常見陽平メルマガ『陽平界通信』第258号 ドラクエ8とコンプライアンスでハラハラ／親ガチャと学歴問題
2023/10/04 (Wed) 07:09
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第258号
◆◆ 2023.10.4 配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
ドラクエ８とコンプライアンス
アップデートの繰り返し
2.記事傑作選
◇「タイパ」重視の就活とは
◇大谷はリアルな「少年漫画」閉塞感破る痛快さ
◇「売れる」論
◇学歴について語るときに僕の語ること
3.【人生相談バカ一代】
続・学歴とどう向き合うか？
親の背中をどう見せる？
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【ドラクエ８とコンプライアンス
アップデートの繰り返し】
私、今、ゲーム機を１台も持っていません。
5年くらい前まで3DSを持っていたのですが、
手放し。
スマホで「いただきストリート（いたスト）」や、
懐かしいゲーム（テトリスや、JBハロルドシリーズ）を
プレイする程度です。
スーパーファミコン、PS1、PS2では遊んでましたが
WiiもSwitchも、PS3、4、5も触ったことすらありません。
数年前に、ついカーっとなって、スマホ版の
「ドラゴンクエストVIII
空と海と大地と呪われし姫君」を
購入したのですよ。
たしか、割引キャンペーンだったはずで。
この「ドラクエ8」を購入したのは
実はこれが2回目で。
3DS版を発売と同時に買ったような。
でも、このタイトルは徹頭徹尾立体的なのですね。
操作がよく分からず、3DS版もスマホ版も
最初の村を出ることができなかったわけです。
3DS版は買って1週間で売りました。
ある日、
「こんな負けたままの人生でいいのか？」と思い、
お待たせしている原稿を再起動するのと
同じタイミングで、このゲームをやり始めたのです。
原稿に没頭している時期にゲームって。
いや、移動時間やお風呂中が中心ですからね。
これ、10代の頃と変わんないですね。
やっと村からも出ることができ。
いったん、道化師を倒し。
呪われたゼシカ
（仲間の女性キャラクター、
呪われた杖を手にしてしまったので、
暴走し、仲間を攻撃してきた）を倒し、
正気に戻したあたりなのですが。
楽しく遊んでいるのですが。
ハラハラするのですよ。
いや、ゲームの内容もそうなのですが、
別な意味で。
ゲームの設定、キャラクターを見ていて、
教育者、女児の親、評論家視点では
「これは、いいの？」と思ってしまうのです。
まさに、この女性キャラクター、
ゼシカの件なのです。
ボディラインが強調されていて、
特に胸が大きく露出しており。
その件について、触れるセリフもあり。
さらに、『DRAGON BALL』など、
鳥山明作品に登場し、
ドラクエシリーズにも登場し続けている
「ぱふぱふ」（胸の谷間に顔を埋めさせる）も登場。
「あみタイツ」など
セクシー衣装のアイテムが多数でてきて。
もともとは2004年の作品なのですよね、これ。
私がプレイしているスマホ版は
2013年に配信されたもので。
もっとも、この手の話について、
またコンプラ話、ポリコレ話かという
批判もあるでしょうね。
いや、ドラクエシリーズはずっと
「ぱふぱふ」があるのですよ。
ドラクエ1をプレイしたのは、小6くらいで。
「わー、ぱふぱふだよ」と
長い復活の呪文をメモしつつ、
たまに「ぬ」と「ね」を間違えて詰みつつ、
当時は歓喜していたような。
そう、もともとは、性に目覚め始めた少年が、
悪ノリを楽しんでいるくらいの感覚でした。
小学生の陽平少年はそう捉えたわけですが。
これは世代、時代だけでなく、
年齢も関係しますかねえ。
というわけで、感覚がアップデートされている、
ということでしょうか。
ただ、当時も
不愉快に思っていた人はいたでしょうねえ。
ただ、この「感覚」なるものも、
正直なところ、同世代でも異なり。
ときに論争を呼んだりもし。
「言うと叩かれそうだな」と思いつつも、
「何か違和感を抱くよな」という人もおり。
いや、ときに人権が侵害されていたり、
差別や偏見を誘発していることも
自覚的であるべきですが。
世の中はこのような問題に関する専門書、
いや一般書の知識もない人の方が多いわけで。
朝日新聞の、しかも熱心な読者ほどは
敏感になっていないわけです。はい。
アップデートといえば、
「感覚」もそうですけど
「知識」ももちろん大切ですね。
はい。
ここ数日、セミナー講師三昧でした。
就職・採用関連から一部、進学関連まで。
