常見陽平メルマガ『陽平界通信』第284号 人生を変える一歩 早稲田のナホコさんと、首都大学東京のナナさんのこと/あったかい人間関係
2024/04/10 (Wed) 07:30
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆◆ 常見陽平メルマガ
◆◆◆ 『陽平界通信』第284号
◆◆ 2023.4.10 配信
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、
名刺交換・メールのやり取りなどをした方に
送信しております。
配信停止を希望される方は、文末のURLから
配信停止の手続きをお願いします。
なお、メールの転送をされている場合は、
元のアドレスの配信停止手続きが必要です。
◆◆◆━━━━━━━━━━━━━
今週のアウトライン
━━━━━━━━━━━━━◆◆◆
1.巻頭言
私の記事で人生が変わった
ナホコさんとナナさんのこと
2.記事傑作選
◇小林製薬「採用継続」できなかったのか
◇『若き老害』若い人から教えてもらう姿勢を
3.愉快な仲間たち
陽平祭仲間 あったかい人間関係
◆◆━━━━━━━
1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【私の記事で人生が変わった
ナホコさんとナナさんのこと】
陽平祭50、おかげさまで超満員88名の方に
ご来場頂き、大盛況、大成功でした!
ご参加頂いた皆さん、
ご出演、ご協力頂いた皆さん、
ありがとうございました。
数々のサプライズがあり。
あたたかい空間、時間でした。
ダイジェスト動画です
↓
https://d.bmb.jp/9/1454/4466/XXXX
Chapa Didgeridooさんによる人力トランスで
私の人生を振り返るコーナーの動画です
↓
https://d.bmb.jp/9/1454/4467/XXXX
なんと、開催2日前には
ベースヒーローKenKenとLINEをしていて。
最近の彼のライブについてふれたら、
「明後日も楽しみにしているよ」
というメッセが。
最初、どういう意味か
わからなかったのですけど。
「え、来てくれるの?」と。
急遽、会場のバウハウスの
ハウスバンドギタリストTSUBASAさん
(千葉商科大学政策情報学部出身)、
国際教養学部3期生で
音楽活動をしているShogoさん、
私のバンドのドラマー信田さんと
スペシャルセッションを披露してくれました。
私のプレベでスラップを決めまくる
KenKenにしびれ。
仲間たちの姿にも
胸が熱くなったり(皆さん、さすが)。
トークセッションに参加した
スージー鈴木さんからは
「本を書け」という喝を頂き。
はい、頑張ります。
最後は出演者全員で
Michael Jacksonの“Billie Jean”を演奏し。
これが曲のイメージを大きく超える大騒ぎとなり。
観客からは「シュールだった」と
ご評価頂きました。
ありがとうございました。
陽平祭に関連した話は、
愉快な仲間たちコーナーでも書きますね。
今日は、
若い友人たちの話をしますね。
ちょうど15年くらい前に、
当時、早稲田大学に通っていた
学生と知り合いました。ナホコさんです。
「不適切にもほどがある」案件に
聞こえるかもしれませんが、
ナンパ同然の出会いなんです。
いや、私が当時リリースした
本のことが気になり、書店周りをしていたのです。
早稲田大学生協の書籍売り場にお邪魔したときに、
私の新作をちょうど手にして立ち読みしていた学生がいて
「これ、私の最新作です。自信作なので、
ぜひ、手にとってください」と
お声がけしたのです。
普通、ひきますよね。
売れている著者ならともかく
(いや、売れている著者でも)。
すぐに連絡があり。
私が登壇する学生向けのイベントなどに
ご参加頂くようになり。
教育学部で学び、チアリーダーとしての活動に
没頭していた彼女ですが、4年生になるころ、
就活をせず1年卒業を遅らせ
アメリカのオレゴン州にある
ポートランド州立大学に留学しました。
