常見陽平メルマガ『陽平界通信』第404号 オフィスビルでの夢のあるイベント/カバーかコピーか/バンドTシャツ問題
2026/08/26 (Wed) 16:19
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第404号
◆◆ 2026.8.26 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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配信停止を希望される方は、文末のURLから
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◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
夢のある企画
東京ミッドタウン
オフィスワーカーバンドライブ
2.記事傑作選
◇保守系の論者、雑誌に触れただけで叩く
「リベラル」問題
3.僕の音楽
カバーか、コピーか
Adoのメタリカで考えたこと
4. 人生相談バカ一代
バンドTシャツを着ている人に
声をかけるべきか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【夢のある企画
東京ミッドタウン
オフィスワーカーバンドライブ】
配信が遅くなりすみません。
私が魂をかけている
シン・いしかわ採強道場がスタートしましてね。
一泊して帰宅し。
その後、ずっとオンライン会議で
バタバタしておりました。
そして、すごいスピードでイベントが決まり。
9月12日 (土)に
白坂リサさん、梶原麻衣子さんとの公開鼎談が
決まりましたよ。
ぜひ。
『WiLL』を読んだらリベラル失格ですか?
「保守vsリベラル」を越えて
白坂リサ×梶原麻衣子×常見陽平
https://d.bmb.jp/9/1454/10821/XXXX
今年も「新宿三井ビルのど自慢大会」の
季節がやって参りました。
日本の「奇祭」の一つとも言われています。
文字通り、新宿三井ビルで働く人たちによる、
会社対抗の、のど自慢大会です。
よく「サラリーマンの祭典」と呼ばれますが、
正確には「働く人の祭典」なのですよね。
参加資格は「新宿三井ビルで働いていること」で。
正社員だけではありません。
派遣社員、アルバイト・パート、
常駐するパートナー企業の社員や
フリーランスの方も、
参加できます。
コロナ禍を経て大会が復活したあとに
観に行った際には、
スターバックスコーヒーの
アルバイトの皆さんが決勝に進んでいました。
ある年には、ステージ上に
「あれ、見たことのある人が」と思ったら、
昔の教え子でした。
出演者ではなく
観客として来ていた教え子とばったり。
そういうこともあります。
私は2019年、
この大会をかなり真面目に取材しました。
そのとき三井不動産のご担当者が語っていたのが、
これからのオフィスは単に「働く場所」という
ハードを提供するだけではなく、
そこで働く人たちをつなぐソフト、
つまりコミュニティづくりが重要になる、
ということでした。
コロナ禍、テレワークを経た今、
この言葉はますます重く感じられます。
会社という共同体は、ときに面倒です。
ウエットすぎる人間関係は息苦しいです。
でも、新宿三井ビルのど自慢大会には、
それとは違う何かがあります。
やらされ感がないのです。
出たい人が出て。応援したい人が応援するのです。
普段はスーツを着て仕事をしている人が
突然、ものすごく上手に歌い、踊り、
同僚たちが熱狂するのです。
個人的なお気に入りは、
この、マクロミル社の尾崎豊です。
https://d.bmb.jp/9/1454/10822/XXXX
まあ、本物は、ピアノ弾きながら歌うのですけどね。
ジャパンネット銀行(当時)の
杏さんは、このイベントの常連で。
この大黒摩季、凄まじいです。
https://d.bmb.jp/9/1454/10823/XXXX
残念ながら、今年は予定が合わず、
私は観に行けません。
そんな中、週末にシンガーのRainさんの
ワンマンライブを観に、
ビルボードライブ東京へ行ってきました。
Rainさんは普段、
バウハウス、ハバナ1950、タブローズラウンジ、
XEXなどで歌っています。
今年のワンマンも素晴らしい演奏でした。
自然と涙が出ました。笑顔にもなりました。
一緒に行った仲間からも
「泣いているだろうなって思いましたよ」
と言われました。周りを見ても、みんな涙です。
いつも地道に歌い続けている人が、
ビルボードライブ東京のステージに立つのですから。
なんせ、凄まじい歌唱、演奏、パフォーマンスでした。
夢があります。
そのビルボードライブ東京に向かう途中、
私は一枚のポスターを見つけました。
「東京ミッドタウン
オフィスワーカーバンドライブ2027」。
東京ミッドタウンで働く人たちによる
バンド大会です。
予選を勝ち抜けば、
あのビルボードライブ東京のステージで
