常見陽平メルマガ『陽平界通信』第213号 一発屋、武勇伝、ガクチカ/離婚したい夫婦だらけの読売「人生案内」
2022/11/02 (Wed) 07:41
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第213号
◆◆ 2022.11.2 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
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なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
一発屋は何発、発射しているのか
仕事の代表作、武勇伝問題
2.記事傑作選
◇野田氏の追悼演説「至高の檄文、あっぱれ!」
◇転勤、労働者・企業・社会での最適解は
◇「2択」で論じられぬ転勤の是非
◇愛される企業になるためのノウハウ公開
◇三井住友海上 内定前の辞退者、中途採用で優遇
3.人生相談バカ一代
そんなに離婚したいのか?夫婦間の摩擦について
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【一発屋は何発、発射しているのか
仕事の代表作、武勇伝問題】
最初にお詫びです。
配信システムの関係で、
前回は約850件の送信ミスがありました。
二重送信などのトラブルを避けるために、
あえて再送信しませんでした。
申し訳ございません。
前号も含むバックナンバーは
こちらでご覧頂けます。
https://d.bmb.jp/9/1454/3613/XXXX
先日、尊敬する北海道の企業の経営陣と
真面目な朝食ミーティングを
東京でしていたところ、
北海道のカルチャーの話になり。
札幌のバンド、FLATBACKER
(のちにアメリカ進出、EZOに改名)の
話になりました。
彼らの代表曲、「ハードブロウ」の話題となり。
この曲、歌詞が色々すごいのですけど、
サビが強烈なんですよ。
「いい加減にしなさいよ 今に痛い目にあうわよ」
と、突然、オネエ言葉になるのです。
1980年代なかばの曲で。
初めて聴いたのは、小学校高学年ですが、
衝撃を受けました。
MVはこちらです。
https://d.bmb.jp/9/1454/3614/XXXX
札幌の老舗メタルバンド、
サーベルタイガーのメンバー+
FLATBACKERのドラマー
本間大嗣さんによるカバーはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/3615/XXXX
ぶっちゃけ、
X JAPANほどは売れなかったわけですけど、
他のバンドにも影響を与えたカリスマ的な存在で。
まさか、北海道経済の展望について
真面目に語り合っているときに、
この話題になるとは。
いや、東京ステーションホテルの高級感あるラウンジで、
この話題で盛り上がること自体、
周りのお客さんやスタッフは
「いい加減にしなさいよ」と
言いたくなるかもしれませんが。
FLATBACKERを一発屋と言いたくないですが、
強烈なインパクトを残すと、
記憶にも記録にも残るわけです。
大槻ケンヂさんは、
「一発屋っていうけど、一発があるだけいいよ。
俺、一発ないもん」と自虐的に語っていました。
いや、彼も実際は「日本印度化計画」
「元祖高木ブー伝説」など、
一発どころか何発もヒットがあるわけですが。
一発屋とよくひとくくりにしますけど、
実際は「一般の人にも知られた作品が一発」
というわけで。彼ら彼女たちの活動には、
何発ものアウトプットがあり、
ファンに愛されているわけですよ。
これは代表作、代表曲問題とも重なり。
誰かの訃報があった際に
「○○などの代表曲で知られる○○さん」
と語られるわけですが、
その「○○」は実はその作者にとっては
過去のものだったり、
必ずしも自信作ではないわけですね。
さらには、作り手としての日常があるわけです。
会社員においてもこれはそうで。
「○○を立ち上げた○○さん」
「難攻不落の○○社から受注を決めた○○さん」
「電通から○○社を奪還した○○さん」
(最後だけ、まるで博報堂社員みたいで具体的ですね)
と語られるわけですけど、
それは常に過去のものであって。
その方は、
今の仕事でチャレンジしているのですよね。
もっと言うと、一つ一つのアウトプットの前に、
ルーチンがあるわけで。
ここでのルーチンは、単純作業という意味ではありません。
最高のパフォーマンスのための習慣です。
・・・ふとリクルート関係者あるあるの
『リクナビ』『ゼクシイ』『R25』などの
生みの親、仕掛け人を名乗る人は
何人いるんだ問題を思い出しました。
「オレオレ詐欺」ならぬ「アレオレ詐欺」ですね。
そういえば、先日、
情報誌ビジネスで修士論文を書いている
青学院生のインタビューを受け。
大変に勉強熱心で、かつ問いが明確かつ深く、
ナイスだったのですが。
リクルートには営業武勇伝なるものが
多数あったことを思い出しました。