金髪に変身し、渡米。
現地で充実した日々を送っている様子が
SNSから伝わってきました。
当時、朝日新聞で「就活のススメ」という
連載を担当しており。
担当の原田朱美記者には大変にお世話になり。
やや連載がマンネリ化していたときに、
就活事情やノウハウを伝えるのではなく、
学生やビジネスパーソンの具体的なケースを
伝える方向にふったのです。
その第一弾でご登場頂いたのが、
ナホコさんでした。
2010年12月下旬、震災の前でした。
当時の原稿が、
私のクラウドに残っていました。
ナホコさんらしさが伝わる一節を転載します。
(前略)
このまま就活に突入するのではなく、
島国的価値観から抜け出し、
個性を磨きたかった。就活への不安はなかった。
帰国後の成長した自分への期待が大きかった。
アメリカの学生は
「自分の意志で、自分のために大学に来ている」。
家族がいようとも入学する。
目的意識をもって入学しているため熱心だ。
学生たちの視点はグローバル。
「将来はどの国で働きたいか」が話題になる。
(中略)
若者の内向き志向が話題になるが、
「若者だけでなく、島国社会が
日本人をそう育成している」と指摘する。
例えるならば、日本の就活は「川」、
アメリカの就活は「海」だという。
日本は流れに乗るか、意志がないまま流されるか。
アメリカは意志があれば自分らしく働けるが、
お手本がないため、困惑することもある。
どちらも「溺れる」リスクはあるのだけれども。
ただ、「流されずに、就活という社会進出をする」
という覚悟ができたのは大きな収穫だ。
「就活のせいで留学できない」そんな声がある。
本当だろうか?
不安ではなく、
可能性にかけて世界に飛び込んでほしい。
担当の原田さんに入稿した途端
「面白い!」という感想がすぐに届き。
実際、今読み返してもナイスではないですか。
ナホコさんによる「川」と「海」のたとえ、
秀逸です。
そして、こんな文章を書けていたのですね、私。
この記事を読んですぐに首都大学東京
(現:東京都立大学)の4年生が
連絡をくれました。
ナナさんでした。
私に会いたい、と。
内定先に進むよりも留学をしたい、
この記事を読んでその想いが強くなった、
年末年始に実家に帰る際に親を説得するので、
それまでに一度私と会ってくれないか、と。
どうせならということで、記事に登場する
ナホコさんとの会食をセッティングしたのでした。
私の行きつけの店、下北沢の都夏でした。
バタバタしていて私が遅刻し。
到着した頃には、
二人はすっかり意気投合しており、
ナナさんの決意も固まっていました。
余談ですが、翌年、私が
採用担当者向けのセミナーに登壇し、
途中グループワークを入れたのですが。
その際、参加者の一人が、
「私、常見さんとは初めてお会いするのですが、
実は複雑な想いがありまして。
内定者が、常見さんの記事を読んで
留学を決意し、内定を辞退したのですよ」と。
ナナさんの内定先の採用担当者でした。
ナホコさんは小さな出版社に就職したあと、
リクルートに転じゼクシイの営業を担当し
(なお、弟さんは
早稲田の政経を卒業し、
新卒でフィットネスインストラクターを経験したあと
リクルートに転じ、今も在籍とのこと)
その後、PR会社のベクトルグループに移りました。
ナナさんも一時、
リクルートに勤めていた時期があり。
いまは大手デジタル広告会社で活躍中です。
なお、ナホコさんが大学時代に
東日本大震災ボランティアで知り合った友人の
ナツミさんもベクトルグループにおり。
「常見さん、インターン生を紹介してください」
と言うので、学内の講演会プロジェクトの
リーダーとして大活躍した教え子チサトさんを
紹介したところ、インターンを経て
彼女は本学からの初の新卒入社社員となりました。
そのチサトさんのお母様から
お子さんが新社会人になったことや、私への感謝が
一昨日、インタグラム経由でメッセージを頂き、
胸が熱くなりました。
そのナホコさんに陽平祭の連絡をしたところ
「実は来週から台湾の会社に転職するのです。
台湾に行きます」とのことで。
