常見陽平メルマガ『陽平界通信』第405号 下呂温泉に行きました/雑誌の行方/結婚する意味とは
2026/09/02 (Wed) 07:30
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第405号
◆◆ 2026.9.2 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
雑誌はいつなくなるのか?
2.記事傑作選
◇塩野義製薬の「定年廃止」
変わる日本の人事・給与制度
◇今どきの訃報の流儀
3. 人生相談バカ一代
結婚するとはどういうことか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【雑誌はいつなくなるのか?】
最初にお詫びです。
今週のメルマガは、
いつもと比べてあっさりめで、
巻頭言+人生相談くらいです。
この夏、絶対に行くと決めていた
一人旅に出かけまして。
名古屋時代に東京から友人が来るたびに
ドライブに出かけた、
じゃらん時代にもお邪魔した
下呂温泉に、
初めて泊まりました。
美濃太田から下呂までの
特急ひだからの眺めが
好きなのです。
めちゃくちゃ揺れるので、
スマホを覗くと酔うのですが。
山、渓谷の美しさに
息を呑み。
滞在中は、宿にこもり。
何度も温泉につかり、
美味しいものを食べ、
10月刊のゲラとも格闘しました。
下呂で、ゲラ、と。
名古屋仲間にも会ってきました。
名古屋大学の大学院在学中の昔の教え子を、
名古屋仲間に紹介でき。
感激です。
さらに、来月刊行予定の
新刊の初校ゲラ戻しが重なり。
ただ、旅行を中止、延期するのではなく
(もう、このタイミングくらいしか
行けなかったのです)、
ちゃんと決行する自分を褒めてあげたいです。
この、忙しくても時間をつくって、遊ぶスキルは、
大学時代から磨いてきたものでして。
卒論提出の1週間前に、スキー旅行に出かける
竹内弘高ゼミで学んだことの一つでございます。
時間は、つくる、と。
忙しい中にも遊び心を忘れない、と。
そして、前回も告知しましたが、
イベントの緊急開催が決まり。
ナイスな座組、刺激的な論点ですので、
ぜひ来ていただきたいのです。
さっそく取材依頼があり。配信もありますよ。
26年9月12日(土)
『WiLL』を読んだらリベラル失格ですか?
「保守vsリベラル」を越えて
――白坂リサ×梶原麻衣子×常見陽平
https://d.bmb.jp/9/1454/10880/XXXX
慶大生の白坂リサさんが
保守系雑誌『WiLL』を読み、
「面白い」と発信したところ、
「そっちに行ったのか」「リベラル失格」といった
反応が起きました。
なぜ、違う立場の言論を読むだけで
“裏切り”になるのか。
保守vsリベラルを越え、SNS時代の分断、
政治的コミュニティ、現代人の孤独まで
徹底的に語ります。
さて。
ここ数週間、出版関連のニュースが多いですねえ。
ちょうど、
「週刊ダイヤモンド」の紙版終了が発表され、
「SPA!」も紙版を月2回刊に変更。
「週刊少年ジャンプ」は
ついに100万部を割りました。
IP売上は絶好調なのですけどね。
さらには、以前、大変に勢いがあり、
数々の人材を輩出した編集プロダクション、
プレスラボも年内で編集プロダクション事業を
終了すると発表しました。
「そういえば、
雑誌がなくなることをテーマにした、
壇蜜が表紙の『Pen』が出ていたなあ」と
思い出しました。
少し前だと思っていたら、2014年でしたよ。
『Pen(2014年 12/1号)』
https://d.bmb.jp/9/1454/10881/XXXX
どんな内容だったのか。読まなくては。
そう思い、Kindleで購入しようとしたら、
実はもう持っていました。
こういうことを忘れてしまうのは、
年齢を重ねたからなのか。
時代の変化が激しいからなのか。
それとも、雑誌とはそういうものなのか。
インデックスをご覧になるとわかるように、
雑誌愛に満ちた特集でございます。
12年前の特集です。
その後、たくさんの雑誌が休刊になりました。
書店も減りました。
コンビニの書籍・雑誌売場も、
ずいぶん小さくなりました。
「出版不況」とひとくくりにされがちですが、
雑誌が特に厳しいです。
もっとも、なくなったというより、
かたちを変えて残っているものも多く。
発行頻度を減らす。単価を上げる。
Web版に移行する。
雑誌が書籍的なものになり、
新聞が雑誌的なものになっていたりもします。
一方で、
「これからはWebメディアだ」「動画だ」と
言われてきましたが、
こちらも盤石ではありません。
一時期の私は、Webメディアに