イベントでもお伝えしましたが、
大学生のキャリア形成支援・
就職支援をする立場でいうと、オワハラ問題、
さらにはエージェント、
スカウトサービスのトラブル、
学生の就職先選択の基準が変化していること、
教育機関として
（もちろん学生の意志を尊重しますが）
どの業界・企業に
卒業生を送り込むかが最近の関心事です。
このあたり、講演のために、
資料をアップデートしまくったので、
何らかのかたちでお伝えします。
最後に告知！
10月、11月のイベントなどです。
10月18日（水）に宮崎市で
女性リーダー養成講座のプレ企画に登壇します。
宮崎では、それ以降、
ワークショップに複数回、登壇します。
宮崎在住の方、ぜひ。
宮崎に友人・知人がいる方、
教えてあげてください。
https://d.bmb.jp/9/1454/4192/XXXX
また11月4日には
千葉商科大学でホームカミングデーに登壇。
元AKB48の方や、
商大出身の起業家と議論しますよ。
こちら、商大関係者のみですが（すみません）。
https://d.bmb.jp/9/1454/4193/XXXX
さらに、11月3日の午後には千葉商科大学で、
奇跡のコラボイベントを開催しますので、
皆さん、予定をあけておいてください！
続報をお待ちください！
そして、大変お待たせしました。
読者プレゼント、当選者には
個別にメールしました。
ただ、【♡当選♡】当たったお♡
という、あえて怪しいタイトルで送ったので
迷惑メールフォルダにあるかもしれません。
実際、スパムだと思って消そうとした当選者が
いましたよ。
1名、まだ返信がない人がいます。
すみません、若気の至りです。
今日が人生で一番、若い日ですから！
若いと言えば、先日のライブの動画を
アップしましたよ。
https://d.bmb.jp/9/1454/4202/XXXX
70歳までに武道館、5年以内にフジロック。
頑張りますね。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4194/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/4195/XXXX
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You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4196/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
（HRマネジメントを考える）
「タイパ」重視の就活とは
https://d.bmb.jp/9/1454/4197/XXXX
大谷はリアルな「少年漫画」閉塞感破る痛快さ
―社会学の常見陽平准教授に聞く
https://d.bmb.jp/9/1454/4198/XXXX
好きなこと、才能で食べていきたい人のための
「売れる」論
https://d.bmb.jp/9/1454/4199/XXXX
学歴について語るときに僕の語ること
https://d.bmb.jp/9/1454/4200/XXXX
◆◆━━━━━━━━━
3.僕の音楽
━━━━━━━━━◆◆
【続・学歴とどう向き合うか？
親の背中をどう見せる？】
不定期連載の人生相談コーナー。
前回の学歴ネタが大反響で、
読者から関連した質問が。
Q.親の背中をどう見せるか？
常見陽平先生
ふられん坊将軍（４２歳）です。
第257号で人生相談が久々に登場し、
とても面白く拝見しました。
自分も２歳８か月になる息子がいるので、
将来の自分ごととして読んでしまいました。
学歴（正確には大学の学校歴）に囚われると、
塾代、私立（小）中高の学費等で、
無限に金がかかると思います。
私も常見先生と同様左翼です。
「待て。慌てるな。
子どもの学歴に囚われることは
資本主義の罠だ」と考えます。
（横山光輝三国志の司馬懿の
「待て。慌てるな。それは孔明の罠だ」的な）
就職氷河期非正規だったふられん坊将軍も
数年前正規職に就いたとはいえ、
新卒から働く職場の同年代とは
給与に差があり、妻は専業主婦のため、
なかなか塾代や私立中高の学費は
払えないかなとも考えます。
そこで、銀河英雄伝説の「不敗の魔術師」と
言われたヤン・ウェンリーと身長だけが同じ
ふられん坊将軍が考える戦略は
「学ぶこと・勉強することの楽しさを
親自らが学び・勉強し続けることで、
子に示していくこと」かなと思います。
私自身、早稲田大学商学部を卒業したものの、
３０代後半まで低賃金で働いていました。
