常見陽平メルマガ『陽平界通信』第214号 『文藝春秋』『宣伝会議』に寄稿しました/東京とは何だろう?
2022/11/09 (Wed) 08:04
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第214号
◆◆ 2022.11.9 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
自分らしさの模索
『文藝春秋』『宣伝会議』に寄稿しました
2.記事傑作選
◇「女性蔑視」と「女性軽視」
3.人生にキク音楽
東京とは何だろう?くるりを聴いて考えた
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【自分らしさの模索
『文藝春秋』『宣伝会議』に寄稿しました】
妻子が星野リゾートにワーケーションに出かけております。
森の中の保育園に子供を預け、仕事だそうです。
主夫業がないと、こんなに自分の時間があるのですね。
11月は寄稿ものラッシュでございます。
まずは『文藝春秋』でございます。
12月号(11月10日発売)の
「オヤジとオフクロ」というコーナーに、
寄稿しました。
母について
書き倒しております。
ちなみに、オヤジ編は隣のページで
東大名誉教授の御厨貴先生が書いており。
先日の朝日新聞に載った、
母に関するインタビューは大反響で、
学内で副学長を含め、たくさんの先生から
「読みましたよ」と声をかけられました。
以前も、日経新聞、東京新聞で
母について語っていますが、
毎回、過去の記事とかぶらないようにしており。
それくらい、家族ネタ、
なかでも母ネタはたくさん出てくるのです。
今回は寄稿もので。
依頼を頂いた際に、そのままの勢いで、
美容室でセットをしてもらう間に
スマホで書いたものがもとになっております、
はい。
『文藝春秋』には、これまで
「同級生交歓」に高校同期と登場した他、
「新聞エンマ帖」というコーナーに2度、
朝日新聞デジタルでの
常見のコメントが取り上げられており。
今度は、硬派な1万字くらいの寄稿もの、
オピニオンかルポルタージュを書くのが
夢でございます。はい。
オピニオン誌の寄稿、インタビュー、
対談は大好きです。
さらに、『宣伝会議』12月号の特集
「嫌われない広告」の形とは?
アドエクスペリエンスを考える
に寄稿しております。
https://d.bmb.jp/9/1454/3631/XXXX
「広告」の裏側も理解する生活者
いま、広告会社で働くということ
というテーマで、
人気企業ランキングからみる広告会社などを
テーマに縦横無尽に書いております。
電博の人気が落ちたという話だけでなく、
なぜ日本企業が上位校の就活生に
選ばれなくなってきているのかという話も。
さらには、私が若い頃、
どれだけ広告会社に行きたかったか、
広告かぶれだったかという
痛い話も書いておりますよ。
この2つの寄稿はつながっていて。
母をこえられない俺、
広告会社で働いていたはずの俺という、
人生の2大(いや、もっとある)
コンプレックスと向き合ったような。
とはいえ、私は私で、
自分らしく生きています。はい。
エセナおおたでのセミナー、
まだ枠があるようです。
皆さんもぜひ!