月20本くらい書いていました。
その連載が、メディアごと、コーナーごと消える。
そんなことが、この7、8年で何度もありました。
Webの連載や寄稿は、どれだけ読まれたか、
どれだけ拡散されたかという数字を、
以前にも増して
シビアに問われるようになった気がします。
原稿料は上がりません。
そう、アーティストのギャラは
上がっていたりもしますが、
書き手のギャラは上がらないのですよね。
いつも「生き残り」がキーワードになります。
もちろん、職業や文化の尊さは理解しています。
それでも、今のかたちのまま生き残る未来は、
正直、あまりイメージできません。
では、どうすればいいのか。
すみません。
即答できません。
簡単に答えが出るなら、みんな悩んでいません。
みんな模索しているのです。
ただ、いち書き手として。
そして、いち読者として。
大事にしたいものはあります。
若い頃、雑誌やラジオから受け取った、
あの「雑」な体験です。
政治、経済、さらには音楽や読書もあり。
社会問題の隣にグラビアがある。
政権批判をしたかと思いきや、
野球談義に下ネタがあるという。
知らない世界、知らない人、
頼んでもいない情報が
突然飛び込んでくるわけです。
検索していない、おすすめされていないもの、
自分とは違うものに出会うのですよね。
この「雑」を、どう楽しみ続けるか。
どう次の世代に渡していくか。
・・・いや、次の世代は
そんなことは望んでいないかもですけど。
そして、書きたい。つくりたい。伝えたい。
その衝動を失わないこと。
ここ数週間のニュースを見ながら、
そんなことを再確認しました。
雑誌は、いつかなくなるのかもしれません。
でも、「雑誌的なもの」まで、
なくしてはいけないのです。
お陰様で、先週も今週も
取材依頼、執筆依頼、
出演依頼をたくさんいただきました。
それぞれの打席を楽しみながら、
私自身も次のかたちを
模索していきたいと思います。
はい。
何より・・・。
一時のスランプが嘘のように、
書きたくてしょうがないし、
実際、書きまくっています。
でも、理想の著者像には
なかなか届かない。
だから、つくり、挑み、
こえていくのです。
さ、世の中を変えにいきましょうかね。
その前に、楽しむことを
サボってはいけないのです!
あぁ、書くの、楽しいなぁ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10882/XXXX
をよろしくお願いします。
この本だけは、読んでもらいたいのです。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10883/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10884/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/10885/XXXX
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◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━━◆◆
塩野義製薬の「定年廃止」は
「単純に『お給料をたくさん貰いながら
いくつになっても働ける』ではない」と専門家
変わる日本の人事・給与制度
「ボーナスや退職一時金廃止」の
動きの背景解説
https://d.bmb.jp/9/1454/10886/XXXX
今どきの訃報の流儀 #life954
「それはナシ!これはアリ?
~いま、美学と品性を考える」に
触発されて考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/10887/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━
3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. いまどき、結婚に意味はあるのか?
結婚するということの意味が
正直、よくわかりません。
なぜ、結婚するのか。
結婚したいと思える相手に出会えるのか。
でも、同棲でいいのではないか。
「出来ちゃった結婚」
と言いますけど、
子どもを授かったとしても、
婚姻届を出さずに育てるという手も
あるのではないかと思うのです。
そもそも、選択的夫婦別姓も
同性婚も認めない、
日本の結婚制度はおかしいのではないか。
もちろん、結婚は幸せの保証書でもありません。
結婚について
疑問だらけです。
いまどき、日本で、
結婚することの意味は何でしょうか?