しかし、学び続ける姿勢を持ち続け、
その中で常見先生とも出会い、
正規職を得ることにつながり、
所帯を持つ身分ともなりました。
子どもには学び続ける姿勢を身につけて、
自分の進みたい道を歩んでほしいと思います。
ほぼ自分語りとなってしまいました。
申し訳ございません。
ふられん坊将軍 東京都在住 男性 ４２歳
A．親ガチャ社会の処方箋をともに考えましょう
おひさしぶりです。お元気そうで何よりです。
大事な論点が提示されているように思います。
気を悪くする部分があるかもしれませんが、書きますね。
ふられん坊将軍さんは、この表現を使っていませんが
これって
親ガチャ社会と、
その処方箋が書かれているように思うのです。
つまり、保護者の経済力で
教育格差、体験格差が起こる問題をどうするか、と。
ご自身の事情を書かれており、
触れにくいテーマではありますが、
保護者の収入が教育に影響を与えてしまう。
この問題は直視しなくてはなりません。
塾や予備校の費用、
私立に通う学費などの問題ですね。
いや、この「進学」「移行」に
直接的に関わるコストだけでなく、
文化的な体験にも差が出ます。
やや極端な例ではありますが
貧困家庭では
本を買ってもらったことがない、
施設への宿泊を伴う
家族旅行に行ったことがない、
ということもあり得るわけです。
特に大学だけでなく中高、
さらには小学校の受験が
ここ数年、過剰なまでに
加熱しているのはご存知のとおりです。
このあたりは悩ましく。
私自身、受験競争が嫌だ、茶番だ
本質的ではないと思っていた派で。
高校時代などは、受験勉強をすると
バカになると思い、
授業中に読書か昼寝をしていました。
もっとも、受験勉強で得られる
学ぶ姿勢や考える体力というものもあるわけで。
さらに、社会や会社から自由になるためには
そのような視点を得られるような
学びの体験が必要となるという
矛盾があるわけです。
最近ではボランティアによる
無料塾などもありますし、
ウェブのコンテンツ、
スマホのアプリなどもあります。
このような取り組みをしている方に
お会いしたこともあり。その熱に圧倒されました。
オンライン教育スタートアップを立ち上げた方などは
ご自身の貧困体験とそこからの脱出が
原体験だと語っていました。
一方で、このようなサービスがあっても、
教育や体験にお金をかけられる家庭は、
もっとかける、と。
格差を解消していそうで、
現実には格差が残る、と。
さあ、どうするんだ、と。
格差というのは根深いもので。
差別を受けている人
格差を感じるはずの
「当事者」は、
それに気づいていないということがあります。
むしろそれが普通だと思っているという。
社会問題の「当事者」に「問題性」が
「否定」されることはこの問題に限らず、
よくある話で。
私の担当科目は長年、
課題図書を設定していましたが、
最近、やめました。
「本を売りつけられた」と
思ってしまう学生がおり。
そもそも、漫画以外の本を
買ったことがない大学生が
普通にいるわけですよ、
私の目の前にいる学生に限らず。
結構な偏差値帯の大学でも起こっている現象です。
「買わない」のか「買えない」のか、
そこは議論がありますが。
その上でふられん坊将軍さんのおっしゃる、
学ぶ姿勢を見せるというのは
解決策の一つではあります。
当たり前基準の提示とも言えます。
どんどん背中を見せていきましょう。
私は両親が歴史学者で、部屋に書斎があり、
夜中まで、朝まで
珈琲とタバコをたしなみつつ、洋書を読み、
原稿を書く姿を間近で見ることができたこと、
幼少期から大学に出入りすることが
できたことはラッキーそのもので。
学ぶということは、
ここまでやるんだということを実感できました。
その両親に比べると、私はあまりにいい加減で。
タレント教授、芸能人教授と揶揄されますが。
とはいえ、教え子に、我が娘に大人の本気を
目の前で見せているという自負はあります。
仕事をする姿、学ぶ姿、
思い切り遊ぶ姿を見せている、と。
娘も6歳になりましたが
2歳くらいの頃からすでに
講演、テレビ、ラジオなど
仕事の現場に連れて行きました。
今も、私の書斎によくやってきます。
いかに学習を習慣化するか、
学ぶ姿勢と体力を身につけるか。
大事な論点です。
ふられん坊将軍さんの奮闘に期待しております。
それは小さくても大きな革命になるでしょう。
「徳川吉宗は、別名、何と呼ばれたか」
というテストの問題に
「暴れん坊将軍」と書いた友人のことを
思い出しました。
「米将軍」だろうと。
そいつは塾・予備校に通わず
参考書だけで東大に入りました。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム（実名も可）、