急遽、お子さん+ナナさんとランチ会食です。
ナナさんは
第二子の出産を控えているとのことでした。
ナホコさんの「島国的価値観から抜け出す」
という学生時代からの想いは
まったく変わっておらず。
二人の子どもを一人で育てるという決断も、
台湾に行くという決断も、
いちいち前に進む力を感じました。
ちょうど昨日、
「現地に着きました!」という
LINEが届きました。
島国的価値観から抜け出すと言いつつも、
島から世界を見るという体験がしたいとのことで。
台湾を選んだ理由はそこだ、と。
この後も、子どもを連れて、世界を渡り歩いて
働く生き方を実践したいとのことです。
あの日、早稲田大学生協に行かなければ、
ナホコさんに(営業目的という下心がありつつも)
声をかけなかったら、
原田朱美さんがこの記事を載せてくれなかったら、
ナナさんがメールをくれなかったら、
すべては始まらなかったのですよね。
何気ないアクションが人生を変え。
会社と社会を変えるかもしれないのです。
一歩前に踏み出す勇気、
声をかける勇気を。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
Voicyの「常見陽平の働き方ニュース」を
よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4468/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
You Tubeチャンネル、よろしくお願いします。
https://d.bmb.jp/9/1454/4469/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
note、エッセイを書いています。
https://d.bmb.jp/9/1454/4470/XXXX
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
朝日新聞デジタルでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4471/XXXX
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ヤフージャパンでコメントをしております。
https://d.bmb.jp/9/1454/4472/XXXX
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◆◆━━━━━━━━━
2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
小林製薬が来年度の新卒採用休止
今後のビジョンや対策を示して
「採用継続」できなかったのか
https://d.bmb.jp/9/1454/4473/XXXX
こういう人は『若き老害』かも…
提唱者が挙げる”4つの具体的なケース”
若い人から教えてもらう姿勢が大切に
https://d.bmb.jp/9/1454/4474/XXXX
◆◆━━━━━━━━━━━
3.愉快な仲間たち
━━━━━━━━━━━◆◆
【陽平祭仲間 あったかい人間関係】
というわけで、陽平祭50は無事に終了した。
社交辞令だけでなく、皆さんのおかげだ。
感謝。
私にとって大変感動するイベントだったのだけど。
参加者の方から
「あたたかい空気だった」
「常見さんだけでなく、
みんなにとっての決起集会だった」
「こんなに楽しんでいいのか」
「感動してこっちが泣きそうになった」
「参加者がみんな素敵だった」という声を頂いた。
感謝。
こういうイベントに関係なく
「人脈がすごいですね」と
言われることがよくある。
おかげさまでたくさんの
よい出会いがある人生を送っている。
ただ「人脈」をつくっているというつもりは、
私にはまったくない。
というか、「人脈」という言葉は
いかにも意識高い系が使いそうな言葉、
意識高い系仕草で嫌いなのだ。
もちろん、このように話しかけてくれる人は、
純粋に褒めてくれているのだと思うし、