A .あなたにとっての意味を考えましょう
うわあ、まさにこの1週間で数回、
食事の席で話題になった話です。
熱い想いが伝わってきました。
うーん、何なのでしょうね。
私も即答できません。
言われてみると、結婚という制度は
謎だらけです。
オワコンではないか、と。
「婚」だけに。
・・・離婚することを
オワ婚と呼ぶという説もありますね。
笑えない。
結婚がなければ、
不倫はないわけですよねー。
答になるかどうかわかりませんが、
つれづれなるままに書きますね。
このスタイル、毎日新聞の
高橋源一郎さんの人生相談みたいですね。
結婚には制度としての意味は、
今もあります。
法律上の家族になることで生まれる
権利や義務があります。
もちろん、この
「法律上の家族」を前提としていること、
各自治体でパートナーシップ制度などは
導入されているものの、
男女の夫婦を前提としていることなどの
論点はありますが。
ただ、それが「なぜ結婚するのか?」の
答になるかというと、
私はならないと思うのです。
権利や義務のために結婚するのか、と。
あくまで私の話で恐縮ですが、
「あぁ、結婚してよかったな」と思える毎日を
送っている方だと思います。
好きで好きでしょうがなかった妻は、
私と結婚してくれたわけですが。
以前、思い切って
「なんで、私と結婚してくれたの?」と
聞いたことがあります。
「嫌いじゃなかったから」
やや愕然としました。
でも、一瞬、戸惑ったあと、
なるほどなあと思いました。
一緒に暮らしていくというのは、
案外、そういうことなのかもしれません。
燃えるようなパッションだけでなく、
日々の生活もあるわけで。
私と妻は価値観も性格もかなり異なります。
異なるがゆえに、楽しく成り立っているのです。
ちょうど昨日、変な夢をみました。
若い友人女性と私が、なぜか結婚する夢でした。
しかも、私の妻が、
どういう経緯かわかりませんが、
快く応援してくれるという。
その友人のことは尊敬しています。
でも、その人との結婚生活は、
夢の中では「何かこう、違うな」
という感じでした。
午前3時半に目が覚めました。
「夢か」と。
ああ、今の結婚生活って素敵なのだな、と
再確認したのです。
そして、こんな夢をみたよ
とオープンに妻に話せる関係も、
ナイスだな、と。
子どもを授かってからは、
子育てをするチームのようになりました。
創意工夫し、試行錯誤をくりかえすのです。
娘が学校に行ってから、
昔のリクルートの営業課のように、
どうするか、意見交換、ブレストを
繰り返しています。
妻は、教育者である私以上に
教育関連の本をよく読みます。
でも、いかにもそのメソッドを
娘に押し付けるわけではありません。
ましてや、「いかに東大に入れるか」
「御三家に入れるか」でもなく。
娘が、娘らしく、
生き生きと歩んでいくためにはどうするか。
そんな話をしています。
私たちは5年にわたる妊活の末に
子どもを授かりました。
心身ともに、そして金銭的にも疲れ果てました。
あの時期、いや、その少し前から、
SNSや年賀状で友人・知人の家族の様子を見るのが
つらいこともありました。
悩んでいる妻のために
黙って、私たちの似顔絵と
真ん中に子どもがいる絵を
描きました。
下手くそだけど、
ありったけの想いをこめたつもりです。
ただ。
もし子どもを授からなかったとしても、
この結婚生活は続けたかっただろうなあ、
とも思います。
何らかの責任を伴うからなのか。
単純に、結婚しているこの状態が、
楽しくて、好きだからなのか。
結婚する理由を考える上では、
「結婚しない理由」を考えるのも
ヒントになります。
長年交際している、同棲しているパートナーがいる
友人・知人は一定数います。
でも、法律婚はしないわけです。
そんな生活をしている方は、
子どもを授かったことをきっかけに
結婚する人もいます。
一方で、子どもを授かっても法律婚をしない人、
同居しない人もいるわけで。
一人で子育てをする人もいます。
一緒に住むということに関しては、
現在は見直しが行われている転勤も影響します。
いろいろです。
少子化対策が叫ばれますが、
国のために恋愛するわけでも、
結婚するわけでも、
出産するわけでもありません。
むしろ、
「結婚って何だろう?」
「なぜ結婚するの?」
「結婚に意味が感じられないのだけど?」と
悩める社会は、
選択肢が増えた社会だとも言えます。
いや、教え子たちからは
「実家に帰るたびに、
いい人はいないのか」と聞かれるという