「クライアントの物流会社のことを
理解するために、トラックの助手席に座った」
「紳士服チェーンのことを理解するために、
アルバイトし鏡を磨いた」
「牛丼チェーンに掲載料を捻出してもらうために、
メニューまで考えた」
「口頭のプレゼンで億単位の受注を決めた」
「松下電器(当時)に勤務しているような
技術者を採用したいというクライアントのために、
同社の前で転職情報誌を配ろうとした」
などなど、まあ、いっぱいありますね。
バンダイにも商品開発、営業に関する
武勇伝は多々ありました。
各社、それぞれあると思います。
ニュースになるようなエピソードでなくても、
営業部で語り継がれている話などがあるかと。
もっとも、この手の話は、
もちろんエピソードとしても面白いし、
元気が出るわけですし、
その仕事を手掛けた人を
リスペクトするわけですけど
(中には同意、賛同できないものもあります。
松下の前で情報誌配るのは、
ナシだと思うのですよ)。
その動機やプロセス、その社員や会社が
大事にしていることは何かという話の方に
注目するべきなのではないでしょうか。
「よい話」の裏にある、
価値観、行動特性は何なのか、
ルーチンは何か、という。
これは、就活のガクチカ問題とも通じる話で。
何度も、いろんなところで書いていますし、
語っていますが、
ガクチカ=武勇伝、すごい話と捉えるのは
ナンセンスで。
その背景にある価値観、行動特性こそ
大事ではないか、と。
さらには「サークルを立ち上げた」
「学園祭で○人動員した」という話ではなく、
日常的に取り組んでいること、
大事にしていることにこそ
注目するべきではないか、と。
イノベーション、非連続的な成功を求めること、
そのために今までにない取り組みをすることも
大切ですが、日常で何を大切にするか、
これをサボってはいけないことです。
私、ですか?
・「普通の人」の立場で考えること。
・「怒りと愛」をともに大切にすること。
・他の人と違う、
第三、第四の選択肢を提示すること。
・楽しむことをサボらないこと。
・素敵な一工夫をすること。
ですかね?
習慣レベルだと
・毎朝、新聞を8紙読む。
・dマガジンで浴びるように雑誌を読む。
・返信は即レスが基本。
・「頼まれごとは試されごと」なので、仕事は基本、受ける。
・整理整頓の徹底(机の上を何もない状態にして仕事を終える)。
ですかね。
あなたが、
普段の仕事で大切にしていることは何ですか?
エセナおおたでのセミナー、
まだ枠があるようです。
皆さんもぜひ!
大田区民の皆様から
「ポスター見たよ」という声、多数ですよ。
https://d.bmb.jp/9/1454/3616/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://voicy.jp/channel/2838
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://note.com/yoheitsunemi
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://www.youtube.com/user/yoheitsunemi
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/3617/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/3618/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
最新作
『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
https://d.bmb.jp/9/1454/3619/XXXX
をよろしくお願いします。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
野田氏の追悼演説「至高の檄文、あっぱれ!」
常見陽平さんのコメントプラス
https://d.bmb.jp/9/1454/3620/XXXX
転勤、労働者・企業・社会での最適解は
常見陽平さんの「コメントプラス」
https://d.bmb.jp/9/1454/3621/XXXX
「2択」で論じられぬ転勤の是非、直視すべきは
常見陽平さん
https://d.bmb.jp/9/1454/3622/XXXX
愛される企業になるためのノウハウ公開
人が集まる!やめない!成長する!
https://d.bmb.jp/9/1454/3623/XXXX
三井住友海上
内定受諾前の辞退者、中途採用で優遇
https://d.bmb.jp/9/1454/3624/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━
3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━◆◆
【そんなに離婚したいのか?
