常見陽平メルマガ『陽平界通信』第266号 バカにされたらどうするか/バ畜問題について
2023/11/29 (Wed) 07:39
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◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第266号
◆◆ 2023.11.29 配信
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今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
バカにされたらどうするか?
2.記事傑作選
◇若者が口にする「バ畜」とは?
3.ナウなヤングにバカウケ
「バ畜」化する若者
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【バカにされたらどうする?】
先週、立憲民主党の
参議院議員塩村あやかさんが、
SNS上のやりとりで「プロレス芸」という
言葉をつかった件で炎上し、
ネット民だけでなく新日本プロレスのオーナーや
レスラーから批判され、投稿の削除、
謝罪をするという事案がありました。
この件については見解を投稿しましたので、
ご覧ください。
https://d.bmb.jp/9/1454/4286/XXXX
端的に言うと、そりゃジャンルを批判されると
気持ち良いわけないでしょうというのと
(ただ、塩村議員は「批判した」のでも
「バカにした」のでもなく「言及した」
「こんな言葉をつかった」というレベルだと
思いますけど)
一方で塩村議員への批判、攻撃の中には
マンスプレイニング、ミソジニー事案と
呼べるものもあり。
団体としても大人の対応を
すればよかったのにと思った次第です。
「まあ、試合を見てくださいよ」という。
この点、秋山準選手の対応は大人でした。
本日は、この件に関連して。
前述したように、
塩村議員はプロレスを
意図的に、徹底的に
攻撃した、批判した
わけではないのですけど。
仮にプロレス関係者、
ファンの立場に身をおいた場合、
「バカにされたらどうするか?」
という視点で考えてみましょう。
これはプロレスに限らない話で
広げて考えてみましょう。
多くの人は一度くらいは、
バカにされたこと、劣等感を抱いたことなどが
あるのではないでしょうか。
ときには「差別された」経験が
ある人もいるかもしれません。
くれぐれも言いますが、
バカにするという行為、
ましてや、差別を
肯定するわけではありませんよ。
最初にプロレスネタについて話すと、
私自身、幼少期から
プロレスが好きだったわけですが、
何度かのブームだった頃を含めて、
「プロレスが好き」というだけで
バカにされたことがあるわけです。
「なんで、あんなものが好きなの?」
「八百長でしょ?」
「やらせでしょ?」
という。
しかも大学に入ってからは
プロレス研究会に入り。
プロレスを研究するだけでなく
実演し。
なぜ、国公立文系で当時
トップ5に入るくらい
偏差値が高い大学に入って
毎週、頭部をマットに打ちつけ
学園祭では上半身裸で
パンツ一丁で闘うのか、と。
リクルートの先輩に聞いたのですが
内定者時代
「一橋のプロレス」
というコードネームで
呼ばれていたそうです、私。
小学校の頃から好きな、
ヘヴィメタルもそうですよ。
いや、プロレスにしろ、ヘヴィメタルも
何度かのブームがあったわけで。
最近ではジャンルに限らず
オタクであることや
「推す」ことがバカにされない時代には
なっているわけですが。
それでも、好きなことに対する偏見は
常にあるわけです。
それは、ファンが多いもの、
伝統があるものでもそうで。
渦中の(旧)ジャニーズ、宝塚にしても、
一連の事件が発覚する前から、
過剰なファンがいると、
まわりは引くことがあったわけで。
私の話で言うと、
プロレス、メタルもそうですが、
父が早く亡くなりひとり親家庭で育ったわけで。
いくら母親がのちに大学教授になり
今振り返ると
当時の北海道の女性並みから言うと
それなりの年収、
社会的地位だったのにも関わらず
(という見方自体がこれまた
曲がっているなと思いますが)
「片親の子」と言われたことや、
どうせ金を持っていないだろうと
大学に行けるのか、くらいのことを
言われたり、
そう見られたことは
あるわけです。はい。
リクルート出身なわけですが
今はだいぶそうでもないですが
とはいえ「胡散臭い会社」と
思われる会社なわけで。
「こいつは元リクだから
偏っている」と罵倒されたことは