悩みを聞いたりもしますが。
いまだに、です。
以前、女子大の方に聞いたのですが、
2010年前後までは、キャリアセンターに
「お嫁さんになりたい」と
相談に来る学生がいたそうです。
さらに昔の進路調査には、
「就職」「進学」などと並んで
「花嫁修業」という選択肢があった、と。
「政略結婚」なんて言葉もあります。
結婚したくてする人ばかりではなかった。
結婚するのが当然だった時代から、
結婚してもしなくてもいい時代になった。
だからこそ、「なぜ結婚するのか」という
問いが生まれるのでしょう。
そういえば、蛭子能収さんは、
自分の結婚を「性欲結婚」と呼んでいました。
おい。
ただ、これも一つの答なのでしょう。
読売新聞の人生相談コーナー「人生案内」に
年に数回載る、中高年の性の悩みなどは、
赤裸々であり、深刻で。
40すぎても、50すぎても、
人はこんなことで悩むのか。
本を読め、Eテレと放送大学を見ろ、
と言いたくもなるのですけど、
本人たちにとっては深刻なのでしょう。
愛なのか。性なのか。生活なのか。経済なのか。
子育てなのか。孤独を避けるためなのか。
家族になりたいからなのか。
あるいは、そんな大げさな理由などなく、
「嫌いじゃないから」なのか。
結局、私はこう思います。
結婚には、少なくとも、
二人には最初から決められた意味なんて
ないのではないでしょうか。
意味があるから結婚するのではない。
結婚した二人が、一緒に暮らしながら、
後から意味をつくっていく。
そして、意味をつくりたい相手がいなければ、
無理に結婚する必要もない。
あなたにとって、誰かと
「家族になる」とはどういうことなのか。
ゼクシィの歴代CMでも見ながら、
考えましょうかね。
ここまで書いておいてあれですけど、
友人から「交際相手ができた」「結婚する」
という報告をきくと、
ジーンとしちゃうのですけどね。
あと、先日、会食のあと
「実は私たち、夫婦なんです」と言われたときも。
なんて素敵なの、と。
あ、そろそろ家族の食事を製造します。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/10888/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
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雑誌はいつなくなるのか?
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◇塩野義製薬の「定年廃止」
変わる日本の人事・給与制度
◇今どきの訃報の流儀
3. 人生相談バカ一代
結婚するとはどういうことか?
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【雑誌はいつなくなるのか?】
最初にお詫びです。
今週のメルマガは、
いつもと比べてあっさりめで、
巻頭言+人生相談くらいです。
この夏、絶対に行くと決めていた
一人旅に出かけまして。
名古屋時代に東京から友人が来るたびに
ドライブに出かけた、
じゃらん時代にもお邪魔した
下呂温泉に、
初めて泊まりました。
美濃太田から下呂までの
特急ひだからの眺めが
好きなのです。
めちゃくちゃ揺れるので、
スマホを覗くと酔うのですが。
山、渓谷の美しさに
息を呑み。
滞在中は、宿にこもり。
何度も温泉につかり、
美味しいものを食べ、
10月刊のゲラとも格闘しました。
下呂で、ゲラ、と。
名古屋仲間にも会ってきました。
名古屋大学の大学院在学中の昔の教え子を、
名古屋仲間に紹介でき。
感激です。
さらに、来月刊行予定の
新刊の初校ゲラ戻しが重なり。
ただ、旅行を中止、延期するのではなく
(もう、このタイミングくらいしか
行けなかったのです)、
ちゃんと決行する自分を褒めてあげたいです。
この、忙しくても時間をつくって、遊ぶスキルは、
大学時代から磨いてきたものでして。
卒論提出の1週間前に、スキー旅行に出かける
竹内弘高ゼミで学んだことの一つでございます。
時間は、つくる、と。
忙しい中にも遊び心を忘れない、と。
そして、前回も告知しましたが、
イベントの緊急開催が決まり。
ナイスな座組、刺激的な論点ですので、
ぜひ来ていただきたいのです。
さっそく取材依頼があり。配信もありますよ。
26年9月12日(土)
『WiLL』を読んだらリベラル失格ですか?
