迎えることが、
本人への応援になる場合もあります。
だから、「迎えに行くか、行かないか」を
親同士の勝ち負けにしないことです。
その目的を考えたいところです。
私は基本的には、
できることは少しずつ本人に任せる派です。
親の役割は、ずっと送り迎えすることではなく、
一人で帰ってこられる力を
つけさせることではないでしょうか。
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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発行人:常見陽平
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