常見陽平メルマガ『陽平界通信』第201号 「斜陽産業ですから」と公言するメディア関係者問題/娘に幸せを押し売りする母親問題
2022/08/10 (Wed) 18:16
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第201号
◆◆ 2022.8.10 配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
自分の仕事について
「斜陽化」を公言することの功罪
2.記事傑作選
◇日本は「休む国」ではなく「休ませる国」
◇布袋寅泰さんとYOSHIKIさんの共演待望論
◇ガクチカならぬ40チカ
◇子供には本物を見せるのだ
3.人生バカ一代
「結婚し、家事をし、子供を産め」という
「女性の幸せ」の押し売り問題
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【自分の仕事について
「斜陽化」を公言することの功罪】
残暑見舞い申し上げます。
暑いですね。
執筆、研究に没頭しようと思うたびに、
娘に何かが起こるわけです。
保育園、事実上のコロナ休園です。
娘の対応をしないといけないわけです。
最近『風立ちぬ』にハマっている娘のために
日帰りで軽井沢に7時間の車移動で
行ってきましたよ。
碓氷軽井沢インターチェンジを降りたあと
「ほら、涼しいでしょ?」と言うべく
車の窓ガラスをあけたら
ムワっとしましたよ。
前回、メルマガ200号と書いたら
たくさんのお祝いメッセージを
もらったわけですが。
それだけでなく
著者デビューして15年、
大学の教壇に上がるようになって12年、
専任教員になって8年という
アニバーサリー・イヤーなのですよ、今年は。
自分は大学教員であること、
物書きであることに誇りを持つと同時に、
その責任を果たそうと思っております
(実際にそうできているかどうか、
そう思われているかどうかは別として)。
一方、大学も、メディアも厳しい環境に
置かれていることは言うまでもありません。
大学においては、
18歳人口の減少はもうとっくに起きているわけですし、
今後はついに100万人、
さらには90万人を切るわけです。
メディアに関しても、デビューしてからずっと、
ほぼ厳しい話しかないわけですよ。
自分がお世話になった出版社やレーベルも、
もう存在しないものもいくつかあり。
私がデビューしてからずっと、
初版の部数は(私という著者の格もありますが)
「昔はもっと刷ったのにね」
という数字になっており。
書店もだいぶ潰れました。
テレビやラジオも、
お世話になった番組がなくなったり
(当然、番組は入れ替わるわけですが)、
規模を縮小したり。
デビューした頃よりも今の方が
出演料が安くなっているのは、
番組づくりのコストを
引き締めているからでしょう。
そういえば、先日、話題になったのは
「ラジオの終わりとは、
過払い請求CMが終わった瞬間ではないか」
という話を聴き、複雑な心境になり。
「認定司法書士のあべりょう」は
頭にこびりついていますが。
成長分野と言われたウェブメディアも、
淘汰が起きており。
先日も連載が、サイトごとなくなりました。
一方、あまり自虐的な話をするのも、
いかがなものかと思うのです。
よくメディア関係者が口にする
「ウチは斜陽産業ですから」的な話は、
相手やタイミングを選んだ方が
いいのではないかと思うわけです。
自虐的であるだけでなく、失礼なのではないかと。
まあ、危機感がない人も問題ですが。
それ
「あなたは斜陽産業の熱心なファンですよね」
「斜陽産業と仕事してくれてありがとうございます」
言うようなものではないですか。
採用関連の仕事をしている立場からすると、
求人広告では一部、危機感は語られますし、
あえて仕事の厳しい現実を伝える場合もあります
(RJP→リアルスティック・ジョブ・プレビューと言います)。
一方、「斜陽産業です」と書いている求人広告って
見たことないのですね。
日本を代表する斜陽産業!部数減少、赤字拡大の落日新聞が
新人記者を募集します!
ここまで正直に言ってくれたら
あっぱれなような気もしますけれど。
なお・・・。
ウソとホラは違うのですね。
仕事の内容や年収を詐称、誇張するのは
求職者が不利益を被りますからやめて欲しいのですが。
「○○を目指す」などと夢を語るのは、
あまりに地に足のついていないものは別として、
アリなのではないかと。
「ビジョン」なるものは、
ときにそういうものになっているのではないかと。
握りこぶしの中に
夢があるように見せるのもまた
経営者や採用担当者の仕事ではないかと。
手を開いた瞬間、そこに
感動的な何かがあれば、
嘘にはなりません。
バンダイで人事をしていた15年くらい前、
まるでインディーズバンドのように、
毎日「ツアー」をし、全国の大学や合同説明会で
「世界一の感動創造企業を目指します」
「ウチはこれからグローバル化、大人マーケットの開拓、新規事業、
グループのシナジーに取り組みます」
などと連呼していたわけですよ。
今でも、当時のフレーズはスラスラでてきます。
本当はどうなるか、こちらもわからないのに。
あのとき、バンダイや、私を信じて(騙されて?)