「保守vsリベラル」を越えて
――白坂リサ×梶原麻衣子×常見陽平
https://d.bmb.jp/9/1454/10880/XXXX
慶大生の白坂リサさんが
保守系雑誌『WiLL』を読み、
「面白い」と発信したところ、
「そっちに行ったのか」「リベラル失格」といった
反応が起きました。
なぜ、違う立場の言論を読むだけで
“裏切り”になるのか。
保守vsリベラルを越え、SNS時代の分断、
政治的コミュニティ、現代人の孤独まで
徹底的に語ります。
さて。
ここ数週間、出版関連のニュースが多いですねえ。
ちょうど、
「週刊ダイヤモンド」の紙版終了が発表され、
「SPA!」も紙版を月2回刊に変更。
「週刊少年ジャンプ」は
ついに100万部を割りました。
IP売上は絶好調なのですけどね。
さらには、以前、大変に勢いがあり、
数々の人材を輩出した編集プロダクション、
プレスラボも年内で編集プロダクション事業を
終了すると発表しました。
「そういえば、
雑誌がなくなることをテーマにした、
壇蜜が表紙の『Pen』が出ていたなあ」と
思い出しました。
少し前だと思っていたら、2014年でしたよ。
『Pen(2014年 12/1号)』
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どんな内容だったのか。読まなくては。
そう思い、Kindleで購入しようとしたら、
実はもう持っていました。
こういうことを忘れてしまうのは、
年齢を重ねたからなのか。
時代の変化が激しいからなのか。
それとも、雑誌とはそういうものなのか。
インデックスをご覧になるとわかるように、
雑誌愛に満ちた特集でございます。
12年前の特集です。
その後、たくさんの雑誌が休刊になりました。
書店も減りました。
コンビニの書籍・雑誌売場も、
ずいぶん小さくなりました。
「出版不況」とひとくくりにされがちですが、
雑誌が特に厳しいです。
もっとも、なくなったというより、
かたちを変えて残っているものも多く。
発行頻度を減らす。単価を上げる。
Web版に移行する。
雑誌が書籍的なものになり、
新聞が雑誌的なものになっていたりもします。
一方で、
「これからはWebメディアだ」「動画だ」と
言われてきましたが、
こちらも盤石ではありません。
一時期の私は、Webメディアに
月20本くらい書いていました。
その連載が、メディアごと、コーナーごと消える。
そんなことが、この7、8年で何度もありました。
Webの連載や寄稿は、どれだけ読まれたか、
どれだけ拡散されたかという数字を、
以前にも増して
シビアに問われるようになった気がします。
原稿料は上がりません。
そう、アーティストのギャラは
上がっていたりもしますが、
書き手のギャラは上がらないのですよね。
いつも「生き残り」がキーワードになります。
もちろん、職業や文化の尊さは理解しています。
それでも、今のかたちのまま生き残る未来は、
正直、あまりイメージできません。
では、どうすればいいのか。
すみません。
即答できません。
簡単に答えが出るなら、みんな悩んでいません。
みんな模索しているのです。
ただ、いち書き手として。
そして、いち読者として。
大事にしたいものはあります。
若い頃、雑誌やラジオから受け取った、
あの「雑」な体験です。
政治、経済、さらには音楽や読書もあり。
社会問題の隣にグラビアがある。
政権批判をしたかと思いきや、
野球談義に下ネタがあるという。
知らない世界、知らない人、
頼んでもいない情報が
突然飛び込んでくるわけです。
検索していない、おすすめされていないもの、
自分とは違うものに出会うのですよね。
この「雑」を、どう楽しみ続けるか。
どう次の世代に渡していくか。
・・・いや、次の世代は
そんなことは望んでいないかもですけど。
そして、書きたい。つくりたい。伝えたい。
その衝動を失わないこと。
ここ数週間のニュースを見ながら、
そんなことを再確認しました。
雑誌は、いつかなくなるのかもしれません。
でも、「雑誌的なもの」まで、
なくしてはいけないのです。
お陰様で、先週も今週も
取材依頼、執筆依頼、
出演依頼をたくさんいただきました。
それぞれの打席を楽しみながら、
私自身も次のかたちを
模索していきたいと思います。
はい。
何より・・・。
一時のスランプが嘘のように、
書きたくてしょうがないし、
実際、書きまくっています。
でも、理想の著者像には
なかなか届かない。
だから、つくり、挑み、
こえていくのです。
さ、世の中を変えにいきましょうかね。
その前に、楽しむことを
サボってはいけないのです!