一度や二度ではありません。
いまの私は、アンチのネット民から
「こいつの勤務先の大学はFランク大学だ」
と絡まれることがよくあり。
私の話はこれくらいにして
最近、興味深い現象は
昔は「勝ち組(という言葉は嫌いですが)」
とされた
日本の大企業に対してJTC
(ジャパニーズトラディショナルカンパニー)、
GAFA予備校と揶揄する声があったりするわけで。
ふと、高校時代に背伸びして買った
『イミダス』(集英社が出していた、
『現代用語の基礎知識』の競合媒体
だいぶ前に休刊)に
「ワンブリのウィナー」という言葉が
載っていたことを思い出しました。
ワンブリは一橋大学のことで。
ウィナーは商社のことで。
人生の勝者もかけている、と。
総合商社はビジネスのかたちを変え、
上位校の学生に人気ですが
(以前は合コンでもモテると言われましたが、
そもそも合コンがなくなりましたね)、
一橋大学はどうでしょうね。
あえてコメントしません。
まあ、このように、
有名大学、大手企業は以前、
ステータスがあり
エスタブリッシュメントだったはずが
いまや、揶揄されるということもあるわけです。
さて、どうしましょうね?
現実を見てもらう。
見てもらえないなら、
現実を知ってもらえるようにする。
これですかねえ。
学生時代、学生プロレスに熱中していた頃は、
まあ、その属性だけでバカにされるわけですけど、
学園祭での試合や、広報活動で、
嘲笑を拍手に変えていきました。
新歓シーズンに
ボート部の方に
テキサスというベタな名前の店で
ステーキをごちそうになったのですが
「プロレス研に入りたい」と言ったら
「お前は大学に入って
あんな、お笑い集団に入りたいのか」
と説教され。
テニスサークルのキラキラした
(都心の私学ほどではないのですが
相対的にキラキラしてみえたのです)
連中に漠然とコンプレックスを抱いて
いたのですが。
体育会の人も、テニスサークルの人も
プロレスを見に来てもらえるようになり
胸がいっぱいになりました。
よくあるFランク大学批判も、
実際に大学に足を運んでもらって、
学生の姿や講義内容をみた人は、
むしろ驚くわけです。レベルの高さに。
一部は社交辞令も入っているかもしれませんが、
ゲストスピーカーで来てくれた方は、
学生からの質問が途切れないこと、
そのレベル感に驚いてもらえるわけで。
学部のキャリア委員長を拝命しているわけですが。
「最初の1社」を選ぶ時代、
「石の上にも半年」という時代に、
最初の一社の就職実績で評価されるのは
茶番だなと思いつつ、
本学部はほぼ毎年、
日東駒専の実績を上回る割合で
上場企業、大手企業に進んでおり。
今年は大手メディア企業、大手ゲームメーカー、
大手PR会社、高級ホテルチェーンへの
内定者も出ましたよ。
最近はアクセンチュア、リクルート、
サイバーエージェントに第二新卒で
転職した教え子たちもおり。
「お前の大学を出ても
フリーターにしかなれないだろ」という
ネット民の罵倒を受けつつ、
こうやって黙って実績をつくり、
少しずつ知ってもらうのです。はい。
あ、本当にフリーターになった教え子もいますよ。
でも、そのうちの一人は
紆余曲折を経て、今、古巣リクルートで働いています。
プロのダンサーになるという夢を追いかけ
フリーターになった教え子の一人から
まさに昨晩
「先生、私は明日、東京ドームで踊ります!」
というメッセージが届いて
胸がいっぱいになりました。
いまや、揶揄される対象になった
日本の大手企業においても、
何かと叩かれる官僚や地方公務員においても、
働く人は次の時代をつくるために、
メディアで報じられない
アクションをしているわけで。
そのメディアは、実態を伴っていない
働き方の先進事例とされるものを
紹介してしまうわけで。
日経に褒められるため、
朝日に叩かれないために
働くのは、もうやめましょうよ。
目の前のことに取り組むこと、
少しずつ認めてもらうことを頑張りましょうよ。
はい。
・・・と書きつつも。
矢沢永吉に対する偏見を打破するために、
20年くらい前に、職場のライト層も含め、
永ちゃんのライブに誘い。
8枚くらいチケットがとれたわけですが。
会場近くのスナックで振り返り会をしていたら、
隣で全身、白の上下の
矢沢永吉なりきり軍団がいたのですよ。
永ちゃんコールなんかをしていたわけで、
私たちグループに
永ちゃん仲間風に振る舞っていたわけです。
いつの間にか、いなくなっており。
店員さんは
「あれ、あの人たち、仲間じゃないんですか?」
と。
食い逃げでした。
「永ちゃんファンに悪い人はいない」と
アピールするつもりだったのに。
同僚からは