演奏することができるのです。
なんて夢のある企画なのでしょう。
この大会はすでに開催実績があり、
2026年大会では六本木・日比谷・八重洲の
3つの東京ミッドタウンから、
動画審査や予選会を勝ち抜いた
11社、約60人が参加しました。
ソニー・ホンダモビリティ、ナイキジャパン、
Netflix、本田技研工業などの
会社員がバンドを組み、
いつもの職場とはまったく違う顔で
ステージに立ったわけです。
「出たいなあ」
本気で思いました。
しかし、私は東京ミッドタウンで働いていません。
残念。
でも、これ、素晴らしい企画だと思うのですよ。
同じ会社の人だけでなく、
同じビル、同じ街で働いている人同士がつながる。
いつもエレベーターですれ違っている人が、
実はものすごいギタリストかもしれないという。
仕事とは違う顔を知ることができます。
何より、そこには「夢」があります。
今年の夏の甲子園は、智弁和歌山が
5年ぶり4度目の優勝を果たしました。
「甲子園」が持っている強さの一つは、
若者たちに「最高のステージ」を
用意していることだと思います。
実際、球場もそんな目的で
できたのですよね。
そういえば10年くらい前、
インカレのゼミ発表会に参加した
ときのこと。
会場を提供してくださった
大学の先生が言いました。
「本学で最高の教室を用意しました」
いい言葉だなあ、と思ったのです。
プロではない人に対して、
だからこそ、最高の場所を用意する。
この機会は
人を次のステージに連れて行ってくれます。
頑張れば手が届くかもしれない。
来年なら立てるかもしれない。
そんな「手の届く夢」を用意することも、
大切なのではないでしょうか。
オフィスも、学校も、街も、
ただ人を収容するハードではありません。
そこにいる人が何かに挑戦し、誰かと出会い、
忘れられない「トキ」をつくる場所になり得ます。
新宿三井ビルのど自慢大会も、
東京ミッドタウンの
オフィスワーカーバンドライブも、
まさにそういう企画なのでしょう。
人を動かすのは、
「あそこに立ってみたい」と思えるステージです。
最高のステージを用意する。
これ、大事だなあと思った週末でした。はい。
詳細、また発表しますが
最高のステージを用意してくれる人が
何人か現れ。
感謝しております。
私も、大学人として、親として、
教え子や、子どもに、
最高のステージを用意できるように、
頑張りますね!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10824/XXXX
をよろしくお願いします。
Amazonのレビューも
読書メーターのコメントも増えてきました。
https://d.bmb.jp/9/1454/10825/XXXX
この本だけは、読んでもらいたいのです。
全国の書店員さん、
手書きPOP、サイン本、イベント、やりますよ。
著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10826/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10827/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10828/XXXX
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◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━━◆◆
保守系の論者、雑誌に触れただけで叩く
「リベラル」問題
白坂リサさんの朝日新聞インタビュー記事で考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/10829/XXXX
◆◆━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━◆◆
【カバーか、コピーか
Adoのメタリカで考えたこと】
今年はサマソニ25周年イヤーだった。
2000年にスタートしたサマーソニックだが、
途中、コロナ禍による中断もあり、
今年が25周年である。
私は第1回からほぼ毎年通っている。
そう、ロック老害認定されそうな
「第1回フジロック、第1回サマソニ、
両方行った人」なのだ。
それぞれ、見切り発車感、ごった煮感、
オペレーションの模索も含めて、
実に味わい深かった。
第1回サマソニなど、いま思えば
ヘッドライナークラスの人たちが、
小さい方のステージの早い時間に出ていた。
MUSEやColdplayなどがそうだ。
ここでロック老害として一言、言っておきたい。
フェスに出る「誰、それ?食べれるの?」
状態のアーティストは、ちゃんと見ておけ。
数年後、
とんでもなく大きくなっているかもしれない。
写真などを撮っておくと、
「俺はあの頃から見ていた」と
将来、自慢できることだろう。
アーティストの成長も感じることが
できるだろう。
たぶん。
今回のサマソニは全体的に評判がよかった。