あぁ、書くの、楽しいなぁ。
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最新作『日本の就活』(岩波新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10882/XXXX
をよろしくお願いします。
この本だけは、読んでもらいたいのです。
一昨年、リリースした
『50代上等!理不尽なことは
「週刊少年ジャンプ」から学んだ』
(平凡社新書)
https://d.bmb.jp/9/1454/10883/XXXX
もよろしくお願いします。
読者の人生が変わる
キッカケになっているようです。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━━◆◆
塩野義製薬の「定年廃止」は
「単純に『お給料をたくさん貰いながら
いくつになっても働ける』ではない」と専門家
変わる日本の人事・給与制度
「ボーナスや退職一時金廃止」の
動きの背景解説
https://d.bmb.jp/9/1454/10886/XXXX
今どきの訃報の流儀 #life954
「それはナシ!これはアリ?
~いま、美学と品性を考える」に
触発されて考えた
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3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━━◆◆
Q. いまどき、結婚に意味はあるのか?
結婚するということの意味が
正直、よくわかりません。
なぜ、結婚するのか。
結婚したいと思える相手に出会えるのか。
でも、同棲でいいのではないか。
「出来ちゃった結婚」
と言いますけど、
子どもを授かったとしても、
婚姻届を出さずに育てるという手も
あるのではないかと思うのです。
そもそも、選択的夫婦別姓も
同性婚も認めない、
日本の結婚制度はおかしいのではないか。
もちろん、結婚は幸せの保証書でもありません。
結婚について
疑問だらけです。
いまどき、日本で、
結婚することの意味は何でしょうか?
A .あなたにとっての意味を考えましょう
うわあ、まさにこの1週間で数回、
食事の席で話題になった話です。
熱い想いが伝わってきました。
うーん、何なのでしょうね。
私も即答できません。
言われてみると、結婚という制度は
謎だらけです。
オワコンではないか、と。
「婚」だけに。
・・・離婚することを
オワ婚と呼ぶという説もありますね。
笑えない。
結婚がなければ、
不倫はないわけですよねー。
答になるかどうかわかりませんが、
つれづれなるままに書きますね。
このスタイル、毎日新聞の
高橋源一郎さんの人生相談みたいですね。
結婚には制度としての意味は、
今もあります。
法律上の家族になることで生まれる
権利や義務があります。
もちろん、この
「法律上の家族」を前提としていること、
各自治体でパートナーシップ制度などは
導入されているものの、
男女の夫婦を前提としていることなどの
論点はありますが。
ただ、それが「なぜ結婚するのか?」の
答になるかというと、
私はならないと思うのです。
権利や義務のために結婚するのか、と。
あくまで私の話で恐縮ですが、
「あぁ、結婚してよかったな」と思える毎日を
送っている方だと思います。
好きで好きでしょうがなかった妻は、
私と結婚してくれたわけですが。
以前、思い切って
「なんで、私と結婚してくれたの?」と
聞いたことがあります。
「嫌いじゃなかったから」
やや愕然としました。
でも、一瞬、戸惑ったあと、
なるほどなあと思いました。
一緒に暮らしていくというのは、
案外、そういうことなのかもしれません。
燃えるようなパッションだけでなく、
日々の生活もあるわけで。
私と妻は価値観も性格もかなり異なります。
異なるがゆえに、楽しく成り立っているのです。
ちょうど昨日、変な夢をみました。
若い友人女性と私が、なぜか結婚する夢でした。
しかも、私の妻が、
どういう経緯かわかりませんが、
快く応援してくれるという。
その友人のことは尊敬しています。
でも、その人との結婚生活は、
夢の中では「何かこう、違うな」
という感じでした。
午前3時半に目が覚めました。
「夢か」と。
ああ、今の結婚生活って素敵なのだな、と
再確認したのです。
そして、こんな夢をみたよ