年齢（可能であれば）、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで！
よろしくお願いします！
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4201/XXXX
発行人：常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
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1.巻頭言
ドラクエ８とコンプライアンス
アップデートの繰り返し
2.記事傑作選
◇「タイパ」重視の就活とは
◇大谷はリアルな「少年漫画」閉塞感破る痛快さ
◇「売れる」論
◇学歴について語るときに僕の語ること
3.【人生相談バカ一代】
続・学歴とどう向き合うか？
親の背中をどう見せる？
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1.巻頭言
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【ドラクエ８とコンプライアンス
アップデートの繰り返し】
私、今、ゲーム機を１台も持っていません。
5年くらい前まで3DSを持っていたのですが、
手放し。
スマホで「いただきストリート（いたスト）」や、
懐かしいゲーム（テトリスや、JBハロルドシリーズ）を
プレイする程度です。
スーパーファミコン、PS1、PS2では遊んでましたが
WiiもSwitchも、PS3、4、5も触ったことすらありません。
数年前に、ついカーっとなって、スマホ版の
「ドラゴンクエストVIII
空と海と大地と呪われし姫君」を
購入したのですよ。
たしか、割引キャンペーンだったはずで。
この「ドラクエ8」を購入したのは
実はこれが2回目で。
3DS版を発売と同時に買ったような。
でも、このタイトルは徹頭徹尾立体的なのですね。
操作がよく分からず、3DS版もスマホ版も
最初の村を出ることができなかったわけです。
3DS版は買って1週間で売りました。
ある日、
「こんな負けたままの人生でいいのか？」と思い、
お待たせしている原稿を再起動するのと
同じタイミングで、このゲームをやり始めたのです。
原稿に没頭している時期にゲームって。
いや、移動時間やお風呂中が中心ですからね。
これ、10代の頃と変わんないですね。
やっと村からも出ることができ。
いったん、道化師を倒し。
呪われたゼシカ
（仲間の女性キャラクター、
呪われた杖を手にしてしまったので、
暴走し、仲間を攻撃してきた）を倒し、
正気に戻したあたりなのですが。
楽しく遊んでいるのですが。
ハラハラするのですよ。
いや、ゲームの内容もそうなのですが、
別な意味で。
ゲームの設定、キャラクターを見ていて、
教育者、女児の親、評論家視点では
「これは、いいの？」と思ってしまうのです。
まさに、この女性キャラクター、
ゼシカの件なのです。
ボディラインが強調されていて、
特に胸が大きく露出しており。
その件について、触れるセリフもあり。
さらに、『DRAGON BALL』など、
鳥山明作品に登場し、
ドラクエシリーズにも登場し続けている
「ぱふぱふ」（胸の谷間に顔を埋めさせる）も登場。
「あみタイツ」など
セクシー衣装のアイテムが多数でてきて。
もともとは2004年の作品なのですよね、これ。
私がプレイしているスマホ版は
2013年に配信されたもので。
もっとも、この手の話について、
またコンプラ話、ポリコレ話かという
批判もあるでしょうね。
いや、ドラクエシリーズはずっと
「ぱふぱふ」があるのですよ。
ドラクエ1をプレイしたのは、小6くらいで。
「わー、ぱふぱふだよ」と
長い復活の呪文をメモしつつ、
たまに「ぬ」と「ね」を間違えて詰みつつ、
当時は歓喜していたような。
そう、もともとは、性に目覚め始めた少年が、
悪ノリを楽しんでいるくらいの感覚でした。
小学生の陽平少年はそう捉えたわけですが。
これは世代、時代だけでなく、
年齢も関係しますかねえ。
というわけで、感覚がアップデートされている、
ということでしょうか。
ただ、当時も
不愉快に思っていた人はいたでしょうねえ。
ただ、この「感覚」なるものも、
正直なところ、同世代でも異なり。
ときに論争を呼んだりもし。
「言うと叩かれそうだな」と思いつつも、
「何か違和感を抱くよな」という人もおり。
いや、ときに人権が侵害されていたり、
差別や偏見を誘発していることも
自覚的であるべきですが。
世の中はこのような問題に関する専門書、