私は2日連続で深夜だけ参加したのだが、
それでも十分に楽しめた。
なかでも大きな話題となったのが、
AdoによるMetallicaの
”Enter Sandman”のカバーである。
しかも、自身のヘッドライナー起用などに
寄せられた批判的な声をスクリーンに映し、
その直後に”Enter Sandman”、
さらに自身のメジャーデビュー曲
”うっせぇわ”という展開である。
強い。
Metallicaをカバーしたことについても、
その演奏についても賛否があった。
しかし、その後、本家Metallicaから
反応があるという神展開まで待っていた。
さらにAdo自身は、単なるカバーではなく、
サマソニが築いてきた25年間の歴史、
そして歴代のヘッドライナーや出演者への
リスペクトを込めた選曲だったと説明している。
なるほど。
あれは、ただMetallicaを歌ったのではない。
サマソニという場所と、その歴史を
Adoなりに解釈した「カバー」だったのだ。
さて。
カバーとコピーについて考えたい。
日本のバンド文化では、
この二つはなんとなく使い分けられている。
もちろん、厳密な線引きがあるわけではない。
英語圏なら、他人の曲を演奏することは
基本的にcoverである。
それでも、
日本でバンドをやっている人の感覚としては、
だいたいこんな違いではないか。
カバーは「自分ならどう演奏するか」。
コピーは「本人はどう演奏したのか」。
カバーというものは実に多様である。
同じジャンルの先輩やレジェンドの曲を、
原曲に近いテイストで演奏することもある。
一方で、
まったく異なるジャンルにしてしまう
カバーもある。
原曲の原型を
ほとんどとどめていないものさえある。
レーベルの企画など、
大人の事情でカバーすることだってあるだろう。
しかし、そこでも面白いのは「解釈」である。
この人が、この曲をどう料理するのか。
そこにカバーの醍醐味がある。
一方、コピーは文字通りコピーである。
そのせいか、「アレンジしていない」
「オリジナルではない」と、
やや低く見られることもある。
だが、ここは立ち止まって考えたい。
コピーはコピーで、ものすごく深い。
そのとおりに再現することは、
決して簡単ではない。
むしろコピーしてみて初めて、
その楽曲の深さに気づくことがある。
私の場合はベースなので、
「ここは開放弦なのか」
「指弾きなのか、ピックなのか」
「どのポジションで弾いているのか」
「どういう音作りなのか」などを考える。
ビートルズの曲などは
「そうか、ここでポールは
コーラスをするから、
あえて簡単なフレーズなんだ」
という発見があったり。
音程とリズムだけ合っていればコピー完了、
ではない。
音作りや奏法、その人独特のノリなど、
そこまで含めて再現しようとすると、
とたんに難しくなる。
コピーは、オリジナリティの反対ではない。
コピーしてみるからこそ、
オリジナルの深さに気づく。
「なんで、ここでこの音を入れるんだ?」
「なぜ、これしか弾いていないのに、
こんなに格好いいんだ?」
そんな発見がある。
コピーとは、
楽曲を聴くことの解像度を上げる行為でもある。
だから、うまい人なら簡単にコピーできる、
というわけでもない。
たとえば、
氷室京介がBOØWY時代の曲を演奏するとき、
バックにはDAITA、本田毅など
屈指のギタリストがいた。
当然、皆、とてつもなく上手い。
しかし、それでも布袋寅泰そのものにはならない。
弾けないのではない。
あの感じにはならないのだ。
独特のリズム、間、音の置き方がある。
まあ、布袋寅泰は
手癖の塊のようなギタリストなのだけど。
上手い、下手という軸をこえていて、
すごい、強い、かっこいい。
これはギターに限った話ではない。
上手い、下手だけでは説明できない何かが、
ロックにはある。
そして、コピーバンドにも意味がある。
今や
日比谷野音やEXシアター六本木クラスの会場が、
トリビュートバンドで埋まる時代である。
考えてみれば当然なのかもしれない。
オリジナルのメンバーがもうこの世にいない。
再結成が難しい。
再結成しても、
若い頃とまったく同じ演奏はできない。
そんなバンドはいくらでもある。
私自身、コピーバンドで出演した際に、
「演奏してくれてありがとう」と
感謝されたことは、一度や二度ではない。
曲は残る。
演奏する人がいる限り、鳴り続ける。
AdoのMetallicaカバーに
違和感を抱いた人の気持ちもわからなくはない。
ジャンルが違うし、歌い方も違う。
「これはMetallicaなのか」と
思った人もいるだろう。
逆に、Adoのファンには
「何、この曲?」という人もいたはずだ。
でも、それでいいのではないか。
「何、この曲?」から
Metallicaを聴き始める人がいるかもしれない。
Metallicaファンが「Adoって何者なんだ」と
聴いてみるかもしれない。
音楽と音楽がつながる。
世代と世代がつながる。
カバーには、そういう力がある。
そしてコピーには、
曲をさらに深く聴き直す力がある。
カバーは解釈である。