とオープンに妻に話せる関係も、
ナイスだな、と。
子どもを授かってからは、
子育てをするチームのようになりました。
創意工夫し、試行錯誤をくりかえすのです。
娘が学校に行ってから、
昔のリクルートの営業課のように、
どうするか、意見交換、ブレストを
繰り返しています。
妻は、教育者である私以上に
教育関連の本をよく読みます。
でも、いかにもそのメソッドを
娘に押し付けるわけではありません。
ましてや、「いかに東大に入れるか」
「御三家に入れるか」でもなく。
娘が、娘らしく、
生き生きと歩んでいくためにはどうするか。
そんな話をしています。
私たちは5年にわたる妊活の末に
子どもを授かりました。
心身ともに、そして金銭的にも疲れ果てました。
あの時期、いや、その少し前から、
SNSや年賀状で友人・知人の家族の様子を見るのが
つらいこともありました。
悩んでいる妻のために
黙って、私たちの似顔絵と
真ん中に子どもがいる絵を
描きました。
下手くそだけど、
ありったけの想いをこめたつもりです。
ただ。
もし子どもを授からなかったとしても、
この結婚生活は続けたかっただろうなあ、
とも思います。
何らかの責任を伴うからなのか。
単純に、結婚しているこの状態が、
楽しくて、好きだからなのか。
結婚する理由を考える上では、
「結婚しない理由」を考えるのも
ヒントになります。
長年交際している、同棲しているパートナーがいる
友人・知人は一定数います。
でも、法律婚はしないわけです。
そんな生活をしている方は、
子どもを授かったことをきっかけに
結婚する人もいます。
一方で、子どもを授かっても法律婚をしない人、
同居しない人もいるわけで。
一人で子育てをする人もいます。
一緒に住むということに関しては、
現在は見直しが行われている転勤も影響します。
いろいろです。
少子化対策が叫ばれますが、
国のために恋愛するわけでも、
結婚するわけでも、
出産するわけでもありません。
むしろ、
「結婚って何だろう?」
「なぜ結婚するの?」
「結婚に意味が感じられないのだけど?」と
悩める社会は、
選択肢が増えた社会だとも言えます。
いや、教え子たちからは
「実家に帰るたびに、
いい人はいないのか」と聞かれるという
悩みを聞いたりもしますが。
いまだに、です。
以前、女子大の方に聞いたのですが、
2010年前後までは、キャリアセンターに
「お嫁さんになりたい」と
相談に来る学生がいたそうです。
さらに昔の進路調査には、
「就職」「進学」などと並んで
「花嫁修業」という選択肢があった、と。
「政略結婚」なんて言葉もあります。
結婚したくてする人ばかりではなかった。
結婚するのが当然だった時代から、
結婚してもしなくてもいい時代になった。
だからこそ、「なぜ結婚するのか」という
問いが生まれるのでしょう。
そういえば、蛭子能収さんは、
自分の結婚を「性欲結婚」と呼んでいました。
おい。
ただ、これも一つの答なのでしょう。
読売新聞の人生相談コーナー「人生案内」に
年に数回載る、中高年の性の悩みなどは、
赤裸々であり、深刻で。
40すぎても、50すぎても、
人はこんなことで悩むのか。
本を読め、Eテレと放送大学を見ろ、
と言いたくもなるのですけど、
本人たちにとっては深刻なのでしょう。
愛なのか。性なのか。生活なのか。経済なのか。
子育てなのか。孤独を避けるためなのか。
家族になりたいからなのか。
あるいは、そんな大げさな理由などなく、
「嫌いじゃないから」なのか。
結局、私はこう思います。
結婚には、少なくとも、
二人には最初から決められた意味なんて
ないのではないでしょうか。
意味があるから結婚するのではない。
結婚した二人が、一緒に暮らしながら、
後から意味をつくっていく。
そして、意味をつくりたい相手がいなければ、
無理に結婚する必要もない。
あなたにとって、誰かと
「家族になる」とはどういうことなのか。
ゼクシィの歴代CMでも見ながら、
考えましょうかね。
ここまで書いておいてあれですけど、
友人から「交際相手ができた」「結婚する」
という報告をきくと、
ジーンとしちゃうのですけどね。
あと、先日、会食のあと
「実は私たち、夫婦なんです」と言われたときも。
なんて素敵なの、と。
あ、そろそろ家族の食事を製造します。
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