夫婦間の摩擦について】
この1週間くらい、
読売新聞の「人生案内」が騒々しい。
なんせ、鹿児島在住30代男性の
「日本が男女不平等なのは本当か?」
という質問がプチ炎上し。
いしいしんじさんの
「(女性は)差別はされている。
あなたがいま、差別している」
という回答が見事だった。
SNS上でも、男性からの批判が殺到していた。
https://d.bmb.jp/9/1454/3625/XXXX
盗撮する夫が気持ち悪いとか・・・
https://d.bmb.jp/9/1454/3626/XXXX
服役中の長男の存在という、重い相談も・・・
https://d.bmb.jp/9/1454/3627/XXXX
最近、多かったのは夫婦の関係をめぐる相談だ。
読売新聞オンラインでは、
「いい夫婦の日」に合わせ、関連する相談を
30件まとめたページを立ち上げた。
人生案内で考える「夫婦関係」、
30の悩みと回答を公開
https://d.bmb.jp/9/1454/3628/XXXX
期間限定で無料公開の模様。ぜひ、読んでほしい。
悩みは実に多様だ。
こういうとき、
トルストイの『アンナ・カレーニナ』の
「幸福な家庭はどれも似たものだが、
不幸な家庭はいずれも
それぞれに不幸なものである」を
引用したくなるのだが
(あまりにも、誰もがやっているので、
一瞬立ち止まったが)、
「不幸」には必ずしも見えないものの、
「悩み」は多様である。
いや、多様という言葉を使うのも、
ややためらってしまう。
「そんなことで、悩むのか」と。
ただ、その悩みが本人にとって、
離婚を考えるほど深刻なわけで。
先週末のこれなどがそうだ。
家事に無能な妻と別れたい
https://d.bmb.jp/9/1454/3629/XXXX
相談にのっている弁護士の佐貫陽子氏が
「これでは離婚できません」と
バッサリ斬っているのも見事だったが。
もっとも、日常的な些細な言動に、
本人の人柄や、家族の関係性も投影されるわけで。
しかも、小さなことが、
大きなトラブルにつながるし、
長年、積み重なるので悩ましい。
いきなり、メルマガ会員にだけ、
こっそり明かす、我が家の秘密を。
私が、妻と娘に、
明確に嫌われているポイントがある。
しかも、なかなか直せない点なのだ。
それは、風呂上がりに、
思わず濡れたまま更衣室に出て、
体をあまり拭かないまま、
しかも足がかなり濡れている状態で
部屋を歩くことである。
結果、フローリングに水滴がつき、
妻と娘の靴下が濡れてしまうのだ。
しかし、私は家では
靴下もスリッパも履かない人なので。
娘は「じとっとする妖怪が出たぞー」と
からかってくれるのだが。
何度も糾弾、弾劾、粉砕されたので、
自己批判をし、浴室内で体を拭く、
タオルで水滴をとるなどしているのだが、
ついつい、やってしまう。
それというのも、前にこのメルマガで明かしたとおり
私がトム・クルーズの生まれ変わりだから
しょうがないのである。
小学6年生で札幌の映画館で『トップガン』を観て、
自分はトム・クルーズだと確信したわけだが。
かっこいい俳優は、
濡れた髪でバスタオルを巻いたまま、
浴室の外に出るのではないか。
トム・クルーズも
そういうことをしていたのではないか。
厳密にはたぶん、そんなシーンはないのだが、
記憶が書き換えられているのである。
ちなみに、松浦弥太郎さんの影響で
ポーチュガルのヘアトニックを
愛用しているのだが、思わず眼をつぶり、
顎を上げ気味にして髪に叩き込むのも、
トム・クルーズの影響のつもりなのだが、
やはり記憶が曖昧である。
ところどころ、BOOWYの「NO. NEW YORK」
が混じっている。
シャワーを浴びて、コロンを叩くのだ。
実際、毎日、そうしている。
こんなのが同居している、家族の気持ちを
今、考えて胸が痛くなった。
読売新聞の「人生案内」に相談する人の
気持ちがわかった。
ここまで読んできて、老若男女問わず、
怒りが渦巻いている人、
呆れ返っている人が多数いるだろう。
「痛い」「気持ち悪い」」と
思う人がいることだろう。
こういう中年男のどうでもいいこだわりほど、
家庭や職場で迷惑なものはないのである。
自分は島耕作やゴルゴ13だと思っている奴、
『黄昏流星群』の主人公だと思っている奴ほど