コピーは探究である。
トリビュートは敬意である。
どれが上で、どれが下という話ではない。
というわけで、今週も楽器を練習し、
コピーバンドのライブに通う。
最近、コピーバンドのライブを観るのが
本当に楽しいのだ。
海外アーティストの来日公演なら、
チケットは1回2万円くらいする。
そのお金があれば、
コピーバンドなら6回くらい観ることができる。
音楽生活には、いろんな入口があっていいのだ。
そして、
自分でコピーしてみて初めてわかることがある。
本物は、やっぱり違うのだ。
◆◆━━━━━━━━━━━
4.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. 好きなバンドのTシャツを着ている人に
声をかけてもいいものか?
ロック好きの常見先生にしか
できない相談があります。
それは・・・。
バンドTシャツを着ている人に
声をかけていいのかという問題です。
好きなバンドのTシャツを
着ている人を見かけると、
つい声をかけたくなるのです。
ライブ会場などで、
昔のツアーのTシャツを着ている人がいたら、
声をかけてしまいます。
向こうも悪くなさそうな顔をします。
一方で、さすがに街で着ている人に
声をかけるのはナシだと思うのです。
ただ、面倒くさいのは、
職場の同僚や、友人・知人です。
「え、あなたもこのバンドのファンなのですか?」
と声をかけたくなる一方で、向こうにとっては、
ウザいのではないかと思うのです。
ファストファッションの店で売っている
バンドロゴTシャツを着ていた人には
「え、これ、バンドだったのですか?」
と聞かれて、ショックを受けました。
とはいえ、バンドTシャツって、
つい気になってしまうのですよね。
先生、私はどのように生きればいいのでしょう?
A.自分の中で基準を設けましょう
いやあ、これ、難しい問題ですよね。わかります。
私も、「この人が、このバンドのTシャツ、
着るのか!」と驚きつつ、
聞いてみたら
「え、これバンドだったのですか」と
聞き返されたことは一度や二度ではありません。
このような現象について
「バンドも知らないクセに着るんじゃねえ」
という批判や、
「そもそも、バンドの関係者が
権利で儲けようとしている。ロックじゃねえ」
というご意見もあります。
もっとも、これをキッカケに
バンドに興味を持ってもらえればいいなとか。
さらに、これでバンド活動が続くなら
いいのではないかと思ったり。
まあ、過去の経験で言うならば・・・。
教え子の男性がローリング・ストーンズの
USAツアーを着ていたり、
女性がブラック・サバスの1990年代の
オリジナル・メンバー再結成ツアーTシャツを
着ていたことがあり。
ともに、親からもらったそうで。
特に後者は、バンドだと思っていなかったそうで。
まあ、こういうこともあります。
私は・・・。
ライブ会場や、街中でも、
レアものTシャツを着ている人には、
声をかけてしまう人です。
いや、ついつい
「お!」という顔をしてしまうのです。
それを感じとってくれた人には、
声をかけやすいな、と。
The Slut Banks、Bad Six Babies、
SABBRABELLSなどのTシャツを着ていた人には、
思わず声をかけ。
いや、私自身も、
よく声をかけられる人ではあります。
私の素性など関係なく、
着ているロックTが目をひくようで。
IRON MAIDENの日本食レストランTシャツは、
街中でも、ロックバーでもよく声をかけられ。
ラウドネスTシャツもそうですね。
KenKenのTシャツも、です。
一方、今、私が気をつけていることといえば、
大学では、ロックTシャツを着ている学生に、
自分からは声をかけないということですね。
いや、過去に傷ついたこともそうですが。
今どきの学生気質からすると、
ロックTシャツであれ、
先生に、他人に、
自分の服装、ルックスに関することで
言及されたくないというのがありましてね。
実際、ハラスメント研修でも、
そういう事例が出てきたりします。
ついついロックTシャツが増えていく
今日このごろですが、楽しくいきましょう。
ちなみに、最近のお気に入りロックTシャツは、
HYSTERIC GLAMOURの
ジミヘン風Tシャツですねえ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/10830/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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配信が遅くなりすみません。
私が魂をかけている
シン・いしかわ採強道場がスタートしましてね。
一泊して帰宅し。
その後、ずっとオンライン会議で
バタバタしておりました。
そして、すごいスピードでイベントが決まり。
9月12日 (土)に
白坂リサさん、梶原麻衣子さんとの公開鼎談が
決まりましたよ。
ぜひ。
『WiLL』を読んだらリベラル失格ですか?