入社した人が、
本当にすごい会社にしてくれています。
株価も当時の12倍くらいになりました。
それこそ、子供が減るので、
斜陽産業になる可能性が高かったのに。
まあ、物書きとしても、大学関係者としても、
先が厳しいことはわかっています。
でも、夢、希望を持ってもいいでしょう?
というわけで、この夏は
物書きとして、大学関係者として、
力をつける時期にします。はい。書きますよ。
今日も叫ばせてください。
「将来は、村上春樹みたいな作家さんに、
なりたいですぅ」
200号記念プレゼント、
多数のご応募、ありがとうございます。
なんと、倍率4倍!
私が受験した頃の一橋大学社会学部(前期)の倍率、
3.4倍を超えました!超難関!
当選者には、これから順にご連絡します。
※まだ一人もご連絡しておりません。
おめでとうございます!
というメールが届いても、
怪しまないでくださいー。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3473/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/3474/XXXX
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You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3475/XXXX
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最新作
『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
https://d.bmb.jp/9/1454/3476/XXXX
をよろしくお願いします。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
日本は「休む国」ではなく「休ませる国」
有給休暇の課題とは
https://d.bmb.jp/9/1454/3477/XXXX
布袋寅泰さんとYOSHIKIさんの共演待望論
久々にSNSやっていてよかったなと感じましたよ
https://d.bmb.jp/9/1454/3478/XXXX
ガクチカならぬ40チカ
各時代に頑張ったことを振り返ってみる
https://d.bmb.jp/9/1454/3479/XXXX
子供には本物を見せるのだ
https://d.bmb.jp/9/1454/3480/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━
3.人生バカ一代
━━━━━━━━━━◆◆
【「結婚し、家事をし、子供を産め」という
「女性の幸せ」の押し売り問題】
とらばーゆ編集部だったころは、
まさに苦労の連続で成果もほぼなく
トラウマになりそうな時代だったのだけど。
とら、だけに。
その頃の失敗談のひとつが、
「4色刷事件」である。
電話をおいたあと、
「編集長!大変です!
4色しか刷れないと言っているのです!」
と編集部で叫ぶ私。
「陽平ちゃん、あのね、印刷物は4色あれば、
どんな色も出せるのよ」
と軽くあしらわれた。
現実を知らないと、
しょうもないことで悩んでしまう。
なぜか、そんなことを思い出した。
さて。
各紙の人生相談コーナーを見て
首をかしげるのは、
「それ、悩むポイントか?」
「何が問題なのだろう?」
というような相談である。
少し前に読売新聞の「人生案内」に
「高校生の息子が、
Hなサイトを覗いていたことが発覚。
情けない。あの真面目だった息子が・・・。
あの子が、女性の裸に興味を持つなんて!
汚らわしい!気持ち悪い!
一緒に住むのがつらい!」
という趣旨の相談があり。
回答者が
「お子さんは、実にまっとうに、
普通に育っています」と
返答していたのが秀逸だった。
著名な経済学者との会食の席で、
彼は、配偶者の方とLINEをしていて。
「高校生の息子が、
勝手にアダルトサイトを利用していたのですよ。
妻と対応を考えていて」
と独白。
いや、「勝手に」と言うけれど
「相談の上」利用していたら、そっちの方がすごいと思うけれど。
そのお子さんは、のちに東大の理科一類にストレートで合格した。
余談だが、全員、東大の理科三類という家族のことを
「一家理三(いっかりさん)」と呼ぶらしい。
おぼえておこう。
要するに、それは、悩むことではないのだ。
いや、そればっかり考えていたり
請求額が大きいと問題だけど。
前回に続き・・・
今回も、毎日新聞に掲載された人生相談から。
人生相談:自分の主張押し通す娘
=回答者・高橋源一郎|毎日新聞
https://d.bmb.jp/9/1454/3481/XXXX
相談の趣旨は・・・。
・2度目の結婚をした娘が家事をせず、
娘の夫がよく相談してくる。
・娘は、女性が家事をするべきという
不平等な役割分担に不満を抱いている。
・彼は子供がほしいのに、
彼女はまだいらないという。
・私の育て方が悪かったのか?