大田区民の皆様から
「ポスター見たよ」という声、多数ですよ。
https://d.bmb.jp/9/1454/3632/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3633/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/3634/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3635/XXXX
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最新作
『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
https://d.bmb.jp/9/1454/3636/XXXX
をよろしくお願いします。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
「女性蔑視」と「女性軽視」
https://d.bmb.jp/9/1454/3637/XXXX
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3.人生にキク音楽
━━━━━━━━━━━━◆◆
【東京とは何だろう?くるりを聴いて考えた】
2022年、
私は意識的に生の音楽を聴くことにしている。
創り手としての衝動に火をつけるため、
生きている感覚を取り戻すためだ。
いや、要するに音楽が好きなのだ。
ライブもフェスも再開モードだし、
来日ラッシュだし。
先週末はガンズ・アンド・ローゼズ、
さらに、くるり、クラムボン、KANA-BOONが
出演する御殿場のフェスに。
https://d.bmb.jp/9/1454/3638/XXXX
毎週1回くらいのペースで、
日本のどこかで音楽を生で聴いている。
なぜか、週末は「東京」について考えた。
ガンズ・アンド・ローゼズの前座で登場した
日本のメタルバンド、LOUDNESSが普通、
「東京!」と叫ぶところを、
「埼玉―!」と叫んでいて、好感が持てた。
・・・名古屋でも「東京!」って言っちゃった
来日アーティストっているよね。
さらに、くるりを始めて、生で、
しかも屋外で20メートル先くらいの距離で観て、
代表曲であり初のシングルである
「東京」を聴き。
東京について考えた。
思えば、18歳まで、私の人生の目標の一つは、
内地に出ること、しかも東京に住むことだった。
「内地」という言葉を
知らない人もいることだろう。
北海道からみて、本州のことをそう呼ぶ。
沖縄県民が言う「本土」と近いのだろう。
「近いのだろう」という曖昧な表現にしたのは、
理解しているつもりでも、
私が「内地」に抱いていた感情と
イコールかどうか分からないからだ。
ネットもない時代、
本やラジオで妄想していた東京はとても遠く。
津軽海峡は、
東京と札幌の私を明確に分けているように思えた。
それは、物理的な話ではなく、
感覚的な話でもあり。
どんなコンテンツをみても、
「これは内地の話だよね」と思っていた次第だ。
小学校の頃、母と祖母に食卓で
「内地に行って、東京で小さなアパートに暮らし
そのアパートを売って、なにかをやる」
と宣言した。
祖母の「アパートは、人のものでしょ」
というツッコミが、ナイスだった。
いや、東京に出て自分のマンションは買って、売ったので
ある意味、現実になったのだけど。
第一志望の大学になんとか現役で合格し、
私は東京にやってきた。
来年で内地に出てきて30年になる。
もっとも、東京の人になりきれているかというと、
自分でもよくわからない。
いまだに『BRUTUS』『POPEYE』『LEON』
『GOETHE』『東京カレンダー』
などの、おしゃれ雑誌を読んで
東京ごっこをしている自分がいる。
たまに、自分に
「北から目線」がインストール
されていることに気づく。
そもそも、「東京」は広いし。
エリアにより、時間帯により、
さらには自分のライフスタイル、
ワークスタイルにより、見え方は異なる。
とにかく、東京に住んでいること自体が
感動と違和感の連続だった小平市大沼町のアパート時代。
自ら貯めたお金で移り住んだ
モノレールができる前の立川駅南口の繁華街時代。
毎日、キャバクラの客引きに5回あい、逃げるようにして
帰宅し。あらゆるギャンブルがある街だった。
「こんな人になりたくないな」
という人を毎晩見かけ
「でも、なりたい自分ってなんだろう」
と考えた。
日当たりゼロのアパートで
ひたすら映画とプロレスを観て、本を読み漁った。
東京って、こんなんだったっけ?
と何度も思った。
馬車馬のように働いた大山時代、小岩時代、
名古屋から戻ってきて郊外の視点で考えた
新松戸時代(東京都ではないが)、
15年にわたる墨田区八広時代、
さらにここ数年の大田区洗足池あたりでの生活と、
住む場所によっても見え方は異なり。
思えば遠くにきたもんだ。
上京して来年で30年になるタイミングで、
ライブで聴いた、くるりの「東京」だが。
みんなが感動するというこの曲だが、これまでは
何度聴いてもあまり感動しなかった、実は。
ある有名なアーティストも同じ意見で
「くるりの東京で泣けるのか問題」について
会うたびに激論した。
ライブでのバージョンは異なり。
相変わらず泣きはしなかったけれど、
胸を打つものがあった。
ただ、それはやはり、歌詞の内容だけではなく、
叩きつけるようなギターの音に、だろうか。
いまだによく分からない。
ただ、
「どこにもいられない」
「自分はどこにいるんだろう」
という空気感はわかる。
東京には結局、居場所があって。
内地に出てきてしまった自分の後ろめたさと、
一方で前に進んでいる感もあって、
自分自身が混乱する。
さて、東京生まれの娘にとって、
東京とはなんだろう?