「保守vsリベラル」を越えて
白坂リサ×梶原麻衣子×常見陽平
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今年も「新宿三井ビルのど自慢大会」の
季節がやって参りました。
日本の「奇祭」の一つとも言われています。
文字通り、新宿三井ビルで働く人たちによる、
会社対抗の、のど自慢大会です。
よく「サラリーマンの祭典」と呼ばれますが、
正確には「働く人の祭典」なのですよね。
参加資格は「新宿三井ビルで働いていること」で。
正社員だけではありません。
派遣社員、アルバイト・パート、
常駐するパートナー企業の社員や
フリーランスの方も、
参加できます。
コロナ禍を経て大会が復活したあとに
観に行った際には、
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アルバイトの皆さんが決勝に進んでいました。
ある年には、ステージ上に
「あれ、見たことのある人が」と思ったら、
昔の教え子でした。
出演者ではなく
観客として来ていた教え子とばったり。
そういうこともあります。
私は2019年、
この大会をかなり真面目に取材しました。
そのとき三井不動産のご担当者が語っていたのが、
これからのオフィスは単に「働く場所」という
ハードを提供するだけではなく、
そこで働く人たちをつなぐソフト、
つまりコミュニティづくりが重要になる、
ということでした。
コロナ禍、テレワークを経た今、
この言葉はますます重く感じられます。
会社という共同体は、ときに面倒です。
ウエットすぎる人間関係は息苦しいです。
でも、新宿三井ビルのど自慢大会には、
それとは違う何かがあります。
やらされ感がないのです。
出たい人が出て。応援したい人が応援するのです。
普段はスーツを着て仕事をしている人が
突然、ものすごく上手に歌い、踊り、
同僚たちが熱狂するのです。
個人的なお気に入りは、
この、マクロミル社の尾崎豊です。
https://d.bmb.jp/9/1454/10822/XXXX
まあ、本物は、ピアノ弾きながら歌うのですけどね。
ジャパンネット銀行(当時)の
杏さんは、このイベントの常連で。
この大黒摩季、凄まじいです。
https://d.bmb.jp/9/1454/10823/XXXX
残念ながら、今年は予定が合わず、
私は観に行けません。
そんな中、週末にシンガーのRainさんの
ワンマンライブを観に、
ビルボードライブ東京へ行ってきました。
Rainさんは普段、
バウハウス、ハバナ1950、タブローズラウンジ、
XEXなどで歌っています。
今年のワンマンも素晴らしい演奏でした。
自然と涙が出ました。笑顔にもなりました。
一緒に行った仲間からも
「泣いているだろうなって思いましたよ」
と言われました。周りを見ても、みんな涙です。
いつも地道に歌い続けている人が、
ビルボードライブ東京のステージに立つのですから。
なんせ、凄まじい歌唱、演奏、パフォーマンスでした。
夢があります。
そのビルボードライブ東京に向かう途中、
私は一枚のポスターを見つけました。
「東京ミッドタウン
オフィスワーカーバンドライブ2027」。
東京ミッドタウンで働く人たちによる
バンド大会です。
予選を勝ち抜けば、
あのビルボードライブ東京のステージで
演奏することができるのです。
なんて夢のある企画なのでしょう。
この大会はすでに開催実績があり、
2026年大会では六本木・日比谷・八重洲の
3つの東京ミッドタウンから、
動画審査や予選会を勝ち抜いた
11社、約60人が参加しました。
ソニー・ホンダモビリティ、ナイキジャパン、
Netflix、本田技研工業などの
会社員がバンドを組み、
いつもの職場とはまったく違う顔で
ステージに立ったわけです。
「出たいなあ」
本気で思いました。
しかし、私は東京ミッドタウンで働いていません。
残念。
でも、これ、素晴らしい企画だと思うのですよ。
同じ会社の人だけでなく、
同じビル、同じ街で働いている人同士がつながる。
いつもエレベーターですれ違っている人が、
実はものすごいギタリストかもしれないという。
仕事とは違う顔を知ることができます。
何より、そこには「夢」があります。
今年の夏の甲子園は、智弁和歌山が
5年ぶり4度目の優勝を果たしました。
「甲子園」が持っている強さの一つは、
若者たちに「最高のステージ」を
用意していることだと思います。
実際、球場もそんな目的で
できたのですよね。
そういえば10年くらい前、
インカレのゼミ発表会に参加した
ときのこと。
会場を提供してくださった
大学の先生が言いました。
「本学で最高の教室を用意しました」
いい言葉だなあ、と思ったのです。