ましてや悪気などないだろう。
私もその人を批判したりはしないし、
嫌悪感はない。
あくまで、私の生きる上で
大事にしていることとして
「人脈」という言葉を使わないし、
意識すらしないのだ。
最近は、友人・知人という言葉は
便宜上、文章を簡略化するために、
読者にとってわかりやすいものにするために
使うのであって、友人と呼べる人は誰で、
知人とは誰でなどと、まったく考えなくなった。
なんでもそうだが、いったん言葉、概念を
大胆に手放してみた方が見えることがある。
「ドラえもんはロボットじゃない。友達だ」は
『ドラえもん』の、のび太くんの名台詞だが、
「友達」という言葉すら超えて
「ドラえもん」は「ドラえもん」なのだ。
自分らしく生きることに一生懸命で、
好きなこと、やりたいことに正直で、
駄目なものは駄目と言い、
可能な限りオモテウラなく生きてきた。
労働問題について論じながらも、
楽しく消費している姿が矛盾していると
言われるが、あれもこれも自分なのでしょうがない。
常に髪の色が変わり、
「服装の自由化」が叫ばれつつも
普通のビジネスパーソンはまず着ない服を着て
働いている。
難しい本を読み、天下国家を語る瞬間も、
ロックに身を委ねている瞬間も好きだ。
あれもこれも私なのだからしょうがない。
もちろん、大学教員として、
評論家として、親として、役割行動を
果たさなくてはならないことはあるのだけど。
50歳記念動画でも、会場でも伝えたのだが、
40代は「人間活動」に力を入れた。
ちょうど今日、ベスト盤を出した
宇多田ヒカル風に言うと。
主夫であることを優先し、
人間活動第一、仕事第二主義を貫いた。
基本、6時間寝る。8時間以上働かない。
酒は40代前半でやめた。
セックス、ドラッグ、ロックンロールというが、
気づけば私にはロックンロールしかないわけだ。
そんな「人間活動」に没頭する私に
ついてきてくれた人、支えてくれた人、
その姿をみていた人、
私をほおっておけない人が
集まったのだから、
優しく、あたたかい空気になったのだろう。うん。
人間関係の悩みの相談をよく受ける。
私も悩んだことは何度かある。
解決するためには、まず自分が
ひたすら気持ちよく生きることという手もある。
もちろん、そうできなくて
悩むこともあるのだろうけど。
気持ち良い生き方をしていると、
気持ち良い仲間が増える。
どっちが先かという話もあるし、
制約もあるわけだが。
小学校の同級生から最近知り合った人、
さらにはその日、初めてお会いする人まで。
集まってくれて感謝。
気持ちよく、自分らしく生きよう。
今日も5時から働いている。
札幌在住の高校同級生愛さん
(陽平祭のケーキ、ひとつは彼女のもの
会場にかけつけてくれて感謝)
が編集したこのメルマガを仕上げ、
送信予約にしたあとに、
新聞たちと論文を読んで、
家族の朝食と弁当を製造。
気持ちよく生きるためのルーティン。
今日は近所の友人がお茶をしにやってくる。
夜は若い友人の相談にのる。
今日も、楽しくいきますかね。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4475/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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1.巻頭言
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ナホコさんとナナさんのこと
2.記事傑作選
◇小林製薬「採用継続」できなかったのか
◇『若き老害』若い人から教えてもらう姿勢を
3.愉快な仲間たち
陽平祭仲間 あったかい人間関係
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1.巻頭言
━━━━━━━◆◆
【私の記事で人生が変わった
ナホコさんとナナさんのこと】
陽平祭50、おかげさまで超満員88名の方に
ご来場頂き、大盛況、大成功でした!