という、母親からの相談だった。
これに対する高橋源一郎さんの答が、
源一郎業界の巨匠
天龍源一郎のチョップ、延髄斬り、
パワーボムなみの重厚感、
痛みのわかるプロレスならぬ、
痛みを伝える回答でナイスだった。
実際の相談文の内容はより具体的で、
まったく家事をしないわけではない、と。
それぞれの正しさがある、と。
「まず、一緒にいること、
家族であることの意味を、
ふたりで考えてみることから始めてみては」と、
娘さんに向けた回答を。
その後、相談してきた母親に対して、
子育てはとっくに終わっていると諭し、
「人生終盤に差しかかった
ご自身の心配をしてください」
というロックな回答が。実に痛快だった。
朝日新聞の「Think Gender」的な
視点から言うならば、
娘さん、実にまっとうに
自己主張をして生きているのではないか。
自分の主張をするのは悪いことではない。
家事の役割分担が女性に偏りすぎるのも
問題とされており。
子供をいつ生むか、そもそも生むのかどうかも
双方の合意の上で決めるべきである。
娘さんが離婚して2度目の結婚をしたのも
自分の人生を強く選んでいるとも言える。
「私の育て方が悪かったのか?」と
悩む母親の方が問題であり、
まるでセカイ系作品
(って、最近話題にならないね)の
主人公のように、問題を抱え込んでいないか。
家事、さらには出産は女性の義務なのか。
「幸せな母親像」を押し売りしていないか。
もっとも、家事をしないのが幸せ、
子供は産まない方が良いと言うつもりもなく。
これを考えて、決めるのが大人であり、夫婦ではないか、と。
この時期になると、「24時間テレビ」の
「感動の押し売り」が問題となるが。
こういう自分の人生を前提とした
家族像や幸せの押し売りもいかがなものかと
思った次第である。
何より、悩まなくていいことで悩むと
人生は窮屈になるのではないか、と。
しかし、よくある
男性が女性像、家庭像を押し付ける
という話ではなく
母親がこれらを押し付けるという話で。
この問題で、悩んでいる人も、多いのかな。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/3482/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
自分の仕事について
「斜陽化」を公言することの功罪
2.記事傑作選
◇日本は「休む国」ではなく「休ませる国」
◇布袋寅泰さんとYOSHIKIさんの共演待望論
◇ガクチカならぬ40チカ
◇子供には本物を見せるのだ
3.人生バカ一代
「結婚し、家事をし、子供を産め」という
「女性の幸せ」の押し売り問題
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【自分の仕事について
「斜陽化」を公言することの功罪】
残暑見舞い申し上げます。
暑いですね。
執筆、研究に没頭しようと思うたびに、
娘に何かが起こるわけです。
保育園、事実上のコロナ休園です。
娘の対応をしないといけないわけです。
最近『風立ちぬ』にハマっている娘のために
日帰りで軽井沢に7時間の車移動で
行ってきましたよ。
碓氷軽井沢インターチェンジを降りたあと
「ほら、涼しいでしょ?」と言うべく
車の窓ガラスをあけたら
ムワっとしましたよ。
前回、メルマガ200号と書いたら
たくさんのお祝いメッセージを
もらったわけですが。
それだけでなく
著者デビューして15年、
大学の教壇に上がるようになって12年、
専任教員になって8年という
アニバーサリー・イヤーなのですよ、今年は。
自分は大学教員であること、
物書きであることに誇りを持つと同時に、
その責任を果たそうと思っております
(実際にそうできているかどうか、
そう思われているかどうかは別として)。
一方、大学も、メディアも厳しい環境に
置かれていることは言うまでもありません。
大学においては、
18歳人口の減少はもうとっくに起きているわけですし、
今後はついに100万人、
さらには90万人を切るわけです。
メディアに関しても、デビューしてからずっと、
ほぼ厳しい話しかないわけですよ。
自分がお世話になった出版社やレーベルも、
もう存在しないものもいくつかあり。
私がデビューしてからずっと、
初版の部数は(私という著者の格もありますが)
「昔はもっと刷ったのにね」
という数字になっており。
書店もだいぶ潰れました。
テレビやラジオも、
お世話になった番組がなくなったり
(当然、番組は入れ替わるわけですが)、
規模を縮小したり。
デビューした頃よりも今の方が
出演料が安くなっているのは、
番組づくりのコストを
引き締めているからでしょう。
そういえば、先日、話題になったのは
「ラジオの終わりとは、