プロではない人に対して、
だからこそ、最高の場所を用意する。
この機会は
人を次のステージに連れて行ってくれます。
頑張れば手が届くかもしれない。
来年なら立てるかもしれない。
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大切なのではないでしょうか。
オフィスも、学校も、街も、
ただ人を収容するハードではありません。
そこにいる人が何かに挑戦し、誰かと出会い、
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新宿三井ビルのど自慢大会も、
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まさにそういう企画なのでしょう。
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「あそこに立ってみたい」と思えるステージです。
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これ、大事だなあと思った週末でした。はい。
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著者、編集者の皆様、対談などぜひ。
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「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
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もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10828/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━━◆◆
保守系の論者、雑誌に触れただけで叩く
「リベラル」問題
白坂リサさんの朝日新聞インタビュー記事で考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/10829/XXXX
◆◆━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━◆◆
【カバーか、コピーか
Adoのメタリカで考えたこと】
今年はサマソニ25周年イヤーだった。
2000年にスタートしたサマーソニックだが、
途中、コロナ禍による中断もあり、
今年が25周年である。
私は第1回からほぼ毎年通っている。
そう、ロック老害認定されそうな
「第1回フジロック、第1回サマソニ、
両方行った人」なのだ。
それぞれ、見切り発車感、ごった煮感、
オペレーションの模索も含めて、
実に味わい深かった。
第1回サマソニなど、いま思えば
ヘッドライナークラスの人たちが、
小さい方のステージの早い時間に出ていた。
MUSEやColdplayなどがそうだ。
ここでロック老害として一言、言っておきたい。
フェスに出る「誰、それ?食べれるの?」
状態のアーティストは、ちゃんと見ておけ。
数年後、
とんでもなく大きくなっているかもしれない。
写真などを撮っておくと、
「俺はあの頃から見ていた」と
将来、自慢できることだろう。
アーティストの成長も感じることが
できるだろう。
たぶん。
今回のサマソニは全体的に評判がよかった。
私は2日連続で深夜だけ参加したのだが、
それでも十分に楽しめた。
なかでも大きな話題となったのが、
AdoによるMetallicaの
”Enter Sandman”のカバーである。
しかも、自身のヘッドライナー起用などに
寄せられた批判的な声をスクリーンに映し、
その直後に”Enter Sandman”、
さらに自身のメジャーデビュー曲
”うっせぇわ”という展開である。
強い。
Metallicaをカバーしたことについても、
その演奏についても賛否があった。
しかし、その後、本家Metallicaから
反応があるという神展開まで待っていた。
さらにAdo自身は、単なるカバーではなく、
サマソニが築いてきた25年間の歴史、
そして歴代のヘッドライナーや出演者への
リスペクトを込めた選曲だったと説明している。
なるほど。
あれは、ただMetallicaを歌ったのではない。
サマソニという場所と、その歴史を
Adoなりに解釈した「カバー」だったのだ。
さて。
カバーとコピーについて考えたい。
日本のバンド文化では、
この二つはなんとなく使い分けられている。
もちろん、厳密な線引きがあるわけではない。
英語圏なら、他人の曲を演奏することは