頻出しないものの、迷惑きわまりないのである。
読売新聞「人生案内」を読みつつ、今度こそ、
体をちゃんと拭いてから浴室を出ようと
思った次第だが、いつまで続くのか。
しかし、最近「人生案内」を読んでいて、
人は離婚する口実を探しているのではないかと、
心の中の悪魔将軍がつぶやくことがある。
そう読めてしまう瞬間もよくある。
もっとも、
夫婦は価値観が違って当たり前なわけで。
そこをどう理解し合うか。これが大切だ。
バンドの解散理由の「音楽性の不一致」を
私は信じない人だ。
たいてい、不仲か、金か、家族の問題だ。
第一、「バラバラの個性がぶつかり合う
スリリングなパフォーマンスがバンドの魅力」
などと紹介されているのに、
いまさら不一致もないだろう。
ハードロックバンド、レインボーに
横山やすしみたいなオールバックでサングラスの
グラハム・ボネットが加入した時点で
そんなものは音を立てて崩壊している。
妻に「どうして結婚してくれたの?」
と聞いたことがある。
「嫌いじゃなかったから」
という答がかえってきた。
脱力するようだが、
これって大事なことではないか。
燃えるような恋愛は、
ユーミンの50周年記念ベスト
『ユーミン万歳!』的な世界にもう任せて、
理想と妄想は紙一重であることに気づくべきだ。
小さな違いを乗り越え、
大きな同じ、あるいは小さな同じを探すこと、
よいところ、好きなところを探すこと、
それもなければ、大嫌いではないこと、
このあたりのポイントを探すことも
幸せの法則ではないか。
そんなことを考えた48歳の朝。
さあ、送信ボタンを押したら朝風呂に。
今日くらいは家族を不愉快にしないように
バスタオルをドア前に用意しておく。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/3630/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
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今週のアウトライン
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1.巻頭言
一発屋は何発、発射しているのか
仕事の代表作、武勇伝問題
2.記事傑作選
◇野田氏の追悼演説「至高の檄文、あっぱれ!」
◇転勤、労働者・企業・社会での最適解は
◇「2択」で論じられぬ転勤の是非
◇愛される企業になるためのノウハウ公開
◇三井住友海上 内定前の辞退者、中途採用で優遇
3.人生相談バカ一代
そんなに離婚したいのか?夫婦間の摩擦について
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【一発屋は何発、発射しているのか
仕事の代表作、武勇伝問題】
最初にお詫びです。
配信システムの関係で、
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二重送信などのトラブルを避けるために、
あえて再送信しませんでした。
申し訳ございません。
前号も含むバックナンバーは
こちらでご覧頂けます。
https://d.bmb.jp/9/1454/3613/XXXX
先日、尊敬する北海道の企業の経営陣と
真面目な朝食ミーティングを
東京でしていたところ、
北海道のカルチャーの話になり。
札幌のバンド、FLATBACKER
(のちにアメリカ進出、EZOに改名)の
話になりました。
彼らの代表曲、「ハードブロウ」の話題となり。
この曲、歌詞が色々すごいのですけど、
サビが強烈なんですよ。
「いい加減にしなさいよ 今に痛い目にあうわよ」
と、突然、オネエ言葉になるのです。
1980年代なかばの曲で。
初めて聴いたのは、小学校高学年ですが、
衝撃を受けました。
MVはこちらです。
https://d.bmb.jp/9/1454/3614/XXXX
札幌の老舗メタルバンド、
サーベルタイガーのメンバー+
FLATBACKERのドラマー
本間大嗣さんによるカバーはこちら
https://d.bmb.jp/9/1454/3615/XXXX
ぶっちゃけ、