「矢沢永吉は、ファンがイメージを落としている」
と。
いや、「一部の」なのですけどね。
こうやって偏見が生まれていく。
それでも、
現実を見てもらう模索はやめないのです。はい。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4287/XXXX
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You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4288/XXXX
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note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/4289/XXXX
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朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4290/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
若者が口にする「バ畜」とは?
専門家が雇用側、労働者側を分析!
キーワードは
「物価高騰」「就活対策」「居場所作り」
https://d.bmb.jp/9/1454/4292/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━━━━
3.ナウなヤングにバカウケ
━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【「バ畜」化する若者】
空前の取材ラッシュである。
私が売れているわけではなく、
たまたま旬なキーワードが登場し、
その際に「この人に聞いてみよう」
となっているのだろう。
自分の実力ではなく、
モビルスーツの性能みたいなものだ。
ガンダム=羽鳥慎一、的な。
番組効果、おそるべし。
取材依頼で多いのは「Z世代の仕事観」
「オフィスでの服装の自由化」
「ゆるブラック企業」「オワハラ」
「スポットワーク(スキマバイト)」
そして「バ畜」だ。
今日は「バ畜」の話をしよう。
簡単に言うと
「社畜」の「アルバイト版」である。
「ブラックバイト」問題のいち側面とも言える。
どちらかというと自虐ネタとして使われている。
ときには自分の努力をアピールする言葉
として使われることもある。
若者はバ畜に生まれるのではない、バ畜になるのだ。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール風に言うと、こうなる。
この手の話題になるたびに、
「アルバイトばかりして~」「学生はどうせ暇」
などという声が跋扈するが、
労働者、企業、社会など諸々みると、
見え方が変わってくる。
端的に言うと、この25年で
アルバイトや奨学金に
依存せざるを得ない大学生は増えた。
若者の〇〇離れというが
実際はお金、時間の若者離れだ。
飲食・流通などのサービス業は
アルバイト・パートを戦力化・基幹化してきた。
マッチングするプラットフォームも存在する。
バ畜は生まれるべきして生まれたのだ。
ここでのポイントはこの25年で、
アルバイト・パートについて
定着率、満足度、貢献度をあげるための
手法が進化したことだろう。
モチベーション、コミットメントを
アップするための方法が開発されている。
アルバイトの定着は募集、面接から始まる。
声がけ、仕事の任せ方などが進化している。
いかにもパワハラ店長にこき使われ、
搾取される若者、とは異なった構図となっている。
高校時代からアルバイトをしている層などは、
アルバイト先での「常識」を無批判に受け入れる。
結果として、企業にとって都合のよい
「バ畜」が生まれていく。
学生批判をしているわけではない。
このようにバ畜が生まれる現実、
システムを理解しなくてはならない。
そして、そのバ畜の提供する商品・サービスで
我々の安くて便利な生活が
成り立ってしまっていることも、だ。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
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発行人:常見陽平
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1.巻頭言
バカにされたらどうするか?
