常見陽平メルマガ『陽平界通信』第217号 就活の替え玉問題をどう捉えるか/子供が勉強しない、働かないときにどうするか
2022/11/30 (Wed) 15:30
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第217号
◆◆ 2022.11.30 配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
就活の替え玉問題をどう捉えるか
2.記事傑作選
◇文藝春秋 おふくろ「高い壁」
◇野球少年への熱血指導「百害あって一利なし」
◇男であることの「生きづらさ」を考えた
◇W杯ドイツ戦勝利でのお祭り騒ぎに戸惑い
3.人生相談バカ一代
子供が勉強しない、働かない、怠けるときに、
親はどうするか
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【就活の替え玉問題をどう捉えるか】
宮台真司先生の襲撃事件に驚いており。
無事を祈っております。
もっとも、今の段階で
容疑者や動機についてあれこれ想像(妄想)するのはやめましょう。
いや、想像(妄想)はともかく、発言するのは、ね。
都立大の学生、教職員、卒業生のことも想像してください。
さて。
就活の替え玉受験問題が、話題となっております。
替え玉はラーメンだけにしてほしいというのが
私の揺るぎない主張ですが、
それはともかく、この手の話は
「けしからん」で終わらせるのではなく
「なぜ、そんなことが起こってしまうのか?」
「本当に悪だと言えるのか?」
という視点も大切で。
AIによるチェックなど
様々な防止策があるわけでありますが、
とはいえ受験できてしまうという脆さはあり。
抜け道を探すわけで。
「学歴フィルター」の問題もありますが、一方、
アセスメントで切られてしまう人もいるわけで。
特に文系学生の場合、高2以降
数学を学ぶ機会が少ない人もいるわけで。
私学の上位校と言われる学校でも
非言語ができない人は多数いるわけで。
苦手なことを問うわけですから、
替え玉受験しようと思う人も現れるわけです。
どの大学のキャリアセンターでも
エントリーシートの「添削」は
通常の面談プログラムとして行われています。
ただ、「添削」か「代筆」かは境界が難しく。
替え玉受験よりもバレずに行うことができ。
そもそも何を評価し採用するのか、
不正を取り締まることと、
そもそも不正をしようと
思わないようにするのとは
似て非なるもので。
問題を切り分けて考えたいです。はい。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3663/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/3664/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3665/XXXX
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/3666/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/3667/XXXX
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最新作
『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
https://d.bmb.jp/9/1454/3668/XXXX
をよろしくお願いします。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
文藝春秋デジタル
おふくろ 常見陽平「高い壁」
https://d.bmb.jp/9/1454/3669/XXXX
野球少年を追い込む熱血指導
平尾剛さん「百害あって一利なし」
:コメントプラス
https://d.bmb.jp/9/1454/3670/XXXX
俺たちはどう生きるか 常見陽平さんと共に、
男であることに起因する「生きづらさ」を考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/3671/XXXX
「みんな、そんなにサッカー好きだった?」
W杯ドイツ戦勝利でのお祭り騒ぎに
戸惑う記者は考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/3672/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━
3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━◆◆
【子供が勉強しない、働かない、
怠けるときに、親はどうするか】
11月に入ってから、読売新聞「人生案内」で、
子供が「勉強しない」「働かない」「怠ける」
という相談をよく見かけるようになった。
たとえば、これだ。
息子が仕事辞め世界旅行へ
https://d.bmb.jp/9/1454/3673/XXXX
長男の怠惰な生活に悩む
https://d.bmb.jp/9/1454/3674/XXXX
浪人の息子が勉強しない
https://d.bmb.jp/9/1454/3675/XXXX
中には、明らかに
親子の価値観の違いによるものもある。
仕事を辞め世界旅行に旅立つ子供などは
まさにそうだろう。
よく読むと、むしろ自立した若者に見える。
まあ、出久根氏が
「男親として誇りを持って接する生き方」と、
相談してきた父親に過度に
「男らしさ」を求めていることも気になったが。
とはいえ、我が子が
勉強しない、働かない、怠けるというのは、
親としては気になるポイントだろう。うんうん。
様々な事情があると思うのだが、
そして、親として教育者として
自分ができているかどうかは別なのだが(おい)。
ひたすら待つ、
適度な距離でサポートする、
自分事化する、
これに尽きるのではないか。
勉強しない、働かない人は
一見すると意志が弱いように見える。
しかし、そうなのだろうか?