X JAPANほどは売れなかったわけですけど、
他のバンドにも影響を与えたカリスマ的な存在で。
まさか、北海道経済の展望について
真面目に語り合っているときに、
この話題になるとは。
いや、東京ステーションホテルの高級感あるラウンジで、
この話題で盛り上がること自体、
周りのお客さんやスタッフは
「いい加減にしなさいよ」と
言いたくなるかもしれませんが。
FLATBACKERを一発屋と言いたくないですが、
強烈なインパクトを残すと、
記憶にも記録にも残るわけです。
大槻ケンヂさんは、
「一発屋っていうけど、一発があるだけいいよ。
俺、一発ないもん」と自虐的に語っていました。
いや、彼も実際は「日本印度化計画」
「元祖高木ブー伝説」など、
一発どころか何発もヒットがあるわけですが。
一発屋とよくひとくくりにしますけど、
実際は「一般の人にも知られた作品が一発」
というわけで。彼ら彼女たちの活動には、
何発ものアウトプットがあり、
ファンに愛されているわけですよ。
これは代表作、代表曲問題とも重なり。
誰かの訃報があった際に
「○○などの代表曲で知られる○○さん」
と語られるわけですが、
その「○○」は実はその作者にとっては
過去のものだったり、
必ずしも自信作ではないわけですね。
さらには、作り手としての日常があるわけです。
会社員においてもこれはそうで。
「○○を立ち上げた○○さん」
「難攻不落の○○社から受注を決めた○○さん」
「電通から○○社を奪還した○○さん」
(最後だけ、まるで博報堂社員みたいで具体的ですね)
と語られるわけですけど、
それは常に過去のものであって。
その方は、
今の仕事でチャレンジしているのですよね。
もっと言うと、一つ一つのアウトプットの前に、
ルーチンがあるわけで。
ここでのルーチンは、単純作業という意味ではありません。
最高のパフォーマンスのための習慣です。
・・・ふとリクルート関係者あるあるの
『リクナビ』『ゼクシイ』『R25』などの
生みの親、仕掛け人を名乗る人は
何人いるんだ問題を思い出しました。
「オレオレ詐欺」ならぬ「アレオレ詐欺」ですね。
そういえば、先日、
情報誌ビジネスで修士論文を書いている
青学院生のインタビューを受け。
大変に勉強熱心で、かつ問いが明確かつ深く、
ナイスだったのですが。
リクルートには営業武勇伝なるものが
多数あったことを思い出しました。
「クライアントの物流会社のことを
理解するために、トラックの助手席に座った」
「紳士服チェーンのことを理解するために、
アルバイトし鏡を磨いた」
「牛丼チェーンに掲載料を捻出してもらうために、
メニューまで考えた」
「口頭のプレゼンで億単位の受注を決めた」
「松下電器(当時)に勤務しているような
技術者を採用したいというクライアントのために、
同社の前で転職情報誌を配ろうとした」
などなど、まあ、いっぱいありますね。
バンダイにも商品開発、営業に関する
武勇伝は多々ありました。
各社、それぞれあると思います。
ニュースになるようなエピソードでなくても、
営業部で語り継がれている話などがあるかと。
もっとも、この手の話は、
もちろんエピソードとしても面白いし、
元気が出るわけですし、
その仕事を手掛けた人を
リスペクトするわけですけど
(中には同意、賛同できないものもあります。
松下の前で情報誌配るのは、
ナシだと思うのですよ)。
その動機やプロセス、その社員や会社が
大事にしていることは何かという話の方に
注目するべきなのではないでしょうか。
「よい話」の裏にある、
価値観、行動特性は何なのか、
ルーチンは何か、という。
これは、就活のガクチカ問題とも通じる話で。
何度も、いろんなところで書いていますし、
語っていますが、
ガクチカ=武勇伝、すごい話と捉えるのは
ナンセンスで。
その背景にある価値観、行動特性こそ
大事ではないか、と。
さらには「サークルを立ち上げた」
「学園祭で○人動員した」という話ではなく、
日常的に取り組んでいること、
大事にしていることにこそ
注目するべきではないか、と。
イノベーション、非連続的な成功を求めること、
そのために今までにない取り組みをすることも
大切ですが、日常で何を大切にするか、
これをサボってはいけないことです。
私、ですか?