2.記事傑作選
◇若者が口にする「バ畜」とは?
3.ナウなヤングにバカウケ
「バ畜」化する若者
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【バカにされたらどうする?】
先週、立憲民主党の
参議院議員塩村あやかさんが、
SNS上のやりとりで「プロレス芸」という
言葉をつかった件で炎上し、
ネット民だけでなく新日本プロレスのオーナーや
レスラーから批判され、投稿の削除、
謝罪をするという事案がありました。
この件については見解を投稿しましたので、
ご覧ください。
https://d.bmb.jp/9/1454/4286/XXXX
端的に言うと、そりゃジャンルを批判されると
気持ち良いわけないでしょうというのと
(ただ、塩村議員は「批判した」のでも
「バカにした」のでもなく「言及した」
「こんな言葉をつかった」というレベルだと
思いますけど)
一方で塩村議員への批判、攻撃の中には
マンスプレイニング、ミソジニー事案と
呼べるものもあり。
団体としても大人の対応を
すればよかったのにと思った次第です。
「まあ、試合を見てくださいよ」という。
この点、秋山準選手の対応は大人でした。
本日は、この件に関連して。
前述したように、
塩村議員はプロレスを
意図的に、徹底的に
攻撃した、批判した
わけではないのですけど。
仮にプロレス関係者、
ファンの立場に身をおいた場合、
「バカにされたらどうするか?」
という視点で考えてみましょう。
これはプロレスに限らない話で
広げて考えてみましょう。
多くの人は一度くらいは、
バカにされたこと、劣等感を抱いたことなどが
あるのではないでしょうか。
ときには「差別された」経験が
ある人もいるかもしれません。
くれぐれも言いますが、
バカにするという行為、
ましてや、差別を
肯定するわけではありませんよ。
最初にプロレスネタについて話すと、
私自身、幼少期から
プロレスが好きだったわけですが、
何度かのブームだった頃を含めて、
「プロレスが好き」というだけで
バカにされたことがあるわけです。
「なんで、あんなものが好きなの?」
「八百長でしょ?」
「やらせでしょ?」
という。
しかも大学に入ってからは
プロレス研究会に入り。
プロレスを研究するだけでなく
実演し。
なぜ、国公立文系で当時
トップ5に入るくらい
偏差値が高い大学に入って
毎週、頭部をマットに打ちつけ
学園祭では上半身裸で
パンツ一丁で闘うのか、と。
リクルートの先輩に聞いたのですが
内定者時代
「一橋のプロレス」
というコードネームで
呼ばれていたそうです、私。
小学校の頃から好きな、
ヘヴィメタルもそうですよ。
いや、プロレスにしろ、ヘヴィメタルも
何度かのブームがあったわけで。
最近ではジャンルに限らず
オタクであることや
「推す」ことがバカにされない時代には
なっているわけですが。
それでも、好きなことに対する偏見は
常にあるわけです。
それは、ファンが多いもの、
伝統があるものでもそうで。
渦中の(旧)ジャニーズ、宝塚にしても、
一連の事件が発覚する前から、
過剰なファンがいると、
まわりは引くことがあったわけで。
私の話で言うと、
プロレス、メタルもそうですが、
父が早く亡くなりひとり親家庭で育ったわけで。
いくら母親がのちに大学教授になり
今振り返ると
当時の北海道の女性並みから言うと
それなりの年収、
社会的地位だったのにも関わらず
(という見方自体がこれまた
曲がっているなと思いますが)
「片親の子」と言われたことや、
どうせ金を持っていないだろうと
大学に行けるのか、くらいのことを
言われたり、
そう見られたことは
あるわけです。はい。
リクルート出身なわけですが
今はだいぶそうでもないですが
とはいえ「胡散臭い会社」と
思われる会社なわけで。
「こいつは元リクだから
偏っている」と罵倒されたことは
一度や二度ではありません。
いまの私は、アンチのネット民から
「こいつの勤務先の大学はFランク大学だ」