過払い請求CMが終わった瞬間ではないか」
という話を聴き、複雑な心境になり。
「認定司法書士のあべりょう」は
頭にこびりついていますが。
成長分野と言われたウェブメディアも、
淘汰が起きており。
先日も連載が、サイトごとなくなりました。
一方、あまり自虐的な話をするのも、
いかがなものかと思うのです。
よくメディア関係者が口にする
「ウチは斜陽産業ですから」的な話は、
相手やタイミングを選んだ方が
いいのではないかと思うわけです。
自虐的であるだけでなく、失礼なのではないかと。
まあ、危機感がない人も問題ですが。
それ
「あなたは斜陽産業の熱心なファンですよね」
「斜陽産業と仕事してくれてありがとうございます」
言うようなものではないですか。
採用関連の仕事をしている立場からすると、
求人広告では一部、危機感は語られますし、
あえて仕事の厳しい現実を伝える場合もあります
(RJP→リアルスティック・ジョブ・プレビューと言います)。
一方、「斜陽産業です」と書いている求人広告って
見たことないのですね。
日本を代表する斜陽産業!部数減少、赤字拡大の落日新聞が
新人記者を募集します!
ここまで正直に言ってくれたら
あっぱれなような気もしますけれど。
なお・・・。
ウソとホラは違うのですね。
仕事の内容や年収を詐称、誇張するのは
求職者が不利益を被りますからやめて欲しいのですが。
「○○を目指す」などと夢を語るのは、
あまりに地に足のついていないものは別として、
アリなのではないかと。
「ビジョン」なるものは、
ときにそういうものになっているのではないかと。
握りこぶしの中に
夢があるように見せるのもまた
経営者や採用担当者の仕事ではないかと。
手を開いた瞬間、そこに
感動的な何かがあれば、
嘘にはなりません。
バンダイで人事をしていた15年くらい前、
まるでインディーズバンドのように、
毎日「ツアー」をし、全国の大学や合同説明会で
「世界一の感動創造企業を目指します」
「ウチはこれからグローバル化、大人マーケットの開拓、新規事業、
グループのシナジーに取り組みます」
などと連呼していたわけですよ。
今でも、当時のフレーズはスラスラでてきます。
本当はどうなるか、こちらもわからないのに。
あのとき、バンダイや、私を信じて(騙されて?)
入社した人が、
本当にすごい会社にしてくれています。
株価も当時の12倍くらいになりました。
それこそ、子供が減るので、
斜陽産業になる可能性が高かったのに。
まあ、物書きとしても、大学関係者としても、
先が厳しいことはわかっています。
でも、夢、希望を持ってもいいでしょう?
というわけで、この夏は
物書きとして、大学関係者として、
力をつける時期にします。はい。書きますよ。
今日も叫ばせてください。
「将来は、村上春樹みたいな作家さんに、
なりたいですぅ」
200号記念プレゼント、
多数のご応募、ありがとうございます。
なんと、倍率4倍!
私が受験した頃の一橋大学社会学部(前期)の倍率、
3.4倍を超えました!超難関!
当選者には、これから順にご連絡します。
※まだ一人もご連絡しておりません。
おめでとうございます!
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怪しまないでくださいー。
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最新作
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
日本は「休む国」ではなく「休ませる国」
有給休暇の課題とは
https://d.bmb.jp/9/1454/3477/XXXX
布袋寅泰さんとYOSHIKIさんの共演待望論
久々にSNSやっていてよかったなと感じましたよ
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ガクチカならぬ40チカ
各時代に頑張ったことを振り返ってみる
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子供には本物を見せるのだ
https://d.bmb.jp/9/1454/3480/XXXX
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3.人生バカ一代
━━━━━━━━━━◆◆
【「結婚し、家事をし、子供を産め」という
「女性の幸せ」の押し売り問題】
とらばーゆ編集部だったころは、
まさに苦労の連続で成果もほぼなく
トラウマになりそうな時代だったのだけど。
とら、だけに。
その頃の失敗談のひとつが、
「4色刷事件」である。
電話をおいたあと、
「編集長!大変です!