・「普通の人」の立場で考えること。
・「怒りと愛」をともに大切にすること。
・他の人と違う、
第三、第四の選択肢を提示すること。
・楽しむことをサボらないこと。
・素敵な一工夫をすること。
ですかね?
習慣レベルだと
・毎朝、新聞を8紙読む。
・dマガジンで浴びるように雑誌を読む。
・返信は即レスが基本。
・「頼まれごとは試されごと」なので、仕事は基本、受ける。
・整理整頓の徹底(机の上を何もない状態にして仕事を終える)。
ですかね。
あなたが、
普段の仕事で大切にしていることは何ですか?
エセナおおたでのセミナー、
まだ枠があるようです。
皆さんもぜひ!
大田区民の皆様から
「ポスター見たよ」という声、多数ですよ。
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Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
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note、エッセイを書いています。
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
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最新作
『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
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をよろしくお願いします。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
野田氏の追悼演説「至高の檄文、あっぱれ!」
常見陽平さんのコメントプラス
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転勤、労働者・企業・社会での最適解は
常見陽平さんの「コメントプラス」
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「2択」で論じられぬ転勤の是非、直視すべきは
常見陽平さん
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愛される企業になるためのノウハウ公開
人が集まる!やめない!成長する!
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三井住友海上
内定受諾前の辞退者、中途採用で優遇
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【そんなに離婚したいのか?
夫婦間の摩擦について】
この1週間くらい、
読売新聞の「人生案内」が騒々しい。
なんせ、鹿児島在住30代男性の
「日本が男女不平等なのは本当か?」
という質問がプチ炎上し。
いしいしんじさんの
「(女性は)差別はされている。
あなたがいま、差別している」
という回答が見事だった。
SNS上でも、男性からの批判が殺到していた。
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盗撮する夫が気持ち悪いとか・・・
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服役中の長男の存在という、重い相談も・・・
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最近、多かったのは夫婦の関係をめぐる相談だ。
読売新聞オンラインでは、
「いい夫婦の日」に合わせ、関連する相談を
30件まとめたページを立ち上げた。
人生案内で考える「夫婦関係」、
30の悩みと回答を公開
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期間限定で無料公開の模様。ぜひ、読んでほしい。
悩みは実に多様だ。
こういうとき、
トルストイの『アンナ・カレーニナ』の
「幸福な家庭はどれも似たものだが、
不幸な家庭はいずれも
それぞれに不幸なものである」を
引用したくなるのだが
(あまりにも、誰もがやっているので、
一瞬立ち止まったが)、
「不幸」には必ずしも見えないものの、
「悩み」は多様である。
いや、多様という言葉を使うのも、
ややためらってしまう。