10代には、彼女は世界に旅立ってしまいそうだし、
もうすでに本人自身も
留学というものをやってみたいようなのだけど。
くるりのこの曲にどう反応するのだろうか。
自分にとって、東京という
「目指す都市」「出ていける場所」があってよかったとは思う。
娘にとって、東京は生まれた街であり
他の街を目指すのだろうけど。
ニューヨーク、マニラ、デリ、ムンバイ
ジャカルタ、東京
と、くるりの「everybody feels the same」
まで口ずさんでみる。
ところで
あなたは、くるりの「東京」で泣く人ですか?
あなたにとって、東京とは何ですか?
You Tube
https://d.bmb.jp/9/1454/3639/XXXX
歌詞
https://d.bmb.jp/9/1454/3640/XXXX
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/3641/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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◇「女性蔑視」と「女性軽視」
3.人生にキク音楽
東京とは何だろう?くるりを聴いて考えた
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━━━━━━━◆◆
【自分らしさの模索
『文藝春秋』『宣伝会議』に寄稿しました】
妻子が星野リゾートにワーケーションに出かけております。
森の中の保育園に子供を預け、仕事だそうです。
主夫業がないと、こんなに自分の時間があるのですね。
11月は寄稿ものラッシュでございます。
まずは『文藝春秋』でございます。
12月号(11月10日発売)の
「オヤジとオフクロ」というコーナーに、
寄稿しました。
母について
書き倒しております。
ちなみに、オヤジ編は隣のページで
東大名誉教授の御厨貴先生が書いており。
先日の朝日新聞に載った、
母に関するインタビューは大反響で、
学内で副学長を含め、たくさんの先生から
「読みましたよ」と声をかけられました。
以前も、日経新聞、東京新聞で
母について語っていますが、
毎回、過去の記事とかぶらないようにしており。
それくらい、家族ネタ、
なかでも母ネタはたくさん出てくるのです。
今回は寄稿もので。
依頼を頂いた際に、そのままの勢いで、
美容室でセットをしてもらう間に
スマホで書いたものがもとになっております、
はい。
『文藝春秋』には、これまで
「同級生交歓」に高校同期と登場した他、
「新聞エンマ帖」というコーナーに2度、
朝日新聞デジタルでの
常見のコメントが取り上げられており。
今度は、硬派な1万字くらいの寄稿もの、
オピニオンかルポルタージュを書くのが
夢でございます。はい。
オピニオン誌の寄稿、インタビュー、
対談は大好きです。
さらに、『宣伝会議』12月号の特集
「嫌われない広告」の形とは?
アドエクスペリエンスを考える
に寄稿しております。
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「広告」の裏側も理解する生活者
いま、広告会社で働くということ
というテーマで、
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電博の人気が落ちたという話だけでなく、
なぜ日本企業が上位校の就活生に
選ばれなくなってきているのかという話も。
さらには、私が若い頃、
どれだけ広告会社に行きたかったか、
広告かぶれだったかという
痛い話も書いておりますよ。
この2つの寄稿はつながっていて。
母をこえられない俺、
広告会社で働いていたはずの俺という、
人生の2大(いや、もっとある)
コンプレックスと向き合ったような。
とはいえ、私は私で、
自分らしく生きています。はい。
エセナおおたでのセミナー、
まだ枠があるようです。
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【東京とは何だろう?くるりを聴いて考えた】
2022年、
私は意識的に生の音楽を聴くことにしている。
創り手としての衝動に火をつけるため、
生きている感覚を取り戻すためだ。
いや、要するに音楽が好きなのだ。
ライブもフェスも再開モードだし、
来日ラッシュだし。
先週末はガンズ・アンド・ローゼズ、
さらに、くるり、クラムボン、KANA-BOONが
出演する御殿場のフェスに。
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毎週1回くらいのペースで、
日本のどこかで音楽を生で聴いている。
なぜか、週末は「東京」について考えた。
ガンズ・アンド・ローゼズの前座で登場した