4色しか刷れないと言っているのです!」
と編集部で叫ぶ私。
「陽平ちゃん、あのね、印刷物は4色あれば、
どんな色も出せるのよ」
と軽くあしらわれた。
現実を知らないと、
しょうもないことで悩んでしまう。
なぜか、そんなことを思い出した。
さて。
各紙の人生相談コーナーを見て
首をかしげるのは、
「それ、悩むポイントか?」
「何が問題なのだろう?」
というような相談である。
少し前に読売新聞の「人生案内」に
「高校生の息子が、
Hなサイトを覗いていたことが発覚。
情けない。あの真面目だった息子が・・・。
あの子が、女性の裸に興味を持つなんて!
汚らわしい!気持ち悪い!
一緒に住むのがつらい!」
という趣旨の相談があり。
回答者が
「お子さんは、実にまっとうに、
普通に育っています」と
返答していたのが秀逸だった。
著名な経済学者との会食の席で、
彼は、配偶者の方とLINEをしていて。
「高校生の息子が、
勝手にアダルトサイトを利用していたのですよ。
妻と対応を考えていて」
と独白。
いや、「勝手に」と言うけれど
「相談の上」利用していたら、そっちの方がすごいと思うけれど。
そのお子さんは、のちに東大の理科一類にストレートで合格した。
余談だが、全員、東大の理科三類という家族のことを
「一家理三(いっかりさん)」と呼ぶらしい。
おぼえておこう。
要するに、それは、悩むことではないのだ。
いや、そればっかり考えていたり
請求額が大きいと問題だけど。
前回に続き・・・
今回も、毎日新聞に掲載された人生相談から。
人生相談:自分の主張押し通す娘
=回答者・高橋源一郎|毎日新聞
https://d.bmb.jp/9/1454/3481/XXXX
相談の趣旨は・・・。
・2度目の結婚をした娘が家事をせず、
娘の夫がよく相談してくる。
・娘は、女性が家事をするべきという
不平等な役割分担に不満を抱いている。
・彼は子供がほしいのに、
彼女はまだいらないという。
・私の育て方が悪かったのか?
という、母親からの相談だった。
これに対する高橋源一郎さんの答が、
源一郎業界の巨匠
天龍源一郎のチョップ、延髄斬り、
パワーボムなみの重厚感、
痛みのわかるプロレスならぬ、
痛みを伝える回答でナイスだった。
実際の相談文の内容はより具体的で、
まったく家事をしないわけではない、と。
それぞれの正しさがある、と。
「まず、一緒にいること、
家族であることの意味を、
ふたりで考えてみることから始めてみては」と、
娘さんに向けた回答を。
その後、相談してきた母親に対して、
子育てはとっくに終わっていると諭し、
「人生終盤に差しかかった
ご自身の心配をしてください」
というロックな回答が。実に痛快だった。
朝日新聞の「Think Gender」的な
視点から言うならば、
娘さん、実にまっとうに
自己主張をして生きているのではないか。
自分の主張をするのは悪いことではない。
家事の役割分担が女性に偏りすぎるのも
問題とされており。
子供をいつ生むか、そもそも生むのかどうかも
双方の合意の上で決めるべきである。
娘さんが離婚して2度目の結婚をしたのも
自分の人生を強く選んでいるとも言える。
「私の育て方が悪かったのか?」と
悩む母親の方が問題であり、
まるでセカイ系作品
(って、最近話題にならないね)の
主人公のように、問題を抱え込んでいないか。
家事、さらには出産は女性の義務なのか。
「幸せな母親像」を押し売りしていないか。
もっとも、家事をしないのが幸せ、
子供は産まない方が良いと言うつもりもなく。
これを考えて、決めるのが大人であり、夫婦ではないか、と。
この時期になると、「24時間テレビ」の
「感動の押し売り」が問題となるが。
こういう自分の人生を前提とした
家族像や幸せの押し売りもいかがなものかと
思った次第である。
何より、悩まなくていいことで悩むと
人生は窮屈になるのではないか、と。
しかし、よくある
男性が女性像、家庭像を押し付ける
という話ではなく
母親がこれらを押し付けるという話で。
この問題で、悩んでいる人も、多いのかな。
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