現状の学び方、働き方に対して
NOという意志表示をしているのではないか。
本人に合ったやり方が
見つかっていないのではないか。
動機の問題ではないか。
勉強しない、働かない我が子が悪い、
心配だという前に冷静になりたい。
時間や経済的な事情もあるだろうが、
ひたすら待つ。
さらには、適度な距離でサポートする、
自分事化することが大切ではないだろうか。
会社員時代、「再生工場」という
ニックネームの上司がいた。そんな課があった。
なかなか失礼な名前のようで、
成果を出せない、やる気のない社員を
見事に復活させるという意味では、意義があった。
この再生の仕方もいくつかある。
ひたすら行動モデルを押し付けて、
成果を出させて、
自信をつけてもらうというやり方もある。
一方、ひたすら良いところを探す、
仕事と自分の接点を探す、
成果が出るように伴走するというやり方もあった。
ナイスだ。
勉強が苦手な教え子を指導するときは、
ひたすら良いところを探す、褒める、
小さな成功体験を一緒につくる。
さらには「勉強って面白いな」と思える体験を
一つでも二つでもつくること。
手が届きそうなロールモデルを見せること。
これだ。
いかに、勉強をエンタメ化するか。
石を投げられそうだが、これにはこだわっている。
私自身も人生において、
何度か怠惰な時期があった。
いまがそうかもしれない。
とはいえ、その際には、
できることからやる、自分の強みに気づく、
転機となるような小さな成功体験をつくることで
脱出してきた。あとは、強い動機だ。
昔の矢沢永吉ではないが、
ビッグになりたいという想いはそれなりにある。
別荘ほしい、服ほしい、楽器は何本でもほしい。
クルマも何台でもほしい。美味しいもの食べたい。
いや、なんせ、まだ見えない世界を見たいし、
そこにみんなを連れていきたいのだけど。
だから、今日も人前で話し、原稿を書く。
叱咤激励にもポイントがある。
最近、朝日新聞で母について語り。
文藝春秋でコラムを書いたが。
母は「勉強しろ」とは言わない。
「勉強が足りない」と言う。これは明確に異なる。
私の場合は
「勉強が足りない」と言われた方が奮起する。
届く言葉で叱咤激励する。
届かない言葉、ひく言葉ではだめ。
自分自身も、勉強しろ、働けと
言われると嫌だろう。
待つ、サポート、自分事化。これが大事。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/3676/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
就活の替え玉問題をどう捉えるか
2.記事傑作選
◇文藝春秋 おふくろ「高い壁」
◇野球少年への熱血指導「百害あって一利なし」
◇男であることの「生きづらさ」を考えた
◇W杯ドイツ戦勝利でのお祭り騒ぎに戸惑い
3.人生相談バカ一代
子供が勉強しない、働かない、怠けるときに、
親はどうするか
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【就活の替え玉問題をどう捉えるか】
宮台真司先生の襲撃事件に驚いており。
無事を祈っております。
もっとも、今の段階で
容疑者や動機についてあれこれ想像(妄想)するのはやめましょう。
いや、想像(妄想)はともかく、発言するのは、ね。
都立大の学生、教職員、卒業生のことも想像してください。
さて。
就活の替え玉受験問題が、話題となっております。
替え玉はラーメンだけにしてほしいというのが
私の揺るぎない主張ですが、
それはともかく、この手の話は
「けしからん」で終わらせるのではなく
「なぜ、そんなことが起こってしまうのか?」
「本当に悪だと言えるのか?」
という視点も大切で。
AIによるチェックなど
様々な防止策があるわけでありますが、
とはいえ受験できてしまうという脆さはあり。
抜け道を探すわけで。
「学歴フィルター」の問題もありますが、一方、
アセスメントで切られてしまう人もいるわけで。
特に文系学生の場合、高2以降
数学を学ぶ機会が少ない人もいるわけで。
私学の上位校と言われる学校でも
非言語ができない人は多数いるわけで。
苦手なことを問うわけですから、
替え玉受験しようと思う人も現れるわけです。
どの大学のキャリアセンターでも
エントリーシートの「添削」は
通常の面談プログラムとして行われています。
ただ、「添削」か「代筆」かは境界が難しく。
替え玉受験よりもバレずに行うことができ。
そもそも何を評価し採用するのか、
不正を取り締まることと、
そもそも不正をしようと
思わないようにするのとは
似て非なるもので。
問題を切り分けて考えたいです。はい。
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Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/3663/XXXX
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note、エッセイを書いています。
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『博報堂生活総研の
キラーデータで語るリアル平成史』
(博報堂生活総合研究所・編 星海社)
https://d.bmb.jp/9/1454/3668/XXXX