と絡まれることがよくあり。
私の話はこれくらいにして
最近、興味深い現象は
昔は「勝ち組(という言葉は嫌いですが)」
とされた
日本の大企業に対してJTC
(ジャパニーズトラディショナルカンパニー)、
GAFA予備校と揶揄する声があったりするわけで。
ふと、高校時代に背伸びして買った
『イミダス』(集英社が出していた、
『現代用語の基礎知識』の競合媒体
だいぶ前に休刊)に
「ワンブリのウィナー」という言葉が
載っていたことを思い出しました。
ワンブリは一橋大学のことで。
ウィナーは商社のことで。
人生の勝者もかけている、と。
総合商社はビジネスのかたちを変え、
上位校の学生に人気ですが
(以前は合コンでもモテると言われましたが、
そもそも合コンがなくなりましたね)、
一橋大学はどうでしょうね。
あえてコメントしません。
まあ、このように、
有名大学、大手企業は以前、
ステータスがあり
エスタブリッシュメントだったはずが
いまや、揶揄されるということもあるわけです。
さて、どうしましょうね?
現実を見てもらう。
見てもらえないなら、
現実を知ってもらえるようにする。
これですかねえ。
学生時代、学生プロレスに熱中していた頃は、
まあ、その属性だけでバカにされるわけですけど、
学園祭での試合や、広報活動で、
嘲笑を拍手に変えていきました。
新歓シーズンに
ボート部の方に
テキサスというベタな名前の店で
ステーキをごちそうになったのですが
「プロレス研に入りたい」と言ったら
「お前は大学に入って
あんな、お笑い集団に入りたいのか」
と説教され。
テニスサークルのキラキラした
(都心の私学ほどではないのですが
相対的にキラキラしてみえたのです)
連中に漠然とコンプレックスを抱いて
いたのですが。
体育会の人も、テニスサークルの人も
プロレスを見に来てもらえるようになり
胸がいっぱいになりました。
よくあるFランク大学批判も、
実際に大学に足を運んでもらって、
学生の姿や講義内容をみた人は、
むしろ驚くわけです。レベルの高さに。
一部は社交辞令も入っているかもしれませんが、
ゲストスピーカーで来てくれた方は、
学生からの質問が途切れないこと、
そのレベル感に驚いてもらえるわけで。
学部のキャリア委員長を拝命しているわけですが。
「最初の1社」を選ぶ時代、
「石の上にも半年」という時代に、
最初の一社の就職実績で評価されるのは
茶番だなと思いつつ、
本学部はほぼ毎年、
日東駒専の実績を上回る割合で
上場企業、大手企業に進んでおり。
今年は大手メディア企業、大手ゲームメーカー、
大手PR会社、高級ホテルチェーンへの
内定者も出ましたよ。
最近はアクセンチュア、リクルート、
サイバーエージェントに第二新卒で
転職した教え子たちもおり。
「お前の大学を出ても
フリーターにしかなれないだろ」という
ネット民の罵倒を受けつつ、
こうやって黙って実績をつくり、
少しずつ知ってもらうのです。はい。
あ、本当にフリーターになった教え子もいますよ。
でも、そのうちの一人は
紆余曲折を経て、今、古巣リクルートで働いています。
プロのダンサーになるという夢を追いかけ
フリーターになった教え子の一人から
まさに昨晩
「先生、私は明日、東京ドームで踊ります!」
というメッセージが届いて
胸がいっぱいになりました。
いまや、揶揄される対象になった
日本の大手企業においても、
何かと叩かれる官僚や地方公務員においても、
働く人は次の時代をつくるために、
メディアで報じられない
アクションをしているわけで。
そのメディアは、実態を伴っていない
働き方の先進事例とされるものを
紹介してしまうわけで。
日経に褒められるため、
朝日に叩かれないために
働くのは、もうやめましょうよ。
目の前のことに取り組むこと、
少しずつ認めてもらうことを頑張りましょうよ。
はい。
・・・と書きつつも。
矢沢永吉に対する偏見を打破するために、
20年くらい前に、職場のライト層も含め、
永ちゃんのライブに誘い。
8枚くらいチケットがとれたわけですが。