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「東京!」と叫ぶところを、
「埼玉―!」と叫んでいて、好感が持てた。
・・・名古屋でも「東京!」って言っちゃった
来日アーティストっているよね。
さらに、くるりを始めて、生で、
しかも屋外で20メートル先くらいの距離で観て、
代表曲であり初のシングルである
「東京」を聴き。
東京について考えた。
思えば、18歳まで、私の人生の目標の一つは、
内地に出ること、しかも東京に住むことだった。
「内地」という言葉を
知らない人もいることだろう。
北海道からみて、本州のことをそう呼ぶ。
沖縄県民が言う「本土」と近いのだろう。
「近いのだろう」という曖昧な表現にしたのは、
理解しているつもりでも、
私が「内地」に抱いていた感情と
イコールかどうか分からないからだ。
ネットもない時代、
本やラジオで妄想していた東京はとても遠く。
津軽海峡は、
東京と札幌の私を明確に分けているように思えた。
それは、物理的な話ではなく、
感覚的な話でもあり。
どんなコンテンツをみても、
「これは内地の話だよね」と思っていた次第だ。
小学校の頃、母と祖母に食卓で
「内地に行って、東京で小さなアパートに暮らし
そのアパートを売って、なにかをやる」
と宣言した。
祖母の「アパートは、人のものでしょ」
というツッコミが、ナイスだった。
いや、東京に出て自分のマンションは買って、売ったので
ある意味、現実になったのだけど。
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来年で内地に出てきて30年になる。
もっとも、東京の人になりきれているかというと、
自分でもよくわからない。
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東京ごっこをしている自分がいる。
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そもそも、「東京」は広いし。
エリアにより、時間帯により、
さらには自分のライフスタイル、
ワークスタイルにより、見え方は異なる。
とにかく、東京に住んでいること自体が
感動と違和感の連続だった小平市大沼町のアパート時代。
自ら貯めたお金で移り住んだ
モノレールができる前の立川駅南口の繁華街時代。
毎日、キャバクラの客引きに5回あい、逃げるようにして
帰宅し。あらゆるギャンブルがある街だった。
「こんな人になりたくないな」
という人を毎晩見かけ
「でも、なりたい自分ってなんだろう」
と考えた。
日当たりゼロのアパートで
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東京って、こんなんだったっけ?
と何度も思った。
馬車馬のように働いた大山時代、小岩時代、
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さらにここ数年の大田区洗足池あたりでの生活と、
住む場所によっても見え方は異なり。
思えば遠くにきたもんだ。
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何度聴いてもあまり感動しなかった、実は。
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「くるりの東京で泣けるのか問題」について
会うたびに激論した。
ライブでのバージョンは異なり。
相変わらず泣きはしなかったけれど、
胸を打つものがあった。
ただ、それはやはり、歌詞の内容だけではなく、
叩きつけるようなギターの音に、だろうか。
いまだによく分からない。
ただ、
「どこにもいられない」
「自分はどこにいるんだろう」
という空気感はわかる。
東京には結局、居場所があって。
内地に出てきてしまった自分の後ろめたさと、
一方で前に進んでいる感もあって、
自分自身が混乱する。
さて、東京生まれの娘にとって、
東京とはなんだろう?
10代には、彼女は世界に旅立ってしまいそうだし、
もうすでに本人自身も
留学というものをやってみたいようなのだけど。
くるりのこの曲にどう反応するのだろうか。
自分にとって、東京という
「目指す都市」「出ていける場所」があってよかったとは思う。
娘にとって、東京は生まれた街であり
他の街を目指すのだろうけど。
ニューヨーク、マニラ、デリ、ムンバイ
ジャカルタ、東京
と、くるりの「everybody feels the same」
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あなたは、くるりの「東京」で泣く人ですか?
あなたにとって、東京とは何ですか?
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