いや一般書の知識もない人の方が多いわけで。
朝日新聞の、しかも熱心な読者ほどは
敏感になっていないわけです。はい。
アップデートといえば、
「感覚」もそうですけど
「知識」ももちろん大切ですね。
はい。
ここ数日、セミナー講師三昧でした。
就職・採用関連から一部、進学関連まで。
イベントでもお伝えしましたが、
大学生のキャリア形成支援・
就職支援をする立場でいうと、オワハラ問題、
さらにはエージェント、
スカウトサービスのトラブル、
学生の就職先選択の基準が変化していること、
教育機関として
（もちろん学生の意志を尊重しますが）
どの業界・企業に
卒業生を送り込むかが最近の関心事です。
このあたり、講演のために、
資料をアップデートしまくったので、
何らかのかたちでお伝えします。
最後に告知！
10月、11月のイベントなどです。
10月18日（水）に宮崎市で
女性リーダー養成講座のプレ企画に登壇します。
宮崎では、それ以降、
ワークショップに複数回、登壇します。
宮崎在住の方、ぜひ。
宮崎に友人・知人がいる方、
教えてあげてください。
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また11月4日には
千葉商科大学でホームカミングデーに登壇。
元AKB48の方や、
商大出身の起業家と議論しますよ。
こちら、商大関係者のみですが（すみません）。
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さらに、11月3日の午後には千葉商科大学で、
奇跡のコラボイベントを開催しますので、
皆さん、予定をあけておいてください！
続報をお待ちください！
そして、大変お待たせしました。
読者プレゼント、当選者には
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ただ、【♡当選♡】当たったお♡
という、あえて怪しいタイトルで送ったので
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実際、スパムだと思って消そうとした当選者が
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すみません、若気の至りです。
今日が人生で一番、若い日ですから！
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70歳までに武道館、5年以内にフジロック。
頑張りますね。
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（HRマネジメントを考える）
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好きなこと、才能で食べていきたい人のための
「売れる」論
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学歴について語るときに僕の語ること
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3.僕の音楽
━━━━━━━━━◆◆
【続・学歴とどう向き合うか？
親の背中をどう見せる？】
不定期連載の人生相談コーナー。
前回の学歴ネタが大反響で、
読者から関連した質問が。
Q.親の背中をどう見せるか？
常見陽平先生
ふられん坊将軍（４２歳）です。
第257号で人生相談が久々に登場し、
とても面白く拝見しました。
自分も２歳８か月になる息子がいるので、
将来の自分ごととして読んでしまいました。
学歴（正確には大学の学校歴）に囚われると、
塾代、私立（小）中高の学費等で、
無限に金がかかると思います。
私も常見先生と同様左翼です。
「待て。慌てるな。
子どもの学歴に囚われることは
資本主義の罠だ」と考えます。
（横山光輝三国志の司馬懿の
「待て。慌てるな。それは孔明の罠だ」的な）
就職氷河期非正規だったふられん坊将軍も
数年前正規職に就いたとはいえ、
新卒から働く職場の同年代とは
給与に差があり、妻は専業主婦のため、
なかなか塾代や私立中高の学費は
払えないかなとも考えます。
そこで、銀河英雄伝説の「不敗の魔術師」と
言われたヤン・ウェンリーと身長だけが同じ
ふられん坊将軍が考える戦略は
「学ぶこと・勉強することの楽しさを
親自らが学び・勉強し続けることで、
子に示していくこと」かなと思います。
私自身、早稲田大学商学部を卒業したものの、
３０代後半まで低賃金で働いていました。
しかし、学び続ける姿勢を持ち続け、