基本的にcoverである。
それでも、
日本でバンドをやっている人の感覚としては、
だいたいこんな違いではないか。
カバーは「自分ならどう演奏するか」。
コピーは「本人はどう演奏したのか」。
カバーというものは実に多様である。
同じジャンルの先輩やレジェンドの曲を、
原曲に近いテイストで演奏することもある。
一方で、
まったく異なるジャンルにしてしまう
カバーもある。
原曲の原型を
ほとんどとどめていないものさえある。
レーベルの企画など、
大人の事情でカバーすることだってあるだろう。
しかし、そこでも面白いのは「解釈」である。
この人が、この曲をどう料理するのか。
そこにカバーの醍醐味がある。
一方、コピーは文字通りコピーである。
そのせいか、「アレンジしていない」
「オリジナルではない」と、
やや低く見られることもある。
だが、ここは立ち止まって考えたい。
コピーはコピーで、ものすごく深い。
そのとおりに再現することは、
決して簡単ではない。
むしろコピーしてみて初めて、
その楽曲の深さに気づくことがある。
私の場合はベースなので、
「ここは開放弦なのか」
「指弾きなのか、ピックなのか」
「どのポジションで弾いているのか」
「どういう音作りなのか」などを考える。
ビートルズの曲などは
「そうか、ここでポールは
コーラスをするから、
あえて簡単なフレーズなんだ」
という発見があったり。
音程とリズムだけ合っていればコピー完了、
ではない。
音作りや奏法、その人独特のノリなど、
そこまで含めて再現しようとすると、
とたんに難しくなる。
コピーは、オリジナリティの反対ではない。
コピーしてみるからこそ、
オリジナルの深さに気づく。
「なんで、ここでこの音を入れるんだ?」
「なぜ、これしか弾いていないのに、
こんなに格好いいんだ?」
そんな発見がある。
コピーとは、
楽曲を聴くことの解像度を上げる行為でもある。
だから、うまい人なら簡単にコピーできる、
というわけでもない。
たとえば、
氷室京介がBOØWY時代の曲を演奏するとき、
バックにはDAITA、本田毅など
屈指のギタリストがいた。
当然、皆、とてつもなく上手い。
しかし、それでも布袋寅泰そのものにはならない。
弾けないのではない。
あの感じにはならないのだ。
独特のリズム、間、音の置き方がある。
まあ、布袋寅泰は
手癖の塊のようなギタリストなのだけど。
上手い、下手という軸をこえていて、
すごい、強い、かっこいい。
これはギターに限った話ではない。
上手い、下手だけでは説明できない何かが、
ロックにはある。
そして、コピーバンドにも意味がある。
今や
日比谷野音やEXシアター六本木クラスの会場が、
トリビュートバンドで埋まる時代である。
考えてみれば当然なのかもしれない。
オリジナルのメンバーがもうこの世にいない。
再結成が難しい。
再結成しても、
若い頃とまったく同じ演奏はできない。
そんなバンドはいくらでもある。
私自身、コピーバンドで出演した際に、
「演奏してくれてありがとう」と
感謝されたことは、一度や二度ではない。
曲は残る。
演奏する人がいる限り、鳴り続ける。
AdoのMetallicaカバーに
違和感を抱いた人の気持ちもわからなくはない。
ジャンルが違うし、歌い方も違う。
「これはMetallicaなのか」と
思った人もいるだろう。
逆に、Adoのファンには
「何、この曲?」という人もいたはずだ。
でも、それでいいのではないか。
「何、この曲?」から
Metallicaを聴き始める人がいるかもしれない。
Metallicaファンが「Adoって何者なんだ」と
聴いてみるかもしれない。
音楽と音楽がつながる。
世代と世代がつながる。
カバーには、そういう力がある。
そしてコピーには、
曲をさらに深く聴き直す力がある。
カバーは解釈である。
コピーは探究である。
トリビュートは敬意である。
どれが上で、どれが下という話ではない。
というわけで、今週も楽器を練習し、
コピーバンドのライブに通う。
最近、コピーバンドのライブを観るのが
本当に楽しいのだ。
海外アーティストの来日公演なら、
チケットは1回2万円くらいする。
そのお金があれば、
コピーバンドなら6回くらい観ることができる。
音楽生活には、いろんな入口があっていいのだ。
そして、
自分でコピーしてみて初めてわかることがある。
本物は、やっぱり違うのだ。
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4.人生相談バカ一代
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Q. 好きなバンドのTシャツを着ている人に
声をかけてもいいものか?