ご参加頂いた皆さん、
ご出演、ご協力頂いた皆さん、
ありがとうございました。
数々のサプライズがあり。
あたたかい空間、時間でした。
ダイジェスト動画です
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Chapa Didgeridooさんによる人力トランスで
私の人生を振り返るコーナーの動画です
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なんと、開催2日前には
ベースヒーローKenKenとLINEをしていて。
最近の彼のライブについてふれたら、
「明後日も楽しみにしているよ」
というメッセが。
最初、どういう意味か
わからなかったのですけど。
「え、来てくれるの?」と。
急遽、会場のバウハウスの
ハウスバンドギタリストTSUBASAさん
(千葉商科大学政策情報学部出身)、
国際教養学部3期生で
音楽活動をしているShogoさん、
私のバンドのドラマー信田さんと
スペシャルセッションを披露してくれました。
私のプレベでスラップを決めまくる
KenKenにしびれ。
仲間たちの姿にも
胸が熱くなったり(皆さん、さすが)。
トークセッションに参加した
スージー鈴木さんからは
「本を書け」という喝を頂き。
はい、頑張ります。
最後は出演者全員で
Michael Jacksonの“Billie Jean”を演奏し。
これが曲のイメージを大きく超える大騒ぎとなり。
観客からは「シュールだった」と
ご評価頂きました。
ありがとうございました。
陽平祭に関連した話は、
愉快な仲間たちコーナーでも書きますね。
今日は、
若い友人たちの話をしますね。
ちょうど15年くらい前に、
当時、早稲田大学に通っていた
学生と知り合いました。ナホコさんです。
「不適切にもほどがある」案件に
聞こえるかもしれませんが、
ナンパ同然の出会いなんです。
いや、私が当時リリースした
本のことが気になり、書店周りをしていたのです。
早稲田大学生協の書籍売り場にお邪魔したときに、
私の新作をちょうど手にして立ち読みしていた学生がいて
「これ、私の最新作です。自信作なので、
ぜひ、手にとってください」と
お声がけしたのです。
普通、ひきますよね。
売れている著者ならともかく
(いや、売れている著者でも)。
すぐに連絡があり。
私が登壇する学生向けのイベントなどに
ご参加頂くようになり。
教育学部で学び、チアリーダーとしての活動に
没頭していた彼女ですが、4年生になるころ、
就活をせず1年卒業を遅らせ
アメリカのオレゴン州にある
ポートランド州立大学に留学しました。
金髪に変身し、渡米。
現地で充実した日々を送っている様子が
SNSから伝わってきました。
当時、朝日新聞で「就活のススメ」という
連載を担当しており。
担当の原田朱美記者には大変にお世話になり。
やや連載がマンネリ化していたときに、
就活事情やノウハウを伝えるのではなく、
学生やビジネスパーソンの具体的なケースを
伝える方向にふったのです。
その第一弾でご登場頂いたのが、
ナホコさんでした。
2010年12月下旬、震災の前でした。
当時の原稿が、
私のクラウドに残っていました。
ナホコさんらしさが伝わる一節を転載します。
(前略)
このまま就活に突入するのではなく、
島国的価値観から抜け出し、
個性を磨きたかった。就活への不安はなかった。
帰国後の成長した自分への期待が大きかった。
アメリカの学生は
「自分の意志で、自分のために大学に来ている」。
家族がいようとも入学する。
目的意識をもって入学しているため熱心だ。
学生たちの視点はグローバル。
「将来はどの国で働きたいか」が話題になる。
(中略)
若者の内向き志向が話題になるが、
「若者だけでなく、島国社会が
日本人をそう育成している」と指摘する。
例えるならば、日本の就活は「川」、
アメリカの就活は「海」だという。
日本は流れに乗るか、意志がないまま流されるか。
アメリカは意志があれば自分らしく働けるが、
お手本がないため、困惑することもある。
どちらも「溺れる」リスクはあるのだけれども。
ただ、「流されずに、就活という社会進出をする」
という覚悟ができたのは大きな収穫だ。
「就活のせいで留学できない」そんな声がある。
本当だろうか?