会場近くのスナックで振り返り会をしていたら、
隣で全身、白の上下の
矢沢永吉なりきり軍団がいたのですよ。
永ちゃんコールなんかをしていたわけで、
私たちグループに
永ちゃん仲間風に振る舞っていたわけです。
いつの間にか、いなくなっており。
店員さんは
「あれ、あの人たち、仲間じゃないんですか?」
と。
食い逃げでした。
「永ちゃんファンに悪い人はいない」と
アピールするつもりだったのに。
同僚からは
「矢沢永吉は、ファンがイメージを落としている」
と。
いや、「一部の」なのですけどね。
こうやって偏見が生まれていく。
それでも、
現実を見てもらう模索はやめないのです。はい。
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よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4287/XXXX
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
若者が口にする「バ畜」とは?
専門家が雇用側、労働者側を分析!
キーワードは
「物価高騰」「就活対策」「居場所作り」
https://d.bmb.jp/9/1454/4292/XXXX
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3.ナウなヤングにバカウケ
━━━━━━━━━━━━━━◆◆
【「バ畜」化する若者】
空前の取材ラッシュである。
私が売れているわけではなく、
たまたま旬なキーワードが登場し、
その際に「この人に聞いてみよう」
となっているのだろう。
自分の実力ではなく、
モビルスーツの性能みたいなものだ。
ガンダム=羽鳥慎一、的な。
番組効果、おそるべし。
取材依頼で多いのは「Z世代の仕事観」
「オフィスでの服装の自由化」
「ゆるブラック企業」「オワハラ」
「スポットワーク(スキマバイト)」
そして「バ畜」だ。
今日は「バ畜」の話をしよう。
簡単に言うと
「社畜」の「アルバイト版」である。
「ブラックバイト」問題のいち側面とも言える。
どちらかというと自虐ネタとして使われている。
ときには自分の努力をアピールする言葉
として使われることもある。
若者はバ畜に生まれるのではない、バ畜になるのだ。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール風に言うと、こうなる。
この手の話題になるたびに、
「アルバイトばかりして~」「学生はどうせ暇」
などという声が跋扈するが、
労働者、企業、社会など諸々みると、
見え方が変わってくる。
端的に言うと、この25年で
アルバイトや奨学金に
依存せざるを得ない大学生は増えた。
若者の〇〇離れというが
実際はお金、時間の若者離れだ。
飲食・流通などのサービス業は
アルバイト・パートを戦力化・基幹化してきた。
マッチングするプラットフォームも存在する。
バ畜は生まれるべきして生まれたのだ。
ここでのポイントはこの25年で、
アルバイト・パートについて
定着率、満足度、貢献度をあげるための
手法が進化したことだろう。
モチベーション、コミットメントを
アップするための方法が開発されている。
アルバイトの定着は募集、面接から始まる。
声がけ、仕事の任せ方などが進化している。
いかにもパワハラ店長にこき使われ、
搾取される若者、とは異なった構図となっている。
高校時代からアルバイトをしている層などは、
アルバイト先での「常識」を無批判に受け入れる。
結果として、企業にとって都合のよい
「バ畜」が生まれていく。
学生批判をしているわけではない。
このようにバ畜が生まれる現実、
システムを理解しなくてはならない。
そして、そのバ畜の提供する商品・サービスで
我々の安くて便利な生活が
成り立ってしまっていることも、だ。
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