ロック好きの常見先生にしか
できない相談があります。
それは・・・。
バンドTシャツを着ている人に
声をかけていいのかという問題です。
好きなバンドのTシャツを
着ている人を見かけると、
つい声をかけたくなるのです。
ライブ会場などで、
昔のツアーのTシャツを着ている人がいたら、
声をかけてしまいます。
向こうも悪くなさそうな顔をします。
一方で、さすがに街で着ている人に
声をかけるのはナシだと思うのです。
ただ、面倒くさいのは、
職場の同僚や、友人・知人です。
「え、あなたもこのバンドのファンなのですか?」
と声をかけたくなる一方で、向こうにとっては、
ウザいのではないかと思うのです。
ファストファッションの店で売っている
バンドロゴTシャツを着ていた人には
「え、これ、バンドだったのですか?」
と聞かれて、ショックを受けました。
とはいえ、バンドTシャツって、
つい気になってしまうのですよね。
先生、私はどのように生きればいいのでしょう?
A.自分の中で基準を設けましょう
いやあ、これ、難しい問題ですよね。わかります。
私も、「この人が、このバンドのTシャツ、
着るのか!」と驚きつつ、
聞いてみたら
「え、これバンドだったのですか」と
聞き返されたことは一度や二度ではありません。
このような現象について
「バンドも知らないクセに着るんじゃねえ」
という批判や、
「そもそも、バンドの関係者が
権利で儲けようとしている。ロックじゃねえ」
というご意見もあります。
もっとも、これをキッカケに
バンドに興味を持ってもらえればいいなとか。
さらに、これでバンド活動が続くなら
いいのではないかと思ったり。
まあ、過去の経験で言うならば・・・。
教え子の男性がローリング・ストーンズの
USAツアーを着ていたり、
女性がブラック・サバスの1990年代の
オリジナル・メンバー再結成ツアーTシャツを
着ていたことがあり。
ともに、親からもらったそうで。
特に後者は、バンドだと思っていなかったそうで。
まあ、こういうこともあります。
私は・・・。
ライブ会場や、街中でも、
レアものTシャツを着ている人には、
声をかけてしまう人です。
いや、ついつい
「お!」という顔をしてしまうのです。
それを感じとってくれた人には、
声をかけやすいな、と。
The Slut Banks、Bad Six Babies、
SABBRABELLSなどのTシャツを着ていた人には、
思わず声をかけ。
いや、私自身も、
よく声をかけられる人ではあります。
私の素性など関係なく、
着ているロックTが目をひくようで。
IRON MAIDENの日本食レストランTシャツは、
街中でも、ロックバーでもよく声をかけられ。
ラウドネスTシャツもそうですね。
KenKenのTシャツも、です。
一方、今、私が気をつけていることといえば、
大学では、ロックTシャツを着ている学生に、
自分からは声をかけないということですね。
いや、過去に傷ついたこともそうですが。
今どきの学生気質からすると、
ロックTシャツであれ、
先生に、他人に、
自分の服装、ルックスに関することで
言及されたくないというのがありましてね。
実際、ハラスメント研修でも、
そういう事例が出てきたりします。
ついついロックTシャツが増えていく
今日このごろですが、楽しくいきましょう。
ちなみに、最近のお気に入りロックTシャツは、
HYSTERIC GLAMOURの
ジミヘン風Tシャツですねえ。
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