不安ではなく、
可能性にかけて世界に飛び込んでほしい。
担当の原田さんに入稿した途端
「面白い!」という感想がすぐに届き。
実際、今読み返してもナイスではないですか。
ナホコさんによる「川」と「海」のたとえ、
秀逸です。
そして、こんな文章を書けていたのですね、私。
この記事を読んですぐに首都大学東京
(現:東京都立大学)の4年生が
連絡をくれました。
ナナさんでした。
私に会いたい、と。
内定先に進むよりも留学をしたい、
この記事を読んでその想いが強くなった、
年末年始に実家に帰る際に親を説得するので、
それまでに一度私と会ってくれないか、と。
どうせならということで、記事に登場する
ナホコさんとの会食をセッティングしたのでした。
私の行きつけの店、下北沢の都夏でした。
バタバタしていて私が遅刻し。
到着した頃には、
二人はすっかり意気投合しており、
ナナさんの決意も固まっていました。
余談ですが、翌年、私が
採用担当者向けのセミナーに登壇し、
途中グループワークを入れたのですが。
その際、参加者の一人が、
「私、常見さんとは初めてお会いするのですが、
実は複雑な想いがありまして。
内定者が、常見さんの記事を読んで
留学を決意し、内定を辞退したのですよ」と。
ナナさんの内定先の採用担当者でした。
ナホコさんは小さな出版社に就職したあと、
リクルートに転じゼクシイの営業を担当し
(なお、弟さんは
早稲田の政経を卒業し、
新卒でフィットネスインストラクターを経験したあと
リクルートに転じ、今も在籍とのこと)
その後、PR会社のベクトルグループに移りました。
ナナさんも一時、
リクルートに勤めていた時期があり。
いまは大手デジタル広告会社で活躍中です。
なお、ナホコさんが大学時代に
東日本大震災ボランティアで知り合った友人の
ナツミさんもベクトルグループにおり。
「常見さん、インターン生を紹介してください」
と言うので、学内の講演会プロジェクトの
リーダーとして大活躍した教え子チサトさんを
紹介したところ、インターンを経て
彼女は本学からの初の新卒入社社員となりました。
そのチサトさんのお母様から
お子さんが新社会人になったことや、私への感謝が
一昨日、インタグラム経由でメッセージを頂き、
胸が熱くなりました。
そのナホコさんに陽平祭の連絡をしたところ
「実は来週から台湾の会社に転職するのです。
台湾に行きます」とのことで。
急遽、お子さん+ナナさんとランチ会食です。
ナナさんは
第二子の出産を控えているとのことでした。
ナホコさんの「島国的価値観から抜け出す」
という学生時代からの想いは
まったく変わっておらず。
二人の子どもを一人で育てるという決断も、
台湾に行くという決断も、
いちいち前に進む力を感じました。
ちょうど昨日、
「現地に着きました!」という
LINEが届きました。
島国的価値観から抜け出すと言いつつも、
島から世界を見るという体験がしたいとのことで。
台湾を選んだ理由はそこだ、と。
この後も、子どもを連れて、世界を渡り歩いて
働く生き方を実践したいとのことです。
あの日、早稲田大学生協に行かなければ、
ナホコさんに(営業目的という下心がありつつも)
声をかけなかったら、
原田朱美さんがこの記事を載せてくれなかったら、
ナナさんがメールをくれなかったら、
すべては始まらなかったのですよね。
何気ないアクションが人生を変え。
会社と社会を変えるかもしれないのです。
一歩前に踏み出す勇気、
声をかける勇気を。
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よろしくお願いします。
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2.記事傑作選
━━━━━━━━━◆◆
小林製薬が来年度の新卒採用休止
今後のビジョンや対策を示して
「採用継続」できなかったのか
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こういう人は『若き老害』かも…
提唱者が挙げる”4つの具体的なケース”
若い人から教えてもらう姿勢が大切に
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3.愉快な仲間たち
━━━━━━━━━━━◆◆
【陽平祭仲間 あったかい人間関係】
というわけで、陽平祭50は無事に終了した。
社交辞令だけでなく、皆さんのおかげだ。
感謝。
私にとって大変感動するイベントだったのだけど。
参加者の方から
「あたたかい空気だった」