その中で常見先生とも出会い、
正規職を得ることにつながり、
所帯を持つ身分ともなりました。
子どもには学び続ける姿勢を身につけて、
自分の進みたい道を歩んでほしいと思います。
ほぼ自分語りとなってしまいました。
申し訳ございません。
ふられん坊将軍 東京都在住 男性 ４２歳
A．親ガチャ社会の処方箋をともに考えましょう
おひさしぶりです。お元気そうで何よりです。
大事な論点が提示されているように思います。
気を悪くする部分があるかもしれませんが、書きますね。
ふられん坊将軍さんは、この表現を使っていませんが
これって
親ガチャ社会と、
その処方箋が書かれているように思うのです。
つまり、保護者の経済力で
教育格差、体験格差が起こる問題をどうするか、と。
ご自身の事情を書かれており、
触れにくいテーマではありますが、
保護者の収入が教育に影響を与えてしまう。
この問題は直視しなくてはなりません。
塾や予備校の費用、
私立に通う学費などの問題ですね。
いや、この「進学」「移行」に
直接的に関わるコストだけでなく、
文化的な体験にも差が出ます。
やや極端な例ではありますが
貧困家庭では
本を買ってもらったことがない、
施設への宿泊を伴う
家族旅行に行ったことがない、
ということもあり得るわけです。
特に大学だけでなく中高、
さらには小学校の受験が
ここ数年、過剰なまでに
加熱しているのはご存知のとおりです。
このあたりは悩ましく。
私自身、受験競争が嫌だ、茶番だ
本質的ではないと思っていた派で。
高校時代などは、受験勉強をすると
バカになると思い、
授業中に読書か昼寝をしていました。
もっとも、受験勉強で得られる
学ぶ姿勢や考える体力というものもあるわけで。
さらに、社会や会社から自由になるためには
そのような視点を得られるような
学びの体験が必要となるという
矛盾があるわけです。
最近ではボランティアによる
無料塾などもありますし、
ウェブのコンテンツ、
スマホのアプリなどもあります。
このような取り組みをしている方に
お会いしたこともあり。その熱に圧倒されました。
オンライン教育スタートアップを立ち上げた方などは
ご自身の貧困体験とそこからの脱出が
原体験だと語っていました。
一方で、このようなサービスがあっても、
教育や体験にお金をかけられる家庭は、
もっとかける、と。
格差を解消していそうで、
現実には格差が残る、と。
さあ、どうするんだ、と。
格差というのは根深いもので。
差別を受けている人
格差を感じるはずの
「当事者」は、
それに気づいていないということがあります。
むしろそれが普通だと思っているという。
社会問題の「当事者」に「問題性」が
「否定」されることはこの問題に限らず、
よくある話で。
私の担当科目は長年、
課題図書を設定していましたが、
最近、やめました。
「本を売りつけられた」と
思ってしまう学生がおり。
そもそも、漫画以外の本を
買ったことがない大学生が
普通にいるわけですよ、
私の目の前にいる学生に限らず。
結構な偏差値帯の大学でも起こっている現象です。
「買わない」のか「買えない」のか、
そこは議論がありますが。
その上でふられん坊将軍さんのおっしゃる、
学ぶ姿勢を見せるというのは
解決策の一つではあります。
当たり前基準の提示とも言えます。
どんどん背中を見せていきましょう。
私は両親が歴史学者で、部屋に書斎があり、
夜中まで、朝まで
珈琲とタバコをたしなみつつ、洋書を読み、
原稿を書く姿を間近で見ることができたこと、
幼少期から大学に出入りすることが
できたことはラッキーそのもので。
学ぶということは、
ここまでやるんだということを実感できました。
その両親に比べると、私はあまりにいい加減で。
タレント教授、芸能人教授と揶揄されますが。
とはいえ、教え子に、我が娘に大人の本気を
目の前で見せているという自負はあります。
仕事をする姿、学ぶ姿、
思い切り遊ぶ姿を見せている、と。
娘も6歳になりましたが
2歳くらいの頃からすでに
講演、テレビ、ラジオなど
仕事の現場に連れて行きました。
今も、私の書斎によくやってきます。
いかに学習を習慣化するか、
学ぶ姿勢と体力を身につけるか。
大事な論点です。
ふられん坊将軍さんの奮闘に期待しております。
それは小さくても大きな革命になるでしょう。
「徳川吉宗は、別名、何と呼ばれたか」
というテストの問題に
「暴れん坊将軍」と書いた友人のことを
思い出しました。
「米将軍」だろうと。
そいつは塾・予備校に通わず
参考書だけで東大に入りました。
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