「そんなことで、悩むのか」と。
ただ、その悩みが本人にとって、
離婚を考えるほど深刻なわけで。
先週末のこれなどがそうだ。
家事に無能な妻と別れたい
https://d.bmb.jp/9/1454/3629/XXXX
相談にのっている弁護士の佐貫陽子氏が
「これでは離婚できません」と
バッサリ斬っているのも見事だったが。
もっとも、日常的な些細な言動に、
本人の人柄や、家族の関係性も投影されるわけで。
しかも、小さなことが、
大きなトラブルにつながるし、
長年、積み重なるので悩ましい。
いきなり、メルマガ会員にだけ、
こっそり明かす、我が家の秘密を。
私が、妻と娘に、
明確に嫌われているポイントがある。
しかも、なかなか直せない点なのだ。
それは、風呂上がりに、
思わず濡れたまま更衣室に出て、
体をあまり拭かないまま、
しかも足がかなり濡れている状態で
部屋を歩くことである。
結果、フローリングに水滴がつき、
妻と娘の靴下が濡れてしまうのだ。
しかし、私は家では
靴下もスリッパも履かない人なので。
娘は「じとっとする妖怪が出たぞー」と
からかってくれるのだが。
何度も糾弾、弾劾、粉砕されたので、
自己批判をし、浴室内で体を拭く、
タオルで水滴をとるなどしているのだが、
ついつい、やってしまう。
それというのも、前にこのメルマガで明かしたとおり
私がトム・クルーズの生まれ変わりだから
しょうがないのである。
小学6年生で札幌の映画館で『トップガン』を観て、
自分はトム・クルーズだと確信したわけだが。
かっこいい俳優は、
濡れた髪でバスタオルを巻いたまま、
浴室の外に出るのではないか。
トム・クルーズも
そういうことをしていたのではないか。
厳密にはたぶん、そんなシーンはないのだが、
記憶が書き換えられているのである。
ちなみに、松浦弥太郎さんの影響で
ポーチュガルのヘアトニックを
愛用しているのだが、思わず眼をつぶり、
顎を上げ気味にして髪に叩き込むのも、
トム・クルーズの影響のつもりなのだが、
やはり記憶が曖昧である。
ところどころ、BOOWYの「NO. NEW YORK」
が混じっている。
シャワーを浴びて、コロンを叩くのだ。
実際、毎日、そうしている。
こんなのが同居している、家族の気持ちを
今、考えて胸が痛くなった。
読売新聞の「人生案内」に相談する人の
気持ちがわかった。
ここまで読んできて、老若男女問わず、
怒りが渦巻いている人、
呆れ返っている人が多数いるだろう。
「痛い」「気持ち悪い」」と
思う人がいることだろう。
こういう中年男のどうでもいいこだわりほど、
家庭や職場で迷惑なものはないのである。
自分は島耕作やゴルゴ13だと思っている奴、
『黄昏流星群』の主人公だと思っている奴ほど
頻出しないものの、迷惑きわまりないのである。
読売新聞「人生案内」を読みつつ、今度こそ、
体をちゃんと拭いてから浴室を出ようと
思った次第だが、いつまで続くのか。
しかし、最近「人生案内」を読んでいて、
人は離婚する口実を探しているのではないかと、
心の中の悪魔将軍がつぶやくことがある。
そう読めてしまう瞬間もよくある。
もっとも、
夫婦は価値観が違って当たり前なわけで。
そこをどう理解し合うか。これが大切だ。
バンドの解散理由の「音楽性の不一致」を
私は信じない人だ。
たいてい、不仲か、金か、家族の問題だ。
第一、「バラバラの個性がぶつかり合う
スリリングなパフォーマンスがバンドの魅力」
などと紹介されているのに、
いまさら不一致もないだろう。
ハードロックバンド、レインボーに
横山やすしみたいなオールバックでサングラスの
グラハム・ボネットが加入した時点で
そんなものは音を立てて崩壊している。
妻に「どうして結婚してくれたの?」
と聞いたことがある。
「嫌いじゃなかったから」
という答がかえってきた。
脱力するようだが、
これって大事なことではないか。
燃えるような恋愛は、
ユーミンの50周年記念ベスト
『ユーミン万歳!』的な世界にもう任せて、
理想と妄想は紙一重であることに気づくべきだ。
小さな違いを乗り越え、
大きな同じ、あるいは小さな同じを探すこと、
よいところ、好きなところを探すこと、
それもなければ、大嫌いではないこと、
このあたりのポイントを探すことも
幸せの法則ではないか。
そんなことを考えた48歳の朝。
さあ、送信ボタンを押したら朝風呂に。
今日くらいは家族を不愉快にしないように
バスタオルをドア前に用意しておく。
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