「常見さんだけでなく、
みんなにとっての決起集会だった」
「こんなに楽しんでいいのか」
「感動してこっちが泣きそうになった」
「参加者がみんな素敵だった」という声を頂いた。
感謝。
こういうイベントに関係なく
「人脈がすごいですね」と
言われることがよくある。
おかげさまでたくさんの
よい出会いがある人生を送っている。
ただ「人脈」をつくっているというつもりは、
私にはまったくない。
というか、「人脈」という言葉は
いかにも意識高い系が使いそうな言葉、
意識高い系仕草で嫌いなのだ。
もちろん、このように話しかけてくれる人は、
純粋に褒めてくれているのだと思うし、
ましてや悪気などないだろう。
私もその人を批判したりはしないし、
嫌悪感はない。
あくまで、私の生きる上で
大事にしていることとして
「人脈」という言葉を使わないし、
意識すらしないのだ。
最近は、友人・知人という言葉は
便宜上、文章を簡略化するために、
読者にとってわかりやすいものにするために
使うのであって、友人と呼べる人は誰で、
知人とは誰でなどと、まったく考えなくなった。
なんでもそうだが、いったん言葉、概念を
大胆に手放してみた方が見えることがある。
「ドラえもんはロボットじゃない。友達だ」は
『ドラえもん』の、のび太くんの名台詞だが、
「友達」という言葉すら超えて
「ドラえもん」は「ドラえもん」なのだ。
自分らしく生きることに一生懸命で、
好きなこと、やりたいことに正直で、
駄目なものは駄目と言い、
可能な限りオモテウラなく生きてきた。
労働問題について論じながらも、
楽しく消費している姿が矛盾していると
言われるが、あれもこれも自分なのでしょうがない。
常に髪の色が変わり、
「服装の自由化」が叫ばれつつも
普通のビジネスパーソンはまず着ない服を着て
働いている。
難しい本を読み、天下国家を語る瞬間も、
ロックに身を委ねている瞬間も好きだ。
あれもこれも私なのだからしょうがない。
もちろん、大学教員として、
評論家として、親として、役割行動を
果たさなくてはならないことはあるのだけど。
50歳記念動画でも、会場でも伝えたのだが、
40代は「人間活動」に力を入れた。
ちょうど今日、ベスト盤を出した
宇多田ヒカル風に言うと。
主夫であることを優先し、
人間活動第一、仕事第二主義を貫いた。
基本、6時間寝る。8時間以上働かない。
酒は40代前半でやめた。
セックス、ドラッグ、ロックンロールというが、
気づけば私にはロックンロールしかないわけだ。
そんな「人間活動」に没頭する私に
ついてきてくれた人、支えてくれた人、
その姿をみていた人、
私をほおっておけない人が
集まったのだから、
優しく、あたたかい空気になったのだろう。うん。
人間関係の悩みの相談をよく受ける。
私も悩んだことは何度かある。
解決するためには、まず自分が
ひたすら気持ちよく生きることという手もある。
もちろん、そうできなくて
悩むこともあるのだろうけど。
気持ち良い生き方をしていると、
気持ち良い仲間が増える。
どっちが先かという話もあるし、
制約もあるわけだが。
小学校の同級生から最近知り合った人、
さらにはその日、初めてお会いする人まで。
集まってくれて感謝。
気持ちよく、自分らしく生きよう。
今日も5時から働いている。
札幌在住の高校同級生愛さん
(陽平祭のケーキ、ひとつは彼女のもの
会場にかけつけてくれて感謝)
が編集したこのメルマガを仕上げ、
送信予約にしたあとに、
新聞たちと論文を読んで、
家族の朝食と弁当を製造。
気持ちよく生きるためのルーティン。
今日は近所の友人がお茶をしにやってくる。
夜は若い友人の相談にのる。
今日も、楽しくいきますかね。
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皆さんからの人生相談メールを
お待ちしております。
件名に『人生相談』とご記入の上、
ペンネーム(実名も可)、
年齢(可能であれば)、
性別、相談内容をお送りください。
yoheitsunemi@gmail.comまで!
よろしくお願いします!
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配信停止等はこちらのURLからお願いします
https://d.bmb.jp/9/1454/4475/XXXX
発行人:常見陽平
お問い合わせ先 E-Mail
yoheitsunemi@gmail.com
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