をよろしくお願いします。
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文藝春秋デジタル
おふくろ 常見陽平「高い壁」
https://d.bmb.jp/9/1454/3669/XXXX
野球少年を追い込む熱血指導
平尾剛さん「百害あって一利なし」
:コメントプラス
https://d.bmb.jp/9/1454/3670/XXXX
俺たちはどう生きるか 常見陽平さんと共に、
男であることに起因する「生きづらさ」を考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/3671/XXXX
「みんな、そんなにサッカー好きだった?」
W杯ドイツ戦勝利でのお祭り騒ぎに
戸惑う記者は考えた
https://d.bmb.jp/9/1454/3672/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━
3.人生相談バカ一代
━━━━━━━━━━━━◆◆
【子供が勉強しない、働かない、
怠けるときに、親はどうするか】
11月に入ってから、読売新聞「人生案内」で、
子供が「勉強しない」「働かない」「怠ける」
という相談をよく見かけるようになった。
たとえば、これだ。
息子が仕事辞め世界旅行へ
https://d.bmb.jp/9/1454/3673/XXXX
長男の怠惰な生活に悩む
https://d.bmb.jp/9/1454/3674/XXXX
浪人の息子が勉強しない
https://d.bmb.jp/9/1454/3675/XXXX
中には、明らかに
親子の価値観の違いによるものもある。
仕事を辞め世界旅行に旅立つ子供などは
まさにそうだろう。
よく読むと、むしろ自立した若者に見える。
まあ、出久根氏が
「男親として誇りを持って接する生き方」と、
相談してきた父親に過度に
「男らしさ」を求めていることも気になったが。
とはいえ、我が子が
勉強しない、働かない、怠けるというのは、
親としては気になるポイントだろう。うんうん。
様々な事情があると思うのだが、
そして、親として教育者として
自分ができているかどうかは別なのだが(おい)。
ひたすら待つ、
適度な距離でサポートする、
自分事化する、
これに尽きるのではないか。
勉強しない、働かない人は
一見すると意志が弱いように見える。
しかし、そうなのだろうか?
現状の学び方、働き方に対して
NOという意志表示をしているのではないか。
本人に合ったやり方が
見つかっていないのではないか。
動機の問題ではないか。
勉強しない、働かない我が子が悪い、
心配だという前に冷静になりたい。
時間や経済的な事情もあるだろうが、
ひたすら待つ。
さらには、適度な距離でサポートする、
自分事化することが大切ではないだろうか。
会社員時代、「再生工場」という
ニックネームの上司がいた。そんな課があった。
なかなか失礼な名前のようで、
成果を出せない、やる気のない社員を
見事に復活させるという意味では、意義があった。
この再生の仕方もいくつかある。
ひたすら行動モデルを押し付けて、
成果を出させて、
自信をつけてもらうというやり方もある。
一方、ひたすら良いところを探す、
仕事と自分の接点を探す、
成果が出るように伴走するというやり方もあった。
ナイスだ。
勉強が苦手な教え子を指導するときは、
ひたすら良いところを探す、褒める、
小さな成功体験を一緒につくる。
さらには「勉強って面白いな」と思える体験を
一つでも二つでもつくること。
手が届きそうなロールモデルを見せること。
これだ。
いかに、勉強をエンタメ化するか。
石を投げられそうだが、これにはこだわっている。
私自身も人生において、
何度か怠惰な時期があった。
いまがそうかもしれない。
とはいえ、その際には、
できることからやる、自分の強みに気づく、
転機となるような小さな成功体験をつくることで
脱出してきた。あとは、強い動機だ。
昔の矢沢永吉ではないが、
ビッグになりたいという想いはそれなりにある。
別荘ほしい、服ほしい、楽器は何本でもほしい。
クルマも何台でもほしい。美味しいもの食べたい。
いや、なんせ、まだ見えない世界を見たいし、
そこにみんなを連れていきたいのだけど。
だから、今日も人前で話し、原稿を書く。
叱咤激励にもポイントがある。
最近、朝日新聞で母について語り。
文藝春秋でコラムを書いたが。
母は「勉強しろ」とは言わない。
「勉強が足りない」と言う。これは明確に異なる。
私の場合は
「勉強が足りない」と言われた方が奮起する。
届く言葉で叱咤激励する。
届かない言葉、ひく言葉ではだめ。
自分自身も、勉強しろ、働けと
言われると嫌だろう。
待つ、サポート、自分事化。これが大事。
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
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性別、相談内容をお送りください。
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発行人:常見陽平
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